世界の名犬牧場に行ってきた

こんばんは、うたげです。
皆さん犬はお好きですか?
犬が嫌いでないなら楽しい公園、犬好きにはこの世の楽園、そんな場所が群馬県にあります!

 

わんわんパラダイス

年の瀬に世界の名犬牧場に行ってきました~!
Twitterでレポ漫画がバズったのでご存知の方も多いと思いますが、群馬県前橋市にある「世界の名犬牧場」。その名の通り、世界中のわんちゃんを集めた牧場です。
※世界中、というのは原産地が世界中ということで、たぶんどのわんちゃんも出身は日本それも群馬だと思います。

実際に行った私は、この施設は、こんな方に朗報!だと思います。

  • 犬を飼ったことがないからいきなりは怖い…
  • 飼いたいけど決める前に色々な犬種を見たいな。
  • 飼いたいけどこんな生活じゃ飼えない!でも触れ合いたい!
  • 広い空の下を犬と駆け回って今すぐに癒されたい!!!

一つでも当てはまったら行きましょう!
ちなみに私は三番目の動機、同行者は四番目の切迫した理由からでした。

 

犬との触れ合いは自分から機会を作ろう

犬はかわいいですよね。丸い目を見つめたり、さらさらの毛並みを撫でたり、笑ってるかのような表情にこちらもにっこりしたり、自分より小さい生き物の体温と吐息を感じて命の存在を実感したり…したいですよね。
犬と戯れて癒されたいという同行者の希望のため行ってきました群馬県。もう少し近場でもいいんじゃないか、とも思いましたが、犬を飼っていない人が犬と触れ合うのは意外と難しいです。

普通、犬のための施設というと、ドッグランがお馴染みですが、あれは飼い犬を遊ばせるためのもの。犬を飼っていなければ楽しめません。
猫カフェほど犬と触れ合える場所は普及していないし、ドッグカフェとなると犬を連れていける場所であって犬に会いに行く場所じゃない。
じゃあ犬を飼っていないけど触れ合いたい人はどうすればいいの?という疑問に答えるのが、この「世界の名犬牧場」。

 

犬と触れ合いまくれ!!

中に入ると概ねこういう感じです。


柴犬軍団に取り囲まれ。


レトリーバーはじめ大型犬にも大人気になれます。
(画面手前のブレブレの子は元気が良すぎて静止画で撮れませんでした)

わんちゃんは体格などの条件で、柵で仕切られたエリアに数匹ずつ入れられていました。檻みたいにガッチリしたものではないので元気な子は飛び越えそうでしたが…。
柵の中には自由に出入りできるので(入退出の際は注意!わんちゃんが出てきてしまわないよう出入り口はドアを二枚経るつくりです)、中に入れば写真のような感じでみんな寄ってきてくれます
この様子がめちゃくちゃ癒されます本当に………丸い目がいくつもこちらを見つめて、においを嗅ぎに来てくれたり積極的にお膝に乗ってくれたり…。犬一頭でも見かければかなり嬉しいですが、こんなにたくさんのわんちゃんとなると圧倒的な数の力です。彼らが発する熱量もとにかくすごいの一言。「わんちゃんかわいい!かわいい!幸せ~」ということしか考えられなくなって、顔が緩みっぱなしになりますよ。思い出しながら書いている今も満ち足りた気分に浸っています。

 

お散歩コースはわんちゃんにリードしてもらおう

一頭選んで一緒に園内をお散歩することもできます。30分~。

今回、お相手してもらったのは、黒いパグのあんこちゃん!小型犬ですがなかなかのパワーで、リードを握っていたはずの同行者はすっかりあんこちゃんに連れ回されて、楽しそうに走ったりしていました。
ここでお散歩コースをお願いする人は、十中八九、犬を飼ったことがない人なので、わんちゃんのお散歩をどうすればいいかなんてわからないんですよね。なので必然的にわんちゃんにリードしてもらう形になります。
あんこちゃん、体は小さいのに元気いっぱいで、小学生の女の子がお散歩させていたミニチュアダックスフンドは終始ゆっくり歩いていたのに、あんこちゃんは早いペースで歩くし、走るし。エネルギッシュな素敵な子でした。パグってかわいいですね。

 

わんわんパラダイスを心行くまで満喫するために

犬に囲まれてとにかく癒される場所でしたが、気を付けたいことがいくつかあります。

  1. 寒い!!!
    牧場と銘打っているだけあって、ほぼお外です!風を防いだりはできません。さらに山を少し登ったところなので街中よりも一段階寒いと感じました。
    小型犬など寒さに弱い子の柵にはストーブがありましたが、人間用のがほしい…。防寒はしっかりとしましょう!
    反対に夏はかなりの暑さが予想されます…日を遮るものがないので夏場は帽子必須ですね。
  2. 食べ物は持って入れません!
    わんちゃんの嗅覚が人間の比ではないくらい鋭いのは周知の事実ですよね。わんちゃんが興奮するかもしれないので飲食物は持ち込みNGです。前橋駅で買ったお土産のお菓子は、入り口のスタッフさんが事務室で預かってくれました。
  3. ロッカーはありません!
    地味に困ったのがこちら。ロッカーがないので、荷物は自分で管理しないといけません。
    車で行く人のほうが圧倒的に多い場所なのであまり問題でないのかもしれませんが…私のように車の運転ができないけど行きたい、そんな人はできるだけ身軽に行きましょう。
  4. 前日の天気にも注意!
    前日の夜や明け方に雨など降ってしまうと地面が濡れるので、お散歩が制限されてしまいます。
    私が行った日は明け方に雪が降り、朝には晴れたのですが、芝生が濡れていて犬が風邪を引いたりするといけないので外の散歩はダメ、と言われました。コンクリートの通路(屋根あり)だけで小型犬ならばOKとのこと。
    行ったときに天気が良くても、地面のコンディション次第では大型犬のお散歩はできないかもしれないので、注意が必要です。

 

公共交通機関での行き方

最後に、上記の気を付けたいこと3でも少し触れましたが、私のような車で行けない人のために行き方を少しだけ。公式サイトにも案内があります。

都内からだと高崎までは行きやすいと思うので、電車に揺られて高崎駅へ到着。そこから乗り換えて前橋駅へ。
前橋駅からは、バスターミナルの6番から、「富士見温泉」行きのバスが出ています!一時間に一本程度なのでよく確認してくださいね。バスに乗れば30分程度です。
(この時刻表は私が行ったときのものなので最新情報を取得してくださいね~)
バスを降りたら来た道を少し戻るように歩きます。歩道がないので車には気を付けてください。

 

山と犬、癒しコンビ

思い出しながら書いていても楽しかったです。それくらいいいところでした。寒かったとかマイナスポイントはありますが、そんなの吹き飛ぶくらいの犬!犬!犬!!かわいかった…。
個人的には、前橋という、都内から行くと小旅行になる距離感もいいのかなと思います。ちょっと遠出して、山の空気を吸って、犬と遊んだら、日頃の憂さなんてどっか行っちゃいますよね。何かと生きづらい人間にはとてもいい場所でした。次は温かい季節に行って、大きいわんちゃんとお散歩したいです!

