ゴールデンカムイ第235話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

 

 

第235話 地獄の郵便配達人

杉元白石アシリパさんの乗る船に強盗をするため乗り込んできた海賊房太郎たちに軍の乗ったすれ違いの船が迫る。しかし船上で再会した白石と海賊はまだそれに気付いていない。顔見知りの白石が海賊から情報を引き出そうとするが、入れ墨を持つ囚人を早く始末したくて杉元はウズウズしている。
白石は正直に、金塊が最初に隠されていた場所を探っていると告げると、海賊は軽い調子でお前もか、と返す。しかし、互いの探し求める情報が同じでも、それがほしい事情は少し異なるようだった。海賊は言う。入れ墨の暗号はもう解けないという噂がある、と。
入れ墨の暗号を解いてアプローチするべく鶴見中尉率いる第七師団と争ったり、時には暗号を解く鍵のアシリパさんを探して手を組んだりしていた杉元たちにとっては、この噂が真相だとしたら、相当な驚きだ。

そこへ第七師団を乗せた上りの船が近付いてくると海賊の部下が告げる。杉元たちも万が一乗っているのが鶴見中尉の手下だとしたらかなりまずい。平静を装い船を進めさせようとする海賊たち。乗客が騒いだりして軍に気付かれないよう客室付近を銃を手にした部下たちが監視していたが、これがまずかった。当時の郵便配達人は拳銃で武装していたのだ。銀行ATMなどなかった時代、お金のやり取りには現金書留が頻繁に使われていたんだろう。
すれ違いざまにこやかに手など振り何事もなく上りの船が通り過ぎるのを待つ海賊一味と杉元白石だったが、郵便配達人が海賊の手下に向け発砲。部下を一人仕留めた。実際は同時に発砲したヴァシリが仕留めたのだが、誰がやったかはともかくとして、銃声で異変に気付いた船が戻ってくる。第七師団の軍人をわんさか乗せて。乗り移ろうと船を寄せられるが、海賊が舵を取り上り船の外輪に船首から体当たり。相手の移動手段を封じて無事に逃げ切るのに成功したが、その際に頭巾ちゃんことヴァシリの乗る小舟を繋いでいたロープが切れてしまう…。

第七師団は無事に振り切ったが次は同じ船の中の敵をどうにかしなければならない。ヴァシリの狙撃の腕に助けられた郵便配達人は、しかし海賊の部下の目には彼自身が三人も仕留めた厄介な郵便配達人に映る。郵便配達人を黙らせようとした海賊はなんと船の錨を振り回し始める。勢いをつけた錨は操舵室の下の階にある客室、つまり郵便配達人のいる船室へ窓を突き破り投げ込まれた。杉元が咄嗟にアシリパさんへ伏せるよう叫び、アシリパさんが配達人を伏せさせたので誰も怪我しなかったが、更に錨を回し二度目の船室への攻撃をしようとする海賊へ杉元の怒りが爆発。錨で殴られるのもなんのその、平手打ちくらいの軽さで受け流し、海賊の鳩尾へ渾身の拳を叩き込む。こうして杉元と海賊の肉弾戦が開始した。

 

半暴走杉元

ヴァシリは杉元たちと引き離されてしまったと思うけどどうするのかしら。どうにか上陸し馬で杉元たちのあとを追う?まさか第七師団のほうに乗せてもらうのは、ないよね…?ヴァシリの素性を知っている者がいるとは思わないけど(尾形は土方さんと札幌にいるはずだし月島軍曹たちはフチのコタン付近にいると思うし)……でも尾形が軍服を着ていたのを覚えていたら、同じ服を着た人たちのほうへ行ってしまうかな?ヴァシリは狙撃手対決で尾形に敗れてから、尾形を追って杉元たちと一緒に樺太から北海道まで来たんだよね。もしヴァシリが杉元たちと離れて行動し続けるのだとしたら、強力な戦力が離れてしまうのはとても惜しい。

杉元の「危ないだろ、アシリパさんが」はとてもいい!杉元とアシリパさんが相棒になって以来、杉元がアシリパさんを守る描写は何度も見ているけど、それの最新版だね。
初期の、どちらかといえば「子どもだから」「金塊を得るための協力者だから」という理由がまだある感じと違って、網走監獄以降はとにかく杉元に「アシリパさんは大切な人だから」という感情がハッキリ感じられるのがよい。樺太では暴走気味だったけれど今回のは純粋にアシリパさんを案じての怒りだろうな。でもここで海賊とやり合ったら情報が得られないかもしれないから、あとのことを考えないという意味では暴走に近いよね。

それにしても。
フィジカルだけで言えば入れ墨の囚人の中で最強と言っても差し支えなさそうな海賊さんと、素手の殴り合いで杉元は勝てるのか?白石が仲裁してくれるのか?はたまた置き去りにしたはずの上りの船から軍人たちが小舟に乗ってやって来て海賊相手どころじゃなくなるのか?

何より、入れ墨をすべて集めても暗号は解けないのか?
海賊は「もう」解けない、と言っているんだよね…。つまり暗号が作られた頃と何かが変わってしまって解けなくなった、ということか?
一番考えられるのは二十四枚すべてがもう揃わないということだと思うけど…。
その噂をあの土方さんが知っているのか知らないのかも気がかり。知らないはずはないのではと思うけど、土方さんは札幌で娼婦殺しの囚人を探している。ということは入れ墨を集め暗号を解いて金塊を手に入れようとしているということだと思う。ということは土方さんも暗号が解けないということを知らない…?まさか土方さんが知らない情報を他の囚人が知っているだなんて、そんなことがある…?
土方さんに夢見過ぎなのはともかくとして、もし暗号が解けないなら、先週の顔面変な入れ墨の物売りが言っていることもわかる気がする。彼は、杉元たちが入れ墨のことを聞いてきたので、入れ墨の暗号を探していると思ったはず。そこに、暗号は解けないという情報が組み合わされば、「入れ墨の暗号を解くことでは金塊へたどり着けない」ということになるのかな。

きっと、なぜ暗号が解けないのか、がかなり重要な情報なんだろうね。入れ墨フルコンができないからなのか、それとも別の理由なのか。
気になることが多すぎる…。

 

 

 

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ゴールデンカムイ第234話感想

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第234話 蒸気船

謎の顔面入れ墨男を逃がしてしまい、連続殺人事件が起きている札幌へ向かうことにしたのか、石狩川を下ることにした杉元アシリパさん白石ヴァシリの四人。
石狩川は樺戸監獄へ物資を運ぶため舟運が発達していた。囚人たちにより川底の整備がおこなわれたのも大きく貢献している。そんな石狩川をくだり江別まで行けば、時間も体力もいたずらに消費せず札幌へ近づける。
外輪式蒸気船に乗り石狩川を進む三人。ちなみにヴァシリは蒸気船に連結された小舟に馬と一緒に乗っている。杉元やアシリパさんと距離を置くことで尾形が現れるのを待っているんだろう。
舟運は、陸路と違い自分たちで歩く必要もないし、船上ゆえ野生動物や悪人に怯える必要もそうない。アシリパさんのように船室で眠ることもできる。しかし船の外では異変が起こっていた。

海賊房太郎が杉元たちの乗る船を獲物に定めたのだ。アイヌから金塊絡みの情報を引き出すべく米を積み、懐が寂しくなった海賊は、得意の強盗を働こうと蒸気船の進路に小舟で立ちはだかる。
船長はじめ乗組員もこういう事態に覚えがないわけではない。石狩川では強盗被害の噂があった。手口はこう。小舟で汽船の横につけ乗り込み、乗客の金品や郵便物の現金書留を狙う。腰に銃をさしているのだから小舟の連中は間違いなく船を襲ってくるだろう。それであれば出鼻をくじくべき、そう判断した操舵者は舵を思いきり切り、小舟一艘に体当たりを仕掛けた。汽船にぶつかられては小舟はひとたまりもない。乗っていた強盗は川へ逃げ込んだ。
しかし運の悪いことに、親玉である海賊の乗る小舟ではないほうを体当たりで片付けてしまった。進路と位置関係からもう体当たりは使えない。手札を使い切った蒸気船は、今度は乗組員が金づちを手にし、船に向かってくる強盗どもが頭を水から出したらかち割る、と息巻く。でも海賊房太郎には金づちを恐れる必要はない。水から頭を出したところを心配する必要なんてないのだ。なぜなら水から一気に全身を出せるから。大きな足で水をかき、大砲みたいに自分自身を空中に発射し、一気に船の甲板に降り立つ。操舵者に船を止めるよう銃を突きつける――。

そこへ現れた白石と杉元。白石と海賊は網走監獄での顔見知りで、久々の再会に互いに名前を呼び合うが、この状況で名前を知っているということは、船員からすれば杉元と白石も、今この船を襲っている海賊房太郎の仲間であるように見える、ということ。グルだと勘違いした船員は杉元に掴みかかるが、その船員に海賊の銃が向けられていると杉元が気付き、撃たれてはいかんとやむを得ず船員を川へ投げ落とす。二人も船員を投げ落とした杉元を見て、白石の優秀な子分だと思う海賊。
船員が落ちていったことで船室内の乗客たちも明らかに異常事態と気付くが、さらなる事態が起ころうとしていた。進行方向からやってきた上りの蒸気船に、兵隊が乗っていることに海賊の子分たちが気付いたのだ。強盗するため乗り込んでいるところを見られては間違いなくお縄になる……さてこのピンチを海賊はどう切り抜けるつもりなのか?

