ゴールデンカムイ第309話感想
こんにちは、うたげです。
ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。
第309話 血濡れ事
1両目の先頭部で鶴見中尉は一人呟く。鶴見中尉は旅順に渡り再び力を蓄えるつもりだった。旅順にある「関東都督府陸軍部守備隊」は中央と対立している。北海道の土地を交渉材料とし中央に揺さぶりをかけるのだ。
2両目の屋根の上。杉元の銃剣で背後から刺された尾形。しかし致命傷にはならず列車の屋根の上で二人は取っ組み合う。その最中に杉元が突然背後へ引きずられた。列車に乗り込んでいたヒグマが杉元の荷物を咥えていたのだ。ヒグマに引きずり降ろされないよう抵抗する杉元に尾形が銃を向ける。
そのときアシリパが尾形を呼び止めた。「誰か殺せたか?」そう問いかける尾形に向け、アシリパは毒矢を放ち、それは尾形の腹に刺さった。
アシリパは杉元と一緒に地獄へ行く覚悟をしていたのだ。
尾形は矢を引き抜いたが毒のついた矢じりは体内に残ったままだ。尾形は毒に苦しみながらも、まだ死ねないと言い、腹から矢じりを取り出すため土方歳三の愛刀を腹に突き立てた。
地獄行きの決意
まずすみません!先週の最後に尾形に刺さったのは和泉守兼定かと思っていましたが違いましたね!
先週分の記事も修正しておこうかと思いましたが、こういう早とちりも毎週書くことの醍醐味かなと思うのでそのままにしておきます。
コラ杉元!!相棒が堕ちてきてくれたからってそんな嬉しそうな顔をしないの!!
今週はこう言わないといけませんよね。
アシリパさんをこの戦いから遠ざけるために戦っているときもあった杉元ですが
最終的にはソフィアの願った通り、彼女自身の選択を応援するということに落ち着いたのでしょう。
というよりも今回のこの行動を見てその覚悟を思い知った、という形でしょうか?
樺太以降があまりきちんと読みこめていないので勘違いしていそうですが…
アシリパさんは金塊争奪戦に巻き込まれてしまった人間ではなくて
自らの意思で参戦し、戦い、傷つき、勝ち取るつもりの人間なんだと
今回で明確に描かれましたね。
また、尾形は、「道理があれば誰だって人を殺める」という持論、
鶴見中尉の言葉を加味して言い換えれば「輝いている者も道理があれば堕落する、自分と同じもの」
ということがアシリパさんによってまた証明された、ということになりましょうか。
ただ尾形は心の奥底では、自分の持論に当てはまらない人物を求めている気がします。
勇作さんも当時は受け入れられなかったけれど尾形にとっては必要な人物だったんじゃないかと。
だって「みんな堕ちるんだ」ということを証明したいのはなぜ?ですよ。
「そうではない」と信じたいからではないかなと思います。
でも期待して成果が出ないのもつらいので防衛反応?として逆張りしているんじゃないかなぁと私は思います。
この先、尾形は、みんな同じでくだらないということを確かめ、
そののちに虚しさを感じることになるのか。
それともアシリパさんという存在でまた別の感情を抱くことになるのか。
とても興味深いです。
アシリパさんお願いですこのとんでもなくひねくれた迷える子猫ちゃんに救いの手を差し伸べてやってください。
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