ゴールデンカムイ第186話感想

こんばんは、うたげです。
ブログの設定をいじっていたので更新が滞っていました。
サーバー移管したのですがなかなかに困難でした…まぁこの話はまた別の機会にして。
毎週木曜のお楽しみ、ゴールデンカムイです。

 

186話 忘れ物

いきなり総括ですけど、色々な因果が交わりつつあるなと思いました。そして中でもかなり並々ならぬ因果のある二人が最初に出会ってしまいましたね…。
キロちゃんがこんな形でダメージ受けるとは思わなかったので意外。てっきり先遣隊に気付いてソフィアと一緒に逃げるものだと思ってましたよ。だってキロちゃんは戦う描写がほとんどなかったからそういうイメージないんだもん…。殺意むき出しで戦うキロちゃん珍しい。

さて、今回のお話は全編通してやられっぱなしでした。

まずカラー表紙。温かみのある藍色を基調にしたカラーですごくきれいです。はしゃぐ白石とリパさんを微笑ましく見つめる杉元の表情もイイ。
アオリ文からして、山中で大蛇に出くわしたときの、杉元・白石・リパさん・尾形の四人でいる場面の絵ですね。かつての一場面を、杉元が尾形を殺そうと近付いているこのタイミングであえて表紙にするとは……。今物理的に近くにいるであろう四人。かつては共に旅をした間柄なのに今は裏切ったり騙したり殺そうとしたり…。全部尾形マターですけどね。
また表紙絵の周囲が白く縁取られているのも、写真立てみたいで、懐かしい思い出みたいで切ないですね…。お話に出てくる思い出って、現在や未来と対比されてることが多いので、その思い出が良ければ良いほど今が過酷ってことなんですよねぇ……。こんなこともあったよねって、読者の思い入れですごく切なく見える表紙絵です。

杉元白石の粗野な言葉のやり取りをお互いの顔を見ずにする感じ、ベストコンビって感じで好きですが、この二人に癒されるのも束の間。

尾形……………
ここにきてリパさんに嘘をつくとは。しかもこんな嘘、リパさんならすぐに見破りそう…。これは今する話なのかという点も含めて、リパさんは尾形に情報を渡し渋っている気がします。尾形を疑っているわけではないけど、ここまでリパさんとしては一緒に戦ってきた仲間同士なのに急に裏切りの空気が流れ始めて戸惑っているのかな。
あと尾形の目的も、本人はああ言っているけど本当に金塊なのかどうか…金塊が目的ならここでキロランケを出し抜く真似をする必要があるのかどうか。暗号を解ければ殺されるかもということだけど、キロちゃんはリパさんを殺すかな?うまく取り込めたらウイルクの娘ということで求心力の強いアイコンにできるし。聞き出せたら殺そうとしているのは自分のほうじゃないの?情報を引き出したいがために焦って墓穴を掘っているんじゃあないですかね。ここでリパさんが、尾形はなぜそこまで知っているのか、とか問い詰め始めて時間がかかりそうになったら強硬手段に出る可能性も無きにあらず?

鯉登少尉の示現流が炸裂したのは、格好いい!の一言ですね!重い太刀筋で相手の頭も割るとは…
そして谷垣がキロちゃんと邂逅。ということは月島軍曹と鯉登少尉もわりと近くにいる?
谷垣とキロランケの戦闘は、洋画みたいな展開で、すごくいい…。刺した瞬間そのものを描かないあたりも映画っぽいなーと思いました。

今週はここまで。正月休み明けの仕事はこたえるので体力がこれ以上はもたなくて読み込めません…。

樺太に来て、キロ一行・先遣隊・鶴見中尉・土方さんと、居場所がバラバラになって随分風呂敷広げたなという感じもありましたが、ここにきて急速に集約しつつありますね!
先遣隊が追いつき、キロランケと尾形がどうなるかが気がかりですし、樺太・露西亜帝国編が一段落したら、鶴見中尉の暗号解読編になるんでしょうか?それに、果たして金塊は本当にあるのか、リパさんはどう生きていくのか、誰が生き残るのか。家にヤンジャンのバックナンバーが積みあがって生活スペースが圧迫されても買ってしまいますね…。

 

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ゴールデンカムイ第185話感想

こんばんは、うたげです。
ついに185話…200話くらいで終わりそうな気がしているのでそろそろかなぁとドキドキしています。

 

185話 再会

ついにこのサブタイつく回が来ましたよ…
といってもまだ杉元とアシリパさんは再会しません。尾形が杉元の姿を双眼鏡でとらえたところ。

忘れかけていたけど白石は尾形が杉元とウイルクを撃ったのを知らなかったんですよね。キロランケも含め、何もしていないわけではないというのは確信があったでしょうけど、何をしたかまでは知らなかったんですよね。

尾形また明らかに嘘を……そんな理由で鶴見中尉を裏切って杉元も土方さんも裏切って樺太に来るかよ~!アシリパさんがさっさとこの争いから離脱したいと思ってるわけあるかよ~!あっさりアシリパさんに言い負かされて悔しそうな顔!厄介な問題は他人に任せてまた山で自由に生きればいい、って勝手に決め付けてかかるあたり、尾形は全然人の話聞いてない。何も抱えていないフリーな状態がいいと思ってるあたり本当に腹の読めない人。自分は抱えまくってるくせに…でも抱えてることには無自覚だから本人的にはいい状態へ行こうとしてる?(尾形を思うといつも混乱する)

あと尾形は真実を語ってないにせよ、どうしても金塊にありつきたい理由はあるんだろうなと感じさせる内容でしたね。キロランケですら出し抜こうとしている節がある。様々な人を裏切って、最終的におそらくキロランケも裏切ることになりそうで、裏切りまくっている尾形の行きつく先はどこなんでしょうね…。