 

イルカの房太郎

海賊さんの身体能力すごすぎない?イルカショーのイルカさんみたい。水生生物並みの射出力って、全身ほぼ筋肉なのでは…。
出会ったら即戦闘かと思ってたので、白石と海賊が出会ったときに海賊さんが楽しそうな表情を見せたのはちょっと意外。もしかして利害の一致からしばらく手を組む展開もあり得る…?
奪った金品で更にでかい金塊を狙い、そのために更に強盗するぜ!という気持ちのいい悪党っぷりを見せてくれた海賊房太郎。でかくて強くて男前で、もっと活躍を見たい!だから手を組むのは大歓迎。杉元は海賊のこと絶対に信用しないだろうしアシリパさんのこと守りたいからって海賊さんに敵意丸出しで、またヒリヒリした空気のパーティーになるのも見たい気がする。あと海賊から網走監獄での話とか色々聞けそうだし!

今回は杉元ありがとうとすごく思ったよ。時に世界観を伝えたり展開上仕方なかったりとか色々な理由があるだろうけども、それでも私は一般人が自らの意思に関係なく巻き込まれて死んだり怪我したり大切なものを失くしたりするのを見るのがけっこう心のダメージになるので…船員が撃たれないよう川に投げ入れてくれて杉元ありがとう優しい子になったね…と言いたい。
一般人を守る杉元って、私の記憶が薄れてるだけかもだけど、今まであまり見なかった気がする。巻き込まないよう配慮を見せる場面はあった気もするけども、こうしてわざわざ助けるような真似をするのは見なかったような気がするな。
川に落とされた船員さんたち、海賊の子分や上り船の兵隊との戦いの餌食にならないといいな…。

すっかり忘れてたけどヴァシリいたんだよね。前回はどこで待機してたんだろ…。

 

 

 

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正当進化したデジモン:デジモン映画ラスエボ感想

こんにちは、うたげです。
今日はせっかく映画を久々に映画館で見たので、感想を書いてみよう。
作品はブログタイトルの通り、デジモン。正式には『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』。通称、ラスエボ
かつてのテレビアニメリアルタイム世代の目にはどう映ったかな?

デジモンシリーズ全て追っているわけじゃない人間が思ったことを書き散らしているだけなので、熱心なファンの方の肌には合わない部分が多いと思う。
何か嫌なものを感じたら読むのをやめるのをおすすめします。要するに「私のデジモン観」なので。

 

デジモンって?

このブログを訪ねてくれる人は同年代が多いのでは、というネットを通した偏った見方を私も持っているので、おそらくこのコンテンツについてはあまり解説の必要がないんじゃないかなと思う。
一応、デジモンとは何ぞや、ということについて軽く触れておくけれど、実は私もそう詳しくないので、まぁこのくらいの思い入れでも見れる作品なんだな、と思ってもらえれば幸い。
”映画館まで交通費と時間をかけて出向いてちょっと豪勢な昼食一回分くらいのお金を払って二時間程拘束される遊び”に対してハードルが少しでも下がればな、という願いもある。

さて、私の記憶では、デジモンはポケモンの少しあとに発売されたゲームだ。
ポケモンは言わずもがな。モンスターを収集して・育てて・戦わせる、という、虫取り遊びに通じる普遍的な要素で少年少女の心をガッチリ掴み、今でも拡張を続けている、もはやそれ自体モンスターとも呼べる、超巨大コンテンツだ。

そうしてポケモンが大流行する中、少し似た要素のゲームが発売された。それがデジモンだ。
モンスターを育てて戦わせるのも、モンスターが進化するのも同じだ。ポケモンにすっかりはまっていた当時小学生の私はデジモンのゲームは買わなかった。小学生ゆえに買えるゲームは限られていたし、ゲームボーイとかメジャーなハードでは出なかった覚えがある……思えばこの頃からゲームハード争いにしっかり巻き込まれていたんだな。
だからデジモンのゲームの細部は正直よく知らないのだけれど、ポケモンがその世界を旅するアドベンチャー感があったのに対し、デジモンはそういうのがあまりなかったように思う。画面を通してモンスターのお世話をして戦わせて、という感じだったような記憶がある。当時、現実世界の草むらからピカチュウが飛び出して来ないかな~と好きな世界が現実へやって来ることを夢見ていた小学生には、そのデジモンのこざっぱりとした、距離感のある世界観はかなりドライに映ったんだと思う。

デジモンのゲームに対する思い入れはこんなものだけれど、ある日大変なことが起こった。デジモンのテレビアニメが始まったのだ。その頃の小学生の情報源なんてコロコロコミックか同級生との会話くらいしかなかったので、コロコロの宣伝に乗せられて、当然初回から見る。で、結果、すっかりデジモンにハマる。
当然あれから二十年くらい経った2020年に続編映画が公開されるくらいなので、テレビアニメシリーズの出来はかなり良かったんだと思う。小学生も夢中で見ていたし、今も名作として挙げる人もいるくらいだから、間違いない。

デジモンアニメといえば劇場版第一弾を思い出す人が多いと思うけど、私はテレビアニメシリーズが好きだった。
もう初回からポケモンとは様子がまるで違うんだよね。ポケモンとの対比ばっかりでポケモンにもデジモンにも申し訳ないし、これさっきも言ったけど、ポケモンはその世界に生きる一人として私たちはその世界観の中に入っていくの。アニメ主人公のサトシだってポケモン世界の中で生まれて生活している。
それに対してデジモンは、デジタルワールドって異世界でのお話なんだよね。選ばれし子どもとしてデジタルワールドへやってきた太一たちは、元いた世界とは違う世界に最初すごく戸惑う。そこで初めて会った仲間と一緒に旅をしないといけないし、何でも知っていて守ってくれる大人もいないし、デジモンなんていう生き物とも協力しないといけないし。
ポケモンのひたすらに明るくて懐の広い世界観に比べて、デジモンはほろ苦い始まり方。遥か昔からいわゆる異世界ものってあると思うけど、今思えばその王道だったんだよね。かつては漂流して流れ着いた島での冒険、今や異世界転生、デジモンはデジタルワールドへ呼び寄せられる形。たまたまその場に居合わせただけという人たちとぶつかったり手を取り合ったりして困難に立ち向かう、というお話の流れとしては異世界転生ものは少し外れている気がするけれど、とにかくデジモンは王道中の王道の設定だったんだ。

で、始まりがほろ苦ければ、当然終わりもほろ苦い。太一たちは元いた世界へ帰らなくちゃいけない。でもデジタルワールドで数々の経験をして、デジタルワールドの住人と芽生えた友情もある。その友情はお互いの胸にしまっておいて、別々の世界で生きないといけない。涙ながらに別れを惜しむ太一たちとデジモンたち。
最終回の持つ意味はたぶん当時の私にはうまく咀嚼できなかったと思うけど、それでも記憶にあの場面が残っているので、何か心に響くものがあったんだろうな。列車に乗って現実世界へ戻るとき、ミミちゃんのウェスタンハットが風で巻き上げられるシーンがあったような気がする。……完全に私の妄想で、思い出を捏造していたらどうしよう。。

 

