ゴールデンカムイ第284話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第284話 私たちのカムイ

午前三時半、五稜郭の兵糧庫の地面を掘り続け、ついに大きな箱が出てきた。中には厳重に防水対策をされた冊子が入っていた。
それは土地の権利書。かつて箱館につくられた蝦夷共和国の政府からアイヌが未開拓の北海道の地を金塊で買う契約を交わしていたのだ。なおこのとき土方歳三は官軍との戦いでそれを知るどころではなかった。
しかし金塊を受け渡す前に蝦夷共和国は消滅。榎本武揚が明治政府にこのアイヌとの土地の契約を引き継ぐよう働きかけてくれたおかげで、この契約は今でも有効なようだった。
アシリパさんは金塊の使い道をずっと考えていた。森のある土地を買い占める。戦わずにアイヌを守る道はこれ以外にない、と。しかしそれは昔のアイヌたちによってすでに達成されていた。災厄をもたらすゴールデンカムイは、アイヌが必要とするカムイになっていたのだった。
アイヌが北海道の土地の権利を有しているということは、つまり、金塊はすでに明治政府に支払われている、ということを意味していた。金塊を夢見て奔走していたアシリパさん以外は拍子抜けしてしまう。
だがそこで土方歳三があることに気付く。土地の権利の購入に使われた金塊は二万貫あると言われているうちの一万貫のみ。残り一万貫は果たしてどこにあるのか?

そのとき五稜郭の稜堡の一角で爆発が起こる。夜明けの到来と共に起こった爆発はにこやかに朝の挨拶をする鶴見中尉の先制攻撃なのだろうか。

 

ゴールデンカムイ!!

ここのところ毎回胸が熱くなる展開すぎます…!
表題でもあり作中で誰もが求めた金塊こと黄金のカムイ、ゴールデンカムイ。多くの人間を巻き込み命を奪ってきたこのカムイは災厄をもたらす存在としてまるで忌避されているかのようでしたが、実は遥か昔に土地の権利書に化けて今アシリパさんが必要とする存在になってくれていた。悪いのはこのカムイではなくそれを求める人間のほうだったんですねぇ。
アシリパさんが考え得る最良の道を過去の人たちがすでに実践していたという、時を越えた意志の共有。そして登場人物たちを取り囲み不幸なほうへ不幸なほうへ誘っていたかに見えた存在が、実は未来を切り開いてくれる手ほどきをしてくれていたという変わり身。今回のこの二点はアツすぎますね。それと同時に、金塊がなくてよかった…と思いました。だって金塊があったらみんな欲望丸出しで、今度は今味方として組んでいる杉元たちと土方一派の争いも始まるわけでしょう?そんなのは見たくないよ…。

残り一万貫の存在や鶴見中尉の真の狙いなど不穏な要素はまだまだありますが、黄金のカムイがアイヌが愛する北海道の大地そのものになっていて、もう素直に感動しました。ありがとう、野田先生。こんなに素敵な展開、読み始めた当初はまったく想像していなかった…果ての果てまで殺し合うものかと思ってました。。

さて、一万貫が土地の購入に使われたとなると、気になるのは鶴見中尉の目的ですよね。金塊の捜索を命じた奥田中将はもしかしたら本当に知らなかったかもしれないですが、鶴見中尉ほどの人が明治政府がすでに金塊を受け取っていた(ハッキリ受け渡したとは描かれていないですが少なくとも一万貫の使い道はすでに決まっていた)事実を知らないでしょうか…。
残り一万貫をめぐっての争奪戦だった?それとも権利書を奪い取るため?権利書を無条件譲渡させるためにここまで手を尽くし杉元たちを追い詰めてきたのですかね?
鶴見中尉がほしいのは(もちろん金塊もあるに越したことはないでしょうが)北海道の広大な土地だとすると、権利を譲渡させるという目的はわりと理にかなっている気がします。一番初めに語られた鶴見中尉の目的は、軍事工場を北海道に作り軍事産業で経済活動をおこなうことでしたからね。記憶があやふやなので表現はアレかもしれないですが。
本当に鶴見中尉は果たしてどこまで知っているのでしょうか…。気になりますがしばらく休載なんですよね!早く続きが読みたい…!

ちなみに今回、地名は「函館」ですが蝦夷共和国ができたのは「箱館」となっています。明治期に入って蝦夷から北海道へと呼び名が変わった際に「はこだて」の漢字も変わったようですね。理由は諸説あるらしく少し調べただけではわかりませんでしたが、同じく漢字の変わった「大坂→大阪」と同じく時の中央権力への抵抗が起きた土地ですので、そういう理由かなぁと思うと少しだけロマンを感じます…。

 

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