それに対してアシリパさん。今週のアシリパさんは、尾形に、「お前の目的は何だ?」と問い詰められているようにも見えました。アシリパさんだけが金塊争奪戦に参加する目的がまだ明確でないんですよね。
彼女がこの戦いに参加する理由はあります。刺青の暗号を残したとされているウイルクの娘だから。少数民族の生き残りのため父に戦闘を仕込まれた娘だから。同じ民族がたくさん殺されたから。
でもこれらは全部過去のことで、これから先にアシリパさんがどうしたいかは、まだわからないんですよね。彼女の中でもまだふわふわしてるんだろうな。お父さんに会えると思い網走監獄までは紆余曲折ありつつも進んできたけど、父を失ってしまった。今わかっている限りの情報だとアシリパさんが旅を続ける目的は、もうないはずなんですよね。強いて言えば巻き込まれている状態。自らの意思でこんなところにいるわけではないといいますか…。
だからこれから先、アシリパさんがどうしたいかが彼女の口から語られる回が来ると思うんですが、それがすごく楽しみです。金塊を追うのか?何のために?手に入れたらどうする?私にとってアシリパさんって、物語の中心なのにずっと推進力ではない感じの立ち位置がいまひとつ馴染まない感じだったけれど、ようやくカタルシスを得ることができそうです。アシリパさんはどう生きたいのかな。

 

ちょっと短いですが今週はここまで。
月島軍曹のターンは情報がこんがらがってまだ処理しきれてません。
次回は…1月10日!?遠い…なんて年越しだ…

 

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「学び舎の乃木希典」の記録

ゴールデンカムイ第184話感想

こんばんは、うたげです。
仕事が忙しいのと、ウィンドウズのアップデートでパソコンが使えなく、感想を書くのにこんなに日が空いてしまいました…ウィンドウズアップデートは本当にどうにかならないですかね…。
でもその間に映画「ショーシャンクの空に」を見ました。白石の脱獄シーンの元ネタになったシーンはカタルシスがすごいですね。伏線回収の嵐。希望の羽で空を飛ぶ、いつも希望を失わない白石にぴったりの映画でした。

 

第184話 流氷原

先行するキロランケ一行が起こした監獄爆破騒ぎを先遣隊が聞きつけるも、まだ追いつきません。それどころか天候が悪化し、雪が降り始め視界がかなり遮られてきます。ここまでの快進撃を支えてきた犬ぞりでも凹凸の激しい流氷原の攻略は困難です。しかしここでまごついているとキロランケたちに逃げられてしまう…杉元はキロランケのマキリのにおいを嗅ぎつけているリュウだけを犬ぞりの列から切り離し、一人と一匹だけで流氷原を進みます。
かつては二瓶のもとで働いていたリュウと、始めはいまいち関係の築けていなかった杉元が、信頼し合って協力しているの本当にいい~!

そしてアシリパさんたちも流氷原に佇んでいます。ウイルクに言われた大事なことを、ウイルクもレタラもいなくなってしまったから記憶の隅にしまい込んでいたことに気付くアシリパさん。
やっぱり、ウイルクとレタラはアシリパさんの中で繋がっていたんですね。どちらも必要としていたのに近くからいなくなってしまった存在。楽しい思い出もたくさんあるでしょうけど、今ここにいないという感情に紐づいてしまう、つらい記憶になっているんですね…。それだけレタラの存在は大きいということで、レタラがいなくなったあと隣にいた杉元もきっと家族のように大事な存在になっているということでしょう。すぐ近くまで来ているし本当に早く二人が再会してほしい…!

大事な記憶と、つらい思い出が蘇り、涙するアシリパさんを他の目線から隠すように立つ尾形…優しい……と思いきや、どうやらそうでもなさそうなんですけど……。

白石はしょっちゅうオシッコするなー!まぁ集団行動が基本のサバイバル劇で、話を動かそうと思ったら、これですよね。オシッコとかで一人別行動を取らせる。しかもそれが白石だとはまる。ともかくも白石がオシッコが原因で、他の四人とは海で分け隔てられてしまいます。地面と違い海面に氷の板が浮いているだけの状態ですから何かあれば割れるし、海流で簡単に動く。繋がっていそうな場所から合流するため白石は来た道を戻ることに。

キロランケたち四人は強くなった風雪を防ぐため行動します。キロランケとソフィアさんは氷を積んで風除けづくり、アシリパさんは火をつける流木を尾形と探しに行きますが――
ここでさすが目ざとい尾形!!先週の予想通りに、尾形はアシリパさんが何かに気付いたことに気付いていました。尾形に詰められどうするアシリパさん!?尾形のハイライトのないあの強い目で見つめられたらけっこう怖いぞ…!

一方白石は流氷がひっくり返りそうになり海に落ちかけあわや死亡――という絶妙のタイミングで杉元登場!!完全にヒーローの表れるタイミングです。チンポのお守りが骨占いの通りに逝ってしまったけれど、身代わりになってくれたんでしょうか。で、また杉元のセリフがかっこいい…。「また会ったな」って…!!白石のピンチを救ってきたのはいつも杉元だもんね!はじめ会って川に落ちたときも、旭川の第七師団に潜入したときも、そして流氷の上で手を掴んだこのときも!今回のこのシーンは素直にかっこよかったです!胸が熱くなりました。その後、杉元にしがみつく白石が、子どもみたいですごくかわいいし、本当に不死身で生きていたと知って涙する白石もかわいい~。

 

どうする尾形!?

さて、杉元と白石が合流。まさかここが一番初めに会うとは!白石は杉元に会うまでアシリパさんのそばにずっといるものと思っていたので意外でした。
尾形はアシリパさんに詰め寄るし、この二人きりは危険な気がしますね…アシリパさんが素直に話すとは思えないけど(アチャから人に話してはいけないと言われているし、話したら自分が用済みになってしまうかもしれない)、尾形がこのままアシリパさんを逃すとも思えない…この二人きりという状況をうまく作り出せたチャンスを逃すわけがない…狙撃手ってそういう生き物だから…。

こうなると、先遣隊がキロランケ尾形を狙っているから戦うのは当然として、ソフィアさんはどうするんでしょう。先週も書いたように、個人的には、ソフィアさんがアシリパさんを守るためキロランケ尾形と立ち向かう展開が希望ですが…。
どうなのかな、やっぱり尾形はアシリパさんから話を聞き出して、そこに杉元が追いついてドンパチが始まるのかな…でも流氷の上で戦ったら全員死亡のパターンもあり得るから、風雪がさらに悪化して、ひとまず全員で協力しないと!というのもあるのかな…。それはそれですごい空気なので見てみたいですけど…。

刺青の暗号の謎ももう少しで核心に迫りそうですし、先遣隊もキロランケたちに追いつきそうですし、作品としてはかなりクライマックスですね。また次週も楽しみです!

