こんばんは、うたげです。
寒くなってきたので作中の人物が来ている服がほしいです。
狼に追いつく
今週は、作品の始まりからずーーーーっと長いこと謎のままにされてきた、刺青の暗号の真相、その背中がようやく少し見えたか?という感じでしたね!核心に迫ってきていてとても楽しみです。
北海道でのウイルクアシリパ親子。ヒグマを狩ったときのことをアシリパさんが思い出しているみたいです。ヒグマを狩るとき子熊も殺さなければならないのか?という疑問、子どもらしくてかわいいですね。そしてそれに対してきちんと説明するウイルク。
その後、現在の樺太に場面が戻り、遠くの流氷の上に狼の群れを見つけたキロランケ一行。そこからソフィアさんがウイルクとの思い出を語ります。若かりし頃のソフィアさんたち。森に逃げ込み、敵に見つかりそうなのに重傷で意識不明の仲間が呻き声を上げそう…でもそんなときウイルクは何の迷いもなくその仲間の喉元を切り裂いて黙らせます。その決断まで最短経路で動ける、非常に合理的で機能的な人だったんですね、ウイルクは。合理的で機能的で、純粋で美しい。そんな狼のような人、ウイルク。ソフィアさんの思い出話に対してキロランケが、俺も信頼して愛していた、と言っているのは、ソフィアさんの言葉に何か威圧めいたものを感じたんでしょうか。先々週から引き続き、ソフィアさんとキロランケの間にはウイルクの死をめぐる確執がありそうですね。
そしてここからが怒涛の展開。
ウイルクの名前の由来は、狼。ポーランド人の父親がポーランド語で狼を意味する言葉を名付けてくれました。幼い頃の出来事にちなんで名付けられたようです。
それを聞き記憶が呼び起こされるアシリパさん。ウイルクから、誰にも教えてはいけないと言われていたことがあります。
それは、ウイルクのアイヌ語の名前。その名前と、杉元に教わった刺青で彫られた漢字の読みとがリンクして、アシリパさんの中で何かが開けました。
いよいよ暗号解読編?
この物語の中心にありながらずっとベールに覆われていて、本当に金塊のありかを示すものなのかさえあやふやだった、刺青の暗号。それを集めて読み解こうと多くの人が戦っているわけですが、その核心に迫り始めましたね。
キロランケの読み通り、ウイルクのルーツをたどる樺太での旅でアシリパさんは暗号解読の鍵を自分が持っていることを自覚してしまいました。
これで全て解けるとは思えないので、ウイルクのアイヌ語の名前を知られたところでアシリパさんの命がキロランケたちに脅かされることはないでしょうが……尾形が、最後のページで、何かに気付いたアシリパさんに気付いているように見えますね。狙撃手だけあって観察力は桁違いだと思うので、「アシリパが何かに気付いた」ということは知られたものと思っていいと思います。そうなると今後、彼らがアシリパさんをどう扱うか、が気になるところですよね。
この先、ソフィアさんがキロランケと尾形からアシリパさん(と白石)を逃がす、なんて展開もナシではないような気がしています。キロランケと尾形がアシリパさんに武器を向ける日なんて来ないでほしいですけどね…。キロランケにとっては、本心はどうであれ、愛した仲間の娘ですし。尾形にとってはどういう存在なのかはまだわからないですけど。勇作さんに重ねているような描写もありましたが、それだと決して好意的な存在とは言えないですよね…。
でも、個人的に見たいのは、ソフィアさんアシリパさん白石の3人で逃げることになって、ソフィアさんが片言の日本語で二人と意思疎通を図ろうとする場面や、キロランケ尾形と先遣隊がかち合って、アシリパさんもいないし心置きなく戦えるという展開ですね。で、暴走杉元がキロランケを殺そうとするところにアシリパさんが止めに入る、とか………ちょっと夢見すぎですかね。とにかく、あと一度くらいは、杉元が暴走するシーンがあるような気がするので、それを止められるのはアシリパさんだといいなと思っています。
また、ウイルクから聞いたアイヌ語の名前と、杉元に聞いた漢字の読みが繋がるの、すごく熱い展開ですよね。やはりアシリパさんにとって杉元は父のように頼れる存在であることを示しているような気がします。
父と狼
幼いウイルクは、狼に憧れました。生き残るために余分な優しさがそぎ落とされている生き物。
生き残るため娘さえもある意味利用したウイルク。山で潜伏して戦えるように仕込むなんて、普通の親ならしないです。
そして、キロランケや尾形、鶴見中尉も狼に近いなぁと思います。目的のためならアシリパさんの見ているところで父親を殺すし、父のように懐いていた杉元とも引き離すし。懐柔するために親すら使うわけですし。
それに対してソフィアさんはとても情け深い人なのですね。そういうところからも、この先、アシリパさんを助けていくのはこの人じゃないかなぁと思ってしまいます。親子みたいに仲良くなってくれたら嬉しいな。
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