ゴールデンカムイ第264話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第264話 小樽の病院で見た女

月島軍曹の馬に飛び乗ったのはソフィアだった。ソフィアの仲間たちが二階堂ら他の第七師団を撃ち始める。
ソフィアは月島軍曹の馬にくくりつけられている大きな袋の紐を切ると、銃を月島軍曹の後頭部に突き付けた。しかし発砲する寸前で月島軍曹が後ろへ頭突きを食らわし銃撃をそらせ、続いて肘鉄を叩き込むとソフィアの持つ銃は二人が上で揉み合う馬の首を撃ってしまった。
倒れる馬から、先ほどソフィアが紐を切った袋が投げ出される。その中にアシリパが入っているものと思っているソフィアは慌てて袋を抱きかかえたが、着地の際に強く頭を打ち、額から血が流れた。ソフィアが身を挺して守った袋の中身は、アシリパさんではなくただの荷物だった。ソフィアを捕らえようと立ち向かってくる月島軍曹をタックルで突き飛ばしその場からの逃走を図るソフィアだったが――頭を打ったせいか走り出してすぐその場に倒れ込んでしまった。かくしてソフィアは第七師団に捕まったのだった。ソフィアの仲間たちも、杉元一行を振り払った鶴見中尉と菊田特務曹長が駆け付けたことにより撃破された。

倒れたソフィアの周りでは、ソフィアが何者なのかの推理がおこなわれていた。ロシア語を話しスイス製の小銃を扱う者たち。さらにはソフィアはマキリを落としており、それが鯉登少尉の目に留まった。キロランケの傷付けられたマキリ。それを持っているということはこれを持っていた人間は亜港監獄からここまではるばるやってきたということ。そしてアシリパさんを追って来たのは明確だが、キロランケのマキリを持っていたということはキロランケの仲間である可能性が濃厚。より情報を引き出す必要があるためソフィアは殺されず、捕虜として鶴見中尉たちに連れていかれることになった。もちろんポンプ車に乗せられた、袋の中のアシリパさんも一緒に。

鶴見中尉と菊田特務曹長の乗るポンプ車に引き離された杉元は、宣伝車で追いついた白石(と海賊の遺体)と共に鶴見中尉たちを追い続けていた。車内で杉元が白石に、二丁拳銃の男――菊田を見たことがあるかと尋ねるが、鶴見中尉しか記憶になく菊田が以前から第七師団にいたのかは定かではなかった。そして白石が杉元に伝えた海賊の最期の様子。海賊房太郎は家族と故郷を取り戻したかった、という点に、杉元の記憶の中の菊田が重なる。菊田は杉元に、故郷について尋ねていた。

札幌麦酒工場を離れ近くの教会へひとまずたどり着いた鶴見中尉たち。アシリパさんは目を覚ましており、隣に座らせられているソフィアを案じるが、ソフィアに意識はないようだった。
そんな中、ソフィアの所持品を改めていた月島軍曹が、あるものを鶴見中尉に報告した。それはロシアで長谷川さんが撮った、ウイルク・キロランケ・ソフィアの三人の、若かりし頃の写真だった。

 

二つの交差点

ここのところ色々な関係にあった人間がまた交わるということが起きていますね。

まずは何よりも鶴見中尉とソフィア!先日まで放送していたアニメ三期でちょうど描かれていた部分です。確かなことはわからないけど、ソフィアの撃った弾が、心配して戻ってきた長谷川さん(鶴見中尉)の奥さんとお子さんを撃ち抜いてしまった可能性があるのですよね…。
もうあの三人のうち生きているのはソフィアのみ。鶴見中尉があの三人を、というよりソフィアをどう思っているかは、今回の最後のコマでわかった気がする…。やはり妻子を奪った人間として憎く思っているのではないかなぁと。そして奥さんとお子さんと一緒に「日本」にありたいがために戦争を起こし領土を広げるという目的もある??満州の戦友だけじゃなく家族も思っての金塊争奪戦参加なんでしょうか…。

あとは杉元と菊田。杉元の質問、以前から第七師団にいたか?っていうのは、どういう意図なのかしら。途中から入ってきたら、どういうことになるんだろう?もしかして杉元は菊田が中央のスパイというか、第七師団に根っから染まっている人間ではないと気付いている…?

役者がそろって、それぞれのしがらみが明らかになった今回のお話。
あとはずいぶん焦らされている、海賊の教えてくれたアイヌの情報が知れれば…物語の核心にかなり近づくような気がします。

 

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第263話 海賊房太郎こと大沢房太郎

三方に分かれて逃走する第七師団のうち、馬に乗った三名を追う土方歳三。追いつき、兵士が抱えていた大きな荷物を奪い取るが、他の兵士の発砲が運悪くその袋に当たってしまう。
袋の中にいるアシリパさんが負傷したのではとさすがの土方歳三も血相を変えるが、銃撃の穴からは大麦がこぼれ出ていた。
杉元の読み通り、鶴見中尉は足の速い馬にはあえてアシリパさんを乗せていなかったのだ。

ポンプ車に乗り込んだ杉元は菊田特務曹長に銃を振り下ろす。菊田の持つ銃(ナガン)を払い落とし、御者席に座る鶴見中尉からの銃撃もかわし、第七師団二人相手に渡り合っていた。

杉元がポンプ車に乗りこめたのは海賊のおかげと言っても過言ではなかった。銃撃を上半身に浴びせられた海賊は白石の問いかけに息も絶え絶え答える。「俺のことを忘れるな」「海賊房太郎こと大沢房太郎のおかげだ」と最期の言葉を残しつつ、白石に手持ちの刺青人皮を全て渡す。そして本当に最期に、白石の耳元で、アイヌが最初に金塊を集めた場所を伝え、海賊房太郎こと大沢房太郎は事切れた――。

ポンプ車の杉元は一人で鶴見中尉・菊田特務曹長相手に奮闘を続けていた。菊田に馬乗りになり、猛スピードで回転する車輪に押しやろうとしたとき、杉元は初めて菊田の顔を間近で正面からしっかりとらえた。
そこで杉元から出た言葉は「菊田さん?」。それを聞いた菊田も、杉元のことを「ノラ坊」と呼んだ。二人は知り合いだったのだ。
予期せぬ再会も束の間、鶴見中尉の振り返っての銃撃をかろうじてかわした杉元だったが、菊田によって蹴り飛ばされポンプ車から落とされてしまった。走って追いかけるが果たして追いつけるのか?