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こんばんは、うたげです。
寒くなってきたので作中の人物が来ている服がほしいです。

 

狼に追いつく

今週は、作品の始まりからずーーーーっと長いこと謎のままにされてきた、刺青の暗号の真相、その背中がようやく少し見えたか?という感じでしたね!核心に迫ってきていてとても楽しみです。

北海道でのウイルクアシリパ親子。ヒグマを狩ったときのことをアシリパさんが思い出しているみたいです。ヒグマを狩るとき子熊も殺さなければならないのか?という疑問、子どもらしくてかわいいですね。そしてそれに対してきちんと説明するウイルク。
その後、現在の樺太に場面が戻り、遠くの流氷の上に狼の群れを見つけたキロランケ一行。そこからソフィアさんがウイルクとの思い出を語ります。若かりし頃のソフィアさんたち。森に逃げ込み、敵に見つかりそうなのに重傷で意識不明の仲間が呻き声を上げそう…でもそんなときウイルクは何の迷いもなくその仲間の喉元を切り裂いて黙らせます。その決断まで最短経路で動ける、非常に合理的で機能的な人だったんですね、ウイルクは。合理的で機能的で、純粋で美しい。そんな狼のような人、ウイルク。ソフィアさんの思い出話に対してキロランケが、俺も信頼して愛していた、と言っているのは、ソフィアさんの言葉に何か威圧めいたものを感じたんでしょうか。先々週から引き続き、ソフィアさんとキロランケの間にはウイルクの死をめぐる確執がありそうですね。

そしてここからが怒涛の展開
ウイルクの名前の由来は、狼。ポーランド人の父親がポーランド語で狼を意味する言葉を名付けてくれました。幼い頃の出来事にちなんで名付けられたようです。
それを聞き記憶が呼び起こされるアシリパさん。ウイルクから、誰にも教えてはいけないと言われていたことがあります。
それは、ウイルクのアイヌ語の名前。その名前と、杉元に教わった刺青で彫られた漢字の読みとがリンクして、アシリパさんの中で何かが開けました。

 

いよいよ暗号解読編?

この物語の中心にありながらずっとベールに覆われていて、本当に金塊のありかを示すものなのかさえあやふやだった、刺青の暗号。それを集めて読み解こうと多くの人が戦っているわけですが、その核心に迫り始めましたね。
キロランケの読み通り、ウイルクのルーツをたどる樺太での旅でアシリパさんは暗号解読の鍵を自分が持っていることを自覚してしまいました。
これで全て解けるとは思えないので、ウイルクのアイヌ語の名前を知られたところでアシリパさんの命がキロランケたちに脅かされることはないでしょうが……尾形が、最後のページで、何かに気付いたアシリパさんに気付いているように見えますね。狙撃手だけあって観察力は桁違いだと思うので、「アシリパが何かに気付いた」ということは知られたものと思っていいと思います。そうなると今後、彼らがアシリパさんをどう扱うか、が気になるところですよね。
この先、ソフィアさんがキロランケと尾形からアシリパさん(と白石)を逃がす、なんて展開もナシではないような気がしています。キロランケと尾形がアシリパさんに武器を向ける日なんて来ないでほしいですけどね…。キロランケにとっては、本心はどうであれ、愛した仲間の娘ですし。尾形にとってはどういう存在なのかはまだわからないですけど。勇作さんに重ねているような描写もありましたが、それだと決して好意的な存在とは言えないですよね…。
でも、個人的に見たいのは、ソフィアさんアシリパさん白石の3人で逃げることになって、ソフィアさんが片言の日本語で二人と意思疎通を図ろうとする場面や、キロランケ尾形と先遣隊がかち合って、アシリパさんもいないし心置きなく戦えるという展開ですね。で、暴走杉元がキロランケを殺そうとするところにアシリパさんが止めに入る、とか………ちょっと夢見すぎですかね。とにかく、あと一度くらいは、杉元が暴走するシーンがあるような気がするので、それを止められるのはアシリパさんだといいなと思っています。

また、ウイルクから聞いたアイヌ語の名前と、杉元に聞いた漢字の読みが繋がるの、すごく熱い展開ですよね。やはりアシリパさんにとって杉元は父のように頼れる存在であることを示しているような気がします。

 

父と狼

幼いウイルクは、狼に憧れました。生き残るために余分な優しさがそぎ落とされている生き物。
生き残るため娘さえもある意味利用したウイルク。山で潜伏して戦えるように仕込むなんて、普通の親ならしないです。

そして、キロランケや尾形、鶴見中尉も狼に近いなぁと思います。目的のためならアシリパさんの見ているところで父親を殺すし、父のように懐いていた杉元とも引き離すし。懐柔するために親すら使うわけですし。
それに対してソフィアさんはとても情け深い人なのですね。そういうところからも、この先、アシリパさんを助けていくのはこの人じゃないかなぁと思ってしまいます。親子みたいに仲良くなってくれたら嬉しいな。

 

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グレートすぎる「ザ・グレート」!パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の作り出すシューベルトの新時代

こんばんは、うたげです。
今日は演奏会の感想です。
演奏会には両親に誘われて行くことが多いのですが、今回は素晴らしい演奏に出会えて、両親には本当に感謝しかありません。

 

シューベルトの新時代

今回の演奏会はこちら。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団
シューベルト 交響曲 第5番 変ロ長調 D485
シューベルト 交響曲 第8番 ハ長調 D944「ザ・グレート」

聴いた感想は、めちゃくちゃ良かったです。語彙がないのが悔やまれますが…
パーヴォの指揮はメリハリが非常にはっきりしています。早めのテンポでどちらの交響曲も40分程度で終了したと思います。そこに加えて強弱も非常にダイナミックで、陰影がくっきりしているので、曲の輪郭が見えやすいんです。重要なテーマはしつこいくらいにクレッシェンドをかけるし指示も出しまくるしで、他の部分より目立たせている。
ドイツ・カンマーフィルも、とっても表現豊か!パーヴォの指揮にとてもよく応えていました。血潮の流れを感じさせるくらいぬくもりある音色で、すごく好みでした。
弦は息がぴったりで、みんな椅子から落ちそうなくらい体を揺らしまくっていました。管も柔らかい音がすごく良かった。「ザ・グレート」冒頭のホルンソロは本当にブラボー!でした。クラリネットも情感があって良かったな。

アンコールはシベリウスの「悲しきワルツ」。大好きな曲なので冒頭聴こえてきたとき「おや?」と思ったら本当にそれですごくびっくりしたし嬉しかったです。
シューベルトとはまた違う表情を見せてくれました。情感たっぷりに歌って踊る。こちらもやはりメリハリのきいた指揮で、こんなに心が動かされる曲だったのか~と笑顔で聴いていました。

終演後は周囲からも「良かった」「素晴らしい」の声があちこち聞こえてくるほどの好演。
私も改めて曲の良さを再認識できました。非常に良い演奏でした!

