大人になってからの歯列矯正
こんばんは、うたげです。
今日は歯列矯正のお話。
もともとガチャガチャだった歯並びの身としては、きれいな歯並びだと歯を見せて笑うのも躊躇なくできるようになり、人と接するときの気持ちがだいぶ変わるものですが。
乱れた歯並びをきれいにするには何がどのくらいかかるの?大人になってからもできるの?という疑問、私の体験談からお答えします。もし大人になってから歯列矯正をしたいけど迷っている方の、参考になれば嬉しいです。
歯列矯正に必要なもの一覧
私の経験について、結論から言います。
- いつやった? → 24歳~。
- どのくらい装着していた? → 装置は2年半。
- お金は? → 200万円弱。
- 矯正の種類は? → 歯の裏側に矯正器具装着。
- 効果は? → アリ!!
(注意)
あくまで私の経験の範囲内です!
歯の状態・選ぶ歯科医・治療方針などなどにより様々なバリエーションがありますので、ご参考までに。
私は十分成長しきって大人になってから矯正を始めました。小学生~高校生がやるものという印象があったので、こわごわ始め、大変なこともありましたが、無事に終了し、5年ほど経つ今でも歯並びはキープできていると思います。最近では40代の職場の知り合いが矯正を始め、矯正あるあるで盛り上がりました。
というわけで、大人になってからの歯列矯正、全然いけます!大丈夫です!
お仕事との兼ね合いはあると思いますが、何より、
- 自分の選択だという責任感から忍耐力が生まれ、完遂できる
- 自分のお金なので気兼ねなく好きなやり方でできる
という具合にメリットもあります。
では私のケースをそれぞれ詳細にご紹介します。
大人になってからもできるの?
歯列矯正は日本では欧米ほど当たり前ではないですが、それでも昔よりは定着しつつあると思います。
中学生までは保険適応もできたと思います。永久歯に全て生え変わったらできるので、小学生くらいから可能ですね。
小学生くらいの頃にはすでに歯並びが悪かった私。上の前歯は曲がっていたし、下の歯は重なっていたり押し出されて列から前に飛び出す歯があったりと、かなり悲惨な状態でした。
原因はあごと歯の大きさのバランスと、親知らず。あごの大きさに対して歯が大きいらしく、収まりきらない分、重なったり飛び出したりするしかなかったようです。そこに追い打ちをかけたのが親知らず。口の中心部に向かう感じで真横に生えてしまったため、横からの力でさらに歯の列が乱れたようです。
気にした母はかかりつけの歯科医に相談したそうですが、当時の田舎の歯医者では、歯の外側に銀色のワイヤーを通す矯正方法しかなく、「銀歯」とからかわれいじめられるのを恐れた母は、これも愛嬌だと歯列矯正をさせなかったそうです。私の幼少期の引っ込み思案な性格もあっての判断だったと思います。
その後、特に気にすることもなく育ったのですが、大学生のときの友達との写真を見て気になり始めました。しかし必要な金額を知り愕然。大学に通わせてもらって一人暮らしもさせてもらっている身で、さらにお金を出してくれとは言えず…働いてお金を貯めてから始めようと思った次第です。
会社に入り3年ほど働いて、まとまったお金ができたのでいざ開始!!
人より遅い矯正開始だけど大丈夫かな、という漠然とした不安を先生に話すと、
「大丈夫!私も30代で矯正したよ!それに、大人のほうが、自分で選んで始めてるから、最後までちゃんとできるし。小中学生だと親に始めさせられて途中で挫けちゃう子もいるんだよね」
と力強い言葉が返ってきて、すごく安心しました。と同時に、この先生に任せよう!と誓いました。
歯列矯正をする前に準備すること
さて歯列矯正を決意したのはいいのですが、その前にやるべきことがあります。
レントゲン撮影や型取りなど現状の確認も必要なのですが、実は、
矯正装置を着ける前に歯を健康な状態にしないといけないのです。
というのも、矯正装置は一度着けてしまうと、矯正が終わるまで取り外ししません。ワイヤーは取り外して新しいものに変えますが、ワイヤーを着ける装置は外せないんです。装置が着いていると、歯の状態が確認しにくいし、当然、治療もしにくい。なので虫歯などは完ぺきに治療しておかないといけないんです。
これがけっこう期間かかりました…3ヶ月はかかったと思います。普段から歯はしっかり手入れしないといけないですね…。
矯正の種類、メリットデメリット
歯列矯正にもやり方がいくつかあります。
私が聞いたのでは、「表側」「裏側」「インビザライン」の3種類に大別できる、というお話でした。
簡単に下にまとめています。
あくまで私が先生から聞いた話や自分で感じたりググったりしたことをまとめただけなので、もっと真剣に検討したい方はご自分で調べたり先生に相談したりしてくださいね!私は目立つのがどうしてもイヤだったので裏側一択でした。
表側 | 裏側 | インビザライン | |
---|---|---|---|
早く終わる きれい 比較的安価 |
人から見えにくい | 人から見えにくい 着脱可能 |
|
すごく目立つ | 着け始めはしゃべりにくい 食事もしにくい 時間がかかる 裏側のみでは完璧にならない可能性 |