大人になったかつての主人公

細部は覚えていないけど、最終回のシーンはなんとなく覚えているし、せっかくだから見てみるか。
そんな軽い気持ちで見に行ったラスエボ
何の予備知識も入れずに行ったのでびっくりの連続だった。

まずデジタルワールドと現実世界が気軽に行ったり来たりできるようになってて、これは一番びっくりした。
だってこれができるならテレビアニメシリーズ最終回のあの涙は何だったんだ?って話じゃん!でもそこは受け入れる。だって私ももう大人だし、一生会えないよりご都合主義と言われようと会いたい人と会いたいときに会えるほうがいい。
あとやっぱりデジモンシリーズにそこまでお熱だったわけじゃないので、私が覚えていない知らないだけで、実はもともと健在だった設定とかもあるんだろうな。今回の映画で登場するまで、太一たち無印シリーズの、次のシリーズがあったことも忘れてたし。

物語には始まりが必要なわけで、この映画の起承転結でいう「起」は、太一とヤマトが困難に直面することだ。熱血で単純な太一と、クールなヤマト。性格は少年のときからあまり変わっていなさそう。この正反対がゆえに良いコンビだった二人が、まさかホルモン屋でビールを飲むなんて。正直かなりびっくりした。
だって私の記憶の中では、二人はヒーローだったわけ。アグモンとガブモンは主人公補正でかなり強い進化をして、それでデジタルワールドでの危機を何度もくぐり抜けて…。その二人が、小さな七輪を挟んで、一杯380円であろう生中をあおっている。このシーンだけで想像力豊かでデジモンにかなりの思い出補正がかかっている私には十分すぎる情報量。
それなのに太一ときたら、おそらく大学四年生の夏だというのに就活をまっっったくしていない。それどころか卒論も手をつけてすらいない。お前はいつぞやの私か!と記憶のかなり奥底にしまいたい部分を抉られて、急に想定外の深いダメージを受けてうまく息ができないでいるところにトドメのヤマト。ヤマトのほうは大学院に進学する予定だけど、それもモラトリアム延長のためといったところ。典型的なダメ大学生になったかつてのデジタルワールドの英雄二人。つらい。つらすぎる。これ、大人なら誰が見てもそれなりにダメージ受けるんじゃないだろうか…。見る側の共感を得るには十分すぎて余りある設定には容赦がなくて、びっくり。

でも他のメンバーはわりとうまく人生を送っている。私はここがミソと思う。
太一とヤマトは人生にかなりつまづいてる。たぶんこのうまくいかない現実にぶつかるっていうのが、大人になり始めるってことなんだろうな、と解釈してる。
ミミちゃんたちみたいに自分の夢を叶えて突き進んでいる人は、現実との摩擦が少ない。でも太一とヤマトは、自分が何をしたいのかもよくわからず、だから現実との摩擦がものすごく大きい。何をすべきかなんてわからないのに時間は無情に選択を迫る。そこでこの二人は大人の世界へ片足を突っ込んでしまうんだろう。だからパートナー関係解消のタイムリミットも、仲間たちのうちで二人だけに訪れたんだと私は思っている。

持論じゃないけど、少年時代に活躍をした人は他の分野でもひとかどの成功を収めるものと思ってたのだけど、選ばれし子どもはそうじゃないのね。デジタルワールドでの冒険でしか輝けないならなんとも残酷な選定だな…。神童も二十歳過ぎれば……ってやつみたい。デジタルワールドでの活躍が特に目覚ましかった二人が一番人生につまづくなんて、リアルすぎませんか制作陣さん。

 

真っ直ぐなストーリー

ここまで太一とヤマトがどういう青年に成長していてそれがいかに見る者のハートに大打撃を与えるかを書いてきたけども、ストーリー自体はとっても王道。今時珍しすぎて逆に新鮮さを覚えるくらいにど真ん中ストレート。
あんまり書いちゃうとこれから見る人の感動を削いじゃうかもしれないので詳細は触れないけど、変に狙って捻りまくって意味がわかりにくい、ということもないので、安心して見られる作品。

太一とヤマトのための物語と言っても過言でなく、清々しいくらいに他のメンバーは見せ場がないけれど、おかげでメッセージはかなりシンプルに投げ込まれてくる。

ぶっちゃけ現実なんて本当に思うようにいかない。少年時代の冒険が輝いていればいるだけ、目の前にある”将来”ってものがくすんで見える、というよりまったく見えない。見えないから不安で仕方ない。進みたくない、輝く思い出にひたっていたい。それでも、生きている限り前に進んでいかなきゃいけないんだ。

そんな恥ずかしくなるくらいに青臭い太一たちのメッセージ、涙腺が年々緩くなるアラサーには本当にいけない。こんなこと伝えられて泣かないわけがなかろう!!
映画が終わって明るくなるとき、急いでマスクをつけてその流れで目元の涙を拭って、できるだけ下を向きながら映画館を出たけど、周りからもすすり泣く声が聞こえたのでみんなみんな太一たちのメッセージを受け取ったんだろうな。

ちなみに私が見ていないだけで他のメンバーについての物語も色々あるみたい。動画配信とか。このあたり映画一本で完結しないのは、今のプロモーション手法としては常とうなのだろうけど、全部見る!!って意気込みがないといけないのは少し負担だよね。
でも私みたいに関連作品をあまり知らなくても十分に楽しめる映画なのは間違いない。現に映画だけでボロ泣きして、色々記憶が蘇って、こうして今ブログ書いてる人間がいるわけだし。

 

思い出をきれいにまとめて

デジモン映画の復活に、ネットでは賛否両論あったのを知ってるからか、より強くこう思う。

好きだったコンテンツを正当進化させてくれてありがとう、と。

しつこいけどもデジモンとポケモンは、似ているようでいて、実はまったく違う。デジモンはあくまでデジタルワールドという別世界での話で、現実世界の主人公たちはしっかり年を取っているし、世代交代もする。サトシはずっと子どもたちの代理冒険者だけど、太一たちは今やアラサーになった私たちと同じで、大人になってしまったのだ。
だからこそ、子ども向けのコンテンツなのかそれとも懐古主義の大人に向けたものなのかがハッキリせず、賛否両論を巻き起こしてしまったんだろうなぁ、と思うけど…。

大人向けにはこの映画でしっかり太一たちの物語を一旦締めてあげて、子ども向けにはまた新しいテレビアニメを始めればいいじゃない。
かつて選ばれし子どもだった者たちに向けた、区切りの作品になったと思う。一区切りつけられる正当進化だったと私は思う。ちゃんと終わらせてくれたから、しっかり前に進みたいものだ。

 

 

 

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第233話 飴売り

歌志内の町で刺青の囚人を探す杉元白石アシリパさん。聞いた話ではそいつは物売りに扮装しているとか。しかし杉元たちが追う海賊房太郎は強盗殺人を犯した凶悪犯。金塊にたどり着くのにそんな回りくどいことをする必要はない。だから歌志内で目撃されたという、変な入れ墨の男は海賊房太郎ではない…。白石にも飴売りで心当たりのある囚人はわからない。たくさんいた網走監獄の囚人全員の顔を白石が把握しているわけではなかった。ただ、白石は監獄で有名人で、相手のほうが、こいつは白石だとわかってしまう可能性はある。
遊んでいる子どもに、変な入れ墨がある物売りを見たことないか?と尋ねると、あっちにいると即答してくれた。まるで、変な入れ墨、というのがそいつの生まれたときからの名前みたいに、すんなり存在も居場所も特定できた。

子どもに教えてもらった飴売りは、先週出てきたドレッドヘアーのような髪型の男だった。炭鉱で掘られた鉱物を運ぶであろうトロッコの線路の上を歩いている男の顔には紙がかかっており、穴の開いた部分から覗く目でしか表情を窺い知ることができない。そいつはちらりと白石を一瞥したあと、首から下げた箱で首掛け芝居を見せ白石をからかった。
本題に入る。変わった入れ墨を彫っていると聞いた、と白石が言えば、その男は顔を覆い隠していた紙をめくりあげて、その下に広がっていた無秩序な入れ墨を見せつけた。顔面をほぼ埋め尽くしている入れ墨を、全て自分で彫ったという。植物の図案やアイヌの伝統的な模様のようにも見える入れ墨、鼻に走る十字型の入れ墨など様々な種類があるが、最も目を引くのは額の漢字。「悪」は読めるが右目の上のほうは、果たして「犬」なのか?点の位置が違うが…。
おかしな入れ墨といえばたしかにおかしいが、しかし杉元たちが探している金塊の暗号の入れ墨ではない。期待を裏切られた杉元の表情を見て男は口元を抑えて肩を震わせて笑っていた。良い顔だ、と。