三方に分かれた第七師団のうち残りの最後の組は、鯉登少尉・月島軍曹・二階堂だった。鶴見中尉との合流地点に向かうところを、鯉登少尉の馬が銃撃を受け倒れる。
そして月島軍曹の馬に、屋根から飛び乗ってきた人物がいた。見覚えのある体躯に特徴的なウェーブのかかった長い黒髪、この人物は――。

 

菊田さんとノラ坊

杉元と菊田が顔見知り!?しかも杉元をノラ坊と呼んでいて、かなり仲が良かったような感触がある…。
このことは今後にどう響いてくるんだろう…二人ともお互いに気付かなかった頃のように本気で戦えるのかしら?

海賊は、白石に夢を託して逝ってしまいましたね。子どもたちに語り継がれて、忘れられたくないという、夢と言うにはあまりにいじらし過ぎる願望を…。
さすがに白石は忘れないと思うな。早速名前を間違えてるけど。杉元も、アシリパさんもある意味では忘れないのではないかな。望んだとおりの形ではないにせよ海賊はこの三人の記憶にしっかりと刻まれたと思うし、きっともし将来子孫ができたら必ずこの金塊争奪戦のことを話して、海賊という恩人のことも話すことでしょう。

2021年初の投稿は年をまたいだ金カム感想になってしまいました…
更新遅めなブログですが今年もお付き合いのほどよろしくお願いいたします!

 

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第262話 札幌麦酒宣伝車追跡劇

札幌麦酒の宣伝車に乗り、薄野地区消防組に扮しポンプ車に乗って工場からの脱出をはかる鶴見中尉ら第七師団――彼らがさらったアシリパさん――を追う。
宣伝車に乗るのは杉元・白石・海賊の三人。運転は海賊が受け持つが、道から逸れて走るなど様子がおかしい。出血がひどいのだ。

杉元たちが追って来たことに気付いた第七師団は発砲で応戦する。民家を突き破り弾丸を避けながらどうにかポンプ車との距離を詰める宣伝車。
しかし第七師団は、ポンプ車と馬との三部隊に分かれた。いずれもアシリパさんが入っていてもおかしくない大きさの荷物を抱えており、どれに的を絞るべきか。海賊は、足の速い馬に乗せて逃がすに決まっていると主張するが、杉元は、鶴見中尉は杉元たちがそう思うだろうと読む男だと言う。馬に乗った土方さんが馬のほうを追って行ったのもあり、宣伝車の三人は足の遅いはずのポンプ車を追うことにした。

ポンプ車はスピードこそ馬に劣るが、車体後部に搭載されているポンプがうまく盾になっており、御者を守っていた。後ろからの銃撃は意味がないため宣伝車を横につける必要がある。
そして横につけると――鶴見中尉が銃をかまえて御者席から乗り出していた。鶴見中尉の放った弾は海賊の腹に当たった。運転手を撃たれコントロールを一時失った宣伝車は、代わりに白石がハンドルを握りどうにか態勢を立て直す前に建物にぶつかり速度を落とす。よろめきながらもポンプ車の後方にまた宣伝車をつけるが――今度は菊田特務曹長が両手に銃をかまえポンプの上から海賊に代わりハンドルを握る白石に向けて発砲した。
しかし実際に弾を受けたのは海賊だった。寸でのところでその大きな手が白石を宣伝車の壁に叩き付け、弾丸の軌道上から外したのだ。菊田の二丁構えの銃撃をまともに浴びてしまう海賊。

今度こそ操縦者を失い、電柱にぶつかり動かなくなってしまった宣伝車。
このままポンプ車に乗った鶴見中尉が逃げ切るかと思ったところへ……ポンプ車にしがみついていた杉元が姿を現した。

 

狙撃

海賊が白石をかばう形でけっこうな負傷をしましたね…。
どうして自らの命や夢よりも、白石を助けるほう、それはつまりおそらくアシリパさんを取り戻すほうを優先したのかな?

手掛かりになりそうなのは259話かな。海賊は、アシリパさんに金塊を諦めて杉元と故郷で幸せになれ、と言ったけれども、アシリパさんはでは故郷を守るにはどうしたらいい、と返します。質問形式だけれど意味するところは宣言ですよね。金塊を手に入れて故郷を守るのだ、という。
海賊は疱瘡で家族を失った経験から、死んでも死にきれないほどの多くの家族に囲まれて過ごすのが夢。その状態を「王国」と呼び、王様になるのが夢だと豪語していました。
故郷を守りたい少女と、故郷と呼べる場所を作りたい男。故郷を守りたいというアシリパさんの思いを聞いて、疱瘡というやむを得ない理由で家族という故郷を失くしてしまった海賊は、同じ目に遭わせたくないという気持ちを抱いたのかな。

海賊の役割は、アシリパさんの気持ちを引き出すものだったんじゃないかなと思う。アシリパさんが杉元に恋心めいたものを抱いているのに気付いているのは、尾形もいるけれど、それをアシリパさんに直接言ったのは海賊だけ。金塊を手に入れてどうするのかと直接聞いた人間も実はあまりいない。今までアシリパさんが将来像を語った場面はアシリパさんから自発的に口にすることのほうが多かったように記憶している。
なので海賊はアシリパさんの精神的な導き手というかガイド役というか……そんな役割だったんじゃないかなぁと私の中で着地しようとしている状態。次回あたりで海賊の最期の言葉がありそうでそのときにまた色々わかるかもしれないけどね。

今回のような逃走劇はアニメで見たらとても楽しいだろうなぁ…。第四期にあたるあたりかしら?楽しみに待ってます!!!

