ゴールデンカムイ第266話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

諸事情によりしばらく更新はおろかヤングジャンプを読めてすらいませんでしたが、ぼちぼち再開します!
またよろしくお願いします。

第266話 小指の骨

1897年、ウラジオストクにて。奉天会戦の前、まだ頭部を負傷していない頃の鶴見中尉(当時は少尉)と月島軍曹が街はずれの高台から、街や港を見下ろしていた。ウラジオストクとは「極東を支配せよ」の意味を持つ。ロシア極東でただ一つ凍らない港であり、戦争になれば占領が不可欠と言える、日本にとっては重要地点だった。鶴見中尉はウラジオストク占領を何度も進言していた。
二人に話しかけるロシア人の老人がいた。ハセガワという日本人を探しているらしい。妻と娘の遺体、との発言からして、フィーナの父親だろうか。月島軍曹がまだ今ほど成熟していないロシア語スキルで聞き返している間に鶴見中尉はその場を去ってしまう。
鶴見中尉の向かった先は一軒だけポツンとある建物だった。焼け落ちてしまっているが、かろうじて残った看板からは「ハセガワ写真館」というのがこの建物の役割だったことがわかる。先ほどの老人もハセガワという男を探していた。ウラジオストクの日本人街の誰かだろう、と返し、知り合いなのかという月島軍曹の質問をかわす鶴見中尉。しかし月島軍曹の記憶力は鶴見中尉の更に上をいっていた。月島軍曹は新潟での墓参りの際に目にした鶴見中尉の母の旧姓を覚えていたのだ。それこそ「ハセガワ」。新潟にはよくある苗字だ、とまたも月島軍曹の問いかけをかわした鶴見中尉だが――

時は現在に戻り、鶴見中尉とソフィアとアシリパさんのいる部屋の前。鍵穴越しに室内の様子を伺いながら月島軍曹と鯉登少尉は盗み聞きを続けている。あのときの「ハセガワ」という男は鶴見中尉のことだったのだ。月島軍曹の中で記憶と現在が一つ繋がった。
50年ほど前、アイヌは帝政ロシアの海軍大佐に武器などを横流しさせ、幕府に対する蜂起を計画していた。しかし取引実行前に、件の海軍大佐たちが乗った軍艦が客船と衝突したため取引は成立しなかった(ロシア軍艦カレバラ事故)。軍艦や武器弾薬と交換されるはずだった砂金は使い道がなくなってしまったのだ。そしてそれを追ってウイルクが北海道へやってきた――というのが鶴見中尉の語りだった。
父ウイルクは鶴見中尉に日本語を習っていたという事実を知ったアシリパさん。だが隣で俯いて震えているソフィアはそれ以上の衝撃を受けていた。自分のせいで死んでしまった、殺したと言っても過言ではない女性と子ども。その夫であり父である人間が今目の前にいるのだ。まるでソフィアがそれに気付くよう仕向けたかのごとく、鶴見中尉が手に握った何かを指で転がした。それは小さな骨だった。長谷川写真館に秘密警察が来たあの日、狙いは鶴見中尉だけだったのに。あのとき妻がウイルクの手配書を拾わなければ。もっと言えば、ウイルクたちが長谷川写真館を選ばなければ……フィーナとオリガはウラジオストクで殺されずに済んだかもしれないのに。
自分の妻子を犠牲にしたうえでウイルクとキロランケは日本へやってきた。唯一生き残ったソフィアも今日本にいる。二人の命の犠牲で一体何を得られたのか?キロランケとの手紙に何が書かれていたのか教えてほしい、と鶴見中尉はソフィアに詰め寄る。ずっと俯いていたソフィアの目からはついに涙がこぼれた。キロランケの手紙には、アシリパさんが生まれたからウイルクが変わってしまった、と書いてあった。

鶴見中尉が長谷川さんとしてウラジオストクに潜伏したのちに日露戦争が起こった。その際にウラジオストクの占領も検討はされただろうが、様々な要因から実現には至らなかった。
月島軍曹は考える。鶴見中尉の目的、極東への領土拡大は、戦友の眠る土地(代表例:満州)を日本にする、という大義があるはずだ。しかしここまでの話を聞けば、まるで――妻と子の眠るウラジオストクを日本にすることが目的かのように聞こえる。

一方、教会の外では杉元と白石が札幌麦酒宣伝車に乗っていた。鯉登少尉が教会に入るのを見た二人は、教会にアシリパさんがいると確信するが、突入には戦力が足りない。土方さんたちを連れてくる必要があった。アシリパさんが拷問されているかもしれない可能性を考えると今すぐにでも踏み込みたい杉元だが、確実にアシリパさんを奪還するために今ははやる気持ちを唇を噛んで抑えるのだった。

 

誰のために

鶴見中尉の目的が、本当に妻子のためかもしれないという可能性が出てきた…。月島軍曹のモノローグで出てるあたりミスリードかなぁという気がしなくもないけれど、でも鶴見中尉の中では、ウラジオストク>>>>>満州、よね。これは間違いない。

そして妻子を殺した人間に、その遺骨を見せて、なぜ死んだのか教えてほしいって詰め寄るなんて、もう確実にあの三人を恨んでるじゃん!ソフィアは無事でいられるのか?ソフィアは暗号を解くのに必要とも思えないから(キロランケもアシリパさんから十分な情報を引き出せなかったし)、キロランケとの手紙の内容を話したら用済みになっちゃう気がするんだよなぁ…。
ソフィアさん、ジブリのドーラみたいなキャラかと思いきや、殺すつもりもなかったのに殺してしまった人間のことをずっと悔いていて、鶴見中尉に詰め寄られたら震えて泣き出すだなんて、思ったよりも真っ当な人間だな。いやドーラが真っ当じゃないと言ってるわけじゃないんですよ?ただね、刺青の囚人がわりとキャラ的に振り切った設定であるのに対して金塊をめぐって争う人たちのほうはやはり表も裏もきっちり描かれているなぁと。武装集団の女親玉っていう豪快な一面と、子どもや家族への慈しみの心を忘れず情緒豊かな一面もしっかり持ち合わせている。その繊細な表裏一体がしっかり見えるっていうのが、また好感度を上げてきますね。
ちなみにウイルクならそう後悔していなさそうよね…。でもアシリパさんが生まれたあとなら後悔したのかしら?

