ゴールデンカムイ第233話感想
こんにちは、うたげです。
ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。
今回からですます調をやめてみるよ。ですます調はやたら文字数が増えてしまうからね。
第233話 飴売り
歌志内の町で刺青の囚人を探す杉元・白石・アシリパさん。聞いた話ではそいつは物売りに扮装しているとか。しかし杉元たちが追う海賊房太郎は強盗殺人を犯した凶悪犯。金塊にたどり着くのにそんな回りくどいことをする必要はない。だから歌志内で目撃されたという、変な入れ墨の男は海賊房太郎ではない…。白石にも飴売りで心当たりのある囚人はわからない。たくさんいた網走監獄の囚人全員の顔を白石が把握しているわけではなかった。ただ、白石は監獄で有名人で、相手のほうが、こいつは白石だとわかってしまう可能性はある。
遊んでいる子どもに、変な入れ墨がある物売りを見たことないか?と尋ねると、あっちにいると即答してくれた。まるで、変な入れ墨、というのがそいつの生まれたときからの名前みたいに、すんなり存在も居場所も特定できた。
子どもに教えてもらった飴売りは、先週出てきたドレッドヘアーのような髪型の男だった。炭鉱で掘られた鉱物を運ぶであろうトロッコの線路の上を歩いている男の顔には紙がかかっており、穴の開いた部分から覗く目でしか表情を窺い知ることができない。そいつはちらりと白石を一瞥したあと、首から下げた箱で首掛け芝居を見せ白石をからかった。
本題に入る。変わった入れ墨を彫っていると聞いた、と白石が言えば、その男は顔を覆い隠していた紙をめくりあげて、その下に広がっていた無秩序な入れ墨を見せつけた。顔面をほぼ埋め尽くしている入れ墨を、全て自分で彫ったという。植物の図案やアイヌの伝統的な模様のようにも見える入れ墨、鼻に走る十字型の入れ墨など様々な種類があるが、最も目を引くのは額の漢字。「悪」は読めるが右目の上のほうは、果たして「犬」なのか?点の位置が違うが…。
おかしな入れ墨といえばたしかにおかしいが、しかし杉元たちが探している金塊の暗号の入れ墨ではない。期待を裏切られた杉元の表情を見て男は口元を抑えて肩を震わせて笑っていた。良い顔だ、と。
こいつはお目当ての囚人ではないと結論付けた杉元たちが次の行先について話し始め、顔面入れ墨の飴売りは背を向けて立ち去ろうとした。その際に「若山の親分のがっかりした顔もいい顔だった」とこぼしたのをアシリパさんの耳が拾った。若山の親分はもちろん刺青の囚人の一人。その親分を知っているということはこいつも網走監獄の囚人――そう思ったであろうアシリパさんの心を読んだかのように、金塊という言葉を発した顔面入れ墨の男は、しかし走るトロッコに乗っているのか声は聞こえど姿は見えず捕まえることもできなかった。
一方、海賊房太郎は、徳富川近くのアイヌ集落を訪れていた。兄が金塊に関わっていたという老人から情報を引き出すためだ。この老翁は、彼の兄を殺した人物が金塊を移した場所を知っていると言う。海賊房太郎は、確証を得たいのか平太の鑑別した砂金の産地の答え合わせを老人に求めた。平太の鑑別結果とまったく同じ川の名を口にする翁に、海賊房太郎は更に問う。砂金はどこに集められたのか?と。
厄介な囚人×2
やはり飴売りも囚人だった!しかしこれまでの囚人のように、杉元たちが暗号の刺青を探していると知ったらすぐ戦いになったりせず、まるでおちょくるようにぬるりと逃げられてしまったので、かなり厄介そうな相手だな。
彼の顔は今回初めて見たけど、やはり日本人離れした雰囲気があると思う。眉毛がないせいかな…。髪型もレゲェ感あるせいかな?
自分で彫ったという入れ墨も和洋折衷というか統一感のないように見える。おでこに漢字の入れ墨、しかも「悪」ってなかなかやらないよね…悪人ですって主張してるようなものだし…囚人だから間違いではないけども…。思春期反抗期ならやり兼ねないけどもそんな幼い年齢でもないだろうしなぁ。そうなると漢字の入れ墨を彫るのって、漢字への憧れがある、日本文化で生まれ育っていない人だからじゃないかなと思うんだよね。だから「犬」も点の位置が違うとか…まぁこれは早合点すぎるかな!でも好き勝手書くブログだからね!
金塊は見つけられないって彼の最後の台詞は、金塊の在り処を知っている人間か、半生を使って探し回ったけれども見つけるのは不可能だと悟った人間くらいにしか吐けないよね。こいつはもしかして海賊房太郎と繋がっているのかな?海賊が金塊にたどり着こうとしているのを知っているから、海賊が全てかっさらう=出遅れている杉元たちには絶対に見つけられない、ということを言っているのかもしれない。海賊との繋がりはわからないにしても、金塊については杉元たちがまだ知らない情報を持っている可能性がかなり高い。
厄介な囚人と言えば海賊房太郎。こいつはすでに金塊に王手と言える位置にいて、他の誰よりも近付いていそうで、頭の切れ具合・行動力が他の囚人に比べて桁外れ。恐ろしい相手だ。先週も書いたけど、今回金塊への距離で言えば一番早くから活動していた鶴見中尉や土方さんより近い位置にいるくらい頭が回って、水中では無敵を誇る身体能力、この二つが組み合わさったら作中最も手ごわい囚人になるのは間違いないよね。やはり海賊との戦闘は水中戦になるのかな?辺見ちゃん以来の水中での戦いだねぇ…。
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