 

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第261話 消防組

札幌麦酒工場の消火のため消防団が駆け付けていた。
尾形とすれ違いそのままにした菊田特務曹長は鶴見中尉はじめ第七師団の面々が集まる場所へ戻ってきた。アシリパさん護送を最優先に撤収する指示と、宇佐美を狙撃した犯人に警戒するよう注意とを出す鶴見中尉。
その狙撃者・尾形は、ヴァシリに警戒していた。ヴァシリは煙の少ない工場の風上に陣取るはずだと読む。

ヴァシリは、露西亜国境で自分を撃ったのが尾形という人間だと杉元に教わっていた。そしてヴァシリも尾形の行動を読む。尾形ならばヴァシリが風上に位置を取ると考えるだろう、ヴァシリの側面を取るため風下から煙に紛れ動くはずだ…と。

杉元と海賊はやはり戦うことになった。海賊の髪の毛や長身を活かした攻撃を受けながらも杉元が押し、銃口を海賊へ向けたとき。海賊は降参した。それでも撃とうとする杉元だが間一髪白石が銃口をそらし、今海賊を殺したらアシリパさんの行方がわからなくなると杉元を説得する。
海賊が降参した理由は、やはりアシリパさんを第七師団に奪われたからだ。海賊が確保した刺青と杉元が持っている刺青を合わせ土方さんたち抜きで暗号を解こうと杉元に持ち掛ける。
しかしいきなり殴りかかられた記憶の新しい杉元はそう簡単には折れない。アシリパさんを連れ去ろうとすればヴァシリが反応するはずなのだ。工場からは出られないはずの第七師団を探しに杉元は海賊を放って工場内をアシリパさんを探し歩き始める。
すると杉元は猿ぐつわをされ手を縛られている男を見つけた。兵士である様子もないその男の猿ぐつわを外し、事情を聞くと――彼らは薄野地区の消防組だった。第七師団は消防組の消防服と馬車ごと蒸気ポンプを奪い、それらを身にまとって変装して工場から出ていったのだった。
追いかけるための足を探す杉元に海賊が声をかけた。サッポロビールの宣伝販売者が工場内にあったのだ。海賊が運転する宣伝車と、ポンプ車に乗る第七師団の追いかけっこが開幕する。

 

狙撃手戦、再び

尾形と頭巾ちゃんの読み合い、また始まりましたね!
アニメでもつい何話か前に、尾形とヴァシリの初戦をやったばかりなので、嬉しい展開。あの国境での狙撃手戦は、今まで読んだ漫画の中でも五本の指に入るほどに好きなんですよ…かっこいい…

中央からのスパイで、つまりは第七師団にとっては裏切り者である菊田に、間違いとはいえ銃口が向けられるというのは、十分に恣意的な演出で、こう、今後の展開に期待がこもりますね…鶴見中尉は菊田をどうとらえているのかな…

来週からカーチェイスになりそうでマッドマックス的絵面を希望です。

 

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第260話 死守

鯉登少尉がアシリパさんを見つけ、海賊をビールの海へ逃がしてしまったあと。階上から呼びかける月島軍曹の声に返事をするその背中に、ビールの海を戻ってきた海賊の手が伸び、ビールの中への引きずり込まれる。
月島軍曹が駆け寄るも鯉登少尉の姿はなかった。かろうじてしゃべったアシリパさんから鯉登少尉が階段下に広がるビールの中へ引きずり込まれたことがわかるが、今は鶴見中尉の命令であるアシリパさんの確保が先。アシリパさんは捕まるまいと小刀を振るも抵抗むなしく月島軍曹に抱え上げられた。アシリパさん確保に成功した月島軍曹は鯉登少尉を置いて鶴見中尉の元へ向かうかに思えた。

鯉登少尉は水中で海賊に背後から捕まっていた。その長い髪で鯉登少尉の首を締め上げ、息がもたなくなるまで水中に押し留める。
鯉登少尉の視界が白みかけた頃――月島軍曹が海賊の顔を踏みつけ、鯉登少尉は解放された。月島軍曹の発砲が海賊の脇腹をかすめるが、それでも得意の泳ぎでその場をすぐに離れ、海賊にトドメを刺すには至らなかった。
月島軍曹に助けられた格好の鯉登少尉は、アシリパさんよりも自分を優先した月島軍曹を叱る。優先すべきはアシリパさんだった。しかし月島軍曹は鯉登少尉を助け、上官である鯉登少尉にそのことで責められても、「すみません」と目線を合わさず言うのみだった。

アシリパさんは朦朧とする意識のまま月島軍曹から逃げていた。しかし運悪く二階堂に見つかってしまう。アシリパさんが煙を吸ってしまったせいと、二階堂の義手の活躍のおかげで、二階堂はアシリパさんを確保してしまう。

抱え上げられ建物の外に出ればそこには鶴見中尉が待ち構えていた。
やがて鯉登少尉と月島軍曹もそこへ合流すると、鯉登少尉が建物の地下で何があったのかを手短に報告した。刺青の囚人(海賊)がいたが逃げられたこと、杉元たちもいたことなどを、同じことを報告しようと口を開いた月島軍曹を遮る形でスラスラと述べるが…
鶴見中尉の前なのに普通に喋っていることに当の本人が一番驚いた。鶴見中尉は少し面白くなさそうな顔をしているように見えるが、鯉登少尉の隣の月島軍曹は暗い顔をして鯉登少尉を睨んでいた。

鯉登少尉の報告から土方一派もこの工場にいるものと鶴見中尉たちが知るところとなったが、鶴見中尉が目標とする刺青の枚数はそろった。何よりアシリパさんを確保できたのだ。深追いはせず、あとはアシリパさんを死守しながら札幌麦酒工場より撤収するのみ。