もともと歯並びがいい人向け 習慣化が必要 |
「表側」はよく見かける、一発で矯正中とわかるアレですね。最近はワイヤーも透明なものや色付きのものがあったりとオシャレ要素もあるようですが、やはりかなり目立つと思います。でも、表から調整するので、きれいな弧のカーブとなるよう調整すればいいので、きれいに仕上がるし、おそらく比較的安価で済むかと思います。
「インビザライン」は、透明なマウスピースのようなものを装着し、じっくりじわじわ整えていくというものだそうです。ですが私くらいに乱れていると使えないそうなので、これはあくまで小さい頃に矯正していたりもともと歯並びが良かった方が、大人になって少しだけ崩れたのを元に戻すために使うものかな、と思います。もともと乱れている人には選択肢にはならないですね。
「裏側」を私は選びました。やはり目立ちにくいというのが一番のメリットになりますが、それ以外ははっきり言ってデメリットだらけです。
まず、裏側に装置があるので、舌の動きが制限されてしゃべりにくい。最初はモゴモゴと、口の中に何か入れているような話し方になります。職場の人には事情を話して理解を得ていたほうがいいです。また、食べるときの咀嚼や飲み込みのときには、歯の裏側に相当な力がかかっています。なので食べ物が挟まりやすいし、ワイヤーも外れやすいです。
あとは仕上げの難しさですね。乱れた列をカーブ上に整えるとき、カーブの外側からなら押し込むのが主なので整えやすいのですが、内側からだと内に引っ張るよう力を加えないといけません。押し込むならワイヤーで締めればいいのですが引っ張るとなるとそうもいかず、表側より時間がかかりやすいです。
それに、裏側に装置をつけワイヤーを通して整えるということは、実はかなり高度なことなんです。表側ならワイヤーがきれいなカーブになるよう着ければいいのですが、裏側だと、表がきれいなカーブになるよう、歯それぞれの厚みを計算してワイヤーをつけなければいけません。というわけで裏側からだけでは完ぺきにはならないかも。私は、特に乱れがひどかった下の歯列は、終盤だけ装置を表側につけて調整をしました。下だけならそこまで目立つわけでもなかったのでよかったです。
ちなみに、何をどう選ぼうが、初めはかなり痛いので覚悟してください。
歯がどうやって動くかというと、脱臼させるような感じだそうです。骨に力をかけて無理やり動かすので当然痛いです。脱臼して動くようになり、慣れてもくればだいぶ楽ですが、始めてすぐや調整でワイヤーを締められたあとはかなり痛いです。何も噛めないので仕方なく蒸しパンとココアや野菜ジュースでカロリーを取っていました。
私は無縁でしたが人によっては装置が当たることで口内炎ができたり、痛みで眠れない、ということもあるそうです。歯列矯正って大変ですよね。
何がどのくらい必要なの?
さて、何より切実な問題は、お金ですよね。十代の歯列矯正には保険適用できるものもあるそうですが、大人の歯列矯正は全額自己負担。
私は裏側からの歯列矯正で120万円かかりました。
見積書ももらって支払った金額で、装置の作成料ですね。
ただ、これが全てではありません!
装着前の虫歯治療の他、調整と呼ばれるワイヤーの付け替え作業があります。これが1回5,000円。調整ははじめは週に2回、その後は様子を見ながら間隔を空けて行くので、けっこうな回数行っています…怖いので計算していないですが、トータルで200万円近くかかっているのでは…?改めて計算すると、こ、こわい…
また、これも大事な期間の話。
私は裏側からの歯列矯正で2年半ほど装着していました。
ただこれは元の歯列の乱れ具合はもちろん、表側か裏側かでも変わります。2年半はかなり長いほうだと先生は言っていたので、これより短い方が大半ではないかなと思います。
矯正して、よかった!
Twitterなど匿名性がありマイノリティが声を上げやすい場では、美容整形なども本人にとっていい効果があるなら悪ではない、という見方が主流になってきているように思います。
私は、歯列矯正は健康面での効果も大きいので、美容整形とは違うと思いますが、きっかけはやはり見た目の問題ですよね。
私は、歯列矯正をしてよかったと、心から言えます。
昔のことなので写真が残っておらず、矯正の前後比較をお見せできないのが残念なのですが、人に見せられる歯並びにはなったと思っています。
歯を見せて笑うことに躊躇しなくなり、笑顔で写る写真が増えました。化粧や服装を頑張っても歯並びで台無し…と鏡を見て思うこともなくなりました。
歯も磨きやすくなったし、お手入れについて意識を改め、この歯を一生大事にしていこうと思っています。
もし歯列矯正を迷われている方や、歯並びが気になるという方がいたら、今からでも遅くありません!ぜひ一度歯科医へ相談してみることをおすすめします。
そして歯列矯正とは無縁の方!その遺伝情報に感謝しながら、それでも歯科医へ行ってください。
定期検診は本当に大事ですよ!歯は失ったら取り返しがつかないし、食事の楽しみも失われてしまうかもしれません。おいしいものを楽しくいただくためにも3ヶ月に一度の検診はおすすめです。