ゴールデンカムイ第288話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第288話 爽やかな男

時は遡って1902年、ロシア領事館。キムシプの案内で土地の権利書を発見したウイルクたちは、権利行使のためには榎本武揚にたどり着く必要があると考えた。いかにしてそのような要人に会うか。キムシプには一人、心当たりがあった。

さらに遡り1869年。キムシプを含めた数人のアイヌは榎本武揚との土地購入の交渉のため五稜郭に出入りしていた。その際に馬用の井戸でキムシプと土方歳三は出会っていたのだ。
土方歳三は蝦夷共和国幹部にもかかわらずアイヌが北海道の土地を購入するという話をまったく知らなかった。榎本武揚が極秘裏に進めていた契約だったのだ。金塊を支払う段になったが隠し場所を知られれば全て奪われると考えたアイヌたちはロシア領事館から別の場所へ金塊を移すことを考え始める。

しかし政府軍による攻撃が激化し、土方歳三も負傷していた。偶然にもキムシプと出会い手当てを受けられ、土方歳三の頼みで函館山へとキムシプたちアイヌと土方歳三は向かった。
函館山から五稜郭が艦砲射撃を受けるのを見ていると政府軍兵士がやって来て、キムシプらと共にいるのが土方歳三だと知られてしまう。蝦夷共和国が完全に潰えてしまえばアイヌの土地購入の話も消えてしまうとキムシプは必死に抵抗するが、アイヌの一人が銃弾の犠牲となったうえに土方歳三は連行されてしまった。

そして1902年。キムシプは土方歳三が生きていると考えていた。ならば榎本武揚に話を通してもらえるかもしれない。権利行使できる可能性はあるのだ。
ひとまず五稜郭への総攻撃で実現しなかったロシア領事館からの金塊の移送をおこなうことにしたが、移す先はキムシプと土方歳三が出会った五稜郭の馬用の井戸にしたのだった。

 

薫風をまとう男

土方さんの若い頃、しかも穏やかにほほ笑むところが見られるとは…!きっと奢らず威張らず、男が惚れる男、というような人だったんでしょうね。それがたった2ページ足らずで語られている…。この頃の土方さんに出会って口説かれでもしたらそりゃたいていの女性は落ちますわね。

土方さんの蝦夷共和国への思いのルーツの一つにはアイヌへの恩義もあったのですね。てっきり喧嘩がしたくて榎本武揚と蝦夷共和国を築いてまた喧嘩がしたくてその構想を持ち出してきたのではと思っていましたが。まぁ実際に人を動かすならそういった大義名分が必要なんですけども。
でも、本心はわかりませんが、土方さんを突き動かすものの一つに、キムシプから受けた恩を返したいという気持ちもあるのかなぁと思うと土方さんの人間味がグッと増してとても良いですね…。
ウイルク・キムシプはじめアイヌと土方さんの間に切っても切れないご縁があるというのもなんと因果なことでしょうか。きっと網走監獄でウイルクから色々聞いているのでしょう。アイヌの土地の権利のこと、金塊をめぐる闘争とキムシプのこと、アシリパさんのこと。でも出会ってすぐに父からの話をアシリパさんへ伝えなかったのはやはりアシリパさんのほうに覚悟が必要で彼女の気持ちが整うのを待っていた…という感じでしょうか。

土方さんの語るウイルクの思いというのも非常に気になりますね。果たして本当に蝦夷共和国やアイヌ安住の地のために蜂起を呼びかけてほしいというのがアシリパさんに向けた思いなのかどうなのか。その思いを受け取ってアシリパさんはどうするのか。アシリパさんはどう考えどう動くつもりなのか、引き続き目が離せませんね。

 

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第287話 門倉の馬

門倉とキラウシは馬に乗り橋を渡って五稜郭を出ていった。キラウシの後ろにはマンスールというソフィアの手下も乗っている。無事五稜郭を離れることができた3名だがそこへ入れ替わりで汽車に乗って来た兵士たちが到着し鶴見中尉の兵力が揃いつつあった。

鯉登少尉・月島軍曹・二階堂ら主力部隊が到着した第七師団。鶴見中尉は先ほど永倉新八より聞いた情報を吟味する。
土地の権利書という情報は永倉のハッタリと断ずるのは難しいほどつじつまが合うものだった。箱館戦争で金欠のはずの明治政府が東京の大規模開発を開始したほか、各地に麦酒工場を建設。その酒税が日清戦争の軍費にあてられたとの話を合わせれば金の出どころが金塊という話も頷ける。しかし権利書が本当に存在するなら第一師団長・奥田中将が知らないわけはなく、鶴見中尉は権利の破棄という金塊とはまったく別の目的のため利用された可能性すら出てくる。
ただこれらは全て憶測に過ぎず、全ては五稜郭を制し土方歳三らを捕らえればわかること。五稜郭攻囲戦の開始だ。

