ゴールデンカムイ第258話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第258話 重荷

マイケル・オストログを捕らえた牛山たち。第七師団が工場に来ているため速やかに撤収しようとするが、杉元たちがまだ戻ってこない。
杉元・アシリパさん・門倉は燃え盛る建物の中にまだいた。次々と建物が焼かれ煙が充満する中、出口を探す。白石が扉の外から呼びかけそれに杉元たちも答えるが、煙がすごくてとても入って助け出せそうにはない。そこで海賊房太郎の出番だった。潜水を大の得意とする彼は大きく息を吸い込み、煙が充満する建物内へ入っていった。

出口が見つからずさ迷っていた杉元たちのところへ海賊が辿り着いた。が、海賊はアシリパさんを抱え上げると杉元をスコップで殴りつけ、門倉を蹴り飛ばした。杉元が銃剣で反撃するが、煙を吸い込んでしまった杉元は体が動かなくなっていた。杉元は地面に這いつくばり、海賊が門倉の落とした刺青人皮を回収しアシリパさんを連れていく様を見るしかできない。かろうじてアシリパさんの矢筒の紐を掴むが、海賊によって矢筒が外され、あっさりと逃げられてしまった。

白石の待ち構える出口とは別の扉から出て来た海賊。ようやく息ができるようになったアシリパさんは、杉元の名前をつぶやく。杉元を思うアシリパさんを見て海賊は「アイヌのためという重荷は下ろせ」と諭す。このまま土方側に与し金塊を山分けしては、海賊の「王様になって王国を作る」という夢は叶わない。刺青人皮とアシリパさんを海賊が単独で手に入れる必要があった。
杉元の命運はいつでも危ういところにありただ運が良かっただけだと説く海賊。いつ行ってしまってもおかしくない杉元を繋ぎ止めるのには、金塊を手に入れる目的が邪魔なのではないか?俺が金塊をすべて奪えば目的をなくした杉元はずっとそばにいてくれるのでは?
アイヌのためという重荷を下ろして杉元との幸せな未来を選べ、と海賊はアシリパさんに迫るのだった。

その頃、別の建物では、菊田と尾形が偶然にも出くわした。第七師団を造反し追われる身のはずの尾形を見ても菊田は何もしなかった

 

尾形の真相?

尾形は実は中央からのスパイだった…!?そんなことをにおわせる、菊田との邂逅でしたね!
作中で菊田と尾形が顔を合わせている場面はこれまでなかったはず。そして今の尾形は鶴見中尉を裏切り第七師団から追われる立場。当然、鶴見中尉の部下である菊田は尾形を見つけたら戦うはず…。けれど何もせず見逃すのは、菊田が鶴見中尉の部下という仮面の下に実は中央政府からのスパイという顔を持っているように、尾形も中央政府のスパイであり菊田は仲間だから?
そんな可能性を示唆する、渋いシーンでした!煙が立ち込める中、一度は警戒して銃口を向けるものの、相手がわかると何もせず黙ってすれ違う…。いいもの見せてもらった…。

海賊は裏切る気配はあったしアシリパさんの恋心に気付いていたのであやしいなと思っていたけど、そう揺さぶってくるのか。菊田の鶴見中尉につけという揺さぶりには毅然と対応できたアシリパさんも、さすがに杉元との今後を出されると弱い気がする…。なんだかんだ突っぱねるのだろうとは思うけれど。
杉元の身に迫る危険であれば、杉元自身は強いしアシリパさんが弾除けになれるからまだそこまで心配いらないけども(もっとも海賊によれば杉元は強いというより運が良かっただけだけど)、金塊争奪戦が終わったあとに杉元が一緒にいてくれるのかというのはまったく確証がない。アシリパさんにとっては不安だらけ。
杉元という相棒がいれば百人力で頑張れたけれども、相棒がいなくなってしまったらアシリパさんは今までみたいに強くいられるのかしら…?

個人的には金塊はどうであれアシリパさんは杉元と一緒にいたほうがいいのではないかなと思う。
きっとアシリパさんが願いを口にすれば杉元はそばにいてくれるんだと思う。でもそれは杉元自身の希望を多少なりとも犠牲にするからアシリパさんが望むところではない…なので口を閉じるアシリパさん、という図は容易に想像できるけど、杉元って金塊争奪戦後の自分自身について何も考えていなさそうだもの。放っておいたら、故郷に戻って居場所のなさに改めて心の古傷を抉られ、旅に出るけれど旅先で面倒な争いごとに巻き込まれ大けが…とかそんな人生な気がしている。なんというか杉元はまだ不安定な青年らしい部分がすごく強くあるので、アシリパさんを守るとかそういう意義を与えてあげたほうが安定するんじゃないかなぁ…。アイヌ民族の戦いが収束したらそのときこそ自らの判断でアシリパさんの元に残るなり去るなりすればいいと思うのですよ。なんか犬みたいだけど、戦いのさ中に心を置いてきたような人だから戦うには理由が必要だろうし、戦い終わって平和に暮らすのならアシリパさんと一緒…だと思う。郷里にはもう家族もないし梅ちゃんとどうこうなろうという気持ちもなさそうだし。
杉元は思春期みたいな繊細な部分も持ち合わせているので、アシリパさんくらい真っ直ぐ真剣に生きている人でないと心を開いて一緒に住むというのは難しいような気すらしてくる。

さて海賊はどうするのでしょうね…火事から生還した杉元にボッコボコにされるのかなぁ…。

 

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