こいつはお目当ての囚人ではないと結論付けた杉元たちが次の行先について話し始め、顔面入れ墨の飴売りは背を向けて立ち去ろうとした。その際に「若山の親分のがっかりした顔もいい顔だった」とこぼしたのをアシリパさんの耳が拾った。若山の親分はもちろん刺青の囚人の一人。その親分を知っているということはこいつも網走監獄の囚人――そう思ったであろうアシリパさんの心を読んだかのように、金塊という言葉を発した顔面入れ墨の男は、しかし走るトロッコに乗っているのか声は聞こえど姿は見えず捕まえることもできなかった。

一方、海賊房太郎は、徳富川近くのアイヌ集落を訪れていた。兄が金塊に関わっていたという老人から情報を引き出すためだ。この老翁は、彼の兄を殺した人物が金塊を移した場所を知っていると言う。海賊房太郎は、確証を得たいのか平太の鑑別した砂金の産地の答え合わせを老人に求めた。平太の鑑別結果とまったく同じ川の名を口にする翁に、海賊房太郎は更に問う。砂金はどこに集められたのか?と。

 

厄介な囚人×2

やはり飴売りも囚人だった!しかしこれまでの囚人のように、杉元たちが暗号の刺青を探していると知ったらすぐ戦いになったりせず、まるでおちょくるようにぬるりと逃げられてしまったので、かなり厄介そうな相手だな。
彼の顔は今回初めて見たけど、やはり日本人離れした雰囲気があると思う。眉毛がないせいかな…。髪型もレゲェ感あるせいかな?
自分で彫ったという入れ墨も和洋折衷というか統一感のないように見える。おでこに漢字の入れ墨、しかも「悪」ってなかなかやらないよね…悪人ですって主張してるようなものだし…囚人だから間違いではないけども…。思春期反抗期ならやり兼ねないけどもそんな幼い年齢でもないだろうしなぁ。そうなると漢字の入れ墨を彫るのって、漢字への憧れがある、日本文化で生まれ育っていない人だからじゃないかなと思うんだよね。だから「犬」も点の位置が違うとか…まぁこれは早合点すぎるかな!でも好き勝手書くブログだからね!

金塊は見つけられないって彼の最後の台詞は、金塊の在り処を知っている人間か、半生を使って探し回ったけれども見つけるのは不可能だと悟った人間くらいにしか吐けないよね。こいつはもしかして海賊房太郎と繋がっているのかな?海賊が金塊にたどり着こうとしているのを知っているから、海賊が全てかっさらう=出遅れている杉元たちには絶対に見つけられない、ということを言っているのかもしれない。海賊との繋がりはわからないにしても、金塊については杉元たちがまだ知らない情報を持っている可能性がかなり高い。

厄介な囚人と言えば海賊房太郎。こいつはすでに金塊に王手と言える位置にいて、他の誰よりも近付いていそうで、頭の切れ具合・行動力が他の囚人に比べて桁外れ。恐ろしい相手だ。先週も書いたけど、今回金塊への距離で言えば一番早くから活動していた鶴見中尉や土方さんより近い位置にいるくらい頭が回って、水中では無敵を誇る身体能力、この二つが組み合わさったら作中最も手ごわい囚人になるのは間違いないよね。やはり海賊との戦闘は水中戦になるのかな?辺見ちゃん以来の水中での戦いだねぇ…。

 

 

 

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今回からですます調をやめてみるよ。ですます調はやたら文字数が増えてしまうからね。

 

 

第232話 家族

インカラマッが無事お産を終え谷垣娘の誕生に涙するというこの世で最も祝福されるべき空気のコタンの外では、鯉登少尉月島軍曹フチたちの見張りに遣わされていた兵士に灸を据えていた。この兵士はオソマ父が毎晩酒を飲ませて酔い潰していたので、今回のお産もまったく気付いていないようだ…。鶴見中尉には黙っていてやるから(知れたらおそらく命がない)、これまで通り「問題なし」と報告を続けろ、と鯉登少尉は言い渡す。

赤ん坊が生まれた直後と思えない会話は更に続く。鯉登少尉は鶴見中尉にはまだ誰にも語っていない本当の目的があるような気がしているが、月島軍曹にはそんなものがあるかもあやしく思える。
けれど月島軍曹は一度あるものを目にしていた。鶴見中尉が指の骨を眺めているのを。骨は二本、一本は鶴見中尉の指関節程度の長さなので大人のもの。もう一本は小指のものにしても小さいので子ども、それもかなり幼い赤ん坊のもの?鶴見中尉が指の骨を眺める(あるいは撫でたりしていたのかも)光景がなぜだか記憶に残っている月島軍曹だけれど、それが金塊争奪戦とどう結びつくのかはまだ月島軍曹にはわからない。
目的はわからないけれど、鶴見中尉を前向きに信じると決めている鯉登少尉。その鯉登少尉をおそらく信じることにしたであろう月島軍曹。月島軍曹はしばらくぶりに僅かにほほ笑んだように見えた。

インカラマッのお産より一週間後。谷垣とインカラマッはフチのコタンを去る。鯉登少尉は鶴見中尉に、二人には逃げられたと報告するつもりだ。去り際、インカラマッは月島軍曹の大切な人の居場所の占い結果を伝えようとするも――月島軍曹は必要ないと断った。

さて札幌では。菊田特務曹長宇佐美一等兵が斥候として街を探っていた。225話で明かされた娼婦殺しの囚人を追って。鶴見中尉配下の二人がいる近くにキラウシ門倉がいるけれど……門倉は強運で宇佐美と顔を合わせずにニアミスで済む。でも宇佐美は門倉は網走で死んだと思っているらしい。
札幌には土方陣営も来ていた。土方さん尾形も街を探る。鶴見中尉の兵士はもちろん月寒の師団が遊びに来る可能性も高いのが札幌の花街。油断はできない。

一方、杉元たちは空知川流域のアイヌ集落で聞き込みを続けていた。224話で白石が話した通り、金塊の最初の隠し場所を探り何か新情報を掴んでいるかもしれない海賊房太郎に会うためだ。そしてついに歌志内の炭鉱付近でヤクザのモンモンではない入れ墨の男を見たという証言を得る。しかもそいつは物売りで飴を売っていたという。
場所は移って歌志内のとある炭鉱の町。物売りが幼い少年に飴の味見を勧めた。しかし少年の手に乗せられたのは石炭。戸惑う少年の表情を「いい顔」と喜ぶ物売りの髪型は、まるでドレッドヘアーのように見える……。飴より良いものをあげるからと少年を森へ連れ込むこの男が、杉元たちがこれから会う囚人なのか?

 

月島軍曹の道理

鶴見中尉はやっぱりロシアで亡くなった奥さんと子どものことをずっと思っていたんだなーと思える回。
間違いなく妻子の指の骨だと思うんだよね……。でもその二人を失ったことと金塊はどう繋がるのかな?個人的な復讐?その目的だった場合、鯉登少尉はどう思うかな。鶴見中尉の進む道が皆を幸せにするのが一番いいけれど、じゃあ鶴見中尉の妻子のために皆が犠牲になるのはいいの?鯉登少尉の言う「同胞のために身命を賭して」というのも、お国のためとかそういう大義名分がある前提での話だと思うので、やはり鶴見中尉の本当の目的が明らかになるときがかなり大きな分かれ目になるんだろうな。鯉登少尉の。
とはいえ今回の描写は「鶴見中尉にも大切な人がいた」ということだけで、それが目的になるのかはわからないけどね。わかりやすく結びつけるとしたら「復讐」だけれど、奥さんを直接的に撃った可能性が一番高いのはおそらくソフィア。他の二人はすでに死んでしまった。ウイルクたちがアシリパさんに託した夢を打ち砕くことで復讐を果たそうとしているのかしら?もうわからないことだらけ……。