一方、土方歳三は門倉の刺青人皮の写しにあった「馬」の文字からあることを思い出していた。かつて五稜郭には馬がいたのだ。そのことを知っている生き残りは土方歳三以外にはもうほぼいないと言ってよい。土方歳三の指示した場所を掘るとたしかに馬用の井戸があった。
杉元とアシリパさんが底に降りると、中身の詰まっているらしい大量の革袋がある。一つ紐に括り付けて引き揚げようというときに白石が待ち切れず井戸に飛び込み革袋を引っ掴み、その衝撃で袋が破けると――中からは砂金があふれ出て、杉元・アシリパさん・白石に降り注ぐのだった。

 

とうとう見つけた

アシリパさんは金塊のこととなると複雑そうな顔をしますねぇ。最後の表情も、「金塊なんてなければよかったのに」「見つからなければよかったのに」というように読み取れます。杉元との別れが近いがゆえの寂しさから来るものとも読めますが、私は後述する杉元との衝突を少し予期しているのかなぁとも思いました。
土方さんが馬用の井戸の存在を知っている人間はもうほぼいない、と言ったときもまた難しそうな顔をしていますよね。こちらは、箱館戦争で戦った蝦夷共和国の生き残りがもうほとんどいないという事実から、自分たちアイヌ民族が置かれた厳しい状況を改めて噛み締めているのでしょうか。

アシリパさんはなかなか複雑な状況に立たされているなぁと思います。
土地の権利書があればアイヌ民族が生き残る道はどうにか保たれるかもしれませんが、その権利の主張・行使にはおそらく日本国の手先として戦って来た鶴見中尉をどうしても打ち破る必要があると私は思うのですよね。契約の破棄を迫ってくるであろうことは見通せますから物理的にしろ法的にしろ戦う必要があると思うのです。
一方で今回見つかった金塊も悩みの種。これこそ所有者が決まっていないので鶴見中尉たちに奪われてしまえばそれまでですし、誰かが手にするまで=最後の一人になるまで殺し合う、という未来も容易に想像できます。人を狂わせる黄金のカムイなのです。

それにアシリパさんにとっては杉元もずっと頭の片隅にあるちょっとした悩みの種なんじゃないかと思います。はじめは金塊を見つけるまでの相棒でしたが、樺太あたりから明らかに杉元の目的が変わってきていて、そのターゲットがおそらく自分を捕捉しているときたわけです。
土地の権利書については杉元とアシリパさん二人の気持ちが食い違うことはないでしょうけど、残りの金塊一万貫についてはおそらく考えていることが違うのです。アシリパさんはこの黄金のカムイが招いたことを見届けたいので五稜郭を離れることは毛頭考えていないと思いますが、杉元は金塊を奪い合う戦闘が起きれば真っ先にアシリパさんに権利書を持たせて五稜郭から逃げるでしょう。だって彼にとってはアシリパさんをこの争奪戦から安全に遠ざけることが目的だから。そしてその意志を彼はアシリパさんに伝えたことはない。杉元の願いは常にアシリパさん以外の誰かに言うか、彼の独白という形でしか語られてこなかったんです。でもアシリパさんも勘付いていそうで、これから起こるであろう五稜郭を離れようとする杉元とそれに反対するアシリパさん、二人の衝突を思ってのあの複雑そうな表情なのかな…と思うわけです。この二人がぶつかることってこれまであったかしら?思った通りの展開になるかはわかりませんがもしそうなれば初めての展開なので非常に楽しみです。私が読み違えている可能性も大いにありますが!

 

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第286話 タイムリミット

鶴見中尉による鯉登少尉父の協力を得ての駆逐艦の艦砲射撃。それを止めるため門倉が動き出した。ソフィアの手下のマンスールという男が必要らしいが見るからに小柄な男に何ができるのか…?

一方、喧嘩がしたくてたまらない男の一人・永倉新八は鶴見中尉と対峙していた。鶴見中尉が「人の嘘を見抜くのが得意」と言えば「どこまでが本当かもわかったか?」と返す永倉。
永倉はこの試すような発言のあと、鶴見中尉を目の前にし兵士二人にも銃を向けられた状態から逃げ出すことに成功する。その際、近くの民家の中に逃げ込む永倉を目撃する尾形の姿があった。

五稜郭の兵糧庫では残りの金塊を目指して穴掘りが続けられていた。駆逐艦に乗り切れなかった兵士たちが到着し敵兵力がそろう前に、権利書を持たせアシリパさんだけでも逃がすべきだという議論になるが、ゴールデンカムイが招いた事態を見届けたいアシリパさんはここに残ると宣言し、いざとなれば杉元がアシリパさんを安全に逃がすと言う。
そこへ門倉がやって来る。永倉の動きを見て手はず通りに進める旨を土方歳三へ伝えにやって来たのだ。門倉が開け放った扉から風が舞い込み、五稜郭の特定には使われなかった刺青人皮が解読済みのはずの暗号の上へ重なる。それを見て土方さんは門倉をある任務へ送り出したのだった。

 