キロランケの言う、アシリパさんが生まれたからウイルクは変わってしまった、というのも非常に気になりますね。
元はアイヌが武装蜂起するため砂金を探しに行ったはずが、アイヌと政権の共存の道を探し始めたとか?もしくはアイヌが自治権を獲得するのは難しいと悟り、この子のためにアイヌの文化をできるだけ残したいと考え出したとか?
今考えつくのはこの二つくらいですかね。私の思考力と語彙が拙いばかりにすっごく荒っぽい言い方になってるけど…。

この札幌の教会で物語の決着がつくんでしょうか。それも含めまだまだ楽しみです。

 

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第265話 鍵穴

追手をまきアシリパさんソフィアを手に入れた第七師団。合流地点である教会付近に着くも、馬に乗っていた3名が到着しておらず、鯉登少尉を残し菊田特務曹長月島軍曹は彼らを探しにその場を離れることになる。
その3人は土方さんとやりあい、全員死亡していた。有古夏太郎が追い付き土方歳三一派は第七師団を探し始める。また、生き残っていたソフィアの手下もソフィアのため第七師団を追うのだった。

教会付近に一人残された鯉登少尉は、待っていてくれという月島軍曹からの言葉を無視し、教会の中へ入っていった。ソフィアの持つ写真を見たときの鶴見中尉の反応が気になり、ソフィアと何を話すのかを聞きたかった。こっそり勝手口から教会内部へ入り込むと、鶴見中尉がソフィアといる部屋の前でしゃがみこんでいる月島軍曹がいた。月島軍曹も鶴見中尉が何を話すのかが気になり、こっそり戻ってきていたのだ。
お互い鶴見中尉を信じていないのかとなじり合う。その中でも月島軍曹が指摘した、先ほど鯉登少尉は鶴見中尉と普通に会話できていた点が、鯉登少尉に深く刺さる。気付かぬうちに鶴見中尉を信頼できなくなり心が離れているのではないか――
図星の表情を浮かべる鯉登少尉だが、部屋の中より鶴見中尉が二階堂に指示を出す声が聞こえ、二人はすぐそばにある机の下に身を隠した。鶴見中尉は二階堂に教会からの人払いを念入りにするようにも聞こえる指示を出しており、さらにそこここの扉を開け誰もいないことを自分の目でも確認していた。鶴見中尉は部下に聞かれたくない会話をするつもりなのか。

いよいよ鶴見中尉がソフィアと向き合った。アシリパさんの猿ぐつわを外してやるとソフィアへ語りかける。いつか再会できると思っていた、と。ソフィアは鶴見中尉が誰かわからなかったが、妻フィーナ娘オリガの名前を出しさらには唯一の生きた証である指の骨を見せる。そこでソフィアは目の前にいるのが長谷川さんだということに気が付いた。アシリパさんも、ソフィアの持っていた写真が、若い日のウイルクキロランケであることに気付く。
鶴見中尉に妻子があったことは鯉登少尉と月島軍曹にとっては初耳だった。月島軍曹はその事実を知りこめかみに青筋を浮かべる。

鶴見中尉はキロランケの遺品から亜港監獄にいたソフィアとの手紙を入手しており、ソフィアが知っていることを把握していた。そこにさらに鶴見中尉が知り得ていることを合わせ、全てアシリパさんに教えよう、とソフィアへ提案する。
一体誰がアイヌたちを殺したのか?そしてなぜウイルクは殺されなければならなかったのか?
全て話してアシリパさんの「傷み」を取り除くと言う鶴見中尉の真意、そして金塊にまつわる事実とは――?

 

根っこのところ

怒涛のような展開になってきました…!
アシリパさん奪取のカーチェイスから一転、誰もが知りたかった事件の真相に迫るターン。一体誰がアイヌを殺したの?ウイルクはキロランケと尾形が殺したけれどあれも鶴見中尉には読めていたことだったの!?

私には読解が難しくて真相は皆目見当がつかないけれど、こうなってくると鶴見中尉は尾形の動きも把握していそうよね…。キロランケと共謀してウイルクを撃つのも想定内、みたいな。菊田との不自然なすれ違い(出くわしても何も争わない)から尾形は中央政府のスパイ説を推しているけど、それも鶴見中尉はもしかして知っているのかもなぁ…知ったうえで使い道があるので(それが何だかさっぱりわからないけど)まだ駒として生かしておいている、っていう感じなのかしら。

ゴールデンカムイのお話の中心にあるのは金塊だと思っていたけれど、これまでの情報を考えるとなんだかウイルク・キロランケ・ソフィアの3人と、長谷川さんこと鶴見中尉があらゆる事象に結び付いた中心にいるような気がしてきた。
もしかしたら作中で誰かが言っていた気がするように、金塊は本当はないのかもしれない…少量の砂金で信じ込ませ、土方さんや杉元たちを巻き込んでいる、何か別のもののための闘争なのかもしれない…。
そう思ってしまうくらいに、鶴見中尉の考えは読めないし、目的はきっと壮大でありながら根っこのところは家族への思いとかそういう一人で抱えているようなものなのでしょう。
月島軍曹が青筋浮かべているのもわかる気がする。これまで苦楽どころか生死を共にし身を盾にして守ってきた上司が、妻子がいたことすら知らされず、しかもその秘密の存在が(おそらく)金塊争奪戦の発端のようだ、ときたもんだ。もっと同胞のため、とかそういう崇高な目的のために命を懸けてきたのではなかったか?そう思って怒りが湧き上がるのもわかる気がする…。

そしてアシリパさんの「傷み」。わざわざカッコ付きで使われている言葉なので重たい意味がある言葉なのだろうとは思うけれど、私にはその意味がピンときていない。でも、なんとなくだけれど後ろめたい意味合いだろうなという気がするよね。
アシリパさんははじめこそ父親のせいで半ば強制的に金塊争奪戦に参加していたけれど、途中から私たちアイヌの未来のために、という大義名分のため進んで参加するようになった。これはキロランケの影響が大きいのかな。けどアシリパさんが参加する理由はもっと大きいものがある。それはもちろん、父親の真相を知るため。本当にアイヌを殺したのか?なぜキロランケはウイルクを殺したのか?金塊を使って父は何をするつもりだったのか(本当に少数民族のための戦いを起こすつもりだったのか)?
それらを知りたいというアシリパさんの金塊争奪戦参加の理由。その根っこにあるのはきっと鶴見中尉の言う「傷み」なのでしょう。父親が投獄され殺されたという傷のことを指しているのかな…。何であれ次週は本当の本当に目が離せない!