 

横浜みなとみらいホール

今回の演奏会は横浜みなとみらいホールで行われました。発展を続けるみなとみらい駅が最寄りです。便利な場所にありますね。今回は時間がなかったので近くのフードコートでハンバーガーだけ食べて行きましたが、時間があればみなとみらい散策もしたかった…。調べたらおしゃれなお店がやはり多そうですね。マフィン専門店行ってみたかったなー。

さて、こちらの大ホール、サントリーホールより小さいですが、管弦楽団ならこのサイズがちょうどいいのでは?と思います。残響も申し分なし。座席も背もたれが高くて体を預けて聴きやすいと思います。でも一階席は座席の間の幅がややコンパクトだったかな?中のほうの席の人が私の前を通っていくときにかなり足同士がぶつかりましたから。
(でも場所柄なのかゆとりある方が多くて全然嫌な感じはありませんでした…横浜すごい…)

他に設備面として、トイレの個室数が多いのもポイント高いです。休憩時間でもほぼ待たずに入れました。クロークもスタッフさんが多くて終演後の受取もスムーズ!ロケーションも相まってかなり優雅な気分になれます。
ただ、近くにお店がたくさんあるからなのか力の入れどころが違うのか、バーカウンターは飲み物中心でした。フード系は小さいパンの詰め合わせとクッキーとアイスクリームのみ。パンは近くのホテルのものだそうで、おいしそうだったのですが、ハード系なので演奏会前に顎を疲れさせるのもな…と思って今回はパスしちゃいました。サンドイッチやしっとり系のお菓子はないので、お腹を空かせて行く場合は注意が必要です。パンをパスした結果、空腹で終演後フラフラになりましたから、私。

 

パーヴォ・ヤルヴィの指揮

パーヴォ・ヤルヴィについては、数年前のN響との第九を聴きに行ったのですが、当時は爆速と言われているくらいに早いテンポでちょっとだけびっくりした記憶があります。
でも今は早いほうがトレンドですね。耳も慣れたもので、心地いいなと感じるようになりました。
何よりパーヴォの指揮は構成が見えやすいと思います。重点を置きたいところ、踊ってほしいところ、しっかり指示を出してオケを導いています。
今回のがこれだけわかりやすいと他の曲も聴いてみようかなという気になりますね…彼が指揮したCDを買おうかなと思っています。

ちなみに今回は会場でCDを買うと終演後にパーヴォのサイン会に参加できたようです。
パーヴォは以前インタビューで好きな国を聞かれたときに「エストニア。みんなエストニア語をしゃべっているから」と英語で答えていたのを見てから私の中での好感度が高いです(外国語を使うのは本当に難しい…)。なので、いつかサインがほしいですね。N響にはいつまでいてくれるのかな…。
N響なら安く聴きに行けるのですがパーヴォとN響の組み合わせのときはあまり聞き慣れない曲をやることが多くて尻込みして行けていないので、もっと正統派なプログラムもやってくれないかなーと思っています。

ゴールデンカムイ第182話感想

こんばんは、うたげです。
毎週木曜日はヤングジャンプ発売日!
キロランケ一行と先遣隊が近付いてきてソワソワしたまま感想です!

 

第182話 私の知らない父のこと

ソフィアさんがウイルクについてキロちゃんに何か言うことがありそうだけど具体的には何も言わないまま、話は進みます。先週の予想は半分外れで半分当たりかな。展開としては重くないけど、空気は明らかに重い…。
耳のついたファーの帽子がニヴフの冬のトレンド

見張りいるのに爆破した穴から出た囚人を大量に見過ごすことってあるのか??爆破や囚人の暴動や虎やらで看守もしっちゃかめっちゃかになってるだけ?他の囚人も漁師に紛れてるとしたら、「いつもより漁師多いな~」くらいの感覚なのかな…。

ソフィアさんの語り、すべてキロちゃん翻訳…。このメンバーでソフィアさんの言葉(ロシア語でいいのかな?)と日本語どちらも堪能なのってキロちゃんだけなので、そのまま日本語に訳してるかはわからないですね。まだ核心を突いた話ではなさそうなのでそのまま伝えていないこともなさそうですけど。
「コケモモの塩漬け」の尾形は何なの…?コケモモの塩漬けといえば、樺太に入ったアシリパさんがエノノカのところで食べたもの。網走監獄の一件から日が浅くてまだ元気がなかったアシリパさんが、「ヒンナ」と言って少し笑ったという、何やら象徴的な食べ物。コケモモの塩漬けはアシリパさんが杉元の無事を信じられるくらい落ち着いてきたことを示した食べ物だから尾形はあんな顔をしているんでしょうか?杉元の存在を邪魔に感じているからそんな顔をしている…?
それとも、自分がキロランケと共謀して撃った男の話をキロランケがしているからでしょうか…。アシリパさんに対して父を殺したという負い目があるというのではないだろうと思います。目的のために人を殺すのも厭わない男ですし、負い目を感じるような人間なら始めからその手段だけを選ぶことはしないでしょうし。そうではなくてキロちゃんへの心情が表れているところなのではないかなと。ウイルクを殺したのは、ソフィアさんの言葉を日本語に訳す目の前の男も同じなのに、その殺した男の愛娘に向かって父親のことを何食わぬ顔で話している男の心境がわからない――といったところでしょうか。
今の段階ではまだわからないですね。

