ゴールデンカムイ第248話感想
こんにちは、うたげです。
ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。
第248話 教会
札幌連続娼婦殺害事件の犯人の足跡を追う石川啄木。夜の街で何か閃き手元の地図に書き込む石川啄木の背中を、宇佐美の開いた瞳孔が射貫いていた。
やおら右頬を殴られ倒れ込んだ石川啄木に、次の犯行現場はどこだと宇佐美は問いかける。宇佐美は官憲で己の手柄を横取りしようとしているのだ、そう早合点した石川啄木は、次の犯行現場に繋がるヒントを書き込んだ地図を奪われまいと必死の抵抗を見せる。咄嗟に口に含み、腹を蹴られても顔を殴られても絶対に地図を渡さない。土方さんたちに地図のことを伝えなければ――石川啄木は強い使命感から、軍人からの暴力に耐えていた。やがて殴る蹴る程度ではらちが明かないと悟ったのか、宇佐美が南部式大型自動拳銃を取り出す。そこでようやく宇佐美は官憲ではなく第七師団だと気付いた石川啄木。運よく通りがかった警官らしき人物のおかげで宇佐美の視界から抜け出すことに成功。地図を破き宇佐美に情報が渡るのを阻止。なおも執拗に石川啄木を見つけようとする宇佐美から逃れるため、石川啄木は家屋の物陰に潜むが……。
一方その頃、刺青の囚人が鋭い刃物を手にしながら全裸で「グリーンスリーブス」を口ずさんでいた。英国伝統の歌を知るこの男は、もしや宇佐美や土方一派が追っている札幌娼婦殺しの犯人か…?
石川啄木が宇佐美に襲われた翌日、私娼窟で聞き込みをおこなう杉元一行と土方一派。娼婦にも営業許可が必要だが、もちろん許可を得ず違法に客を取る者もいる。その中でも街頭に立ち客を取る「街娼」は客と一対一のため客にとっては誰か他の者に顔を見られる心配がない。つまり殺しのターゲットにもってこいだ。ここまで殺された四人もすべて街娼。街娼に声をかけ、犯行が予想される今夜だけは外に出ないようにさせれば、犯人が現れるだろう場所の絞り込みが可能になる、という魂胆だ。しかし札幌の街は広い。まして営業許可のない街娼が相手だ、全員の所在を把握するのは不可能。無情にも次の犯行現場の目星もつけられないまま日が暮れていく。
そこへ現れたのは石川啄木。なんと宇佐美から逃げおおせたのだ。夜通しドブに隠れやり過ごし、次の犯行現場について伝えるため戻ってきた。
石川啄木の推理はこうだ。
札幌連続娼婦殺害事件の犯人は、イギリスを震え上がらせたジャック・ザ・リッパーを模倣している。犯行の時間帯は真夜中、殺害する人数も同じく次で五人目。もちろん殺害の場所も真似している。ジャック・ザ・リッパーが犯行を起こしたのはロンドン。そのロンドンの地図を札幌に当てはめてみると…。豊平川をテムズ川、ホワイトチャペルをセント・ボトルフ教会に当てはめる。ランドマークを合わせてみれば四人目までの犯行現場はロンドンのジャック・ザ・リッパーの犯行現場と一致する。そしてそのままジャック・ザ・リッパーの五人目の犯行現場を札幌の地図へ当てはめてみると。
その場所は札幌麦酒工場だった。
今夜向かうべきは札幌麦酒工場。ジャック・ザ・リッパーの模倣犯の凶行を止めることができるか?またにおいを嗅ぎつけた宇佐美ら第七師団とかち合うのか?札幌麦酒工場で何かが起きるはずだ。
さて宇佐美に暴行を加えられても情報を死守し、一晩中ドブで過ごすことも厭わなかった石川啄木。何が彼をそうまで駆り立てるのか?
それはもちろん土方さんの語る蝦夷共和国の理念に共感したから――ではなくて。東京から札幌へ出張中の話題の花魁のため。事件解決の手柄で彼女にお近づきになろうというものだった……。
新たな囚人の刺青お目見え
先週のお話の続きはいい感じにお預け!アシリパさんの思う暗号の法則を満たしている刺青と満たしていない刺青、あちらはどうなっているんでしょうね。
今週のお話はアニメで見たいお話だな。地図を破り捨て身を潜めた石川啄木をゆっくりした足取りで追い詰める宇佐美の恐怖演出、絶対に見たい。
でも逃げられて本当によかったよ石川啄木…。史実に近い見た目のキャラクターだからひどい目にはそうそう遭わないと思うけど、普通に殴られて蹴られたので雲行きがあやしくなってきたといえばあやしい。でもこのまま五人目の殺害を防いで石川啄木がそれを記事化、花魁とあわよくば…は牛山や杉元あたりに花魁の興味をかっさらわれて終わり、というやつじゃないかと。あとはラストで北海道がどうなったかを執筆するのが石川啄木の作中での役割かな。
そうそう、石川啄木は地図を破っていたけれど、宇佐美ならそれを拾って修復くらいするはず。石川啄木が書き込んだのがロンドンの地図か札幌の地図かにもよるけれど、札幌麦酒工場で第七師団とかち合うんじゃないかなぁと思ってる。ドブに隠れてやり過ごしたと思っていても実際には泳がされている可能性も否定できないし。
と、いうことは。
札幌麦酒工場が第七師団と土方一派と杉元一行が集う、天王山になるのかね?
札幌麦酒工場は今の北海道の産業、農業と製造業と観光業を象徴するものの一つに思うので、そんな場所で北海道のこれからをどうにかしようとしている人たちがぶつかり合うのはとても趣深い。
話は変わるけどもサッポロビール園、すごく楽しいので、コロナが落ち着いたらぜひまた行きたいな。札幌もゴールデンカムイの舞台だからね、聖地を巡りたいね。
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