戦って勝つ

最後に舞っていたのは門倉の暗号の写し…なんですかね?そこまで子細に見れてないのでぼんやりした判別なんですが…となると汽車の中で五稜郭だと解読したときに門倉の写しなくてもいいじゃん!ってやつはフラグだったんですねぇ。そのときはみんな見ても何も言わなかったので暗号の重ね方が間違っていたんでしょうね。今回の描写だけでは門倉の写しが入ったことで暗号が何を指すようになったのか私にはわかりませんでしたが…門倉は土方さんへの忠義に厚くウイルクにとってもリスクの低い刺青人皮だったでしょうから重要な情報を刻んだ可能性は高いですよね。それに門倉の暗号は鶴見中尉側はまだ手に入れていなかったはずですし…(たしかそうですよね?宇佐美が気付いて暗号が彫られているということは伝わったけれど暗号そのものは渡っていないはず…間違っていたらごめんなさい)

門倉の決死の任務とは何でしょう?牛山が「あの決死の任務」と言っていることから土方陣営には作戦がいくつかあってそれが事前に共有されているようですね。きちんと対策を練っているあたりさすが土方さんですし、土方陣営には「戦って勝つ」という道しか見えていないことの証拠にも思えます。杉元たちはそこまでこの争奪戦の先を見据えてケース分けをして作戦立案をしているわけではないですしアシリパさんは戦わずに済むならそれがよいくらいに考えていますもんね。本当に喧嘩がしたいんだなぁと思わせる用意周到さ。
一応誤解のないよう付け加えておくと、杉元たちはそもそもの金塊争奪戦参加の目的自体が揺らいでいたので何を勝利条件とするかが決まらなかった、というのがあってどう立ち振る舞うべきかポジションが定まらなかった、という事情はあると思います。アシリパさんの「見届けたい」というのも、今でこそ土地の権利書があるので父が本格的に始めたであろう一連の事態の顛末を見たいという気持ちだと理解できますが、それまでは「少数民族のために戦う」ことを指していたのか「ただ静観して行く末を知りたい」のかそれとも別の動機が根底にあるのか、判然としなかったですよね。今は土方さん曰く勝機がありそうなのでこのままでいいと思いますが、情勢が鶴見中尉側に傾き始めたら、アシリパさんはまず真っ先に権利書を持って逃げ、北海道の広大な土地をアイヌのために使うべく武力ではない闘争を始めるべきだと私は思います。それだとフィクション的にはあまり面白くない展開ですが、「勝利して目的を果たす」ということにこだわるならそうすべきなのかなーと。

門倉は強運でここまで生き残ってきて、出てくると緊迫した場面もコミカルになるので好きです。キラウシも門倉にあてられたのかコミカルなキャラクターになっているし。牛山も安定して生き残ってくれそうなので安心して見ていられますね。
……牛山の話をすると家永のことを思い出してしまって、マッドサイエンティストのあの人がああなるとはなぁとちょっと意外に感じたのを思い出します…。

 

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第285話 最終決戦

鶴見中尉による艦砲射撃が開始された。鯉登少尉の父の協力を得て室蘭に駆逐艦を待機させ、札幌から室蘭までは陸路で、室蘭から箱館までは海路で駆け付けたため、杉元たちの想定よりも早く到着したのだ。
砲撃から逃げるため堀へ飛び込んだ永倉新八は、味方のいるほうへは上がらずそのまま第七師団の兵士を探し泳いでいく。兵士を見つけた永倉は褌を白旗代わりにし鶴見中尉との対話を申し込んだ。

金塊探しのため掘り返した兵糧庫の地面の穴で砲撃をしのいでいた杉元とアシリパさんと土方歳三は、五稜郭から逃げる算段を話していたが、白石は残り半分…一万貫の金塊が五稜郭にあるのかをはっきりさせたいと涙ながらに訴える。

鶴見中尉との対面がかなった永倉新八は「金塊はなかった、土地の権利書があった」と鶴見中尉に伝えた。北海道の未開拓の地を開墾すれば農地にできるうえ鉱産資源も手に入る。土地はアイヌ民族にだけ使用権があり、第七師団にも有古イポプテのようなアイヌ出身の兵士がいるため、使用権に問題はないだろう。つまりは鶴見中尉側にも権利書の価値は大いにあるのだ。
その広大な土地の権利を交換条件にして、永倉新八は皆の命の保証を申し入れる。土方歳三はただ死に場所を求め喧嘩をしているだけ。箱館戦争で辛くも拾った命をここで捨てることはない、説得して投降させる――
しかしそこは土方歳三も永倉新八も新撰組。死に場所を求めているのは永倉も同じだった。権利書を盾に艦砲射撃を封じ喧嘩をするつもりの永倉の真意を、鶴見中尉は見抜いているし、永倉もそれを承知の上のようだった。

 

本当に終わっちゃうんだね

ついにこの副題が来たか、というのが最初に抱いた感想。この箱館が最終決戦の地になるのでしょうね。
牛山の発言もメタっぽくとらえると、もう金塊を探して北海道内を移動することはない、と取れますし…。