ここで樺太に来てから知った現地民族の文化をおさらいしているの、うまい構成だなと思います。先遣隊が追いついてきているので、これまでのように現地民との交流で話が進んでいくターンは終わりなんですよね。ここまでのことを振り返って締め括って、来るべき先遣隊との激突に備える空気の流れを感じます。
ウイルクがソフィアさんに樺太アイヌはじめ少数民族たちの文化を伝えるの、北海道に来たウイルクに北海道アイヌの文化をインカラマッが教えるところと似ていますよね。インカラマッから聞いた(であろう)ことを娘に伝えていて、麗しい連鎖です。アシリパさんがアイヌの文化を杉元に伝えるところでも似た構図のコマがあったような…川が流れていてそこに二人がたたずむという…。川沿いで会話するような季節は穏やかで、絵になるのでしょうね。そして、ウイルクに惹かれた者同士、インカラマッとアシリパさんには仲良くなってほしいです…。

極東連邦国家のところ、怖気づいて茶化すような反応をする白石に比べ、落ち着いたように見えるアシリパさん。自らが背負っているものの重みの全貌が明らかになりつつあり、父から受け継いだものを静かに受け止めているのでしょうね。アシリパさんがどうしたいのか・どうするのかはわかりませんが、父親の思いを無下にすることや和人(あるいは帝国)側に寄って行くことをするとは思えないので(彼女はアイヌであることに誇りを持っている)、もしキロランケの狙いがウイルクと同じでないならゆくゆくキロランケとアシリパさんは対立していくことになるのかな…と少し切なくなります。

先遣隊がかなり近くまで来ています。
リュウを信頼する杉元、いいですよね…。二瓶戦後に再開したときの噛みつきや、猛吹雪の中の犬ぞりではぐれたときのことなどを思うと、杉元とリュウの間には確固たる関係が築かれていて…。しかもここの杉元めちゃくちゃイケメンじゃないですか?今週の作画いい…。

さすがにトラと山猫を同じ猫科でかけているということはないと思いますが、尾形さんだけが気付く先遣隊の接近。そのまさかですよ…。出くわしたら真っ先に殺されそうだものなこの男…簡単には死なない男だとも思いますけど…(念のため断っておきますが私は尾形推しです!)

トラはどうなったのかな。来週は先遣隊vsトラなんでしょうか。ソフィアさんが言うには、トラを殺すと良くないそうですが…。トラをどうするとか、流氷の上を行くぞ!とかで、来週はわちゃわちゃする先遣隊が見れそうな予感。
キロランケと尾形が近付いているということで、杉元がまたキレるんですかね…。尾形推しとしては尾形に怒りを露わにする杉元は見ていてちょっとつらいところですが…。まずはアシリパさんの顔を見て笑顔、すぐに尾形とキロランケの攻撃がくるだろうから鬼の形相になるのかしら。尾形推しではあるけどどのキャラクターも好きなのでみんな仲良くしてくれ~!カムバックラッコ鍋~!!

 

この他のゴールデンカムイについての記事はこちら↓
ゴールデンカムイ第181話感想
ゴールデンカムイ180話感想
三脚と親(ゴールデンカムイ179話感想)

ミュンヘンフィルとワレリー・ゲルギエフとユジャ・ワンの強力トリオ演奏会

こんばんは、うたげです。
本日は前から楽しみにしていた演奏会がありました!
ワレリー・ゲルギエフ指揮、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団、ユジャ・ワンのピアノ独奏という豪華な組み合わせ!!

 

演奏の感想

師走の初日に幸先のよいスタートです。
先に総括すると、素晴らしい演奏でした。

ユジャ・ワンのピアノを初めて生で聴けたのも嬉しいし、ゲルギエフの演奏を満足いく形で聴けたのも本当に素晴らしい!
プログラムは、ブラームスのピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83と、マーラーの交響曲第1番 ニ長調「巨人」

まずはブラームスのピアノ協奏曲。ユジャ・ワンのピアノが輝きを放ちます。彼女のピアノはテレビでは何度か見聞きしているけれど、本当に凄まじいテクニックですね…でもテクニックだけではなくて音楽の世界観を表現して、大編成のオケを見事リードしていると思いました。
マホガニーの調度品でまとめられた部屋に、大輪の花がゴージャスな花瓶に入って置かれているイメージ。まとまりはあるけれどユジャ・ワンのピアノがすごく際立っていて、彼女が全体の色を決めていました。オケは純然たる西洋クラシックサウンドだけど、ピアノはそこに少しジャズとかの新しい要素が混じっているように聞こえました。
ユジャ・ワンは攻めた舞台衣装でも有名です。この日は普通の肩出しロングドレスかなと思いきや、スカート部分の下半分はオーガンジーっぽい透ける素材。胸と尻しか隠れてないような服装でした。色もドレスが金とオーガンジーの黒で、赤のハイヒール。かっこよかったです。

続いてはマーラーの「巨人」。こちらも非常に楽しみにしていました。
まず驚いたのは、雑味のない澄んだ音色!耳にすんなり入ってきます。それなのに厚み深みもあり、迫力もある。アンサンブルも非常にまとまりがあります。ホールの性能も影響しているのでしょうが、全体的に輪郭のくっきりした演奏でした。これは生で聴けてよかった…。

私の語彙力表現力が足りなくてこの良さをお伝えしきれないのが残念ですが、本当によかったです。チケット高くて行こうか迷ったけど、行って本当によかった!
アンコールもすごかった…彼女のCDがほしいです。

 

演奏だけじゃない!楽しかったことあれこれ

マーラーの「巨人」。マーラーは比較的現代に近い作曲家だからなのか、楽譜上に様々な指示を書き込んでいます。
私はこの曲を今回も含め三度ほど演奏会で聴いておいてほぼまったく別演奏に気付けないポンコツ耳の持ち主なのですが…この曲、冒頭にトランペットのファンファーレがあります。遠くから聞こえてくるという情景描写のために、実際に舞台裏で演奏しているそうなのです。その部分が終わると舞台裏で演奏していたトランペット3名が演奏中そっと舞台に上がってきました。これはステージに近い席か、サントリーホールだったのでステージ後方の座席で聴くと、より楽しめる演出ですね。
他にも木管楽器に対してベルアップ(通常下に向けている楽器の音の出口を前へ向けること。きつそう…)の指示があったり、視覚的にも面白い曲です。ベルアップはより音を届けるための指示かもしれませんが。

あとは、ミュンヘンフィルのコンマスがバッハみたいな髪だな…とずっと思いながら聴いていました。

 

サントリーホール情報

今回の演奏会はサントリーホールで行われました。日本で一番有名なクラシック音楽ホールと言っても過言ではないですね。最寄り駅はおそらく六本木一丁目駅。付近にはお店も多いので早く着いても困りませんし、場所柄夜遅くまで営業しているお店もそれなりにあるので、終演後も明るいです。