ややあって海賊も火事で煙の充満する建物から出てきた。なんとかアシリパさんを取り返したい海賊へ、アシリパさんを返せと叫ぶ杉元が銃剣をかまえて突っ込んでくる。

一方他の面々は、白石や杉元などまだ戻ってこない面子をどうするか考えていた。
まだ戻ってこない面子の一人、門倉は燃える建物の中で倒れていた。死すら覚悟したが、そこは門倉。様々な幸運が重なり建物の外の地面に脱出できたのだった。

 

魔法が解けるとき

鯉登少尉が……鶴見中尉のたらし込みから脱却した…!!
鯉登少尉といえば憧れの鶴見中尉の前では素直におしゃべりできなくて早口の薩摩弁が出てしまうのがチャーミングだったのに、ついに普通にしゃべれるようになりました。
樺太から北海道へ戻り鶴見中尉としばらく離れていた間に、かなりのことがありましたからね。鶴見中尉がかけていた魔法が解けたのでしょう。魔法というより呪いと呼ぶべきかな。
これまで盲目的に信じていた人を、少し離れたところで様々な角度で、他人の目を通した鶴見中尉像を見たことで、視界が広がった感じでしょうか。鯉登少尉には次代を担う若者として、何が正しいのか、特に鶴見中尉にこのまま付き従うことが最善なのか、ぜひとも悩み自分が納得する答えを出してほしいものです。

そして月島軍曹にも良い兆しが!鶴見中尉の命令を忠実に遂行するのでなく、それに逆らいましたね!鯉登少尉を助けたいと思ったから心のままに実行した。それでよいと思いますアシリパさんはちょっと放っておいても死なないでしょうし…。(メタ的な意味でもそうだけど、作中みんな彼女を殺す意志はまだないので)
だけど鶴見中尉に対して普通にしゃべる鯉登少尉を睨むあの表情はちょっとわからない…。助けたいと願った相手の変化をあまり好ましく思っていない?まだまだ鶴見中尉の妄信者でいてもらわないと困る?
今週の月島軍曹の心情はまだよくわからないなぁ…。先の話でもう少しこのあたり述べられるとよいのだけれど。

次週は杉元vs海賊の最終ラウンドかな。結局アシリパさんを奪われてしまった者同士、なんだかんだまた共同戦線を張る気がするけど、裏切りますよと宣言してしまった海賊に土方一派の中で居場所はあるのか…。

 

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第259話 故郷を作る

網走監獄での在りし日。懲罰房に入れられていた海賊が出てきた。
上エ地が海賊に「外で叔母が待っている」という嘘をついていた。からかわれたと気付いた海賊は上エ地を殺しかねない勢いで殴り、懲罰房行きになっていた。
懲罰房から出た海賊と、そこへ居合わせた白石と二瓶は、「監獄を出たとして待っている人はいるのか」という話をしだす。
白石は寺に捨てられた子であり幼いうちにその寺も逃げ出したため誰も待っていないに等しかった。

海賊は外へ出たらもちろん、自分の国を作り王様になるのが夢だ。
海賊の家族は14人の大所帯だった。しかしみな疱瘡で死に、海賊だけが残された。だから海賊は死にきれないほど大勢の家族がほしかった。王様になり子どもたちが王である海賊のことを国民に語れば、海賊が生きた証が残り続ける。
白石はそんな夢を持つ海賊をこう評する。すごく寂しがり屋。寂しさの反動で王様になりたいのだ。
自分の国を作ることは故郷を作ることだと海賊は語る。自分の国だから誰も海賊や海賊の家族を迫害したりはしない。帰る場所を作るのが海賊の夢なのだ。

そして現在、札幌麦酒工場。杉元と離れまいと煙で朦朧とするアシリパさんに、金塊を諦め故郷へ帰り杉元と家族になれ、と海賊は言う。
一方の杉元はまだ煙が充満する場所にいた。アシリパさんと引き剥がされるというのは杉元にとって非常に苦い事態だ。網走監獄ではキロランケと尾形によって杉元はアシリパさんと離れ離れになった。今度は札幌麦酒工場で、海賊によって、またアシリパさんを奪われてしまうのか――杉元は自らを役立たずとののしったが、白石が助けにやってきた。果たしてアシリパさんを取り戻せるのか?

その頃の海賊のもとへは、酔いから醒めたのであろう鯉登少尉がたどり着いていた。海賊とは面識のない鯉登少尉はアシリパさんを連れていることをいぶかしみ剣をかまえる。
海賊が長い髪による視界の遮りも生かし鯉登少尉を殴るも、月島軍曹も到着し銃撃を受けたため身を隠すのに建物内部に入らざるを得なくなってしまう。

海賊が入った建物の地下にはビールの洪水ができていた。足場は悪いが煙が少ないためビールの海を進もうとする海賊だが、階段の手すりにアシリパさんがしがみつき、再び足を止められた。
「金塊が奪われたら私たちはどうやって故郷を守ればいい?」金塊を忘れ故郷へ帰れと言った海賊に対するアシリパさんの答え。そもそもの帰るべき場所が脅かされている――その事情に感じ入るところがあったのか、油断した海賊の背後から鯉登少尉が肩を切りつけた。海賊はアシリパさんを離し、階段下に出来上がっているビールの洪水へ沈み、泳いでその場から逃げる。
深くない傷を受けたはずなのに泳いで逃げた海賊を鯉登少尉は不審に思うが、階段上から月島軍曹が鯉登少尉を探す声が聞こえた。その声に応え、目線を階段上へやった鯉登少尉の背後に、ビールの海から姿を現した海賊が迫り――。
月島軍曹が階段を下りてきた頃には、そこにはアシリパさんと、鯉登少尉の剣が残されているのみだった。

 

やさしい男

海賊はきっとやさしい人なんだろうなぁと思う。強盗など繰り返して監獄へ入れられた人間にそんな評価はないかもしれないけれど。
アシリパさんに、金塊を忘れて好きな人と故郷へ行け、と言うけども、その故郷が危ないから金塊にたどり着きたいんだというアシリパさんの切実な声を聞いたときのあの反応!目的のために他人を犠牲にしても厭わないような、サイコパス人間の反応ではないよね。
それに金塊を手に入れて自分の王国を作るのが夢、というのも実にやさしいと思う…。しかもその理由が、子どもや国民が自分のことを語り継いで生きた証になるから、と実に実にかわいらしい…。
白石の言う通り、本当に寂しがり屋さんなんだねぇ。

