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ゴールデンカムイ第274話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第274話感想

第274話 こだわり
江渡貝くんのこだわりのおかげでアシリパさんは刺青人皮の偽物の判別方法に気付いた。
熊岸長庵が指摘していたように江渡貝くんは自分の作品をただの贋作ではなく、本物を超えてやろうという執念を持って作っていた。その執念、こだわりを、アシリパさんが見抜いたのだ。
ゴールデンカムイ第273話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第273話感想

第273話 鶴見劇場
頭巾ちゃんことヴァシリは消防組の誰かに尾形が扮していると気付き監視を続けていた。マイケル・オストログが起こした札幌麦酒工場の火災はほぼ鎮火し、消防組は解散の流れにあったが、帰り道につく他の消防員と違う方向へ一目散に走っていく者が一人だけいた。尾形だったが、ヴァシリは撃てなかった。
ゴールデンカムイ第272話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第272話感想

第272話 イポプテ
菊田と有古のかつて。塹壕から息も絶え絶え見上げた夜空の月。生存確認のために何か話せと言われた有古は、父親とマキリの話をする。
有古はアイヌとして生まれたが、アイヌであることを疎ましく感じていた。アイヌとからかわれれば喧嘩を売り、和人であろうと分け隔てなく手を貸した。アイヌを誇りと思うアイヌもいる一方で、有古のようにアイヌであることにアイデンティティを見出していないアイヌもいるのだ。しかし有古がアイヌに生まれたことは変わりなく、父親シロマクル――金塊を求めたアイヌ7人のうちの一人でもある――は代々伝わる文様のマキリを息子へ教えたがっていた。有古力松のためにシロマクルはマキリを作り始めたが完成しないまま仲間割れによって死亡。シロマクル自身のマキリも行方不明になり有古は代々の文様のマキリ作りを学ぶ機会を失ってしまった。
その話を聞いた菊田は生存確認のための話だったにもかかわらず相槌を忘れていた。できなかったのだろう。シロマクルの死の真相を知る菊田は、相槌を打てなくてすまない、という流れで、有古の肩に手を置き、「すまん」と明らかに別のことで謝罪の言葉を述べる。
ゴールデンカムイ第271話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第271話感想

第271話 まだら模様の金貨
教会の外では見張りの二階堂が有古を見つけた。有古は鶴見中尉からスパイとして土方側へ送り込まれたことを利用し、土方一派の居場所を教えに来たと言い切り抜ける。しかし二階堂はそれだけでは信じず、この教会のことは誰から聞いたのかと有古に詰め寄る。咄嗟に菊田から聞いたと言った有古だが、すぐに機転をきかせて、あっちに杉元がいると教えた。すると二階堂は有古の指さした方向へすぐさま走り去っていった。
教会の中では鶴見中尉によるアシリパさんの説得が続けられていた。
ゴールデンカムイ第270話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第270話感想

第270話 全ての元凶
教会の外では杉元・白石と有古が合流していた。アシリパさんが教会にいる可能性が高いのに杉元と有古の二人だけでは戦力が心もとない。しかしアシリパさんを一刻も早く助け出したい。そこで有古が、自分が中を見てくると申し出る。まだ幼いアシリパさんがアイヌのことを真剣に考えているのを見て自分を恥じた有古は、第七師団でも土方一派でも中央でもなくアシリパさんの力になりたいと願っていた。それを聞いた杉元も有古を信用し教会の中へ有古を送り出す。
ゴールデンカムイ第269話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第269話感想

第269話 ウイルクのやり方
ウイルクたち7人のアイヌが争った日。その現場には金塊の在り処を知っていたというキムシプもいた。見つかった遺体は7人分だが実際にその場に居合わせた男は8人。つまりは1人が逃げたということになる。
ゴールデンカムイ第268話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第268話感想

第268話 一本の毒矢
ウイルクがキロランケに勝ち去るときに、ウイルクはアシリパさんについて、ソフィアのように自分で戦い幸せを掴み取る人間になってほしいと語った。それがウイルクからキロランケに贈られた最後の言葉だった。
そしてアシリパさんは実際に戦うようになっている。もし自分の家族を守りたいだけなら戦わずに隠れて過ごせばいいのだ。しかしそれではアイヌの伝統文化のことは忘れられてしまうだろう。カムイに生かされているアシリパさんたちアイヌのことを。
ゴールデンカムイ第267話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第267話感想

第267話 断絶
キロランケから亜港監獄にいるソフィアに送られた手紙の内容は、ウイルクの変化に関するものだった。
北海道に隠された埋蔵金の在り処を探るため北海道アイヌの生活に溶け込むことにしたウイルクとキロランケ。ウイルクは北海道で結婚し娘を授かった。キロランケはこう語る。アシリパさんを抱くウイルクは見たことないほど優しい顔をしていたと。
ゴールデンカムイ第266話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第266話感想

第266話 小指の骨
1897年、ウラジオストクにて。奉天会戦の前、まだ頭部を負傷していない頃の鶴見中尉(当時は少尉)と月島軍曹が街はずれの高台から、街や港を見下ろしていた。ウラジオストクとは「極東を支配せよ」の意味を持つ。ロシア極東でただ一つ凍らない港であり、戦争になれば占領が不可欠と言える、日本にとっては重要地点だった。
ゴールデンカムイ第265話感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ第265話感想

第265話 鍵の穴
追手をまきアシリパさんとソフィアを手に入れた第七師団。合流地点である教会付近に着くも、馬に乗っていた3名が到着しておらず、鯉登少尉を残し菊田特務曹長と月島軍曹は彼らを探しにその場を離れることになる。