私は演奏会の開演前にロビーで軽食を取るのが好きなので今回もいただきました。サントリーホールのロビーの飲食物、とてもレベルが高い!サンドイッチは具材の野菜が新鮮だしお肉もたっぷり。お菓子は見た目がパーフェクト、しかもお味もパーフェクト!ゆっくり味わいたいので開演30分前じゃなくもう少し早く開場してほしいな~。

サントリーホールには時間に余裕を持って、開場までに着くのをおすすめします!なぜって?開場時間になると、建物入り口上部の仕掛けが動き、機械仕掛けのオルゴール演奏が聴けるからです!
オルゴールを聴いているうちに扉が開き入場。クロークに荷物を預けたりバーカウンターでシャンパンを頼んだりして、ゆっくり開演を待ちましょう。

サントリーホールで聴く演奏はどれも損はしないですよ!上等な時間を過ごせるので気になる公演があればぜひ足を運んでください。

 

ゲルギエフとの思い出

今回、私にとってはワレリー・ゲルギエフのリベンジ演奏会でした。

以前にも彼の指揮の演奏を聴きに行ったことがあります。
そのときはチャイコフスキーの「悲愴」だったのです。演奏はとてもとても素晴らしかった…。「悲愴」は、最後、心臓の鼓動の間隔が空いていきやがて止まる…というような、緊迫した終わりを迎えます。音が鳴り止んでも、その余韻に浸っている曲。指揮者がタクトを下ろすまでは曲が続いています。
ですが、最後の音が鳴り止んで、彼がタクトを下ろすより前に、「ブラボー」の声が…。

終わった瞬間にブラボーを叫ぶような曲調でもないし、叫ぶべきタイミングでもないし!!ゲルギエフも呆れたような反応をしたように見えました…。

そんなわけで前回は素晴らしい演奏だったのに締めくくりがイマイチだったので、彼の演奏をもう一度、今度は最後まで素晴らしいまま聴きたい!と思っていたのです。
今日はその願いが叶って本当に嬉しいです。ゲルギエフリベンジ、成功です。

 

その他、演奏会や展示会についての記事はこちら!↓
ムンク展とのコラボ演奏会
ムンク展
乃木希典展

ゴールデンカムイ第181話感想

こんばんは、うたげです。
今週も仕事帰りにヤングジャンプを買いました!
初見の熱のままお送りします。

 

第181話 アムールトラ

やっぱりトラはさすがにキロちゃんも想定外だよねー!うんうん。でも爆弾が爆発しなかったのとかあまり狙ってなかったぽくてそこは外したなと。

穴が開いたのに囚人が出てこないのでいぶかしむ尾形。ここの尾形めちゃくちゃ美人。回が進むたびにキレイになっていって、初期のモブ顔とか何だったんだ…?恋でもした?

馴鹿はこんなところへの伏線だったのか!たまたま獲物を追って流氷を渡ってきたトラが、たまたま爆発して開いた穴の前にいるって、ものすごい偶然だ。持ってるな。持ってるのはソフィアさんかキロちゃんか?
トラが腕を振り下ろすところ好き。猫科は肩甲骨が開くから猫パンチができるんだよね…猫科特有の肩の柔らかさが見えていて好き。さすが野田先生。

てかトラでかすぎない?頭なんて囚人の頭の倍ない?アムールトラは見たことないけどこんなにでかいのか…今度動物園で見たい。どれくらいでかいのか見てみたい。

そんなばかみたいにでかいトラが来ても逃げださずソフィアさんを守ろうとする子分たちカッケー!そしてそれを見捨てず共に戦うソフィアさんもマジカッケー!ほんとにド〇ラにしか見えなくなってきた!!
かつては咄嗟にフランス語が出るほど上流階級の出だった、あの妖精のように美しかったソフィアも、今では鎖を手にトラに立ち向かうほど立派になりました…。
ものすごくどうでもいいんだけど、以前に部署異動した際、異動先の上司との面談で、「ロシア人女性は若い頃は妖精のように美しいのになぜ年を取るとあんなに屈強な見た目になるのか」という話をしたのを、ソフィアさんを見ると思い出します。なんで異動してきた部下とそんな話してたんだあの上司は…。

トラにまたがり脱獄ソフィア(熊にまたがりお馬の稽古、のメロディで)

えっトラ殺さないの!?どうするの!?殺されちゃうよ!!
こんな言い伝え挟むくらいだから誰かトラを撃つんでしょうね。それがそいつの不幸な結末への伏線になると。やっぱ尾形かキロちゃんですかね~キロちゃんかな…ユルバルスだし、自分を撃つというダブルミーニング(?)にもなりそう…。

で、「あっちも爆破された」のは誰がやったんですか?湿気てた爆薬につけた火が、湿気てない部分に到達したの?それともキロちゃんがやったの?わからんよ~あとこのセリフのコマで、屋根に乗ってる謎の黒い物体、何ですか?それらしい模様は見える気がするけど、まさか簡略化されたトラ?コミックスで修正されるのかなってくらい記号化されてるな…。

ウイルクは樺太アイヌとして幼少期を過ごしたんですねぇ。ソフィアさんは大好きだったウイルクと同じ目をしたアシリパさんを見てウイルクを思い出し、幼いアシリパさんを見て見たことのないウイルクの幼少期を思い浮かべていたんだろうな。

白石そうだよねここまでのキロちゃんの話を文字と音声だけで受け取ったら、人を引き付ける力のある、美人か可愛らしい人を想像するよね…私ならするよ。若いときのきれいなままのつもりで話してるはずだもんなキロちゃんも。
ソフィアと対面したときのキロちゃんの反応良すぎる!!たぶん若い頃はキロちゃんはソフィアに対して恋愛的な意味で特別な感情はなかったと思うけど、長い年月を経て、見る目を変えさせるほどにソフィアさんがキロちゃんの理想の女に育ったんだ…。ソフィアさん抱き心地めちゃめちゃよさそうだもんな…きっとキロちゃんが抱きしめても腕が背中に回りきらないよ…。

最終ページで大混乱です。ソフィアさん何を知ってるの…?ウイルクが死んだことはキロちゃんが伝えたけど、キロちゃんが尾形と協力して殺したっていうのはさすがに言わない…でも尾形はソフィアさんが知ってるかもしれないと思ってるから、事実を知ったら一番ショックを受けるだろうアシリパさんを見てる…?
もしくは私が深読みしすぎ?実は来週号で「あんたと一緒に北海道に渡らなければウイルクは死ななかったんだ!どうして守れなかったんだ!」的な、そんなに重くない展開に…?こっちのほうがあり得るかなぁ。かつての仲間を裏切って殺したと知って、平手打ちするかなぁ。私だったら看守からかっぱらって銃を向けるな。でもそこは助けてくれた恩とかこれからのこととか考えての平手打ち止まりなんだろうか…。
次週もソフィアさん次第。

 

今週号も面白かったです…尾形の顔がこんなに描かれてるの久々に感じるんですが、どれも美人すぎる…
ソフィアさんは子分たちに慕われていて、彼女本人も人情にあふれているのが伝わってくるし、とても好きなキャラクターです。彼女の行動の目的がまだわからないけど、願いが成就して、ハッピーエンドを迎えてほしいです!
来週も楽しみ!