 

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第264話 小樽の病院で見た女

月島軍曹の馬に飛び乗ったのはソフィアだった。ソフィアの仲間たちが二階堂ら他の第七師団を撃ち始める。
ソフィアは月島軍曹の馬にくくりつけられている大きな袋の紐を切ると、銃を月島軍曹の後頭部に突き付けた。しかし発砲する寸前で月島軍曹が後ろへ頭突きを食らわし銃撃をそらせ、続いて肘鉄を叩き込むとソフィアの持つ銃は二人が上で揉み合う馬の首を撃ってしまった。
倒れる馬から、先ほどソフィアが紐を切った袋が投げ出される。その中にアシリパが入っているものと思っているソフィアは慌てて袋を抱きかかえたが、着地の際に強く頭を打ち、額から血が流れた。ソフィアが身を挺して守った袋の中身は、アシリパさんではなくただの荷物だった。ソフィアを捕らえようと立ち向かってくる月島軍曹をタックルで突き飛ばしその場からの逃走を図るソフィアだったが――頭を打ったせいか走り出してすぐその場に倒れ込んでしまった。かくしてソフィアは第七師団に捕まったのだった。ソフィアの仲間たちも、杉元一行を振り払った鶴見中尉と菊田特務曹長が駆け付けたことにより撃破された。

倒れたソフィアの周りでは、ソフィアが何者なのかの推理がおこなわれていた。ロシア語を話しスイス製の小銃を扱う者たち。さらにはソフィアはマキリを落としており、それが鯉登少尉の目に留まった。キロランケの傷付けられたマキリ。それを持っているということはこれを持っていた人間は亜港監獄からここまではるばるやってきたということ。そしてアシリパさんを追って来たのは明確だが、キロランケのマキリを持っていたということはキロランケの仲間である可能性が濃厚。より情報を引き出す必要があるためソフィアは殺されず、捕虜として鶴見中尉たちに連れていかれることになった。もちろんポンプ車に乗せられた、袋の中のアシリパさんも一緒に。

鶴見中尉と菊田特務曹長の乗るポンプ車に引き離された杉元は、宣伝車で追いついた白石(と海賊の遺体)と共に鶴見中尉たちを追い続けていた。車内で杉元が白石に、二丁拳銃の男――菊田を見たことがあるかと尋ねるが、鶴見中尉しか記憶になく菊田が以前から第七師団にいたのかは定かではなかった。そして白石が杉元に伝えた海賊の最期の様子。海賊房太郎は家族と故郷を取り戻したかった、という点に、杉元の記憶の中の菊田が重なる。菊田は杉元に、故郷について尋ねていた。

札幌麦酒工場を離れ近くの教会へひとまずたどり着いた鶴見中尉たち。アシリパさんは目を覚ましており、隣に座らせられているソフィアを案じるが、ソフィアに意識はないようだった。
そんな中、ソフィアの所持品を改めていた月島軍曹が、あるものを鶴見中尉に報告した。それはロシアで長谷川さんが撮った、ウイルク・キロランケ・ソフィアの三人の、若かりし頃の写真だった。

 

二つの交差点

ここのところ色々な関係にあった人間がまた交わるということが起きていますね。

まずは何よりも鶴見中尉とソフィア!先日まで放送していたアニメ三期でちょうど描かれていた部分です。確かなことはわからないけど、ソフィアの撃った弾が、心配して戻ってきた長谷川さん(鶴見中尉)の奥さんとお子さんを撃ち抜いてしまった可能性があるのですよね…。
もうあの三人のうち生きているのはソフィアのみ。鶴見中尉があの三人を、というよりソフィアをどう思っているかは、今回の最後のコマでわかった気がする…。やはり妻子を奪った人間として憎く思っているのではないかなぁと。そして奥さんとお子さんと一緒に「日本」にありたいがために戦争を起こし領土を広げるという目的もある??満州の戦友だけじゃなく家族も思っての金塊争奪戦参加なんでしょうか…。

あとは杉元と菊田。杉元の質問、以前から第七師団にいたか?っていうのは、どういう意図なのかしら。途中から入ってきたら、どういうことになるんだろう?もしかして杉元は菊田が中央のスパイというか、第七師団に根っから染まっている人間ではないと気付いている…?

役者がそろって、それぞれのしがらみが明らかになった今回のお話。
あとはずいぶん焦らされている、海賊の教えてくれたアイヌの情報が知れれば…物語の核心にかなり近づくような気がします。

 

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第263話 海賊房太郎こと大沢房太郎

三方に分かれて逃走する第七師団のうち、馬に乗った三名を追う土方歳三。追いつき、兵士が抱えていた大きな荷物を奪い取るが、他の兵士の発砲が運悪くその袋に当たってしまう。
袋の中にいるアシリパさんが負傷したのではとさすがの土方歳三も血相を変えるが、銃撃の穴からは大麦がこぼれ出ていた。
杉元の読み通り、鶴見中尉は足の速い馬にはあえてアシリパさんを乗せていなかったのだ。

ポンプ車に乗り込んだ杉元は菊田特務曹長に銃を振り下ろす。菊田の持つ銃(ナガン)を払い落とし、御者席に座る鶴見中尉からの銃撃もかわし、第七師団二人相手に渡り合っていた。

杉元がポンプ車に乗りこめたのは海賊のおかげと言っても過言ではなかった。銃撃を上半身に浴びせられた海賊は白石の問いかけに息も絶え絶え答える。「俺のことを忘れるな」「海賊房太郎こと大沢房太郎のおかげだ」と最期の言葉を残しつつ、白石に手持ちの刺青人皮を全て渡す。そして本当に最期に、白石の耳元で、アイヌが最初に金塊を集めた場所を伝え、海賊房太郎こと大沢房太郎は事切れた――。

ポンプ車の杉元は一人で鶴見中尉・菊田特務曹長相手に奮闘を続けていた。菊田に馬乗りになり、猛スピードで回転する車輪に押しやろうとしたとき、杉元は初めて菊田の顔を間近で正面からしっかりとらえた。
そこで杉元から出た言葉は「菊田さん?」。それを聞いた菊田も、杉元のことを「ノラ坊」と呼んだ。二人は知り合いだったのだ。
予期せぬ再会も束の間、鶴見中尉の振り返っての銃撃をかろうじてかわした杉元だったが、菊田によって蹴り飛ばされポンプ車から落とされてしまった。走って追いかけるが果たして追いつけるのか?