本当に野田先生はここで決着をつけるおつもりなのですね…!284話と285話の間に休載が一ヶ月程度あったので、取材をおこなって更に物語を広げていく予定なのかとやや身構えましたが(実際SNSでは編集部意向による引き延ばし説もけっこう見かけました)、どうやら違ったようですね。おそらく次回作のためのものでしょうか?それか更なるゴールデンカムイコラボ案件のためでしょうか。
人気がまったく衰えない作品ですし(ほんとにすごい!最初から今までずっと面白い)、アニメもまだ続きがありますし、色々収まったら北海道も集客要素がほしいでしょうし、しばらくは様々な監修があると思うのですよね。なので野田先生がすぐに次回作を連載とはならないと思うので、連載終了してもしばらくはゴールデンカムイの世界に浸れそうだなぁと個人的には思っています。

それにしても面白さも人気も絶頂のままゴールまで全速力で駆けていて、それに少しでも多くの人を巻き込むため全話無料公開は本当にすごい。これでまた多くの人がゴールデンカムイの面白さを知って、作品が盛り上がりますね。ブログのアクセス数も伸びていてありがたい限りですw

さて今回のお話の中身のほうは、永倉さん最高ですね。なかなかに喧嘩っ早い人として描かれていたはずなので投降だなんてあり得なくて…土下座して降伏すると見せかけて見えないところであの悪だくみ顔。土方さんも永倉さんも、この人たちは生き残りが二人だけになろうが何が起ころうがいつまでも新撰組であり続けてる。昔から変わらず、ただただ喧嘩がしたいだけ――。蝦夷共和国とかの大義名分じゃなく心の底からそうしたいのだというのがよくわかって、大変よろしいですね。人を巻き込んで喧嘩する是非とか問わず好き放題暴れてほしいですよこの喧嘩好きたちには!

 

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第284話 私たちのカムイ

午前三時半、五稜郭の兵糧庫の地面を掘り続け、ついに大きな箱が出てきた。中には厳重に防水対策をされた冊子が入っていた。
それは土地の権利書。かつて箱館につくられた蝦夷共和国の政府からアイヌが未開拓の北海道の地を金塊で買う契約を交わしていたのだ。なおこのとき土方歳三は官軍との戦いでそれを知るどころではなかった。
しかし金塊を受け渡す前に蝦夷共和国は消滅。榎本武揚が明治政府にこのアイヌとの土地の契約を引き継ぐよう働きかけてくれたおかげで、この契約は今でも有効なようだった。
アシリパさんは金塊の使い道をずっと考えていた。森のある土地を買い占める。戦わずにアイヌを守る道はこれ以外にない、と。しかしそれは昔のアイヌたちによってすでに達成されていた。災厄をもたらすゴールデンカムイは、アイヌが必要とするカムイになっていたのだった。
アイヌが北海道の土地の権利を有しているということは、つまり、金塊はすでに明治政府に支払われている、ということを意味していた。金塊を夢見て奔走していたアシリパさん以外は拍子抜けしてしまう。
だがそこで土方歳三があることに気付く。土地の権利の購入に使われた金塊は二万貫あると言われているうちの一万貫のみ。残り一万貫は果たしてどこにあるのか?

そのとき五稜郭の稜堡の一角で爆発が起こる。夜明けの到来と共に起こった爆発はにこやかに朝の挨拶をする鶴見中尉の先制攻撃なのだろうか。

 

ゴールデンカムイ!!

ここのところ毎回胸が熱くなる展開すぎます…!
表題でもあり作中で誰もが求めた金塊こと黄金のカムイ、ゴールデンカムイ。多くの人間を巻き込み命を奪ってきたこのカムイは災厄をもたらす存在としてまるで忌避されているかのようでしたが、実は遥か昔に土地の権利書に化けて今アシリパさんが必要とする存在になってくれていた。悪いのはこのカムイではなくそれを求める人間のほうだったんですねぇ。
アシリパさんが考え得る最良の道を過去の人たちがすでに実践していたという、時を越えた意志の共有。そして登場人物たちを取り囲み不幸なほうへ不幸なほうへ誘っていたかに見えた存在が、実は未来を切り開いてくれる手ほどきをしてくれていたという変わり身。今回のこの二点はアツすぎますね。それと同時に、金塊がなくてよかった…と思いました。だって金塊があったらみんな欲望丸出しで、今度は今味方として組んでいる杉元たちと土方一派の争いも始まるわけでしょう?そんなのは見たくないよ…。

残り一万貫の存在や鶴見中尉の真の狙いなど不穏な要素はまだまだありますが、黄金のカムイがアイヌが愛する北海道の大地そのものになっていて、もう素直に感動しました。ありがとう、野田先生。こんなに素敵な展開、読み始めた当初はまったく想像していなかった…果ての果てまで殺し合うものかと思ってました。。

さて、一万貫が土地の購入に使われたとなると、気になるのは鶴見中尉の目的ですよね。金塊の捜索を命じた奥田中将はもしかしたら本当に知らなかったかもしれないですが、鶴見中尉ほどの人が明治政府がすでに金塊を受け取っていた(ハッキリ受け渡したとは描かれていないですが少なくとも一万貫の使い道はすでに決まっていた)事実を知らないでしょうか…。
残り一万貫をめぐっての争奪戦だった?それとも権利書を奪い取るため?権利書を無条件譲渡させるためにここまで手を尽くし杉元たちを追い詰めてきたのですかね?
鶴見中尉がほしいのは(もちろん金塊もあるに越したことはないでしょうが)北海道の広大な土地だとすると、権利を譲渡させるという目的はわりと理にかなっている気がします。一番初めに語られた鶴見中尉の目的は、軍事工場を北海道に作り軍事産業で経済活動をおこなうことでしたからね。記憶があやふやなので表現はアレかもしれないですが。
本当に鶴見中尉は果たしてどこまで知っているのでしょうか…。気になりますがしばらく休載なんですよね!早く続きが読みたい…!