「子どもがほしい」じゃないんだよ、海賊の夢は…。単に自分の遺伝子を分け与えた存在がほしいだけなら、あまり考えたくないけど、手段は他にもあるでしょう?
けど海賊の夢はそうじゃなくて、「家族がほしい」。しかも、自分の生きた証として語り継いでもらいたいだなんて、愛に飢えてる男だよね…。きっと政治がうまくなかったりして経済的にそんなに豊かじゃなくても、明るい国を作るんだろうなぁ。

この男の夢がかなうところを見てみたいけど、鯉登少尉の未来も見てみたいから、どちらも無事でいてほしいなぁ…。海賊のほうは生き残る可能性が低そうな気もしてきたけどね、なにせ杉元からアシリパさんを奪ってしまったし…。

 

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第258話 重荷

マイケル・オストログを捕らえた牛山たち。第七師団が工場に来ているため速やかに撤収しようとするが、杉元たちがまだ戻ってこない。
杉元・アシリパさん・門倉は燃え盛る建物の中にまだいた。次々と建物が焼かれ煙が充満する中、出口を探す。白石が扉の外から呼びかけそれに杉元たちも答えるが、煙がすごくてとても入って助け出せそうにはない。そこで海賊房太郎の出番だった。潜水を大の得意とする彼は大きく息を吸い込み、煙が充満する建物内へ入っていった。

出口が見つからずさ迷っていた杉元たちのところへ海賊が辿り着いた。が、海賊はアシリパさんを抱え上げると杉元をスコップで殴りつけ、門倉を蹴り飛ばした。杉元が銃剣で反撃するが、煙を吸い込んでしまった杉元は体が動かなくなっていた。杉元は地面に這いつくばり、海賊が門倉の落とした刺青人皮を回収しアシリパさんを連れていく様を見るしかできない。かろうじてアシリパさんの矢筒の紐を掴むが、海賊によって矢筒が外され、あっさりと逃げられてしまった。

白石の待ち構える出口とは別の扉から出て来た海賊。ようやく息ができるようになったアシリパさんは、杉元の名前をつぶやく。杉元を思うアシリパさんを見て海賊は「アイヌのためという重荷は下ろせ」と諭す。このまま土方側に与し金塊を山分けしては、海賊の「王様になって王国を作る」という夢は叶わない。刺青人皮とアシリパさんを海賊が単独で手に入れる必要があった。
杉元の命運はいつでも危ういところにありただ運が良かっただけだと説く海賊。いつ行ってしまってもおかしくない杉元を繋ぎ止めるのには、金塊を手に入れる目的が邪魔なのではないか?俺が金塊をすべて奪えば目的をなくした杉元はずっとそばにいてくれるのでは?
アイヌのためという重荷を下ろして杉元との幸せな未来を選べ、と海賊はアシリパさんに迫るのだった。

その頃、別の建物では、菊田と尾形が偶然にも出くわした。第七師団を造反し追われる身のはずの尾形を見ても菊田は何もしなかった

 

尾形の真相?

尾形は実は中央からのスパイだった…!?そんなことをにおわせる、菊田との邂逅でしたね!
作中で菊田と尾形が顔を合わせている場面はこれまでなかったはず。そして今の尾形は鶴見中尉を裏切り第七師団から追われる立場。当然、鶴見中尉の部下である菊田は尾形を見つけたら戦うはず…。けれど何もせず見逃すのは、菊田が鶴見中尉の部下という仮面の下に実は中央政府からのスパイという顔を持っているように、尾形も中央政府のスパイであり菊田は仲間だから?
そんな可能性を示唆する、渋いシーンでした!煙が立ち込める中、一度は警戒して銃口を向けるものの、相手がわかると何もせず黙ってすれ違う…。いいもの見せてもらった…。

海賊は裏切る気配はあったしアシリパさんの恋心に気付いていたのであやしいなと思っていたけど、そう揺さぶってくるのか。菊田の鶴見中尉につけという揺さぶりには毅然と対応できたアシリパさんも、さすがに杉元との今後を出されると弱い気がする…。なんだかんだ突っぱねるのだろうとは思うけれど。
杉元の身に迫る危険であれば、杉元自身は強いしアシリパさんが弾除けになれるからまだそこまで心配いらないけども(もっとも海賊によれば杉元は強いというより運が良かっただけだけど)、金塊争奪戦が終わったあとに杉元が一緒にいてくれるのかというのはまったく確証がない。アシリパさんにとっては不安だらけ。
杉元という相棒がいれば百人力で頑張れたけれども、相棒がいなくなってしまったらアシリパさんは今までみたいに強くいられるのかしら…?

個人的には金塊はどうであれアシリパさんは杉元と一緒にいたほうがいいのではないかなと思う。
きっとアシリパさんが願いを口にすれば杉元はそばにいてくれるんだと思う。でもそれは杉元自身の希望を多少なりとも犠牲にするからアシリパさんが望むところではない…なので口を閉じるアシリパさん、という図は容易に想像できるけど、杉元って金塊争奪戦後の自分自身について何も考えていなさそうだもの。放っておいたら、故郷に戻って居場所のなさに改めて心の古傷を抉られ、旅に出るけれど旅先で面倒な争いごとに巻き込まれ大けが…とかそんな人生な気がしている。なんというか杉元はまだ不安定な青年らしい部分がすごく強くあるので、アシリパさんを守るとかそういう意義を与えてあげたほうが安定するんじゃないかなぁ…。アイヌ民族の戦いが収束したらそのときこそ自らの判断でアシリパさんの元に残るなり去るなりすればいいと思うのですよ。なんか犬みたいだけど、戦いのさ中に心を置いてきたような人だから戦うには理由が必要だろうし、戦い終わって平和に暮らすのならアシリパさんと一緒…だと思う。郷里にはもう家族もないし梅ちゃんとどうこうなろうという気持ちもなさそうだし。
杉元は思春期みたいな繊細な部分も持ち合わせているので、アシリパさんくらい真っ直ぐ真剣に生きている人でないと心を開いて一緒に住むというのは難しいような気すらしてくる。