三方に分かれた第七師団のうち残りの最後の組は、鯉登少尉・月島軍曹・二階堂だった。鶴見中尉との合流地点に向かうところを、鯉登少尉の馬が銃撃を受け倒れる。
そして月島軍曹の馬に、屋根から飛び乗ってきた人物がいた。見覚えのある体躯に特徴的なウェーブのかかった長い黒髪、この人物は――。

 

菊田さんとノラ坊

杉元と菊田が顔見知り!?しかも杉元をノラ坊と呼んでいて、かなり仲が良かったような感触がある…。
このことは今後にどう響いてくるんだろう…二人ともお互いに気付かなかった頃のように本気で戦えるのかしら?

海賊は、白石に夢を託して逝ってしまいましたね。子どもたちに語り継がれて、忘れられたくないという、夢と言うにはあまりにいじらし過ぎる願望を…。
さすがに白石は忘れないと思うな。早速名前を間違えてるけど。杉元も、アシリパさんもある意味では忘れないのではないかな。望んだとおりの形ではないにせよ海賊はこの三人の記憶にしっかりと刻まれたと思うし、きっともし将来子孫ができたら必ずこの金塊争奪戦のことを話して、海賊という恩人のことも話すことでしょう。

2021年初の投稿は年をまたいだ金カム感想になってしまいました…
更新遅めなブログですが今年もお付き合いのほどよろしくお願いいたします!

 

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第262話 札幌麦酒宣伝車追跡劇

札幌麦酒の宣伝車に乗り、薄野地区消防組に扮しポンプ車に乗って工場からの脱出をはかる鶴見中尉ら第七師団――彼らがさらったアシリパさん――を追う。
宣伝車に乗るのは杉元・白石・海賊の三人。運転は海賊が受け持つが、道から逸れて走るなど様子がおかしい。出血がひどいのだ。

杉元たちが追って来たことに気付いた第七師団は発砲で応戦する。民家を突き破り弾丸を避けながらどうにかポンプ車との距離を詰める宣伝車。
しかし第七師団は、ポンプ車と馬との三部隊に分かれた。いずれもアシリパさんが入っていてもおかしくない大きさの荷物を抱えており、どれに的を絞るべきか。海賊は、足の速い馬に乗せて逃がすに決まっていると主張するが、杉元は、鶴見中尉は杉元たちがそう思うだろうと読む男だと言う。馬に乗った土方さんが馬のほうを追って行ったのもあり、宣伝車の三人は足の遅いはずのポンプ車を追うことにした。

ポンプ車はスピードこそ馬に劣るが、車体後部に搭載されているポンプがうまく盾になっており、御者を守っていた。後ろからの銃撃は意味がないため宣伝車を横につける必要がある。
そして横につけると――鶴見中尉が銃をかまえて御者席から乗り出していた。鶴見中尉の放った弾は海賊の腹に当たった。運転手を撃たれコントロールを一時失った宣伝車は、代わりに白石がハンドルを握りどうにか態勢を立て直す前に建物にぶつかり速度を落とす。よろめきながらもポンプ車の後方にまた宣伝車をつけるが――今度は菊田特務曹長が両手に銃をかまえポンプの上から海賊に代わりハンドルを握る白石に向けて発砲した。
しかし実際に弾を受けたのは海賊だった。寸でのところでその大きな手が白石を宣伝車の壁に叩き付け、弾丸の軌道上から外したのだ。菊田の二丁構えの銃撃をまともに浴びてしまう海賊。

今度こそ操縦者を失い、電柱にぶつかり動かなくなってしまった宣伝車。
このままポンプ車に乗った鶴見中尉が逃げ切るかと思ったところへ……ポンプ車にしがみついていた杉元が姿を現した。

 

狙撃

海賊が白石をかばう形でけっこうな負傷をしましたね…。
どうして自らの命や夢よりも、白石を助けるほう、それはつまりおそらくアシリパさんを取り戻すほうを優先したのかな?

手掛かりになりそうなのは259話かな。海賊は、アシリパさんに金塊を諦めて杉元と故郷で幸せになれ、と言ったけれども、アシリパさんはでは故郷を守るにはどうしたらいい、と返します。質問形式だけれど意味するところは宣言ですよね。金塊を手に入れて故郷を守るのだ、という。
海賊は疱瘡で家族を失った経験から、死んでも死にきれないほどの多くの家族に囲まれて過ごすのが夢。その状態を「王国」と呼び、王様になるのが夢だと豪語していました。
故郷を守りたい少女と、故郷と呼べる場所を作りたい男。故郷を守りたいというアシリパさんの思いを聞いて、疱瘡というやむを得ない理由で家族という故郷を失くしてしまった海賊は、同じ目に遭わせたくないという気持ちを抱いたのかな。

海賊の役割は、アシリパさんの気持ちを引き出すものだったんじゃないかなと思う。アシリパさんが杉元に恋心めいたものを抱いているのに気付いているのは、尾形もいるけれど、それをアシリパさんに直接言ったのは海賊だけ。金塊を手に入れてどうするのかと直接聞いた人間も実はあまりいない。今までアシリパさんが将来像を語った場面はアシリパさんから自発的に口にすることのほうが多かったように記憶している。
なので海賊はアシリパさんの精神的な導き手というかガイド役というか……そんな役割だったんじゃないかなぁと私の中で着地しようとしている状態。次回あたりで海賊の最期の言葉がありそうでそのときにまた色々わかるかもしれないけどね。

今回のような逃走劇はアニメで見たらとても楽しいだろうなぁ…。第四期にあたるあたりかしら?楽しみに待ってます!!!

