ゴールデンカムイ第217話感想

こんばんは、うたげです。
ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレを含みますので未読の方・コミックス派の方は気をつけてくださいね。

また、以下は私の所感です。
一ファン個人の想像・妄想・曲解を多分に含んでいますので、そういうものとしてお読み頂ければ幸いです。

 

第217話 北海道にて

大泊にいる尾形は、アシリパさんたちが泊まっていた宿の人に話を聞いていました。アイヌであり、しかもその子が乗り込んだ連絡船を海軍が砲撃したとあって、大泊では噂になっているようです。北海道近くの流氷に下りてその女の子が逃げおおせたところまで噂になっています。
アシリパさんが北海道へ戻ったことを確信した尾形は、外套を脱ぎ、ヴァシリの連絡船からの狙撃で死んだ兵士から剥ぎ取った軍服姿になります。樺太作戦で負傷し最近まで寝たきりだったが北海道の両親の元へ帰りたいと、連絡船の船長に嘘八百を並べ、船賃代わりの干した棒鱈を渡して連絡船に乗り込みます。

場面は北海道の山へ移ります。中年とおぼしき男が息を切らして走ります。その背後に迫るヒグマ。枝で額を横一文字に切りつけながらも必死で走りますが、甲斐なく男はヒグマに食われてしまいます。男の腰には、煙草入れでしょうか、魚をかついだヒグマが彫られたものがついています。

一方、いよいよ北海道へ戻ってきたアシリパさんたちは山で狩りをしていました。流氷にいるところを船で通りかかったアイヌの仲間でしょうか、猟犬を引き連れたアイヌと一緒です。猟犬の働きでヒグマの巣穴を見つけ、罠を置き、かかったヒグマを仕留めます。しかしヒグマは巨大な生き物、猟に出てきたアシリパさん・杉元・現地民の三人だけでは運びきれません。「ネウサラカムイ」と呼ばれる目印を置き、明日またヒグマの肉を取りに来ることにします。
帰り道、アシリパさんがアイヌの言い伝えを杉元に聞かせます。熊は山奥の神、良い心を持つ人の矢には自ら当たりに来る。だから熊を狩ったら丁重に扱いなさい、そうすれば熊の毛皮を着たカムイがどっさり肉を持って何度でも遊びにやってくるだろう、と――。

山からチセに戻ってきた杉元たちは今後の予定を話します。杉元の考えは、漁夫の利。鶴見・土方の両陣営をぶつけて、横から金塊をかすめ取る作戦です。
しかしそれをするにもお金が必要。北海道に来てから十日あまり、ヒグマを狩って路銀を稼いできましたが、もっと稼げる話はないものかと、チセの主人に白石が聞いてみると。
ウェンカムイの退治を頼まれているとのこと。ウェンカムイとは人を殺した熊。人の味を覚えた非常に危険な個体です。
しかもこのウェンカムイが襲ったのは、みな川で砂金を採っていた者だそう。杉元も作品の冒頭で砂金を採ろうとしていましたが北海道の砂金はこの頃にはほとんど採り尽くされていたはずです。しかし噂では「雨竜川」で砂金を掘り大儲けしている男がいると。ウェンカムイに見つからずに砂金を採れれば路銀には困らなくなりますが、ウェンカムイに会わずに採ることが可能なのか――?

さらに場面は変わり、また山中。斜面を歩いている際に雪が崩れ、崖から落ちそうになっている人物がいます。助けを求める声を聞きつけた人が、平太、と呼びます。崖から落ちかかっている平太は、杉元たちによって助け出されます。
その平太の顔は、ヒグマに食われたはずの男の顔。額には逃走中についた傷、腰には熊が彫られた煙草入れ…。なぜヒグマに殺されたはずの男が生きているのでしょうか?

 

アシリパさんたちの現在地は浜頓別?

雨竜川で砂金が採れる、というくだりで、アシリパさんたちの現在地が出ていましたね!今の地図に照らし合わせると、北海道の浜頓別町あたりでしょうか。中頓別町とのちょうど境目あたりの可能性もありますね。
中頓別は全国一の冷え込みを記録するほどに寒さが厳しい土地のようです。流氷の出る時期なので非常に冷える季節…こんな中で吹雪にでも遭ったら本当に天に召されてしまいそうですね…。

そんな現在地から南南西に下ったところにある雨竜川。人を食った熊に砂金。この漫画の本来の目的や、冒頭部の魅力を再確認させてくれるようなワードが目白押しです。ヒグマに食われたはずの人間が生きていた!?というホラー展開もありますし、これは楽しみです。

雨竜川で鳥を見たい!

北海道の地名といえばアイヌ起源のものが多い中、この雨竜川はアイヌの空気をあまり感じない…?と思いましたが、雨竜川もしっかりアイヌ起源みたいですね。ただ諸説あるそうで。北海道の雨竜町では、町名の由来は「ウリロペツ」鵜の多い川、となっています。鵜ってあまり寒いところにいるイメージがなかったのですが、寒冷地に分布するものもいるみたいですね。
私としてはアシリパさんがさらわれかけた伝説の巨大怪鳥、「フリュー」が語源になっているものを推したいですね!暴れ回るフリュー(暴れるようになった原因は人間側ですが…)に槍でとどめを刺す、なんてかっこいいので、野田先生の作画と説明でその伝説を見たい聞きたい!でも、怪鳥のお話は既出なので、やはり鵜でくるのかな?とぼんやり想像しています。

 

山に潜む怖さ

話は変わりますが、「三毛別」という地名をご存知でしょうか?ゴールデンカムイがお好きな方なら耳にしたことがあるかもしれません。「三毛別羆事件」の舞台になった場所です。

三毛別では過去、身の毛もよだつ恐ろしい出来事が起きていました。集落の住民複数名が、ヒグマに殺されてしまうという事件です。
事の発端は冬眠に入らなかった「穴持たず」です。冬の間の食料を求めて人里へ来てしまったようです。ヒグマに驚いた人の声がヒグマを刺激し襲われ、食料の在り処を覚えたヒグマは何度もやって来てしまう…という悪夢のような実話です。

獣によって被害が出ることを「獣害」と呼びますが、この三毛別の事件が最悪と言われています。

福岡大学ワンダーフォーゲル部の事件も有名どころですね。こちらは比較的最近のお話です。いかに文明が発達しようとも自然の中では無力であることを痛感しました。
ヤングジャンプでは他にもサバイバルを題材にした作品が連載されていますが、それを読んでいると、知識を持っていて尚且つそれを非常時に実行できる状態じゃないと、山に入ってはダメなんだな、と思います。ヒグマと出くわしたときに背中を見せるなとはよく聞きますが、どでかい獣が檻も何もないすぐ近くにいるのを見てパニックにならない一般人ってどのくらいいるのでしょうか。普段開けた視界で過ごしている人が山の木々だらけの中で危険を早めに察知できたりするでしょうか。
山は気軽に入っていけない場所なのですよねぇ。アシリパさんたちアイヌや谷垣たちマタギが山を神聖な場として敬意を払うのも納得です。神の領域なので何が起こっても不思議じゃないなと思うのです。

そんな山の中で、山奥の神と対峙する杉元たち。杉元はアシリパさんの狩りの腕前もありヒグマを何頭も仕留めていますが、かなり奇跡的なことですよね。山では人間のほうが圧倒的に弱いのに、そこを民族に伝わる知恵で切り抜けていくアイヌの生き様のかっこよさと、それをやはり上回る山の力、それらを拝めると思うと次週のサバイバル狩猟会は非常に楽しみですね。

 

 

 

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