ゴールデンカムイ第286話感想
こんにちは、うたげです。
ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。
第286話 タイムリミット
鶴見中尉による鯉登少尉父の協力を得ての駆逐艦の艦砲射撃。それを止めるため門倉が動き出した。ソフィアの手下のマンスールという男が必要らしいが見るからに小柄な男に何ができるのか…?
一方、喧嘩がしたくてたまらない男の一人・永倉新八は鶴見中尉と対峙していた。鶴見中尉が「人の嘘を見抜くのが得意」と言えば「どこまでが本当かもわかったか?」と返す永倉。
永倉はこの試すような発言のあと、鶴見中尉を目の前にし兵士二人にも銃を向けられた状態から逃げ出すことに成功する。その際、近くの民家の中に逃げ込む永倉を目撃する尾形の姿があった。
五稜郭の兵糧庫では残りの金塊を目指して穴掘りが続けられていた。駆逐艦に乗り切れなかった兵士たちが到着し敵兵力がそろう前に、権利書を持たせアシリパさんだけでも逃がすべきだという議論になるが、ゴールデンカムイが招いた事態を見届けたいアシリパさんはここに残ると宣言し、いざとなれば杉元がアシリパさんを安全に逃がすと言う。
そこへ門倉がやって来る。永倉の動きを見て手はず通りに進める旨を土方歳三へ伝えにやって来たのだ。門倉が開け放った扉から風が舞い込み、五稜郭の特定には使われなかった刺青人皮が解読済みのはずの暗号の上へ重なる。それを見て土方さんは門倉をある任務へ送り出したのだった。
戦って勝つ
最後に舞っていたのは門倉の暗号の写し…なんですかね?そこまで子細に見れてないのでぼんやりした判別なんですが…となると汽車の中で五稜郭だと解読したときに門倉の写しなくてもいいじゃん!ってやつはフラグだったんですねぇ。そのときはみんな見ても何も言わなかったので暗号の重ね方が間違っていたんでしょうね。今回の描写だけでは門倉の写しが入ったことで暗号が何を指すようになったのか私にはわかりませんでしたが…門倉は土方さんへの忠義に厚くウイルクにとってもリスクの低い刺青人皮だったでしょうから重要な情報を刻んだ可能性は高いですよね。それに門倉の暗号は鶴見中尉側はまだ手に入れていなかったはずですし…(たしかそうですよね?宇佐美が気付いて暗号が彫られているということは伝わったけれど暗号そのものは渡っていないはず…間違っていたらごめんなさい)
門倉の決死の任務とは何でしょう?牛山が「あの決死の任務」と言っていることから土方陣営には作戦がいくつかあってそれが事前に共有されているようですね。きちんと対策を練っているあたりさすが土方さんですし、土方陣営には「戦って勝つ」という道しか見えていないことの証拠にも思えます。杉元たちはそこまでこの争奪戦の先を見据えてケース分けをして作戦立案をしているわけではないですしアシリパさんは戦わずに済むならそれがよいくらいに考えていますもんね。本当に喧嘩がしたいんだなぁと思わせる用意周到さ。
一応誤解のないよう付け加えておくと、杉元たちはそもそもの金塊争奪戦参加の目的自体が揺らいでいたので何を勝利条件とするかが決まらなかった、というのがあってどう立ち振る舞うべきかポジションが定まらなかった、という事情はあると思います。アシリパさんの「見届けたい」というのも、今でこそ土地の権利書があるので父が本格的に始めたであろう一連の事態の顛末を見たいという気持ちだと理解できますが、それまでは「少数民族のために戦う」ことを指していたのか「ただ静観して行く末を知りたい」のかそれとも別の動機が根底にあるのか、判然としなかったですよね。今は土方さん曰く勝機がありそうなのでこのままでいいと思いますが、情勢が鶴見中尉側に傾き始めたら、アシリパさんはまず真っ先に権利書を持って逃げ、北海道の広大な土地をアイヌのために使うべく武力ではない闘争を始めるべきだと私は思います。それだとフィクション的にはあまり面白くない展開ですが、「勝利して目的を果たす」ということにこだわるならそうすべきなのかなーと。
門倉は強運でここまで生き残ってきて、出てくると緊迫した場面もコミカルになるので好きです。キラウシも門倉にあてられたのかコミカルなキャラクターになっているし。牛山も安定して生き残ってくれそうなので安心して見ていられますね。
……牛山の話をすると家永のことを思い出してしまって、マッドサイエンティストのあの人がああなるとはなぁとちょっと意外に感じたのを思い出します…。
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