ゴールデンカムイ180話感想

こんばんは、うたげです。
リアルタイムで追っている現在ほぼ唯一の漫画、「ゴールデンカムイ」の最新話の感想です。
コミックス派の方にはネタバレになります。自衛してくださいね。

 

先遣隊との激突間近!第180話 亜港脱獄

さて、今週号は、これだけで何かわかる!とか、今後の展開を想像するようなものではなかったと思います。次週以降の展開で解釈が変わりそうですね。

180話ということで順当にいけばこれがコミックス18巻の最終話になります。
お話のキリのよさでいうなら179話のほうだけれど…今後の展開を見ないとここでの区切りがどう受け入れられるかは正直まだよくわからないですね。
それにしても毎週扉絵のアオリが秀逸ですごいですね。流行を抑えてきます。今回のは私は元ネタを見たことないですが…(ほとんどテレビを見ないもので)。

 

亜港集団脱獄を目指して

ソフィアに会えばアシリパさんは何かを思い出すはず。そう信じるキロランケ主導で、4人は亜港監獄からソフィアを脱獄させる計画を進めます。
白石の指示で夜間に塀に穴を開け、日が昇ってもそれが見つからないように汚れた雪で隠す。白石の脱獄経験が活きています。
そして無人の灯台から爆薬を入手したキロランケ。それを四箇所に設置し、夜明けと同時に爆破。それがソフィアへの脱獄の合図です。

しかし、爆破はうまくいきません。四箇所設置したのに、うち三箇所は点火したのに爆発しない状態。爆薬の保存状態が良くなかったようです。

それでも一箇所の爆発が合図となり、目覚めが最高にいい高血圧ついでに血の気も多いソフィアさんは、他の囚人たちと脱獄を始めます。他の囚人がソフィアの手錠を外したり、実際には四箇所も空いていない塀の穴を見て「話が違う」と言っていたり、ソフィアは脱獄計画を囚人たちと共有していたようですね。集団脱獄させるというキロランケの目論見通りです。

爆発に気付く先遣隊のカット。双眼鏡で亜港監獄で爆発があったことを知った先遣隊一行。ついに追いつきましたね。先遣隊とキロランケ一行が邂逅するときが…!

監獄の中を見てみれば、どでかい木箱ぶん投げ・ハラショーアッパー・反重力ドロップキックで大活躍のソフィアさん。大量の囚人たちと監房の外に出ますが、爆破がうまくいかなかったため、塀に空いた穴は一箇所のみ。そこに囚人が殺到します。
しかし、外に出るとそこには虎が…。

というのが全体の流れです。
監獄と聞くと、作中で最も大きなターニングポイントとなった網走監獄が真っ先に思い浮かびますね。そこに忍び込む準備をしていたときよりも順調にサクサクと進んでいきます。
まぁ、監獄から脱出するというのは、おおよそすんなり終わらないと決まっているので、今回も予想だにしていなかった展開になっているんですけれど…虎って…。

 

アザラシ、馴鹿、再び

ここからはつらつら感想です。

アザラシを仕留めるアシリパさん、見覚えがありますね!
アシリパさんが嬉しそうにしているとこちらも嬉しいです。一番新しいコミックスでは、落ち込んだ様子で樺太に降り立った姿を見たばかりなので…。
浮きがついている銛を、氷上を滑らせて当てるという方法は面白いです。アオリにもあるように投擲の技術を使って、首を狙えますね。海から顔だけ出した状態のアザラシの首を狙うにはこれ以上ない方法でしょう。アシリパさんの肩の力でも仕留められるくらい勢いがつくのかな?なんにせよ、作中の狩りの様子は、道具や手法の詳細な描写のおかげで、実際にやっているところを見てみたい!と思わせてくれます。

そして唐突に馴鹿(トナカイ)。尾形好きに大激震の走った、勇作さんまさかの再登場回周辺を思い出します…。
「何かに追われて」ここまで来てしまったのは、尾形でしょうか、それともキロランケ?たった一頭、群れから外れ、時が経てば消えるであろう危うい流氷の上の道なき道を歩いてきたのは、一体誰なんでしょうか。誰のことを指しているんでしょう。

キロランケ尾形アシリパ白石組では、動物が何かの暗喩になっていることが多いので、ここでアザラシが出てきた意味や、馴鹿にアシリパさんが気付き尾形が「アイツも」と語った意味、きっと何かあるんでしょうね…。

 

灯台の爆薬、四箇所の爆破、虎

詳しくないのですが、灯台には港に出入りする船を監視する役割があって、つまりは敵と接する最前線でもあるわけだから、戦闘用の設備が整えてあるものなんでしょうか?以前に先遣隊が立ち寄った灯台守のご夫婦のところではないだろうし…。
しかもこの爆薬、保存状態がよくなかったのか、肝心のときに爆発しません。花火で言う湿気ているようなものでしょうか。
さらには、設置個所は四箇所。なぜ四箇所なのか?一箇所では看守も集中するので分散したほうがいいのはわかるのですが、キロランケたち脱獄の手引きする側が4人なので1人一箇所になります。これだともし爆破前に見つかってしまったときや失敗したとき、看守に攻撃されたときなどに危険な気がするんですよね…。なので四箇所にしたのは、キロランケが単独で何かしたかったからではないかと思っています。
実際に、爆破が成功したのはキロランケが担当した一箇所だけのように見えます。ここに囚人や看守を集中させたい狙いが何かあるのではないか?と思います。その狙いが虎に襲わせるわけではないと思うので、これは偶然で、キロランケも予想していなかった可能性が高いと思いますが。だって虎使いだったとしたら最強すぎますからね。

次週は、予想外の事態に慌てて、つい真の狙いを口走るキロランケが見られるのではないか?と予想しています。

 

 

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