ゴールデンカムイ第280話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第280話 決意の号砲

鶴見中尉は自らが撃った菊田にある紙切れを見せた。それは菊田が中央とやり取りしていた手紙だった。札幌の中島遊園地のベンチでタバコに見せかけ残したのだが(デッド・ドロップ)、通りすがった男性に拾われ、そしてその男性はさらに宇佐美にその手紙を渡していたのだった。
中央への情報の受け渡しの際に菊田の生存が確認できなければいよいよ中央が鶴見中尉を止めにかかるはず。それを理解したうえで鶴見中尉は菊田を撃ち、必ずや金塊を手に入れるという決意を示したのだ。
そのとき菊田が出した名は、中央ではなくノラ坊。ノラ坊が必ず鶴見中尉を倒すはずだ、と言い、胸元から拳銃を取り出すが、撃つ前に月島軍曹によって撃たれ菊田は絶命した。

一方の杉元たちは汽車の中で暗号の解読に成功していた。アシリパさんの言ったように、他の線と交わらず突っ切っている線が現れ、その形は五稜郭を示していた。
刺青は全て集めなくても解読が可能であることは土方歳三陣営も第七師団も理解していたが、そのおかげで両陣営がほぼ同時に解読するという結果になっていた。
汽車はもうじき函館に到着する。

 

役目を終えたら

菊田さんはやっぱりあのカーチェイスのときに杉元をかばったんですねぇ…。拳銃を持っていたのにもかかわらず蹴り落すに留めたのはどうしても殺したくなかったからなんですね。
実際に接していたのはお見合い大作戦の短い間だけだったのに、鶴見中尉を倒すのはノラ坊だとまで言える杉元への信頼感。菊田にとって杉元は、弟の代わりに許しをくれた人で、弟のようにかわいい存在で、でも不死身と呼ばれるほど強く頼れる男なんでしょう。このほんの短時間で、中央ではなく杉元を信頼しあとを任せてしまうほどの菊田からの思いの強さ。杉元も、菊田さん相手なら故郷から出たばかりの純粋で素直な頃に心が戻っていそうで、兄弟みたいな二人でしたね。そんな人すらも黄金のカムイのせいで失ってしまいましたが…。

月島軍曹は心の底から鶴見中尉を信じているというような具合ですね。やや疑いのまなざしをまだ持っている鯉登少尉とは違う…。かつて鶴見中尉に対して妄信であった鯉登少尉と、尽忠であった月島軍曹が入れ替わったように見えます。鯉登少尉は今回一コマのみの登場ですが、その表情からはアシリパさんのたった一言の情報だけで一人で暗号を解読してしまった鶴見中尉の恐ろしさを目の当たりにしておののいているように見えるような。この二人の行き着く先はどこなのでしょうね…。特に鯉登少尉の今後の出方は楽しみです。

そしてついに金塊の隠し場所が判明!まさかまさかの五稜郭。
北海道の有名どころはたいてい出ている作品なので、いつ函館が出るかなー土方さんもいるし五稜郭はアツそうだなーと思ってましたが。おそらく五稜郭が最終決戦の場所になるのでしょうね。土方さんが史実では最後に戦った場所…。そこで彼が何を思うか、全員が何を見つけるのか、非常に楽しみです。

本当にもうじきこの作品の連載は終わってしまうのですね……。
さて今頃尾形はどこにいるのかな?解読結果を盗み聞きしているかな?

 

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