ゴールデンカムイ第295話感想
こんにちは、うたげです。
ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。
第295話 ふたり
二階堂と杉元は死闘を繰り広げていた。
失った肉体を補う部分に仕込んだ武器で立ち回る二階堂は杉元もろとも死ぬ覚悟で手投げ弾のピンを抜くが、杉元は間一髪のところで道連れを回避、二階堂は文字通り真っ二つになって散っていった。
函館湾では鯉登平二少将が沈没する軍艦に残っていることが近くにいた部下により判明。
一方の息子・鯉登少尉は、自分が誘拐されたときの場所にたどり着き、さらに月寒あんぱんを見て、あのときの誘拐事件の真意を悟る。
今の状況は親子ともども自らの選択の結果だが、今後この戦いが終わった際には部下たちを鶴見中尉から守る。
鯉登少尉はそう鶴見中尉に向かって宣言すると、鶴見中尉はそれを受け入れた。
そして月島軍曹に向かっては、もう私の味方はお前だけだと囁く。
地獄へ道連れ
鯉登少尉が非常にかっこいいですがそれを横目に月島軍曹は地獄へ一緒に行くコースが確定している様子。
狂言誘拐で父親も含めて騙されて金塊争奪戦に巻き込まれているというようにも受け取れるのに
そこは自分たちの選択したことだと受け止めているところが鯉登親子をまた魅力的に見せていますよね。
というよりもゴールデンカムイの登場人物はみんなそんな感じかな。前向き。
誰かのせいで人生が狂っても元凶を恨むのではなくて、前に進むために邪魔な存在を排除する、というベクトルのほうが圧倒的に強いのですよね、みんな。
ただそれでいくと二階堂は兄弟を奪った杉元を恨み、脚を奪った土方さんを恨み、でそんなに前を向いている感じはしないのですが…
彼は彼でこの終わり方でよかったんではないでしょうか。
最後にお互いに会えたわけですし…なんかすごい終わり方でしたけど…。
(これアニメで表現できるのかなーとちょっと心配…)
鯉登パパは軍艦と共に沈んでいったのでしょうか…。
鯉登少尉は艦砲射撃が止んだことで父の最期を察したのではないかと思うのですよね。
そこでさらに誘拐事件の真相にたどり着いてしまい、寄る辺を完璧になくし激しく揺さぶられたと思います。
でもそこで部下たちを守ると言えるくらいには、鶴見中尉も言っているように、立派に成長したのですねぇ。
鶴見中尉がすんなり鯉登少尉と対立する未来を受け入れているのが少し不気味ですが
そんなほんの少しの不気味さは月島軍曹への語りかけでかき消されてしまいますね。
暗がりからお前だけだと話す様はまさしく死神ですね…。
地獄へ道連れにできるんでしょうか。
月島軍曹が実際のところ最後の最後まで鶴見中尉についていくかどうかはちょっとあやしい。
目の前の鯉登少尉が成長していますからねぇ。
今さらだけど今回のサブタイトル、二階堂兄弟の「ふたり」と、鶴見中尉と月島軍曹の「ふたり」、あと杉元と二階堂の「ふたり」にかかっているのかなーと勝手に想像。
二階堂兄弟は双子でまた会えたねという良い意味の「ふたり」だけれど
あと二つの「ふたり」は仲良く地獄へ行く二人組…。
二階堂は杉元を連れていくのを失敗したけれど鶴見中尉は月島軍曹を連れていくのかな。
もちろん二階堂のように力ずくではなく外堀を埋めて行ってその道しか残っていない…という手口ですけど
その地獄行きの様子は見てみたいような月島軍曹には生き残ってほしいような…。
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