さて海賊はどうするのでしょうね…火事から生還した杉元にボッコボコにされるのかなぁ…。

 

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こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第257話 がっかりした顔

網走監獄の刺青の囚人の一人、上エ地圭二。彼の回想から今週は始まる。
少年期、彼は家の庭を掘り返して穴だらけにしていた。ジローという飼い犬を探しているようだ。圭二少年が犬と遊んでばかりで勉強をしないので父親が人にあげたそうだが、上エ地少年はそれを信じていなかった。ジローは年老いた犬だった。そんな犬をもらってくれる人がいるわけがない、だから父親が殺して庭に埋めたんだ…そう考えていた。
父親に飼い犬を隠され、母親には口のきき方を叱られ。上エ地少年は不貞腐れて家の鏡を見た。燭台や花瓶らしきものが飾られた鏡台。松の木の植わる庭つきの家だ。裕福な様子は、家族の服装からもうかがえた。
恵まれた家庭に生まれたはずの少年は、飼い犬を奪われたことで親に反抗し、自らの額に刺青を彫った。父親が拭いても消えない落書きの「犬」の文字。顔に一生消えない落書きをしてしまった息子に驚き、「がっかり」した表情を見せた父親を見て、上エ地少年は心の底から楽しそうに笑った。

時間は再び今に戻り、札幌麦酒工場。大きな煙突に上がり、上エ地は服を脱ぎ去っていた。その全身には彼自身が彫ったのであろう刺青がひしめいていた。おそらくのっぺら坊が彫った刺青の上から自分で刺青を入れてしまったのだろう。上エ地は煙突の頂上から「暗号はもう解けない、金塊は手に入らない」と叫んだ。
上エ地は、金塊を求めて争う土方鶴見杉元に向け衝撃的なことを言ってやったつもりだった。でもそれを聞いたところで誰も驚かなかったし、「がっかり」もしなかった。
24枚すべてを集める必要はないとみなとうに気付いていた。それでも刺青人皮を集め続けたのは、何枚あれば暗号解読ができるのかわからないのと、他勢力の妨害のため。気付いていなかったのは上エ地だけ。
誰も「がっかり」しなかったことにショックを受けた上エ地はつい足を滑らせた。煙突の上から落ちる最中、工場の窓ガラスに自分の姿が写った。そこには「犬」の刺青を顔面に入れた我が息子を見たときの、父親の「がっかり」した顔――それにそっくりな上エ地の顔があった。その「がっかり」した顔に喜んだ上エ地は、その顔を指さしながら笑顔で落下し、煙突の台座にぶつかり彼の頭は砕け散った。

工場建物内部ではマイケル・オストログが放った火による火がまだ燃え続けていた。急いで出口を探す杉元とアシリパさんは同じく出口を目指す門倉とぶつかった。門倉が床に転び、背中が消防の放水による水たまりで濡れ、持っていた刺青人皮もぶちまけてしまった。急いで刺青を拾い集め、出口へ向け案内をする門倉。杉元たちの前を歩く門倉の背中は、シャツが透けて肌が見えている。刺青の暗号が見えていた。

網走監獄からの集団脱獄後、のっぺら坊が極秘で門倉の背中にスジ彫りを施したのだ。途中で犬童典獄がのっぺら坊をどこかへ移したため未完成のようだが、門倉の背中にあるのは24番目に彫られた最後の暗号だった。

 

初めから渦中の男・門倉

やっぱり門倉にも刺青あった~!!
これで門倉も皮を引っぺがされる側になりましたね…一番最後にウイルクが彫ったものということも判明。しかも集団脱獄のあと、極秘で。となると、最も暗号の解読に近そうな気がしませんか?
しかもそれをここまでずっとひた隠しにしてきたという事実…核心にかなり近い位置にいるのに外野然としていた狸親父ぶり!!こういうところがかっこいいと思うんですよ…門倉さんは…(お腹はポヨンだけどね!)

刺青の暗号に、ウイルクの本名「ホロケウオシコニ」のいずれかの読みができる漢字が彫られているらしいことはアシリパさんがすでに気付いている。
門倉の背中に見えるのは「古」「馬」「芋」「指」の四字。
それぞれ音読みだと「コ」「マ」「ウ」「シ」と、「馬」以外は「ホロケウオシコニ」の中に入っている字。

アシリパさんは偽物を見分ける術に気が付いていないみたいだけど、やはり偽物には「ホロケウオシコニ」が入っていないのでは?と思う…けれど、偶然にもそういう読みをする漢字が入ってしまう可能性もあるわけで(もし鶴見中尉がウイルクの本名や暗号の漢字のカラクリを知らなかったら、という前提)、その場合はやはり江渡貝くんが命がけで鶴見中尉に伝えた見分け方・タンニン鞣しの特徴を用いるしかないのか…?

