ゴールデンカムイ第199話感想

こんばんは、うたげです。
ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレありますので未読の方・コミックス派の方は気をつけてくださいね。

また、以下は私の所感です。
妄想・勘違い・見逃し等々も多分に含んでいます。
一ファンの感想としてお読み頂ければ幸いです。

 

第199話 坂の上のロシア領事館

オチそれかい!!!
というのが率直な感想の最新話でした。

無人のロシア領事館で犯人からの電話を待つ鶴見中尉たち。
鯉登パパは「息子可愛さに海軍を裏切ることはしない。音之進には国のために死ねと言う」と息子を失う覚悟です。
犯人からの電話を受け取り、音之進くんの無事の確認を要求。
鯉登パパが「国のために」と音之進くんに伝えたところ、彼の口からは「兄のようになれず申し訳ない」とのセリフが…。
電話から犯人の居場所を特定し急ぎ向かう鶴見中尉たち。
急坂で馬が怖がるため音之進くんの愛車・ド ディオン ブートンで鯉登パパと鶴見中尉が函館は五稜郭へ急ぎます。

 

父であり武人である

今週の見どころはやはり鯉登パパと音之進くんですね!
パパは「国のために死ね」と言いたかったのに、実際に伝えられたのは「お前は助けない。国のために」まででした。
鯉登パパの言葉を遮って音之進くんが話した言葉からは、彼が勘違いしているように思えます。
鯉登パパの結論としては「息子は助けない」なのですが、理由がしっかりあるのですよね。
海軍の重要な拠点を任せられている鯉登パパには犯人に従って息子を解放してもらうという選択肢がないだけなのです。
だから、鯉登パパは別の選択肢、「鶴見中尉を信用し犯人たちより先回りする」を取ったのです。
決して音之進くんが兄に劣るから見捨てるわけではないです。
鯉登パパはもし誘拐されたのが兄のほうであっても同じ結論を出すでしょう。

それに、音之進くんと電話で話して、鯉登パパの中で気持ちに変化があったように思います。
息子の悲痛な気持ちをわかってそれに心が動かされるなんて、愛情深いお父さんですよ!
ゴールデンカムイに出てくる父親は基本的にダメダメな感じなのでこれは嬉しくなっちゃいますね。
鯉登パパ、電話の前までは、犯人の要求なんぞ飲まん!お国のために息子には死んでもらう!という頑固さがありましたが、電話のあとには、お国を守りつつ息子も守りたい、と望むようになったんだと思います。
父である前に武人、だったのが、父であり武人である、に変わったのかなと。
「国を守る」「息子を守る」両方やらなくちゃあいけないのが軍人のつらいところだ……というところでしょうか。

音之進くんには卑屈にならないでほしいです。
「生まれてこなかったものと思ってください」なんて悲しいこと言わないで…。
兄が亡くなったという事実と、自分が船に長時間乗れないという事実だけで、父親の愛情を無下にしないでほしいです。
ご両親にとってはどちらも大事な子どもで、比べられるようなものではないのですから。
せめて戦って死んでやるという悲愴な覚悟がありそうですが、鶴見中尉たちが助けに行くからそれまで無事でいて…!

 

たらしこみの気配

音之進くんが、電話越しに鯉登パパと話すところで、犯人の一人が彼の背中に手を添えていますよね。
もしかして音之進くんの話す日本語がわかっているのでは…?と思わせる描写です。
また、五稜郭に向かう鶴見中尉たちを追う犯人グループの一人。
彼を倒したのは鶴見中尉ですが、犯人がやられるときの様子が、なんだかちょっとあやしいような…?
車で走行しながら馬に乗った人物を撃てるものなのでしょうか。
はっきり弾が当たったような描写も見当たらないですし…。

何が言いたいかというと、今回の件も鶴見中尉が一枚噛んでいるのでは?という深読みです。
犯人グループと繋がりがあるのかなぁとぼんやり思いました。
この誘拐事件の首謀者が誰なのかはわかりません。
犯人側がいわば狂言誘拐をするため鶴見中尉が手を貸したのかもしれないですし、鶴見中尉が命じてやらせているのかもしれません。
そうなってくると、二話前で「また会おう」と言っていた鶴見中尉が、その後ちゃっかり音之進くんと再会しているのも(まだ電話越しで直接は会っていませんが)あやしく見えてきますね…。

なんにせよ、尾形と勇作さんのケースといい月島軍曹のケースといい、鶴見中尉にとってかなり都合のいい状況が出来上がっているので、自ら作り出したのでは?と勘ぐってしまうのですよね。
私の妄想なのであまりあてにならないですが、このあたりもしっかり説明したうえで完結してほしいですね…!

 

坂の上の馬

二週前の話で鶴見中尉が言っていたことの回収でしたね。
馬は下り坂を走れないので車のほうが早い。
その通り、今回は下り坂を車で疾走しました。

これも鶴見中尉のたらしこみの一環に見えてしまうのです。
みんなが困ったボンボンだと遠巻きに見ていた、車に乗る音之進くん。
この車は上りは遅いんだと言う彼に、下りは早いさ、と返す鶴見中尉。
音之進くんにとって、みんなが避けていたのにその力を認めてくれる人が現れたということを示しているのかなと思いました。
兄を亡くし父とぎくしゃくしていた少年にとって、周囲の大人と違い、愛車を褒めてくれて、兄のようにならなくていいんだよと寄り添う言葉までかけてくれる人物の登場は、どれだけ明るく見えたのでしょうか。
まして今回の音之進くん奪還作戦が成功すれば、父親との仲もうまくいくかもしれません。
そこまでいくと鯉登少尉が鶴見中尉に心酔するのもわかる気がしますよね。

 

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