 

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第261話 消防組

札幌麦酒工場の消火のため消防団が駆け付けていた。
尾形とすれ違いそのままにした菊田特務曹長は鶴見中尉はじめ第七師団の面々が集まる場所へ戻ってきた。アシリパさん護送を最優先に撤収する指示と、宇佐美を狙撃した犯人に警戒するよう注意とを出す鶴見中尉。
その狙撃者・尾形は、ヴァシリに警戒していた。ヴァシリは煙の少ない工場の風上に陣取るはずだと読む。

ヴァシリは、露西亜国境で自分を撃ったのが尾形という人間だと杉元に教わっていた。そしてヴァシリも尾形の行動を読む。尾形ならばヴァシリが風上に位置を取ると考えるだろう、ヴァシリの側面を取るため風下から煙に紛れ動くはずだ…と。

杉元と海賊はやはり戦うことになった。海賊の髪の毛や長身を活かした攻撃を受けながらも杉元が押し、銃口を海賊へ向けたとき。海賊は降参した。それでも撃とうとする杉元だが間一髪白石が銃口をそらし、今海賊を殺したらアシリパさんの行方がわからなくなると杉元を説得する。
海賊が降参した理由は、やはりアシリパさんを第七師団に奪われたからだ。海賊が確保した刺青と杉元が持っている刺青を合わせ土方さんたち抜きで暗号を解こうと杉元に持ち掛ける。
しかしいきなり殴りかかられた記憶の新しい杉元はそう簡単には折れない。アシリパさんを連れ去ろうとすればヴァシリが反応するはずなのだ。工場からは出られないはずの第七師団を探しに杉元は海賊を放って工場内をアシリパさんを探し歩き始める。
すると杉元は猿ぐつわをされ手を縛られている男を見つけた。兵士である様子もないその男の猿ぐつわを外し、事情を聞くと――彼らは薄野地区の消防組だった。第七師団は消防組の消防服と馬車ごと蒸気ポンプを奪い、それらを身にまとって変装して工場から出ていったのだった。
追いかけるための足を探す杉元に海賊が声をかけた。サッポロビールの宣伝販売者が工場内にあったのだ。海賊が運転する宣伝車と、ポンプ車に乗る第七師団の追いかけっこが開幕する。

 

狙撃手戦、再び

尾形と頭巾ちゃんの読み合い、また始まりましたね!
アニメでもつい何話か前に、尾形とヴァシリの初戦をやったばかりなので、嬉しい展開。あの国境での狙撃手戦は、今まで読んだ漫画の中でも五本の指に入るほどに好きなんですよ…かっこいい…

中央からのスパイで、つまりは第七師団にとっては裏切り者である菊田に、間違いとはいえ銃口が向けられるというのは、十分に恣意的な演出で、こう、今後の展開に期待がこもりますね…鶴見中尉は菊田をどうとらえているのかな…

来週からカーチェイスになりそうでマッドマックス的絵面を希望です。

 

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ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第260話 死守

鯉登少尉がアシリパさんを見つけ、海賊をビールの海へ逃がしてしまったあと。階上から呼びかける月島軍曹の声に返事をするその背中に、ビールの海を戻ってきた海賊の手が伸び、ビールの中への引きずり込まれる。
月島軍曹が駆け寄るも鯉登少尉の姿はなかった。かろうじてしゃべったアシリパさんから鯉登少尉が階段下に広がるビールの中へ引きずり込まれたことがわかるが、今は鶴見中尉の命令であるアシリパさんの確保が先。アシリパさんは捕まるまいと小刀を振るも抵抗むなしく月島軍曹に抱え上げられた。アシリパさん確保に成功した月島軍曹は鯉登少尉を置いて鶴見中尉の元へ向かうかに思えた。

鯉登少尉は水中で海賊に背後から捕まっていた。その長い髪で鯉登少尉の首を締め上げ、息がもたなくなるまで水中に押し留める。
鯉登少尉の視界が白みかけた頃――月島軍曹が海賊の顔を踏みつけ、鯉登少尉は解放された。月島軍曹の発砲が海賊の脇腹をかすめるが、それでも得意の泳ぎでその場をすぐに離れ、海賊にトドメを刺すには至らなかった。
月島軍曹に助けられた格好の鯉登少尉は、アシリパさんよりも自分を優先した月島軍曹を叱る。優先すべきはアシリパさんだった。しかし月島軍曹は鯉登少尉を助け、上官である鯉登少尉にそのことで責められても、「すみません」と目線を合わさず言うのみだった。

アシリパさんは朦朧とする意識のまま月島軍曹から逃げていた。しかし運悪く二階堂に見つかってしまう。アシリパさんが煙を吸ってしまったせいと、二階堂の義手の活躍のおかげで、二階堂はアシリパさんを確保してしまう。

抱え上げられ建物の外に出ればそこには鶴見中尉が待ち構えていた。
やがて鯉登少尉と月島軍曹もそこへ合流すると、鯉登少尉が建物の地下で何があったのかを手短に報告した。刺青の囚人(海賊)がいたが逃げられたこと、杉元たちもいたことなどを、同じことを報告しようと口を開いた月島軍曹を遮る形でスラスラと述べるが…
鶴見中尉の前なのに普通に喋っていることに当の本人が一番驚いた。鶴見中尉は少し面白くなさそうな顔をしているように見えるが、鯉登少尉の隣の月島軍曹は暗い顔をして鯉登少尉を睨んでいた。

鯉登少尉の報告から土方一派もこの工場にいるものと鶴見中尉たちが知るところとなったが、鶴見中尉が目標とする刺青の枚数はそろった。何よりアシリパさんを確保できたのだ。深追いはせず、あとはアシリパさんを死守しながら札幌麦酒工場より撤収するのみ。