もう待ち切れない!早く解読してほしい…
「ホロケウオシコニ」の部分は確定として、他に隠し場所を知るのに何が描かれているんだろう?文字だけ指していっても何もわからないよね?あとは縦横無尽に走っている線がどう繋がるか、なのかな…文字はそれを繋げるガイド的な役割というところか。刺青の暗号が地図になるのかどうかもまだ不明だけれどね。

上エ地は悪役らしい終わりだったな。親への反発をきっかけにして人のがっかりした顔が見たくて悪事を重ねていって…。でもその後は、私の解釈が間違ってなければ子ども相手にその「がっかり」を仕掛けていたはずで、自分より弱いもの・反撃してこないものにしか手を出さなかったのかなと。子どもなら苦戦しないし、犬も餌でつったりすればまだ扱いやすいだろうし。そういうところが、彼の最期をああいうものにしたのかなぁ…と因果応報に思いを馳せてしまう。大勢のがっかり顔が一気に見られる絶頂の瞬間になるはずだったのにならなかった、自分で自分をがっかりさせた…。悲愴なんだか本人にとっては喜ばしいさなかの事切れだったのか、ないまぜに思えちゃう難しい最期だったな。

 

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第256話 篤四郎さんの一番

尾形に腹を撃たれた宇佐美は階段を転げ落ちた。とどめを刺そうと弾丸を込めた尾形が宇佐美が転がり落ちた先を見ると、そこには血痕が残るのみで宇佐美の姿はない。宇佐美は腹を押さえながら階段を下り、鶴見中尉にあることを伝える使命感から動いていた。

上エ地は消防の長いはしごを手に入れていた。登っている火消しの持つホースを掴み引っ張ると、麦酒工場で最も高いであろう煙突に無理やり立てかけ煙突の天辺に向けはしごを登り始めた。

宇佐美は鶴見中尉のもとへ急ぐため馬を走らせた。尾形のいる建物からは死角になる位置へ曲がる。奇しくもそのタイミングは、杉元マイケル・オストログを窓から蹴落としたときだった。尾形のいる場所から、杉元の一撃により破れた窓を真っ直ぐ撃ち抜くことができれば、宇佐美が曲がる方向にある窓へ対角線上に抜け、宇佐美まで弾丸を届けることができる。しかしそんな髪の毛一本の隙間を縫うような芸当が、片目を失った尾形にできるのか?
そんなものは杞憂だった。尾形の放った弾丸は、狙い通りの軌道をたどり宇佐美の心臓を背面から貫通した。宇佐美は馬上から落ち――鶴見中尉に抱き留められた。尾形の狙撃は確かに成功したのだ。

鶴見中尉の腕の中。宇佐美にとっては天国ともいえる場所で、宇佐美は今まさに最期を迎えようとしていた。門倉から奪った刺青人皮の写しを鶴見中尉に渡し、「門倉」の名前も確かに伝える。
宇佐美はもはや焦点が合っているか定かでない瞳で鶴見中尉を見つめながら、血まみれの手を鶴見中尉の顔へ伸ばす。鶴見中尉はその手の小指をためらいもなく口に含むと、第一関節のあたりで噛みちぎった。そしてお国訛りで宇佐美へ最期の言葉を贈ると、宇佐美は微笑みを返しやがて事切れたのだった。

煙突の上に登った上エ地は周囲の注目を大声で集める。危険な場所に立ち一体何をしようというのか?

 

のっぺら坊と土方さん

残りの囚人は誰でしょうね、と前回の感想で書いたけども、これはもうあれですね、門倉でしょうね。
きっと宇佐美は門倉の衣服を破ったときにその背中に刺青の暗号があるのを見たに違いない。

そうだとすると門倉が土方さんに、まるで新撰組隊士かのように心酔し忠義を尽くしているのも納得がいくというものです。自分も刺青の囚人の仲間だから。初めから、網走監獄でのっぺら坊たちが檻の中に入っていたときから、すでにグルだったのでしょう。

おそらく刺青を彫られた囚人たちは、のっぺら坊の理念に共感した人が多かったんじゃないでしょうか。だって金塊の隠し場所を示すもの。うっかり傷を受け損傷でもしてはいけないから当然強い人間(肉体的な強さはもちろん、頭の回転なんかも条件になる)に彫る。でもそいつが金塊を独り占めしようとする人間だったら大変。強いから他の人間ではなかなか太刀打ちできないし、俺がいなければ暗号は解けないぞと巧みな交渉をしてくる可能性もある。それならば当然、のっぺら坊の理念に共鳴し、もし彼に何かあったあとはその意思を引き継いで金塊の在り処を突き止めてくれる人間がいいに決まっています。次点で、門倉のように他の囚人に従うことが明確な人間だったり、牛山のように比較的動かしやすい人間。もちろん岩息さんや上エ地のように自分の中の衝動にしか従わない人間もいるので全員が当てはまるわけではないにせよ、おそらく土方さんはのっぺら坊の理念に共感した側ではないかな…と思うのです。こんなに戦闘にべらぼうに強くて判断力もあり情報将校と頭脳戦を繰り広げられるような人だもの、味方にいれば心強いけれどもし離反されたらあまりにリスキーすぎる。
だから土方さんはのっぺら坊の意志を濃く受け継いでいるのではないか…と私は思うのですが、果たしてどうなんでしょう。キロちゃんは若かりし頃こそのっぺら坊ことウイルクと志を共にしていただろうけども、途中から道を違えたのではと思うのよね。だから網走監獄で撃つことになってしまった。では、土方さんの掲げる蝦夷共和国というのがのっぺら坊の理想とした未来なのか、と聞かれると、こちらも疑問が残りまくりですが…。

宇佐美は後ろから心臓を撃ち抜かれましたね。勇作さんと似た構図。後ろからトドメを刺される。尾形にとって獲物を背後から撃ち抜くことで自分の心の中の不都合を解消しているのか、それとも鶴見中尉の大切な駒を壊すことで鶴見中尉の関心を買い尾形自身を満足させているのか…。
ちょっとこの部分はもう少し読み込まないと解釈が難しいな。
何はともあれ宇佐美くんはここで退場ですね…最後大好きな鶴見中尉に看取られて本当によかったな。このときは確かに間違いなく鶴見中尉の一番だったものね。

 

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第255話 切り裂き杉元

マイケル・オストログの放った火は札幌麦酒工場の一画で派手に燃え上がっていた。人々が集まり消防の消火活動を見守る中、上エ地は炎ではなくそのとき工場に誰がいるのかを見ていた。消防隊員に連れられて敷地から出されている様子の白石牛山土方さん都丹、そして海賊。網走監獄の刺青の囚人がここまでそろうというのはどうやら上エ地にとっては好都合らしい。「ここしかない」というセリフを吐き、消防の長い長いはしご車を見上げる。