月島軍曹は今回少し救われたんだと思う!前向きな鯉登少尉に照らされる月島軍曹、すごくよかった。
今まで鶴見中尉の命令は絶対で、疑問を持つことすら許されず(というよりも自ら拒んで?)、至極忠実に職務を全うしてきた月島軍曹。一方、妄信的に見えた鯉登少尉でさえ己の信念を持っていて、己の正義に反するならば鶴見中尉の命に背くこともするかもしれないという覚悟を持っている。鯉登少尉の持つ正義に触れて、月島軍曹も自分の中の正義や信念といったものを思い出したんだと思う。それに反するとは言い切れないけれど納得し切っていない自分に気が付いた。
言うなれば自分の本心を押し殺していたんだよね。月島軍曹の中では、鶴見中尉を絶対として忠実に従うことで、自分の本心から目を逸らす「道理」としていたわけだ。(「道理」については215話の感想で少し書いてます!)
それを解き放ったのが鯉登少尉で、きっとこの先鶴見中尉の本当の目的とやらが明らかになったとき、今度は鯉登少尉が葛藤するんだろうけど、そのときには月島軍曹が鯉登少尉の助けになるんだろうな。そうなってほしいな。
月島軍曹はこれから何かしらの形でいご草ちゃんを探すかな?それは鶴見中尉との対峙を意味すると思うけれど、月島軍曹が納得できるようにしてほしいと思う。鶴見中尉もそうなんだけど、みんな辛い目に遭いすぎだよ……。少しでも報われてほしいからいごちゃんには実は生きていて、お金持ちの家に嫁いで何不自由なく、月島軍曹が安心して自分だけの人生を歩めるくらい、幸せに過ごしていてほしい……。

なかなか際どい内容の多い作品だと理解してはいるけれど、それでも幼い子どもが何かひどい目に遭うのは本当に本当に心が痛むので、歌志内の囚人よ頼むからその子に何もしないでくれ~!!
ところで彼の髪型、ドレッドヘアーなのかな。帽子もあまり作中で見慣れないニット帽みたいなものだけど、日本人じゃない?そうだとすると札幌の娼婦殺しっぽい囚人が日本人じゃなさそうなんだけれど、札幌と歌志内、同じ囚人ということはないかな……。

さて今週もとても面白かった。谷垣とインカラマッと娘さん、三人が幸せに暮らせますように。

 

 

 

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ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレを含みますので未読の方・コミックス派の方は気をつけてくださいね。
また、以下は私の所感です。一ファン個人の想像・妄想・曲解を多分に含んでいますので、そういうものとしてお読み頂ければ幸いです。

 

第231話 出産

フチのいるコタンにたどり着いた谷垣インカラマッオソマの母も手伝い、インカラマッのお産の準備が整えられていきます。
フチは19歳のときからお産を助けている百戦錬磨。骨盤の大きさからの判断と、首の後ろの憑神様のおかげでお腹の中の子の性別を当て、「男の子ならうつ伏せに、女の子なら仰向けに」取り出してあげます。向きを間違うと長生きできないそうです。

インカラマッをフチたちに任せ谷垣は追ってきているであろう月島軍曹を迎え撃ちに出ます。インカラマッの制止も聞かず外へ飛び出すと、そこにはすでに待ち構えていた月島軍曹がいました。
銃を奪われ殴り倒された谷垣に向け、月島軍曹は、お前は選択を誤ったのだと語りかけます。

そこへ馬に乗って現れた鯉登少尉が月島軍曹を止めますが、「脅しは実行しなければ意味がない」と月島軍曹は銃口を谷垣とインカラマッへ向けます。それどころか鯉登少尉にまで拳銃を向け、あなたも鶴見中尉を裏切る造反組か?とまで言い出します。

そんな月島軍曹へ鯉登少尉がかけた言葉は、「銃を下ろせ、上官命令だ」。
鯉登少尉には鶴見中尉を裏切る気はありません。鶴見中尉の進む道すがらで皆が救われるのならば、鯉登少尉自身や父親までも利用されていても、鯉登少尉には問題ではありません。
でも、もしも鶴見中尉に本当の目的があるのなら。その目的に鯉登少尉の感じる正義がないのなら。きっと後悔と罪悪感に苦しむことになるでしょう。だから谷垣とインカラマッを殺してはいけない。

しかし月島軍曹にはそれはもう手遅れに思われるのでした。すでにここまで多くの人を殺し、あるいは利用した末に死なせてしまいました。本当に大切なものを諦めた。だからもう自分の仕事をやるしかない。
月島軍曹がここまで厳格に鶴見中尉に付き従うのは諦め捨てたものがあまりに大きかったからか?という鯉登少尉の問いかけで月島軍曹の中で何かが剥がれ落ちたのでしょう、これまで頑なに真相を見つけることを拒んでいた、大切なもの――いご草ちゃんの行方を、インカラマッの占いに託そうとしたのです。

インカラマッが手を透かして真実を見通そうとしたとき、激しい陣痛がインカラマッを襲います。
いよいよ赤ん坊の取り上げが間近です。オソマの母は谷垣・鯉登少尉・月島軍曹にも仕事を割り振り、手際よく準備を進めていきます。お湯を沸かしたりお産道具を集めたり別の子どもの面倒を見たり臼を転がす「臼躍らせ」で安産のおまじないをしたり…慌ただしく過ごしますがいざ分娩が始まれば三人は家の外で待機する他ありません。
やがて産声と共に出てきた赤ん坊は、仰向けでこの世に登場しました。

 

鯉登少尉の器

先に言いますが、今週号めちゃめちゃおもしれぇー。

鯉登少尉の信条が見えましたね!上官命令という絶対的なルールを発動させてまで月島軍曹を止めたのは痺れました。そこまでしっかりした考えがあったのだと惚れ直しちゃいますね。てっきり男子小学生で鶴見中尉に心底心酔しているのだと思っていましたから…。
きっと鯉登少尉の中では、谷垣のように望まないのに恭順を強いられている人間がそこから逃げようとするところをまた無理やり従わせたりするのは、正義ではないのでしょうね。この二人を殺しても誰も救われないのです。それに逃がしたところで痛手も特にない。
また、もし鶴見中尉の目的が誰も幸せにならないなら、この先ずっと後悔します。ただでさえ多くの者を手にかけてきたのです。そこに、家族だけは助けてくれと懇願するかつての仲間や、親しく過ごした女とその子や老婆も加わるとあらば、気も狂いそうになるでしょう。
鯉登少尉、かなり真っ当な考えを持っているじゃないですか。しかもその後悔や罪悪感といったものを月島軍曹も抱えていると理解し手を差し伸べる優しさもある。これで惚れるなというほうが無理な今週号…。

「鶴見中尉の行く道の途中でみなが救われる」という思考は人の上に立つ者として備えておいてほしい考え方で、これもまた今回めちゃくちゃかっこいいところですよね。鶴見中尉の幸せだけではないところがグッときます。当時の軍人らしからぬ考え方な気はしますが、それだけ鶴見中尉の狙いがわからないということなのでしょうね。

鯉登少尉は造反組についてはどう考えているのでしょう。鶴見中尉の思想に納得できないからこそ離れたのであって、あえて見つけて処分する必要はない…と考えていたりしないでしょうかね。これまでの話がちょっとうろ覚えなのですが、造反者を積極的に追う鯉登少尉はいたかな?
もし造反者もこちらに歯向かってこなければ深追いしない、と考えているなら、鯉登くんは本当に次代を担う若者ですね…。日本の未来託したい…。
望まない者はお咎めなし、と考えているならば、彼の部下になった人たちは幸せでしょうね。

 

信者対決

今回の鯉登少尉に対して、怒り心頭になりそうなのが、宇佐美。やはり鶴見中尉信者対決くるか…?
頭のてっぺんからつま先まで全身鶴見中尉色に染め上がった宇佐美VS自分の芯のところまでは染まっていない鯉登少尉。ありそうだな…。
今回の流れでいくと、鯉登少尉と月島軍曹が鶴見中尉と袂を分かつ未来もありそうじゃないですか…?もしくは鶴見中尉を止める側に回る。

取り上げられた子は仰向けなので女の子かな?稲妻お銀の子と仲良く遊んで成長していってほしいです。
あと、出産に立ち会う女たちのたくましさはいつの世も頼もしいですね。

 

 

 