ややあって海賊も火事で煙の充満する建物から出てきた。なんとかアシリパさんを取り返したい海賊へ、アシリパさんを返せと叫ぶ杉元が銃剣をかまえて突っ込んでくる。

一方他の面々は、白石や杉元などまだ戻ってこない面子をどうするか考えていた。
まだ戻ってこない面子の一人、門倉は燃える建物の中で倒れていた。死すら覚悟したが、そこは門倉。様々な幸運が重なり建物の外の地面に脱出できたのだった。

 

魔法が解けるとき

鯉登少尉が……鶴見中尉のたらし込みから脱却した…!!
鯉登少尉といえば憧れの鶴見中尉の前では素直におしゃべりできなくて早口の薩摩弁が出てしまうのがチャーミングだったのに、ついに普通にしゃべれるようになりました。
樺太から北海道へ戻り鶴見中尉としばらく離れていた間に、かなりのことがありましたからね。鶴見中尉がかけていた魔法が解けたのでしょう。魔法というより呪いと呼ぶべきかな。
これまで盲目的に信じていた人を、少し離れたところで様々な角度で、他人の目を通した鶴見中尉像を見たことで、視界が広がった感じでしょうか。鯉登少尉には次代を担う若者として、何が正しいのか、特に鶴見中尉にこのまま付き従うことが最善なのか、ぜひとも悩み自分が納得する答えを出してほしいものです。

そして月島軍曹にも良い兆しが!鶴見中尉の命令を忠実に遂行するのでなく、それに逆らいましたね!鯉登少尉を助けたいと思ったから心のままに実行した。それでよいと思いますアシリパさんはちょっと放っておいても死なないでしょうし…。(メタ的な意味でもそうだけど、作中みんな彼女を殺す意志はまだないので)
だけど鶴見中尉に対して普通にしゃべる鯉登少尉を睨むあの表情はちょっとわからない…。助けたいと願った相手の変化をあまり好ましく思っていない?まだまだ鶴見中尉の妄信者でいてもらわないと困る?
今週の月島軍曹の心情はまだよくわからないなぁ…。先の話でもう少しこのあたり述べられるとよいのだけれど。

次週は杉元vs海賊の最終ラウンドかな。結局アシリパさんを奪われてしまった者同士、なんだかんだまた共同戦線を張る気がするけど、裏切りますよと宣言してしまった海賊に土方一派の中で居場所はあるのか…。

 

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第259話 故郷を作る

網走監獄での在りし日。懲罰房に入れられていた海賊が出てきた。
上エ地が海賊に「外で叔母が待っている」という嘘をついていた。からかわれたと気付いた海賊は上エ地を殺しかねない勢いで殴り、懲罰房行きになっていた。
懲罰房から出た海賊と、そこへ居合わせた白石と二瓶は、「監獄を出たとして待っている人はいるのか」という話をしだす。
白石は寺に捨てられた子であり幼いうちにその寺も逃げ出したため誰も待っていないに等しかった。

海賊は外へ出たらもちろん、自分の国を作り王様になるのが夢だ。
海賊の家族は14人の大所帯だった。しかしみな疱瘡で死に、海賊だけが残された。だから海賊は死にきれないほど大勢の家族がほしかった。王様になり子どもたちが王である海賊のことを国民に語れば、海賊が生きた証が残り続ける。
白石はそんな夢を持つ海賊をこう評する。すごく寂しがり屋。寂しさの反動で王様になりたいのだ。
自分の国を作ることは故郷を作ることだと海賊は語る。自分の国だから誰も海賊や海賊の家族を迫害したりはしない。帰る場所を作るのが海賊の夢なのだ。

そして現在、札幌麦酒工場。杉元と離れまいと煙で朦朧とするアシリパさんに、金塊を諦め故郷へ帰り杉元と家族になれ、と海賊は言う。
一方の杉元はまだ煙が充満する場所にいた。アシリパさんと引き剥がされるというのは杉元にとって非常に苦い事態だ。網走監獄ではキロランケと尾形によって杉元はアシリパさんと離れ離れになった。今度は札幌麦酒工場で、海賊によって、またアシリパさんを奪われてしまうのか――杉元は自らを役立たずとののしったが、白石が助けにやってきた。果たしてアシリパさんを取り戻せるのか?

その頃の海賊のもとへは、酔いから醒めたのであろう鯉登少尉がたどり着いていた。海賊とは面識のない鯉登少尉はアシリパさんを連れていることをいぶかしみ剣をかまえる。
海賊が長い髪による視界の遮りも生かし鯉登少尉を殴るも、月島軍曹も到着し銃撃を受けたため身を隠すのに建物内部に入らざるを得なくなってしまう。

海賊が入った建物の地下にはビールの洪水ができていた。足場は悪いが煙が少ないためビールの海を進もうとする海賊だが、階段の手すりにアシリパさんがしがみつき、再び足を止められた。
「金塊が奪われたら私たちはどうやって故郷を守ればいい?」金塊を忘れ故郷へ帰れと言った海賊に対するアシリパさんの答え。そもそもの帰るべき場所が脅かされている――その事情に感じ入るところがあったのか、油断した海賊の背後から鯉登少尉が肩を切りつけた。海賊はアシリパさんを離し、階段下に出来上がっているビールの洪水へ沈み、泳いでその場から逃げる。
深くない傷を受けたはずなのに泳いで逃げた海賊を鯉登少尉は不審に思うが、階段上から月島軍曹が鯉登少尉を探す声が聞こえた。その声に応え、目線を階段上へやった鯉登少尉の背後に、ビールの海から姿を現した海賊が迫り――。
月島軍曹が階段を下りてきた頃には、そこにはアシリパさんと、鯉登少尉の剣が残されているのみだった。

 

やさしい男

海賊はきっとやさしい人なんだろうなぁと思う。強盗など繰り返して監獄へ入れられた人間にそんな評価はないかもしれないけれど。
アシリパさんに、金塊を忘れて好きな人と故郷へ行け、と言うけども、その故郷が危ないから金塊にたどり着きたいんだというアシリパさんの切実な声を聞いたときのあの反応!目的のために他人を犠牲にしても厭わないような、サイコパス人間の反応ではないよね。
それに金塊を手に入れて自分の王国を作るのが夢、というのも実にやさしいと思う…。しかもその理由が、子どもや国民が自分のことを語り継いで生きた証になるから、と実に実にかわいらしい…。
白石の言う通り、本当に寂しがり屋さんなんだねぇ。