工場内部ではストゥでアシリパさんにぶん殴られたマイケル・オストログが忌まわしい過去を回想していた。愛し合って生まれた子ども。アシリパさんの言ったことをある女にも言われた。道端で話しかけてきた汚らしい娼婦が彼のことを、王族の男と愛し合った末に生まれた自分の息子だと言うのだ。マイケル・オストログの腹部のアザを知っているのだから出鱈目ではあるまい。しかし娼婦の女から生まれたということがマイケル・オストログには許せなかった。自らを処女の母から生まれた神の子といい、それを否定するアシリパさんについに刃を向ける――。

刃物を向けられたアシリパさんの顔が緊張で強張る。この金塊争奪戦においては命を賭す場面も多いが、その実アシリパさん自身が誰かを手にかけるということはなかった。ただ一度、樺太の流氷上で尾形の右目に毒矢を刺してしまったとき以外は。離さないと毒矢を刺すと言っても離す気配のないマイケル・オストログに、尾形のときと同じように毒を食らわせるしかないのかと恐怖したのだ。あのときは尾形は死ななかったが今回はどうなるのだ――。

そのとき杉元が駆け付けた。人を殺すのは自分の役目だと言う杉元。「誰から生まれたよりも何のために生きるか」が大事だとマイケル・オストログに話すがもちろん説教するつもりは毛頭ない。すぐさまマイケル・オストログの腹部を切りつける。彼の腸らしきものが引っ張り出されたが、それが引っかかったままの杉元の剣が今度は喉元を貫通した。さらに蹴り飛ばされ、肉体は窓を突き破って外へ。ちょうど近くにいた牛山が落ちてきたマイケル・オストログの頭を踏み潰し、これにて札幌連続娼婦殺人事件の犯人は命で以て罪を償ったのだった。
また、マイケル・オストログを生死は別として捕らえたということは、未発見の刺青人皮は残り2枚ということになる。もう一枚はおそらく上エ地、あと1枚は果たしてどこにあるのか。

工場のまた別の場所では、上等兵ふたりの戦いが続いていた。壁際へ追い詰められた尾形は宇佐美に一方的に殴られ続ける。至近距離では銃を構えることはおろか、宇佐美にボルトを引かれ中の銃弾をすべて床に吐き出されてしまう。弾薬箱から次の銃弾を取り出そうとするのすら宇佐美に掴まれ投げられかなわない。幼少期より抜きんでた柔道の才を鍛え上げてきた宇佐美には、肉弾戦では勝てないのだ。
投げられた尾形はレンガ造りの床に這いつくばって吹っ飛んでいった銃へ寄っていく。しかし銃弾は先ほど床にぶちまけたので銃床は空っぽ。もはや銃は使えまい、という慢心が宇佐美をおしゃべりにする。商売女の子どものくせに誰に向かって――積年の恨みを込めたであろう言葉を宇佐美が這いつくばる尾形の背中にぶつける間にも、尾形は銃を撃とうとしていた。口にくわえていた銃弾を、うつ伏せで宇佐美に見えないよう、そのまま口で銃に込める。発射の準備が整った。床に腹ばいになり、己の肩越しにさかさまの銃で撃つという芸当だったが、尾形の弾丸は宇佐美の腹に命中した。

 

どう生きるか

マイケル・オストログがアシリパさんを見るとき、きっとその背後にはマリア様が見えていたのだと思う。でも実際は違う。もちろん処女から生まれたわけではない。父と母が愛し合って生まれ、戦って、時に他の命もありがたく頂戴して、生き抜いていく覚悟のある、生身の人間

そりゃもちろんマイケル・オストログの言うマリア様じゃないというのはわかっているけれど、これまで杉元たちを率いてきた救世主のような存在だったアシリパさんもちゃんと生きている人間なんですよ、ってことだよね。きれいなことばっかりじゃない、樺太でもいっぱい悩んだけれどこれからもきっとたくさん迷ったりするでしょう。

網走監獄までだと、アイヌ文化を杉元に教えたり杉元の心をそっとほぐしたりと救世主みたいな扱いだったアシリパさん。
樺太ではそんな彼女の心のものすごくデリケートで誰にも触れられたくない部分が見えた。で、そこに触れようとしたのが尾形だった。
救世主が、ちっぽけな人間になって、そして再び北海道へ帰ってきたら次に何になるかというと、この流れでいうとヒーローを期待するよね。V字回復みたいな具合で。
でもそうじゃないんだろうと思う。アシリパさんがこれから見せてくれるのはかっこいいヒーローではないかもしれない。全部丸く収まる妙案があるわけじゃないかもしれない。普通の人間と同じように、あのときの選択が最善だったのかと悔やんだり悩んだりしながら金塊争奪戦のあとを生きていくんでしょう…。

キリストの生涯になぞらえて、物語の前半は人々を奇跡の力で救い、中盤で一度伏し、復活後は神に……という流れもあるのかもだけど、その枠組みにはまることはないよね。何せ自分に素直に生きようとする人たちの物語なんだから。むしろ決まったコースを飛び出していってこそゴールデンカムイ、という部分もあるし。

あと、ちょっとだけ引っかかっているのが、杉元の「それは俺の役目」っていうの…。もちろんアシリパさんは誰も殺さないのが一番いいと思っているだろうけど、自らが手を汚さずに金塊を手に入れるというのにも違和感を覚えていそう。このあたりはまだアシリパさんの口から考えを聞けていないところ。作品として十代前半の女の子にそうさせるのはどうなんだ?というのはあるけど、覚悟くらい聞きたいじゃない…。

ところで宇佐美くんはこれは…ダメかな…。この作品、多少撃たれた切られたくらいでは死なない人が多いから、まだどうにか…!って希望にすがりたくもなる。もしも召されてしまうのなら、どうか鶴見中尉の腕の中でいかせてあげてほしい…。

さて残りの囚人は誰でしょうね?私がよく覚えていないだけで実はもう出てきていたりする…?

 

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