ゴールデンカムイ第254話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第254話 窮鼠

ヴァシリの狙撃をかわし銃を確保した尾形は反撃できる場所を見つけるべく階段を上がる。
尾形には腕の良い狙撃手の心当たりがあった。日本と露西亜の国境で銃を交えたヴァシリ――はるばる札幌まで来るのか?という至極当然な疑問も、狙撃手である尾形なら簡単に否定できる。片方が死ぬまで徹底的に追いかけるのが狙撃手。ヴァシリが死んでいないのならば尾形を追ってここまで来るのも納得できる。

尾形の上る階段の上方では、門倉宇佐美の追いかけっこが終盤を迎えていた。年齢による差か上り階段で音を上げる門倉についに宇佐美が追いつく。
宇佐美は門倉のお腹に注目していた。加齢による脂肪だけではない膨らみ。宇佐美が剣で門倉の腹部に括り付けられていた布を切り裂くと、そこからは刺青人皮が出て来た。
鶴見中尉土方歳三の考えを読んでいた。自分が刺青人皮の安全を確認できるよう必ず目の届く範囲に置くはず、そしてそれはリスクの最小化のために信用できる人間に少しずつ分けて持たせているはずだ。鶴見中尉の読みは、当たりだったのだ。
腹部に縛り付けていた一つ以外にも持っているだろうと門倉の尻を打ち衣服を脱がせにかかる宇佐美。宇佐美は門倉の服をめくり上げたところで想像だにしないものを目撃し、驚愕の表情を見せる――。
しかし階段を誰かが駆けあがってくる音ですぐさま切り替える。門倉から奪った刺青人皮を懐に収めつつ剣をかまえる。階段を駆け上がって現れたのは、尾形だった。

麦酒工場の別の場所。麦酒の梱包材越しまでマイケル・オストログを追い詰めた土方さん永倉都丹有古夏太郎だが、緩衝材として使われていた藁苞(わらづと)に火をつけられ、あえなく引き返し建物の外へ出ることに。
間一髪で難を逃れたマイケル・オストログは工場内をさまようアシリパさんへ声をかけた。なぜアシリパさんへ声をかけたか。マイケル・オストログはアイヌの伝承を知っていた。
メナシパという島には女性しかおらず、彼女らはみな東の風にお尻を当てると妊娠するという。
マイケル・オストログは苛烈な聖母信仰の持ち主だったのだ。
女性は一人でも子どもができる。だから娼婦のように男と交わる必要はない。交わった女は罪深く、マイケル・オストログは聖なる水(=精液)で罪深い女たちを赦さなければならないのだ――。

今話している目の前の男がマイケル・オストログで娼婦殺しの犯人と確信したアシリパさんは幼い頃の父との会話を思い出す。幼いアシリパさんはマイケル・オストログと同じように、自分の母が東の風にお尻を当てたから自分が生まれのかとウイルクに尋ねるが、ウイルクの答えはウイルクがアシリパさんの母リラッテと「ウオラムコテ」したからだ、というものだった。
「ウオラムコテ」の意味するところは「互いに心つける」。つまりはアシリパさんが生まれたのは、父と母が愛し合ったからに他ならない。
それをさも母が東の風にお尻を当て一人で身籠ったかのように言われればアシリパさんも怒るというもの。まして子を成すという行為を蔑むようなマイケル・オストログの殺人動機を聞けばストゥで殴りたくもなる。向こう脛を打たれマイケル・オストログは膝をつくが、その顎をアシリパさんのフルスイング・ストゥが容赦なく打つのだった。

 

生まれを誇りに思う

宇佐美くん門倉のお尻叩いて興奮してる…やっぱり門倉のことが大好きなんだね。門倉を責めてるときの宇佐美の表情が良すぎて。元がきれいな顔立ちだからこうして人をいじめるのも本当に様になるね。宇佐美ってこんなにおきれいなお顔だったっけ?鼻梁とかやばくない?
衣服破ったりスパンキングしたりと二次創作で見るのとほぼ変わらない癖(へき)をお持ちのようで……ただ門倉相手だから興奮するんでしょうね。誰でもいいから尻を打ちたいという欲求はない気がする。

いったい宇佐美は何を見たのかな。
門倉の上着を脱がせて驚いたように見えるから、背中に何かある?門倉にも刺青が入っていた?土方さんが彫ったのか?

宇佐美vs尾形はアツいな~お互いに腹の底のどす黒いものを知っているくせにそれをうまく隠しつつ立ち回る、一癖二癖どころか看板に偽りありという感じの二人。ここで決着をつけるのか、それとも武器を失った宇佐美はどうにかまいてヴァシリとの狙撃合戦に備えるのか?
つくづく尾形は敵が多いな…。敵意でも憎しみでもいいから自分に向けてほしいんだね……。

先週に引き続きアシリパさんがかっこいいね。
ウコチャヌプコロしたからだという現実寄りの指摘も可能だけれど、両親が愛し合ったからだと美しくまとめているところ。
きっとアシリパさんは自分の生まれを誇りに思っているんだろうね。
この旅の中で、父ウイルクがアイヌを殺したかもしれないという疑念を抱いたときもあっただろうし、ウイルクの娘であるばかりに争奪戦に巻き込まれ大勢の人間が戦い傷つき死んでいったのを見てきたし、アイヌに生まれたゆえに民族の未来を考えなければいけない。生まれを呪う、まではいかなくても、もし違う生まれだったら…くらいに思うときはあったと思う。けれど今こうして自分の出自に胸を張っているということは、自分の境遇を受け入れて前向きに進もうとしている証みたいに思えて……涙が出てくるよ。アシリパさんも成長しているねぇ。

ストゥで制裁を与えるアシリパさんは、物語はじめのほうの、山での狩りを知り尽くし杉元に指南しているときのアシリパさんみたい。堂々としていて力強くて。樺太以降、自分の存在そのものが揺さぶられているような展開が続いたから、そんなアシリパさんにまたお目にかかれて嬉しい限り。

 

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