「子どもがほしい」じゃないんだよ、海賊の夢は…。単に自分の遺伝子を分け与えた存在がほしいだけなら、あまり考えたくないけど、手段は他にもあるでしょう?
けど海賊の夢はそうじゃなくて、「家族がほしい」。しかも、自分の生きた証として語り継いでもらいたいだなんて、愛に飢えてる男だよね…。きっと政治がうまくなかったりして経済的にそんなに豊かじゃなくても、明るい国を作るんだろうなぁ。

この男の夢がかなうところを見てみたいけど、鯉登少尉の未来も見てみたいから、どちらも無事でいてほしいなぁ…。海賊のほうは生き残る可能性が低そうな気もしてきたけどね、なにせ杉元からアシリパさんを奪ってしまったし…。

 

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第258話 重荷

マイケル・オストログを捕らえた牛山たち。第七師団が工場に来ているため速やかに撤収しようとするが、杉元たちがまだ戻ってこない。
杉元・アシリパさん・門倉は燃え盛る建物の中にまだいた。次々と建物が焼かれ煙が充満する中、出口を探す。白石が扉の外から呼びかけそれに杉元たちも答えるが、煙がすごくてとても入って助け出せそうにはない。そこで海賊房太郎の出番だった。潜水を大の得意とする彼は大きく息を吸い込み、煙が充満する建物内へ入っていった。

出口が見つからずさ迷っていた杉元たちのところへ海賊が辿り着いた。が、海賊はアシリパさんを抱え上げると杉元をスコップで殴りつけ、門倉を蹴り飛ばした。杉元が銃剣で反撃するが、煙を吸い込んでしまった杉元は体が動かなくなっていた。杉元は地面に這いつくばり、海賊が門倉の落とした刺青人皮を回収しアシリパさんを連れていく様を見るしかできない。かろうじてアシリパさんの矢筒の紐を掴むが、海賊によって矢筒が外され、あっさりと逃げられてしまった。

白石の待ち構える出口とは別の扉から出て来た海賊。ようやく息ができるようになったアシリパさんは、杉元の名前をつぶやく。杉元を思うアシリパさんを見て海賊は「アイヌのためという重荷は下ろせ」と諭す。このまま土方側に与し金塊を山分けしては、海賊の「王様になって王国を作る」という夢は叶わない。刺青人皮とアシリパさんを海賊が単独で手に入れる必要があった。
杉元の命運はいつでも危ういところにありただ運が良かっただけだと説く海賊。いつ行ってしまってもおかしくない杉元を繋ぎ止めるのには、金塊を手に入れる目的が邪魔なのではないか?俺が金塊をすべて奪えば目的をなくした杉元はずっとそばにいてくれるのでは?
アイヌのためという重荷を下ろして杉元との幸せな未来を選べ、と海賊はアシリパさんに迫るのだった。

その頃、別の建物では、菊田と尾形が偶然にも出くわした。第七師団を造反し追われる身のはずの尾形を見ても菊田は何もしなかった

 

尾形の真相?

尾形は実は中央からのスパイだった…!?そんなことをにおわせる、菊田との邂逅でしたね!
作中で菊田と尾形が顔を合わせている場面はこれまでなかったはず。そして今の尾形は鶴見中尉を裏切り第七師団から追われる立場。当然、鶴見中尉の部下である菊田は尾形を見つけたら戦うはず…。けれど何もせず見逃すのは、菊田が鶴見中尉の部下という仮面の下に実は中央政府からのスパイという顔を持っているように、尾形も中央政府のスパイであり菊田は仲間だから?
そんな可能性を示唆する、渋いシーンでした!煙が立ち込める中、一度は警戒して銃口を向けるものの、相手がわかると何もせず黙ってすれ違う…。いいもの見せてもらった…。

海賊は裏切る気配はあったしアシリパさんの恋心に気付いていたのであやしいなと思っていたけど、そう揺さぶってくるのか。菊田の鶴見中尉につけという揺さぶりには毅然と対応できたアシリパさんも、さすがに杉元との今後を出されると弱い気がする…。なんだかんだ突っぱねるのだろうとは思うけれど。
杉元の身に迫る危険であれば、杉元自身は強いしアシリパさんが弾除けになれるからまだそこまで心配いらないけども(もっとも海賊によれば杉元は強いというより運が良かっただけだけど)、金塊争奪戦が終わったあとに杉元が一緒にいてくれるのかというのはまったく確証がない。アシリパさんにとっては不安だらけ。
杉元という相棒がいれば百人力で頑張れたけれども、相棒がいなくなってしまったらアシリパさんは今までみたいに強くいられるのかしら…?

個人的には金塊はどうであれアシリパさんは杉元と一緒にいたほうがいいのではないかなと思う。
きっとアシリパさんが願いを口にすれば杉元はそばにいてくれるんだと思う。でもそれは杉元自身の希望を多少なりとも犠牲にするからアシリパさんが望むところではない…なので口を閉じるアシリパさん、という図は容易に想像できるけど、杉元って金塊争奪戦後の自分自身について何も考えていなさそうだもの。放っておいたら、故郷に戻って居場所のなさに改めて心の古傷を抉られ、旅に出るけれど旅先で面倒な争いごとに巻き込まれ大けが…とかそんな人生な気がしている。なんというか杉元はまだ不安定な青年らしい部分がすごく強くあるので、アシリパさんを守るとかそういう意義を与えてあげたほうが安定するんじゃないかなぁ…。アイヌ民族の戦いが収束したらそのときこそ自らの判断でアシリパさんの元に残るなり去るなりすればいいと思うのですよ。なんか犬みたいだけど、戦いのさ中に心を置いてきたような人だから戦うには理由が必要だろうし、戦い終わって平和に暮らすのならアシリパさんと一緒…だと思う。郷里にはもう家族もないし梅ちゃんとどうこうなろうという気持ちもなさそうだし。
杉元は思春期みたいな繊細な部分も持ち合わせているので、アシリパさんくらい真っ直ぐ真剣に生きている人でないと心を開いて一緒に住むというのは難しいような気すらしてくる。