ちなみに今回、地名は「函館」ですが蝦夷共和国ができたのは「箱館」となっています。明治期に入って蝦夷から北海道へと呼び名が変わった際に「はこだて」の漢字も変わったようですね。理由は諸説あるらしく少し調べただけではわかりませんでしたが、同じく漢字の変わった「大坂→大阪」と同じく時の中央権力への抵抗が起きた土地ですので、そういう理由かなぁと思うと少しだけロマンを感じます…。

 

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第283話 神の刺青

五稜郭は稜堡式城郭といい戦いに特化した形状をしていた。星形の先端部分を稜堡といい、そこに兵を配置することで死角をなくすことができる。稜堡に配置する兵はソフィアたちパルチザンも戦力として考え、あとは彼らが到着するまでに塹壕を準備せねばならない。

杉元や白石にとってソフィアは、極東ロシア少数民族のために戦っていたはずなので信用できるかどうかわからない。土方歳三は手を組まねば鶴見中尉に全て奪われるためやむなしという考えだが、アシリパさんは信用できると言う。
函館へ向かう汽車の中、パルチザンたちはリーダーソフィアの演説を聞いていた。同志ウイルクが思い描いた北海道の多民族国家で足元を固め、ユルバルス(キロランケ)が思い描いた極東連邦国家へと広げていく。二人の仲間の遺志をどちらも継ぐとソフィアは決心したのだ。その様子を聞いているのかいないのか、同じ汽車の中で目を閉じている尾形の姿もそこにあった。
一方、札幌停車場では鶴見中尉が運転士に向け何か協力を要請しているようだった。また同じく函館へ向かうであろう汽車の貨物車両にヴァシリが乗り込んだ。金塊争奪戦の関係者たちが続々と函館に集まってくる。

杉元たちは土方歳三の指示で五稜郭の中の兵糧庫を掘り返していた。他の建物や堀など金塊を隠した可能性のある場所は多々ある中でなぜこの兵糧庫なのか。その理由は、土方歳三だけに彫られた「神」の文字の刺青。暗号解読の際にその「神」の文字が兵糧庫に重なっていたからだった。

 

函館全面戦争秒読み

ついに土方さんの刺青が…!お年のわりに引き締まった肉体でドキドキしちゃう。。
「神」、カムイを意味する文字だなんて、間違いなく特別な意味がありますよね。絶対に土方さんにしか彫られていない。土方さんとウイルクの間の信頼関係がどのようなものかいまひとつわかりませんが、ウイルクは土方さんを信用してこの文字を託したのでしょうね。作品の題名にもなっているカムイを意味する漢字が終盤で重要な意味を担ってくる展開はアツすぎます!
そしてこの「神」の文字は鶴見中尉は知らないはず。土方さんの刺青はおそらく今回脱ぐまで本人くらいしか知らなかったはずですからね。この点では土方さんのほうが一歩リードしていますね。あとは五稜郭籠城戦を乗り切れば…というところですが。鶴見中尉が五稜郭の性能を知らないはずはないし何かしら対策してくるだろうなぁ。砲弾なんて撃ち込まれたら生身の兵士なんてひとたまりもないし。

そしてやっぱりいた尾形!どこでどう嗅ぎ付けたのかわかりませんが120名のパルチザンと一緒に汽車に乗って来るとは…。これはもしかしてパルチザンに紛れて五稜郭に入ってくるパターンありますかね?
そして鶴見中尉は汽車の運転士に何を依頼した(脅迫した)のか…函館全面戦争が楽しみすぎます!

………楽しみなんですが。彼らが走り抜けたあとの歴史を生きる者としてはやはり複雑な気持ちになるのが、今回のソフィアの言葉でしたね。
史実通りの結果となるなら北海道は独立せず多民族国家にもならず、極東連邦もできず…形としては鶴見中尉が描いた、日本国存続というルートになってしまうんですよね。
もちろん結果が全てではないのでそこに至るまでの金塊をめぐる人々の戦いそのものが楽しみたいので、結果自体はいいのですけれど。
でも、ウイルクもキロランケも命を落とし、おそらく多くのパルチザンも五稜郭で命を落とすのだろうと思うと……命を懸けた結果が夢破れてなのだと思うと……ここから先の展開、おそらく胸が締め付けられる描写が多いのだろうなーと覚悟する次第です。
一体、ゴールデンカムイとは何のでしょうね?手にするのは誰?手に入れた者の望みはかなうのか?彼らは金塊争奪戦後どういう人生を歩む?気になることは尽きないですねぇ。

 