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第230話 家永カノ

家永が首元に注射したことで体の自由を奪われた月島軍曹。家永によれば二時間は動けないそう。その間に逃げてほしい、インカラマッはこれから完璧になるのだから見逃すなと、自分自身から出ている血だまりの上に横たわりながら家永は谷垣に語りかけます…。
家永を置いて逃げ出そうとする谷垣とインカラマッの前に、当然ながら鯉登少尉が立ち塞がります。しかし構えた銃を下ろし、鯉登少尉は谷垣とインカラマッを見逃しました。怪我の療養中によく占いをして時間を共にしたので情が芽生えたのではとインカラマッは推測しますが、谷垣にとってはその程度で鯉登少尉が許すとは思えませんでした。今までの鯉登少尉なら。

病院からインカラマッを連れ出すことはできましたが、馬の揺れのせいで様子がおかしいインカラマッ。街はずれの廃屋で休むことにします。アイヌの文様の額当てで額からの出血を抑える谷垣。これでいいかと思いきや足からも出血しており…。その出血の跡を追って月島軍曹に居場所を突き止められてしまいます。

なんとか月島軍曹の襲撃をいなし山へ馬を進める谷垣。山ならば谷垣のほうが有利なので山中を逃げればどうにかなると考えていましたが……山へ入る寸でのところでインカラマッが破水。仕方なく馬を出血させ放ち、月島軍曹をまこうとします。馬を失った谷垣はインカラマッを抱え膝まで雪に埋まりながら走ります。全部うまくいくから、とインカラマッを励ましながら向かった先は、フチのところ。孫を連れて帰るという約束を果たせないうちに帰ってくることになり「ごめん」という言葉と共に帰宅することになったのでした。

 

谷垣が額当てを締めるとき

谷垣がアイヌの額当てをつけるところ……すごく見覚えがあります。レタラによって負傷したおかげでフチのコタンに滞在していた谷垣を尾形と二階堂が襲って来たときにもありましたね。あのときは杉元をかばって彼はここに来ていないと嘘の証言をしていました。そのときも今回も、軍人としてはあるまじきことですが、谷垣自身が守りたいもののために決断をしていると思います。その決意が見える形になって表れているのが、アイヌの額当てを締めるという行為なのでしょう。
インカラマッと我が子を守りたい。だから鶴見中尉の命令に背くし月島軍曹とも戦う。谷垣、やっぱり情に厚いいい男ですねぇ。

インカラマッと親しくなったせいか谷垣とインカラマッを見逃してくれた鯉登少尉。谷垣の言う通り、これまでの鯉登少尉なら、鶴見中尉は絶対でありそれに従わない者は即刻処分!…となりそうなものですが…。何話か前にあった、病室でのインカラマッを中心とした場面は今のこの状況を暗示していたのですかね。鯉登少尉はインカラマッの占いをはじめ彼女自身に魅力を見出していたけれど月島軍曹は懐柔されない、みたいな…。

しかし鯉登少尉が二人を逃がしてしまったので、今後の月島軍曹や鶴見中尉との関係性も気になります。いつも突っ走ってしまう激情型の鯉登少尉を補佐する月島軍曹、という関係は何があっても続いていましたが、さすがに「個人的な感情で上官の命に背く鯉登少尉」は月島軍曹でも助けないし助けられないと思うのですよね。それどころか普通に考えれば月島軍曹が鯉登少尉を命令違反として始末してもおかしくない…。月島軍曹と鯉登少尉はどうなってしまうのでしょう…。

さて、鯉登少尉はどうして二人を見逃してくれたのでしょうね。インカラマッの言う通り親しかったからというのもあると思いますが、月島軍曹に聞かされた鯉登少年誘拐事件の真相も絡んでいるといいなぁと思います。少しずつ鶴見中尉のやり方に疑問を持ち始めている鯉登少尉……なんていい展開じゃあないですか。そしてそうなると間違いなく敵対するであろう月島軍曹。
月島軍曹が谷垣を追うのは、鶴見中尉の命令というのもありますが、個人的な感情も少し混じっているような気がします。以前、鯉登少尉が鶴見中尉にたらし込まれた話をした際に、鯉登少尉に向かって「いいじゃないですか」と言っていたと思います。つまりまだ未来のある鯉登少尉がうらやましいのだと思います。月島軍曹はいごちゃんを失い、それまでに父親も失っており故郷での居場所もなくし、もはや鶴見中尉に付き従う他ないような状況です。それに対し鯉登少尉は父親が存命しており、本人も将校ですので順当に進めば軍の上へ登るでしょう。谷垣に至っては軍以外のマタギという道を取り戻した挙句に愛する女性との子どもまで授かりました。月島軍曹だけが、鶴見中尉以外に道がないのです。
だから他に生きる意味を見出した谷垣を単独でも薬を打たれても執拗に追うし、もし鯉登少尉が鶴見中尉の命に背いたとあらば、冷徹な仮面をかぶってその実腹の底は生き方を変えられる者に対する嫉妬と羨望ではらわたが煮えくり返りそうになりながら、鯉登少尉を始末しようとすると思うのです。

谷垣が危険を承知で取った行動が、鯉登少尉を変え、月島軍曹の腹の底にあるものを引っ張り出してくれそうな予感にワクワクします。あとは稲妻とお銀の子らしい子どもがフチの隣にいましたね!あの子が稲妻お銀の子なのか、どんな子なのか、そちらも楽しみです。

物語が進むのは楽しみなようでいて不安もあります。色々なところで色々な人が敵対しまくっているしレギュラーメンバーでもバンバン死ぬので、今週登場した中で誰かが死なないか本当に本当に不安…。
谷垣がやたら「大丈夫」「うまくいく」と言うしインカラマッもそれに全てを託すかのように優しく微笑むので、インカラマッにフラグが立っているような気がしてならないのですよね…。インカラマッも谷垣も二人の子も、どうかみんな無事でいてほしいです。
お願いだから月島軍曹はフチのコタンにたどり着かないで……鯉登少尉は今のうちに逃げておいてほしい…。
家永は……さすがに希望が持てないかな……本当に惜しいですが……。

 

 

 

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第229話 完璧な母

谷垣源次郎との子を身籠っているインカラマッはもういつ生まれてもおかしくない状態でした。そのお腹の膨らみを、「神秘的な曲線」と称える家永
家永は妊婦に思い出がありました。家永の母も妊婦であり、生まれてくる子…家永の妹か弟になるはずだった子を抱く母親を見るのを、家永自身が楽しみにしていたのです。肖像画の中の家永の母はとても美しく、今の家永とほぼ同じ外見をしています。家永は美しい母を追い求めていました。妊娠してもなお完璧だった家永の母。その膨らんだお腹にいる子をいつかその手に抱いたら、きっと聖母のようだろう――しかし現実は無情で、家永の母は階段で足を滑らせ流産してしまいました。
女性、特に母というものに憧れがあるらしい家永は、インカラマッの出産の手伝いを申し出ます。命の恩人だからと快諾するインカラマッに、「じゃあ胎盤はちょうだい」といつもの調子で返す家永でした。

一方、インカラマッのお腹の子の父親、谷垣源次郎は、インカラマッとそのお腹の中の子を人質に取られ、鶴見中尉に命じられ杉元からアシリパさんを奪還すべく馬を進めていました。その胸中はやはりインカラマッと自分の子への気持ちであふれていました。
杉元を殺せるような冷血漢ではないという自覚があるうえ、杉元を殺してしまえばアシリパさんは間違いなく悲しみます。失意の中にある孫を送り届けたところでフチも幸せでしょうか。谷垣の選択がアシリパさんを不幸にしてしまうのです。ではアシリパさんを探すフリをして金塊争奪戦が落ち着くのを待つのはどうかといえば――それではインカラマッにも生まれてくる子どもにも何年も会えない可能性があります。
しかしそれでもインカラマッと子どもに会いたい。そこで母子を危険にさらすのを承知のうえで、谷垣は網走の病院周辺を探ります。かつてインカラマッたちがいた網走の病院。関係者に聞けば彼女がどこへ移されたかわかるでしょうが、おそらくそれを探りに来た者がいると鶴見中尉にすぐ知らせがいってしまうでしょう。
病院の近くまで来たはいいものの次の行動を起こせずウロウロするだけの谷垣に、イケマの根をかじる女性?男性?が話しかけます。インカラマッはこの人物にあることを託していました。スケベ熊ちゃん、つまり谷垣が病院近くへやって来たら絵葉書を渡してほしい。このインカラマッの絵葉書によって、谷垣はインカラマッがいまは小樽にいることを掴み、市内の病院までインカラマッを迎えに来ることができたのです。

