化粧品と信仰のお話

今回の記事ではお肌のことについて書きたいと思います。

 

化粧品は宗教

まずは私の考え。「化粧品は宗教

みなさん自分の信仰のもとで化粧品を選んでいることと思います。
信仰だなんて大げさな…なんて思われるかもしれませんが、プラセボ効果というものがあるように、その化粧品を信じているかどうかで効果も変わると思います。
もちろんアレルギーを持つ物質が入っているなど信仰でもどうにもならないことはありますが。

 

うたい文句は違うけれどほとんど同じ?

化粧品メーカーに勤める方と話す機会がありました。
自社製品は優れているはずなのに、最近は他の会社のもののほうが勢いがある、とその方は言いました。
その、他の会社のものは、オーガニック成分を配合していることをアピールポイントにして大々的に広告を打ち出していました。
ですがその方が言うには、「成分的には当社のものとあまり変わらない。アピールしている成分も、使用の効果に影響を与えるほどではない」と。
メーカーで研究開発にあたっている方の言うことなので、おそらく科学的には根拠の乏しい成分効果なのでしょう。
でも、それでも、たくさんの人はその広告を信じて、その製品を買っています。

また、敏感肌用として売られている化粧品も、成分的にはそうではない肌向けのものとあまり変わらないケースが多いです。
おそらく水とか刺激にならないものの比率を高めているのかな?という具合ですね。

 

選ぶ理由はなんだろう?

たいていの方は新しい化粧品を買うとき、
・口コミがよい
・広告の触れ込みがよさそう
・好きな有名人が使っている
このあたりがフックになっているのではないでしょうか。

そう。科学的な根拠のある=客観的な事実として効果のある、そういう製品が選ばれるわけではないんです。

購入したとき・使うときに、いい気分になれるもの。そういうものを買っているわけです。

先日ツイッターで見かけましたが、人は、ゲームで強大なボスキャラを倒せるアイテムを手に入れたときのほうが、そのボスを倒したときよりも興奮するのだそうです。これも、「使用後の効果よりも入手したときの気分の高まりが大事」ということの証明かなと思っています。

 

使用感も同じ

買うときのことを書いてきましたが、使ったあとの効果も同じことだと思っています。

冒頭で述べたように、プラセボ効果というものがあるので、いい効果がある!と思い込んで使っているものは、おそらくいい効果が出ます。

いやいや、思い込みなんかじゃなくて、アレルギー反応っていう体からのNGが出たからオーガニック系とか無添加とかを使っているんだよ!という方もいると思います。
そういう自然のものがいいかというと、けっしてそうとは言い切れません。科学的に働きのメカニズムが解明されていない成分も多く、今使っている化粧品に入っている成分が何年後かには化粧品には使えないものに指定されている可能性もあるわけです。
つまりは成分的に絶対にいいものはないってことです。

 

絶対の真実は存在しない

万人にとって絶対にいい化粧品は存在しません。
そんなものがあったら世の中にこんなにたくさんの種類の化粧品は売られていませんよね。

お肌が十人十色というのもありますが、それ以上に、みんなそれぞれの信仰を持っているから。よいと信じるものが違うんです。

この成分がダメだなというものが私にはいくつかありますが、正直、本当にそれがダメなのか確証はありません。
もしかしたら体調が悪いときにそれを使って肌が荒れたのかもしれないです。
けれど、私の中ではその成分は悪だ!という教えができてしまったんです。
その教えに従って化粧品を選び使っているわけです。

 

こう思うようになったきっかけ

いわゆるお肌の曲がり角という頃になると、アレルギー症状とか色々トラブルが起きるわけですが、そのときに考えました。
なんで世の中の大半の人が大丈夫な製品で私は肌荒れを起こしたんだろう?と。

よく考えれば一番肌が荒れていた頃は仕事が忙しくてストレスや運動不足、食生活の偏りなどもひどかったと思います。
そういったものも原因になっていた可能性があるかもなぁと。

また、化粧品成分を検索してみて、実験では無害と断言されているものがほとんどだということも知りました。
考えてみれば当然なんですよね。
企業には社会的な責任があるので、リスクが少しでもある成分は使わないんです。
私が自分の不摂生を棚に上げて化粧品ばかり責めていたかもしれないなぁと思い始めました。

 

以上が私の信仰

はい、というわけで、以上が私の考えたことです。

正直、この考えも、そういう信仰なのでね!

哲学的な本を読むと、この世に本当に絶対なんてないということが知れるので、あらゆる考えは信仰だなと思います。

自分がどうしてこの化粧品を選んでいるのか?延いては、なぜこの選択をするのか?ということを考えてみるのは面白いです。