こんにちは、うたげです。
ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。
第306話 特攻
列車に乗り込んだヒグマは兵士数人を一瞬のうちに葬り、銃剣による攻撃を受けてもなお兵士に食らいつき片付けてゆく。後方の杉元と前方のヒグマに挟まれ兵士の間では情報が錯そうしていたが、それでも数の優位は揺らがず、杉元は劣勢を強いられていた。
土方歳三が仕掛けた剣が顔を切り裂いても鯉登少尉はひるまなかった。土方歳三の愛刀・和泉守兼定は自顕流の初太刀を受けても折れるどころか鯉登少尉の剣を折ったが、鯉登少尉は折れた剣をそのまま振り下ろし、土方歳三の脳天に折れた剣が突き刺さった。
月島軍曹は列車の座席の下でどうにか手投げ弾の爆発をやり過ごしたが、牛山は強く、自分の命を犠牲にし牛山を道連れにするしかないと判断。牛山に飛びつき手投げ弾の撃針を叩き付けようとするが――
そこへ土方歳三との対決を終えた鯉登少尉が現れ爆発を止めようとしてしまう。近寄るなという月島軍曹の制止もきかず、二人とも牛山に吹き飛ばされてしまった。
そのときに月島軍曹の手にあった手投げ弾がアシリパと白石がもぐっている座席のほうへ飛んで行ってしまう。アシリパは咄嗟に手投げ弾に背を向け権利書を守るべく胸に抱え込んだが、牛山が身を盾にして爆発を受け止めた。
男子はいくつになっても剣が好き
土方さんと牛山の命運が決定した回でした。
今回の話の最終ページ。胸に迫るものがあってまだしっかりと噛み締められない…。
このページの持つ儚さとまだまだ夢が続いて新撰組として走り続けそうな奥行きは
私の拙い文章力では到底表現できるものではありませんが
このページについてはいつものザックリあらすじではなくて
ちょっと小説にしたいくらいですよ…
とにかく内側からほとばしる感情があって外に出さないといけないという衝動に駆られる。
そのくらいに今週号は影響の大きいお話でございました…
ここで鯉登少尉が退場というのもお話的にないかなと思ってはいたので
純粋な剣豪対決になって若くこれからを担うほうが勝利するという
様式美のある展開になるだろうなと思ってはいましたが…
土方さんはここで破れてしまうのですね…
悲しさもあるけれどそれよりも寂しいです。
新撰組副局長として幕末の江戸を駆け抜けた人が
明治の北海道で理想の国のため奔走している。
私にとって土方さんは二度の対戦を経てなおも不穏な情勢に怯える国を
少しでも良いものにしようという世直しヒーローのように見えていました。
土方さんがいれば大丈夫、という安心感がすごく大きかったんです。
それがなくなってしまって寂しいですし、支えを失った不安が一気に押し寄せてきて…
しかもさらに不敗を誇っていた牛山もその神話の終わりを迎えました。
情報戦も白兵戦も慣れていた、「先輩」ともとらえられる人たちがいなくなって、
残っているのはアシリパさんや杉元はじめ若い人たちです。
今週で世代交代が一気に進み、それでものすごく寂しい感じがあるのですよ私は。
先輩方の卒業に近いです。
土方さんも牛山も戦いの中で逝けたのは本望だろうなと思います。
土方さんは剣を振り回している中で、
牛山は女性をかばって。
どちらも最期まで立派な戦いぶりでした。
その他のゴールデンカムイ関連の記事はこちら。
「ゴールデンカムイ第306話感想」への3件のフィードバック