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第282話 一刻

五稜郭近辺にいた第七師団の兵士3名を始末したが、持っていた電報から鶴見中尉も暗号を解き函館へ向かっていることを知る一行。暗号解読に成功したというアドバンテージがなくなり目に見えて焦る白石。果たして函館山のロシア領事館から運ばれた金塊は五稜郭の具体的にどこに隠されているのか。見つけるより前に鶴見中尉が追い付いてしまう可能性が高い。また、金塊を見つけられたとして大量の金をどう運ぶのかという問題もあった。そもそも金塊を発見してすぐに持って逃げなければならない事態なぞ誰も想定していなかったのだ。

そこで杉元は五稜郭での籠城戦を提案する。土方歳三は戦闘を想定してすでに手を打っていた。ソフィアを筆頭としたゲリラ勢力を函館に向かわせているのだ。そして土方歳三は五稜郭の戦闘経験があった。

 

函館山と五稜郭

先週までちょっと勘違いしていましたね私。。ロシア領事館と五稜郭の位置がイコールといいますが五稜郭の中に領事館があるのかと思ってました。。五稜郭に行ったこともあるはずなのにこの勘違い…。
一旦函館山のロシア領事館に運んだ金塊を、ウイルクたちが五稜郭へ運んだのですね。アシリパさんの言う通り何往復もして。

そして金塊は本当に五稜郭にあるので間違いない様子。鶴見中尉の電報が物語っていますね。ということは音之進誘拐事件のときには鶴見中尉は金塊には本当に気付かなかったわけか…。
まぁこちらはまだ五稜郭へ鶴見中尉が向かう理由が語られていないので可能性の余地は残されていますが、五稜郭が最終決戦の地になるのは間違いなさそうですね。史実において土方歳三最期の地となった五稜郭でこのゴールデンカムイをめぐる物語が幕を閉じようとしていると思うと……胸に迫ってくるものがありますね。

 

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第281話 函館のひと

函館に到着した杉元・アシリパさん・白石・土方歳三・永倉新八・牛山・都丹・門倉・キラウシ・夏太郎は真っ先に五稜郭――刺青人皮の暗号解読結果が示す場所へやって来た。
五稜郭は元は江戸幕府の役所であり土方歳三はじめ幕軍が官軍と戦った最後の場所。そして明治30年までは陸軍練兵場があった。広い五稜郭の中でも目指すべき場所は決まっていた。海賊房太郎がアイヌの老人から得、今際の際に白石に伝えた場所、それは「函館山のロシア領事館」だった。

ウイルクたち七人のアイヌがまだ仲間割れを起こす前、キムシプの案内で七人はここ函館のロシア領事館へやって来ていた。建物内に運ぶときにいたというキムシプの証言を基に、図書室に作られた壁を破壊し地下室へ歩を進める。
そのとき建物の外に誰かがいることに仲間の一人が気付いた。扉を破り中へ入ってきた人物は鯉登少尉の父だった。音之進少年誘拐事件の折にもこのロシア領事館が舞台となっていたのだった。そしてウイルクたちには気付いていない様子で鯉登少尉の父は領事館を立ち去る。
再び地下室の探索へ戻る七人のアイヌたち。地下室に置かれているものに灯りを近づけるが、照らされたそれを見たウイルクの表情には驚きや焦りが見て取れた。キムシプは意味深に「ウェンカムイにみんな殺された」と言う。

話は杉元たちの時代に戻る。暗号解読の際に土方一派には海賊房太郎がもたらした函館という具体的な地名があったため五稜郭にたどり着くのが早かった。鶴見中尉が果たして暗号を解読できたのか、できたとして最速で移動した土方一派に追いつけるのか――そう高を括る白石の背後に第27聯隊の肩章をつけた兵士らが迫っていた。

 

またもニアミス

函館のロシア領事館って聞き覚えがあるなと思ったら。音之進くん誘拐事件でたしかに出てきましたね。ちょっと今手元に既刊がないので確認できずなんですが…犯人からかかってきた電話の発信源がここだったような??
細かいことはおいておくとしてもすごいニアミス!あの誘拐事件のあと鶴見中尉はロシア領事館を調べたりはしなかったんでしょうか…調べてたらとっくに金塊(かどうかも今回のウイルクの反応ではあやしいけれど…)を手に入れているし暗号解読する必要もないですけど。ていうかそれだと物語が始まらないな…。
でもこのニアミスは一体何を意味するのでしょう?何の意味もなく同じ場所、しかも暗号解読結果の重要な建物を二度も出すわけがないし、ここで同時刻にこの事件がありましたよということを今回の話で示す必要もないし…やはり鶴見中尉側はすでに何かこの時点で情報を得ていたのでは?今回のニアミス描写はそれを仄めかしているのでは?と私は思います。

さて、函館のロシア領事館地下室に隠されていたのは、金塊なんでしょうか?ウイルクの反応を見る限りそうではなさそうな可能性もあります。もしくは金塊は金塊だけども明らかに誰かが手をつけた形跡があるとか。いずれにせよウイルクだけが異変に気付いているようなので金塊があるにはあるのかしら。でも何か事前に得ていた情報と違う部分がある…といったところでしょうか。

