ゴールデンカムイ第314話感想
こんにちは、うたげです。
ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。
第314話 大団円
あれから六か月が経った。
生き残った者たちの現在と、その後が語られる。
黄金のカムイは追い求める者すべてを不幸にするカムイではない。
使う人間によって役目が変わるのだ。
杉元たちが追い求めたゴールデンカムイは大団円をもたらした。
おしまい
思いきりネタバレしますね!!
やっぱり杉元は無事だった!!
顔の傷は増え耳も欠けていますが、本当に不死身だ!
またこの三人でいる様子が見られて嬉しい限り。
金塊争奪戦を通して杉元も成長しましたね…。
はじめは戦争に行く前の心優しい青年に戻りたいと本人も思っていたはずなのに
今は故郷の味を口にしても、戻りたいとは思っていません。
そう思えるくらいに走り抜けました。
走り切ってすべてが終わったとき、良い思い出もつらい思い出もある生まれ故郷に戻ろう…ではなくて、
大切な人がいる故郷で暮らしたい、と杉元は思ったわけですね。
これは過去を振り切ったということではなくて、その過去をしっかり受け止めて
自分の一部として飲み込むことができるくらいに心の整理がついたということなんでしょう。
この境地に至るには、北海道や樺太で死に物狂いで自分の役目を考え戦うことが必要だったんだと思います。
戦い抜いた結果、干し柿を食べても、戻りたいとは思わない。
ユクの腹の中で泣いた青年はもういないのです。
実は私は杉元は金塊争奪戦が終わったら各地を旅して回るんじゃないかなと思っていました。
梅ちゃんのこともあるけれど生まれ故郷のあの記憶はあまりに忌まわしくて、
ひとところに留まり故郷と呼べる場所を持つのを良しとしないかなと思っていたのです。
けれど杉元はアシリパさんとあのコタンで暮らす道を選びました。
このことが本当に嬉しいです。
杉元はきちんと成長していたんだね。
「役目を果たすため頑張った自分が好き」…
この言葉でアシリパさんも、全読者も救われたことでしょう。
杉元にはこれからアシリパさんと生きていくという役目がありますからね。
俺は不死身だと自分を奮い立たせて突っ込んでいく、捨て身にも見える生き方ではなくて、
役目を果たすため頑張った好きな自分を大切にして
末永くアシリパさんとアイヌの生活を送ってほしいです。
他の面々について。
アシリパさんは本当に強くなりましたね。
カムイたちを残すために本当に頑張った…。
多くの人を失いましたが、彼女は自分の役目を理解していますからね。
その役目を果たすために杉元と手を取り合い歩んでいくのでしょう。
ヴァシリは画家になったのか…!
尾形の特徴的な絵を描いていたのが布石になっていたとは。
やはりあのとき死んではおらず、汽車を追いかけて尾形を見つけた…ということですかね。
死んでいなくてよかったし画家として大成したようでよかったけれど、
彼としては尾形を自分で仕留めたかっただろうな。
でも頭巾ちゃん、尾形は自死だから…他の誰かにやられたわけではないから…。
榎本武揚が満を持して出てきましたね。
伊藤博文らにしっかり繋いでくれましたし
ここで土方さんの和泉守兼定が…!!
土方さんは最後の最後までかっこよくて、目頭が熱くなりました。
梅ちゃんは目が見えるようになっていましたね!
杉元が砂金を渡す前に見えていたから、どうにか自力で手術を受けたのかな?
お花屋さんを営んでいて息子も健康そうで、自活できていそうですよね。
それがまた杉元側に未練のない理由の一つなのかも。
ところで看板からは「花木生花店」と読めますが…
寅次と梅ちゃんの苗字は花木ということなのかな?
昔はお花屋さんをそう呼んだ、とかないですよね…?
花木梅がフルネームだとしたらとってもきれいな名前ですね。
白石は海賊房太郎の遺志を受け継いでいてこれまた目頭が熱くなります…!
海賊の、俺を忘れないでほしい、という願いをしっかり聞き入れていますし、
王様になるという夢も叶えちゃった。
白石そういうところだぞ!だから愛されるんだぞ!
きっとまたコミックスになるときに加筆がされると思いますので楽しみにしています。
私自身の生活の変化もあり最終回までブログで感想を書けるかヒヤヒヤしたこともありましたが、
時間のできたタイミングで最終回を迎え、こうしてすぐブログを書くことができ、
なんらかのカムイの思し召しかな?と思っています。
アニメに実写にこれからまだまだお付き合いがありますが、
野田先生、ひとまずは連載お疲れ様でした。
本当に最初から最後までずっと面白く楽しかったです。
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