さて海賊はどうするのでしょうね…火事から生還した杉元にボッコボコにされるのかなぁ…。

 

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第257話 がっかりした顔

網走監獄の刺青の囚人の一人、上エ地圭二。彼の回想から今週は始まる。
少年期、彼は家の庭を掘り返して穴だらけにしていた。ジローという飼い犬を探しているようだ。圭二少年が犬と遊んでばかりで勉強をしないので父親が人にあげたそうだが、上エ地少年はそれを信じていなかった。ジローは年老いた犬だった。そんな犬をもらってくれる人がいるわけがない、だから父親が殺して庭に埋めたんだ…そう考えていた。
父親に飼い犬を隠され、母親には口のきき方を叱られ。上エ地少年は不貞腐れて家の鏡を見た。燭台や花瓶らしきものが飾られた鏡台。松の木の植わる庭つきの家だ。裕福な様子は、家族の服装からもうかがえた。
恵まれた家庭に生まれたはずの少年は、飼い犬を奪われたことで親に反抗し、自らの額に刺青を彫った。父親が拭いても消えない落書きの「犬」の文字。顔に一生消えない落書きをしてしまった息子に驚き、「がっかり」した表情を見せた父親を見て、上エ地少年は心の底から楽しそうに笑った。

時間は再び今に戻り、札幌麦酒工場。大きな煙突に上がり、上エ地は服を脱ぎ去っていた。その全身には彼自身が彫ったのであろう刺青がひしめいていた。おそらくのっぺら坊が彫った刺青の上から自分で刺青を入れてしまったのだろう。上エ地は煙突の頂上から「暗号はもう解けない、金塊は手に入らない」と叫んだ。
上エ地は、金塊を求めて争う土方鶴見杉元に向け衝撃的なことを言ってやったつもりだった。でもそれを聞いたところで誰も驚かなかったし、「がっかり」もしなかった。
24枚すべてを集める必要はないとみなとうに気付いていた。それでも刺青人皮を集め続けたのは、何枚あれば暗号解読ができるのかわからないのと、他勢力の妨害のため。気付いていなかったのは上エ地だけ。
誰も「がっかり」しなかったことにショックを受けた上エ地はつい足を滑らせた。煙突の上から落ちる最中、工場の窓ガラスに自分の姿が写った。そこには「犬」の刺青を顔面に入れた我が息子を見たときの、父親の「がっかり」した顔――それにそっくりな上エ地の顔があった。その「がっかり」した顔に喜んだ上エ地は、その顔を指さしながら笑顔で落下し、煙突の台座にぶつかり彼の頭は砕け散った。

工場建物内部ではマイケル・オストログが放った火による火がまだ燃え続けていた。急いで出口を探す杉元とアシリパさんは同じく出口を目指す門倉とぶつかった。門倉が床に転び、背中が消防の放水による水たまりで濡れ、持っていた刺青人皮もぶちまけてしまった。急いで刺青を拾い集め、出口へ向け案内をする門倉。杉元たちの前を歩く門倉の背中は、シャツが透けて肌が見えている。刺青の暗号が見えていた。

網走監獄からの集団脱獄後、のっぺら坊が極秘で門倉の背中にスジ彫りを施したのだ。途中で犬童典獄がのっぺら坊をどこかへ移したため未完成のようだが、門倉の背中にあるのは24番目に彫られた最後の暗号だった。

 

初めから渦中の男・門倉

やっぱり門倉にも刺青あった~!!
これで門倉も皮を引っぺがされる側になりましたね…一番最後にウイルクが彫ったものということも判明。しかも集団脱獄のあと、極秘で。となると、最も暗号の解読に近そうな気がしませんか?
しかもそれをここまでずっとひた隠しにしてきたという事実…核心にかなり近い位置にいるのに外野然としていた狸親父ぶり!!こういうところがかっこいいと思うんですよ…門倉さんは…(お腹はポヨンだけどね!)

刺青の暗号に、ウイルクの本名「ホロケウオシコニ」のいずれかの読みができる漢字が彫られているらしいことはアシリパさんがすでに気付いている。
門倉の背中に見えるのは「古」「馬」「芋」「指」の四字。
それぞれ音読みだと「コ」「マ」「ウ」「シ」と、「馬」以外は「ホロケウオシコニ」の中に入っている字。

アシリパさんは偽物を見分ける術に気が付いていないみたいだけど、やはり偽物には「ホロケウオシコニ」が入っていないのでは?と思う…けれど、偶然にもそういう読みをする漢字が入ってしまう可能性もあるわけで(もし鶴見中尉がウイルクの本名や暗号の漢字のカラクリを知らなかったら、という前提)、その場合はやはり江渡貝くんが命がけで鶴見中尉に伝えた見分け方・タンニン鞣しの特徴を用いるしかないのか…?

もう待ち切れない!早く解読してほしい…
「ホロケウオシコニ」の部分は確定として、他に隠し場所を知るのに何が描かれているんだろう?文字だけ指していっても何もわからないよね?あとは縦横無尽に走っている線がどう繋がるか、なのかな…文字はそれを繋げるガイド的な役割というところか。刺青の暗号が地図になるのかどうかもまだ不明だけれどね。

上エ地は悪役らしい終わりだったな。親への反発をきっかけにして人のがっかりした顔が見たくて悪事を重ねていって…。でもその後は、私の解釈が間違ってなければ子ども相手にその「がっかり」を仕掛けていたはずで、自分より弱いもの・反撃してこないものにしか手を出さなかったのかなと。子どもなら苦戦しないし、犬も餌でつったりすればまだ扱いやすいだろうし。そういうところが、彼の最期をああいうものにしたのかなぁ…と因果応報に思いを馳せてしまう。大勢のがっかり顔が一気に見られる絶頂の瞬間になるはずだったのにならなかった、自分で自分をがっかりさせた…。悲愴なんだか本人にとっては喜ばしいさなかの事切れだったのか、ないまぜに思えちゃう難しい最期だったな。

 

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