鶴見中尉がウイルクたち存命時にすでに函館のロシア領事館にアクセスしていたことやウイルクが金塊に違和感を覚えたことを基に想像すると、現在の鶴見中尉は函館ではない場所へ向かっていて、函館にいる兵士は第七師団のほんの一握りだけ…ということではないでしょうか。肝心の函館ではない場所、というのが皆目見当もつかないのですが、星形から連想される別の場所が鶴見中尉には心当たりとしてあるのかも…。海賊が掴んできた情報自体がミスリードの可能性だってありますからね。

都丹の言う通り、金塊は一体どこから来たのか…本当に金”塊”と呼べるほどの量が北海道で採れたのか…まだまだ謎は尽きないですね。

 

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ゴールデンカムイ第280話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第280話 決意の号砲

鶴見中尉は自らが撃った菊田にある紙切れを見せた。それは菊田が中央とやり取りしていた手紙だった。札幌の中島遊園地のベンチでタバコに見せかけ残したのだが(デッド・ドロップ)、通りすがった男性に拾われ、そしてその男性はさらに宇佐美にその手紙を渡していたのだった。
中央への情報の受け渡しの際に菊田の生存が確認できなければいよいよ中央が鶴見中尉を止めにかかるはず。それを理解したうえで鶴見中尉は菊田を撃ち、必ずや金塊を手に入れるという決意を示したのだ。
そのとき菊田が出した名は、中央ではなくノラ坊。ノラ坊が必ず鶴見中尉を倒すはずだ、と言い、胸元から拳銃を取り出すが、撃つ前に月島軍曹によって撃たれ菊田は絶命した。

一方の杉元たちは汽車の中で暗号の解読に成功していた。アシリパさんの言ったように、他の線と交わらず突っ切っている線が現れ、その形は五稜郭を示していた。
刺青は全て集めなくても解読が可能であることは土方歳三陣営も第七師団も理解していたが、そのおかげで両陣営がほぼ同時に解読するという結果になっていた。
汽車はもうじき函館に到着する。

 

役目を終えたら

菊田さんはやっぱりあのカーチェイスのときに杉元をかばったんですねぇ…。拳銃を持っていたのにもかかわらず蹴り落すに留めたのはどうしても殺したくなかったからなんですね。
実際に接していたのはお見合い大作戦の短い間だけだったのに、鶴見中尉を倒すのはノラ坊だとまで言える杉元への信頼感。菊田にとって杉元は、弟の代わりに許しをくれた人で、弟のようにかわいい存在で、でも不死身と呼ばれるほど強く頼れる男なんでしょう。このほんの短時間で、中央ではなく杉元を信頼しあとを任せてしまうほどの菊田からの思いの強さ。杉元も、菊田さん相手なら故郷から出たばかりの純粋で素直な頃に心が戻っていそうで、兄弟みたいな二人でしたね。そんな人すらも黄金のカムイのせいで失ってしまいましたが…。

月島軍曹は心の底から鶴見中尉を信じているというような具合ですね。やや疑いのまなざしをまだ持っている鯉登少尉とは違う…。かつて鶴見中尉に対して妄信であった鯉登少尉と、尽忠であった月島軍曹が入れ替わったように見えます。鯉登少尉は今回一コマのみの登場ですが、その表情からはアシリパさんのたった一言の情報だけで一人で暗号を解読してしまった鶴見中尉の恐ろしさを目の当たりにしておののいているように見えるような。この二人の行き着く先はどこなのでしょうね…。特に鯉登少尉の今後の出方は楽しみです。

そしてついに金塊の隠し場所が判明!まさかまさかの五稜郭。
北海道の有名どころはたいてい出ている作品なので、いつ函館が出るかなー土方さんもいるし五稜郭はアツそうだなーと思ってましたが。おそらく五稜郭が最終決戦の場所になるのでしょうね。土方さんが史実では最後に戦った場所…。そこで彼が何を思うか、全員が何を見つけるのか、非常に楽しみです。

本当にもうじきこの作品の連載は終わってしまうのですね……。
さて今頃尾形はどこにいるのかな?解読結果を盗み聞きしているかな?

 

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ゴールデンカムイ第279話感想

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第279話 俺の手柄

菊田が杉元に貸した軍帽は日清戦争で病死した菊田の弟・藤次郎のものだった。飯を食うために陸軍へ弟を誘った結果、苦しんで死なせてしまった――「地獄行の特等席」という発言も合わさり、菊田が弟のことで自らを責めているのは明らかだった。
そんな菊田に対し杉元は、陸軍に入るきっかけは菊田だが最後は自分で決める、だからもう自分を許してはどうか、と声をかける。その杉元の姿に菊田は弟を重ねていた。観念した様子の菊田は杉元に軍帽を譲り、二人は札幌の教会近くで再会するまでしばし別れたのだった。

その後、陸軍第一師団長・奥田秀山(ヒデノブ)中将に呼び出された菊田は、第七師団への転属を言い渡される。鶴見中尉の監視と報告の任務を背負うのだ。そしてその部屋には尾形もいた。同じく鶴見中尉の監視をする者だが共倒れを防ぐためにお互いの邪魔をせず動くように、と奥田中将は菊田へ説明するのだった。