インカラマッの病室へ忍び込んだ谷垣。インカラマッも危険を覚悟し、共に逃げ出そうとします。いつも見張りをしている月島軍曹が風呂に行っている隙に馬で逃げ出す予定でしたが…。風呂へ行く途中、いつもはいないはずの馬が外に繋がれているのを見て、月島軍曹はすぐに谷垣が来たことを察します。部屋に鋲を打った軍靴の音が近づき、予想外にかなり早く侵入に気付かれたことを悟った谷垣。銃を構え臨戦態勢を取りますが、月島軍曹が蹴破った扉で倒され、銃も蹴飛ばされてしまいます。
抵抗手段をなくした谷垣に銃口を向け、鶴見中尉の命令を反故にするか、と詰め寄る月島軍曹。谷垣の前にインカラマッが立ちはだかり月島軍曹が引き金を引くまでの時間をわずかに伸ばした隙に――家永が背後から月島軍曹の首に注射器を刺しました。逃げて、と伝える家永に向け、月島軍曹は振り向きざま発砲し、その弾は家永の胸部と腹部へ命中します。

 

母を追い求めて

家永がなぜ若さと美しさにこだわるのかが垣間見えたお話でしたね。自分の欲望に忠実で、欲望を満たせるなら正義でも悪でもかまわないといった振る舞いはとても好きなキャラクターでしたが……今回かなり命の危機に瀕してしまい残念です…。天才的な医者でも自分の負傷は治せないですかね…。

家永のお母さんはとても美人でしたね。お母さんへの憧れから同物同治を繰り返し、中年男性ながら若く美しい女性の姿を維持しているということなんでしょう。
ただ今回のお話だけでは、彼の強いこだわりのうち、美しさにしか説得力がない気がします。若い=美しい、という図式はそりゃ誰の目にも明白ですが、きっと階段で足を滑らせてからもお母さんは存命だったと思うのです。でも、その事故以降、失意も相まって家永のお母さんは老け込んでしまい、美しさも若さも一気に失われてしまったのでは…と想像しています。

今回、家永が母について肯定的な姿勢を見せたことにちょっと驚きです。家永の求める若さや美しさって、子を産んでいない若い女性のものかと思っていましたから。子を成すことは若さ美しさを失わせるもの、ととらえていてもおかしくなさそうに感じていました。でも、インカラマッのお腹の膨らみを、「神秘的な曲線」と例えたのはとても素敵でしたね。人体の神秘。そう、神秘なんです。良いとか悪いとかではない。家永母のようにその神秘的な膨らみに裏切られるものもあるしインカラマッのように再び愛する人と会うためのエネルギーになるものもある。これがもし「温かい曲線」とか「優しい曲線」とかだったら良い側面しか切り取っていないような響きですよね。家永にとっては母の苦い思い出とともにあるはずなので「神秘的な曲線」という言葉がとてもぴったりだと思います。

さて家永はどうして危険をわかっていたはずなのにインカラマッと谷垣を助けたんでしょうか。やはり自分のお母さんが望んでも手に入れられなかった未来を見てみたいという気持ちからかなと思います。インカラマッに思い入れがあるよりも、彼女に自分の過去の出来事を重ね合わせていると思うのですよね。インカラマッの出産が無事に済めば、記憶の中の家永の母も家永自身も少しは報われるのではないでしょうか。
あとは私の趣味ですが、やはりインカラマッにも言っているように、どんなに見目を若く美しい女性にしても家永自身は妊娠出産ができない、というところもポイントかなと思います。自分ではしたくてもできないからこそ、身近な妊婦の助けになりたいという気持ちがあるんじゃないでしょうか。そうなると家永の負う宿命が途端に重く感じられますが……インカラマッの子を取り上げる助産師になってほしいのでお願いだから死なないで…!

 

 

 

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第228話 シマエナガ

杉元アシリパさん白石ヴァシリの四人は空知川流域へ来ていました。平太の砂金サンプルの採取場所の一つだからです。周辺のアイヌ集落をまわり、海賊房太郎の手がかりを探っていました。
平太との戦いで腕を負傷した杉元は、山道を歩いているときに飛べないシマエナガに気を取られたことでアシリパさんたちとはぐれてしまいました。霧が濃くなり日が暮れてきたため、杉元は下手に動かずアシリパさんが助けに来るのを待つことにしました。シマエナガ(ウパシチリ)と共に野宿です。

アシリパさんから教わったサバイバル技術をシマエナガに説明しながら暖を取る杉元。シマエナガも杉元の解説に合の手を入れるようにさえずります。アシリパさんが作った携行食をシマエナガにも分け与え、彼(彼女?)を「ウパシちゃん」と呼び杉元は眠りにつきます。

翌朝、近くでした足音に目を覚ますと、それはアシリパさんではなくヒグマでした。ヒグマの足跡を見てこれまたアシリパさんとの狩猟生活で身につけた知識を総動員する杉元。
若いオスは人間と同じで好戦的で注意が必要。オッサンの熊は無駄な争いはしないので人の気配がすれば大人しく立ち去る。
そこでふと懐かしい人のことを思い出す杉元。人間の戦争でもオッサンが最前線なら誰も戦わなくて誰も死なないかもしれないね、とウパシちゃんに語りかけるとも独り言ともとれるように話します。未来ある若者が死ぬのはもったいない。特に若い奥さんと小さい子どもがいるような奴は。あんなに気立ての良い嫁さんを残して…。

ヒグマがうろついているところを片腕しか使えない人間が出歩くのは非常に危険です。霧が晴れてアシリパさんがやって来るのを待つのが賢明です。

しかし二日経っても三日経っても、一週間経っても霧は晴れません。
この頃になると杉元とウパシちゃんは完全に意志疎通していました。アシリパさんの作った携行食のお団子があるうちに発っていればよかったのに、とウパシちゃんが言えば、お前もガツガツ食べただろうと杉元がすごみます。
実際、ウパシちゃんはかなりの量を食べていました。霧に閉じ込められた一週間のうちに杉元の帽子の上でどんどん丸く大きくなっていくウパシちゃん。濃霧に覆われ近くにヒグマがいるかもしれない状況、しかも片腕を負傷している杉元にとって、まるまると太ったウパシちゃんは可愛らしい雪の妖精よりも食料に見えていました。

ごめんなさいごめんなさいと謝りながらウパシちゃんの羽をむしる杉元。京都で食べたスズメの焼き鳥の記憶を頼りに小さな鳥を焼きます。食べて力をつけたらここを出よう、そう決意して口に含んだ瞬間。アシリパさんの杉元を呼ぶ声が聞こえ、それに杉元は絶叫で返すのでした…。

 

さようならウパシちゃん

今週はちょっと一息可愛らしい回かなと思ったらラスト3ページすごかったです。

「ウパシちゃん」と呼び帽子の上を居場所にしてあげ、お団子を分け与え、寒いのにマフラーを寝床として提供してあげる。それくらい、甲斐甲斐しくお世話して可愛がっていたウパシちゃんを、生き延びるために食べる!さすがサバイバル回。

そこまでの杉元とウパシちゃんのコンビの可愛さがすごいだけに落差もすごいです。語彙がない!
シマエナガを手に乗せ助け話しかけるだけでもヒロイン属性かってくらい杉元が可愛いのに、お団子を好きなだけお食べと差し出す杉元と、待ってましたと言わんばかりの勢いで食べるウパシちゃん。可愛い。一人山道に取り残され不安な杉元の心を、あんなに小さな体のウパシちゃんが支えてるんだね…と思うと涙が出てきそうなくらいに素晴らしい関係です。
でも残念ながら杉元は可愛い動物運…と言っていいのかわからないけど、とにかく可愛い動物運がない!彼が可愛いなと思った動物はアシリパさんによって解体され食事として再会することが多いんですよね。動物を狩って暮らしているアイヌなので動物は見て楽しむのではなく食べるものとして見るのは当然なんですけども。この作品に出てくる可愛い動物は犬以外だいたいすぐにお別れになってしまいますよね…。

今週はウパシちゃんが本当に本当に可愛くて癒しでした。野田先生の描く動物ってすごいですよね。リュウもすっごく可愛かったし、今週のウパシちゃんも愛らしい。キャラクター的な表情があるのにリアルタッチで特徴をしっかりとらえている。
リアルといえば、羽を怪我したウパシちゃんの行く末もリアルだなと思いました。自力で飛べなくなった鳥は他の動物の食料になるしかないのですよね。杉元が食べなくてもきっと他の動物が食べていたでしょう。アシリパさんが何と言うのかはわからないですが、自然の摂理だと言って同じように焼いて食べるのではないかな。多少人間が手当てしたところで自力で生きていけないことにはそう変わりないでしょうし…。