二〇三高地で頭を撃たれたはずの花沢勇作が目を開くところで杉元の夢は終わる。現実は汽車の中で、アシリパさんと土方歳三が中心となり暗号の解読を進めていた。
「ホロケウオシコニ」のいずれかの音を持つ漢字が四文字以上入っている皮を重ねると文字の間隔が合う、というところまで解読は進んでいた。もとは漢字がほぼ読めなかったであろうアシリパさんに漢字を用いた暗号を残したウイルクの真意は、「和人と協力せよ」なのか「和人を利用せよ」なのか。
そしてアシリパさんは海賊房太郎が渡した、ウイルクが作り支笏湖で落とした金貨を見て、「どの線にも交わらない一本の線を表す文様」が刺青にも共通していることを見つける。

一方の第七師団は、菊田が有古を届けた病院から鶴見中尉たちの待つ教会へ戻ってきていた。ノラ坊こと杉元と再会できた喜びを噛み締めながら。不死身の杉元の日露戦争における活躍は目覚ましく、陸軍入りのきっかけを作った菊田としては誇らしかった。
そして教会内では鶴見中尉が暗号を解くことに成功していた。ついに金塊にたどり着くぞとざわつく他の面々を、まだまだこれからだとたしなめたかと思いきや、鶴見中尉は菊田の胸元に二発、発砲した。

 

役目を終えたら

やっぱり尾形も中央スパイだった………
どういういきさつでそうなったかはよくわかりませんが、菊田とは敵同士ではないにせよ協力する味方でもないといったかなり淡泊な間柄だったのですね。この関係性が、あの札幌麦酒工場ですれ違った場面に凝縮されていて、非常に良いです…味わい深い…。
尾形ももとは第一師団にいたのですかね?茨城から東京の第一師団へ入団?けど鶴見中尉の信頼もかなり得ていたようだったしいきなり第七師団に入った線のほうが濃厚かなと思うのですが…それだと奥田中将とのパイプはいつ頃できたのですかね。
尾形の出自を奥田中将が知っていたら、派閥争いにおいて利用していない手はないので、たぶん奥田中将は知らなかったのかな…でも第七師団ではみんな知っているようだったし奥田中将の耳に入っていないはずはないし…当時は妾の子はそれなりによくあることだったのですかねぇ。でも妾の子はよくて本妻との子を財閥に入れようとするのが恥というのはちょっとよくわかりません…私の現代の感覚で読んではいけないってことなんでしょうか。

そして鶴見中尉はやはり菊田が中央のスパイであることに気付いていたのでしょうね。まぁもともと第一師団にいた人間が勇作さんの件…正確に言うと奥田中将から金塊の件を聞かされて以降、急に転属してきたらまずあやしいですもんね。それ以外にも色々確証を得るに十分なことが色々あったのでしょうが。
それにしてもこのタイミングまで泳がせていたのは、今までは中央に報告されても特に障壁にならないという自信があったからなのですかねー。でも実際に金塊の在り処が割れたらさすがに中央にそれを知られるわけにもいかないので始末した、というところでしょうか。
弟分として短い期間ながら可愛がっていた杉元が生きていたことを知り、更には杉元の回想(夢)の中で弟を重ね合わせた杉元から許しももらえて…死亡フラグが立ちまくっている今回の菊田。杉元と殺し合う未来はなくなったし、忠誠を誓っている相手も特にいないでしょうし(中央には仕方なく、でしょう)、この世に未練はもうないのではないかな…と思ってしまいました。きっと地上での役目を終えたのでしょう…。地獄行の特等席だなんて言わず、弟さんの待つ天国で兄弟仲良くいてほしいものです。

杉元の回想の最後については、勇作さんが二〇三高地で撃たれたことを杉元は知っていたのですかね?特に明確に今まで言及されていないような気がしますが、私の記憶違い?
それはともかくとして、最後、脳天を撃ち抜かれて間違いなく即死したはずの勇作さんが目を見開きこちらを見る、という、おそらく幻覚。そんな幻覚を見るだなんて杉元は罪の意識があるのでしょうね…。尾形と同じじゃん。尾形は撃たれた勇作さんが倒れる前にこちらを振り向いた幻覚を見て、杉元は倒れた勇作さんが目を開いて見つめてくる幻覚を見て。二人とも似た者同士。そして杉元はけっこうたちが悪い。菊田には、自分を責めるなというようなことを言っておきながら、自分は勇作さんの別の道があるのを知っていたのに戦場へ向かわせて死なせてしまった、とでも思っているのでしょうか?
菊田のように堂々と自分ができたこと・したことを誇りに思いそれを拠り所にしていてほしいですね。杉元は寅次のことも梅ちゃんのことも勇作さんのことも、自分が関わった人間のことを思いすぎていて…優しさの表れでもあるとは思いますが、そんなに自分を責めて自分の心を痛めつけて楽しいか?と聞きたいくらいです。この優しすぎる男は金塊争奪戦の最後に少しでも救われるのですかねぇ。

 

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