先週の私、アシリパさんと山で過ごしてみたい、癒されそう…だなんて書いてました。でも今週のお話を読む限りそんなことはなさそうですね。もし私が今週の杉元だったら、自分の生への執着と友情とを天秤にかけて身も心もボロボロになりながら焼き鳥食べてそう…。
安易な気持ちで山暮らし楽しそう的なことを言ったのを見透かされたみたいでちょっと恥ずかしいです。アシリパさんぜひ杉元のメンタルケアしてあげてほしいな…山でできたお友達食べちゃったし…。

 

 

 

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ゴールデンカムイ第227話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレを含みますので未読の方・コミックス派の方は気をつけてくださいね。
また、以下は私の所感です。一ファン個人の想像・妄想・曲解を多分に含んでいますので、そういうものとしてお読み頂ければ幸いです。

 

第227話 共犯

宇佐美時重に喉を踏み抜かれた高木智春は泡を吹きました。鶴見中尉が止めに入るものの危険な状態です。
しかし宇佐美少年は、気が進まなかったのに篤四郎さんが言うから、と言い出します。

宇佐美によれば智春は親友ではなく、鶴見中尉との時間を邪魔する存在でした。
智春の父親は陸軍第二師団のお偉いさん。そのため鶴見中尉に目をかけてもらっていたでしょうし、東京に行くのも陸軍幼年学校に行くため。東京行きを宇佐美に最後まで言わなかったのは宇佐美を見下していたから。そういった宇佐美と智春の生まれた境遇の違いからくるものは宇佐美にとってまだ許せることでした。
しかし鶴見中尉の一番だけは譲れません。鶴見中尉は智春に「君のほうが時重くんより強くなれる」ということを言ったのを、宇佐美は聞いてしまったのです。それゆえに宇佐美は凶行に走ったのでした。

鶴見中尉といえば、智春少年の命の危機にも慌てず、完全に頭に血ののぼっている宇佐美の様子にも狼狽えず、それどころか「智春くんにああ言えば彼が諦めて帰ると思ったからだ。一番は君だ」と宇佐美に言うなど、一枚上手です。その言葉を聞いて安心して笑顔に戻る宇佐美。
しかし智春はすでにこの世を去っていました。共犯関係となった鶴見中尉と宇佐美少年。宇佐美を殺人犯にしないため、鶴見中尉の馬に蹴られたということで智春の死を処理。知らせを聞いた智春の父は怒り狂い馬を撃ち殺しました。こうして宇佐美が馬へ向けるほの暗い感情が形成され、宇佐美は彼の人生で初の殺人を犯したのです。
しかしこの一件で鶴見中尉は第二師団にいられなくなり北海道へ左遷され、第七師団で宇佐美の入隊を待つことになります。

武田先生と話す鶴見中尉。日清戦争を経て一つの確信を得ていました。
人が殺人への抵抗を乗り越えるには「愛」が必要だと。
愛する戦友の期待を裏切る不安が敵に銃口を向け引き金を引かせるのです。
人を殺めることへの罪悪感すらも乗り越えるほどの愛を部下と育めるかが指揮官の仕事、と鶴見中尉は考えます。

しかし中には罪悪感を抱かない、生まれついての兵士もいます。
ほとんどの兵士が羊なのに対し「犬」にも例えられるような兵士は、まさしく忠犬のごとく、飼い主に忠実で敵には攻撃的。飼い主のためならどんなことも厭いません。
それが宇佐美でした。

一方、北海道のどこかの病院では。
インカラマッが千里眼で盗まれた二階堂の義手を探し当てていました。インカラマッの占いをすっかり信じ込んでいる鯉登少尉月島軍曹にインカラマッに試しに見てもらえと言います。
月島軍曹の脳裏にちらつく探し物の影。その人物は月島軍曹にとってはいわば人質のような存在です。谷垣にとってのインカラマッと同じく人質。鶴見中尉の策略で愛する者同士が会えないという似た境遇の月島軍曹とインカラマッ。この二人の交流は果たしてどんな意味を持つのでしょうか。

 

愛ゆえに

宇佐美はやっぱり激ヤバでしたねー。生まれながらの兵士。後悔や自責を感じない。
その性質を見抜いて、智春少年を助け第二師団での地位を守るよりも宇佐美獲得のほうが良いと即座に判断した鶴見中尉もさすがですけどね。

殺人の童貞喪失したのは宇佐美と同じくらい尾形も幼い頃でしたが、尾形は殺人に対して罪悪感を覚えているようなので、尾形は生まれながらの兵士というわけではなく生まれ育った環境ゆえにそうせざるを得なかったのでしょうね。誰かを手にかけた罪悪感を内に押し込めて見ない振りをしてきた尾形は、樺太でどうやら何か振り切れたようですが。

今回は「」というキーワードが鶴見中尉の口から出てきました。
鶴見中尉と部下との愛で第七師団はここまで来れたのですね。
愛を育んできたと考えると、尾形の言っていた「たらしこみ」という表現も非常にしっくりきますね。旗手である勇作さんに童貞を捨てさせようとお膳立てしたのは愛が形成されているかを試していたのでしょうね。仲間のために自分の一線を越えられるかどうか。勇作さんはその一線が殺人ではなく、旗手としての隊員たちからの信頼だったわけです。この場合、隊員たちは裏切ることとなりますが、それによって鶴見中尉や尾形への愛は証明されることになりますね。

鶴見中尉の言う「」は、足枷のようなものに感じます。戦友の期待を裏切る不安から敵兵を撃つので、世間一般に想像する愛情ではなく、何かもっとこうマイナスイメージのあるようなものだと思います。
そして、自分と何かを結び付ける非常に強烈な感情が「」だとするならば、怒りや恨みも「」になると言えると思うのですよね。
谷垣は、賢吉に抱いていた怒りを、賢吉の死と彼の語る真相で消化したと思いますが、これまでの動機を失って不安定な状態だったと思います。そこへ差し伸べられる鶴見中尉の手。お前が必要だと囁きます。
尾形は、鶴見中尉が自分をたらしこもうとするのをうまく使っていた部分はありますが、やはり父親への恨みが原動力の一端にはなっていたと思うので、それをなくしてバランスを失った時があったと思います。そんなときにも寄り添い愛を囁く鶴見中尉。
こんな感じで、何かに向ける並々ならぬ激情が行先を見失ったときに、そっと支えるようにして愛へと挿げ替える手口なのかなと思います。ただ谷垣も尾形もその感情は鶴見中尉ではない誰かに向けていたもの。鶴見中尉に対し激怒した月島軍曹や、妄信的な憧れを抱いている鯉登少尉とは少し違います。だから谷垣と尾形の二人は「」という名の足枷を外して、歩き出したのでしょうかね。

ではその足枷を外すものって何でしょう。とても興味があります。
尾形はアシリパさんへの執心のように見えますが、鶴見中尉の例を見るにアシリパさんへは「」ではないのかなと思います。何だってやる、という献身などは微塵も見えないですからね。
谷垣はインカラマッとの愛情はあるでしょうが、それよりもマタギとしての生き方を思い出したことのほうが重要だったのではと思います。山での生活が自分の根源的な部分を目覚めさせてくれる。

期待を裏切る不安から引き金を引かせるのが「愛」ならば、罪悪感を覚えさせ踏みとどまらせるのは、その人のありのままを受け入れることではないかなと思います。ちょっとうまく言葉がまとまらないですが…。
その受け入れる役割を果たしているのがアシリパさんなのかなーと。杉元と狩りを楽しみ、谷垣にはコタンでの祖母との交流を提供し(彼女が望んでそうしたわけではないにせよ結果的に)、尾形をも肯定したのではないかなと。アシリパさんは誰も拒否せず全て受け入れていますからね。

ただ目的のためならば鶴見中尉の「」のほうが強力です。鶴見ボーイズが強い理由が今回わかりましたが果たして杉元やアシリパさんはそれにどう対抗するのでしょうね。
本編と関係ないですが私もアシリパさんと一緒に過ごしてみたい…体力的にはハードだけどすごく癒されそう…。

 

 

 

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