ゴールデンカムイ第294話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第294話 静寂

土方歳三をかばい被弾した都丹。
手投げ弾から身を守るために飛び込んだ穴で土方歳三と都丹は最後の言葉を交わす。

橋を守るためその場に留まることを決めた都丹は銃撃と手投げ弾の爆発音に苛まれていたが、ふと気づくと静寂が訪れていた。

第七師団は南口に続き東口も制圧。
残る北口に兵を向かわせ、鶴見中尉と鯉登少尉・月島軍曹の三人は権利書の確保へ向かうが、捜索のため入った建物は鯉登少尉の記憶にあるものだった。

二階堂は杉元を探し、ついに発見。
他の兵士と戦っていた杉元の横っ面に蹴りを入れると、義足の底の隠し散弾銃が炸裂し、杉元の顔を貫いた。

 

静けさ

サブタイトルがもう…。
都丹にとって爆音はこれまで銃を手に戦って来たのでそう馴染みのないものでもないと思うのですが
死期が近付いたとあってはうるさく感じたのでしょうね…。
そしてあるとき急に静けさに包まれて、音からも戦いからも解放されて…。

めちゃくちゃ好みのすごくいい終わりの迎え方だったので良かったです。
最後に土方さんを守れて本人も納得しているでしょう…。
もちろんできれば生き残ってほしかったけどこうして戦いの中で命を使い果たすのが彼にとっては一番よかった気がします。

鯉登くんは何やら不穏な気配ですね。
この建物が出てきてから何か鶴見中尉と鯉登少尉の関係性に変化がまたあるのでは?と思っていましたが
この最終局面の死地真っただ中にやるんですねぇ。
地獄で地獄を見せる、野田先生の地獄攻めですね。

 

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第293話 侵入者

稜堡の一角を突破され五稜郭の中に第七師団の兵士が突入してきた。
杉元やソフィアの手下たちが戦う。
アシリパさんと白石は逃げることも視野に入れ権利書を守ることを第一に行動するつもりだ。
キロランケの思いを無駄にしないためにも。

函館の街では市民たちが、ロシアが攻めてきたと騒いでいた。
日本の軍艦が撃沈されたからなのだが撃沈した門倉たちは函館山でかろうじて生き残っていた。
門倉・キラウシ・マンスールを置いて永倉新八は馬にまたがり、土方歳三に助太刀するために五稜郭へ向かった。

五稜郭では堀に飛び込み射撃を逃れた二階堂が単独で中まで入り込んでいた。
遠目に土方歳三らを見つけ手投げ弾を投げつける。
その爆炎の影から出てきた土方歳三を見て、脚を切られた恨みのある二階堂は「土方歳三」と声に出す。
独り言のようなその声も都丹の耳は取りこぼさなかった。
二階堂が土方歳三目掛けて撃った弾は、咄嗟に土方歳三を突き飛ばした都丹の腹に命中した。

 

轟音あふれる闇の中で

何度か言っているのですが都丹はお気に入りのキャラクターなんですよ。
その彼が撃たれた…だと…

これまでも、これは死ぬだろう…という負傷をしてもしぶとく生き残ってきた都丹ですが、今回はちょっと厳しい気がしています。
土方さんをかばうところの演出が劇的すぎるので死亡フラグかなぁと…。
二階堂の小さな声すら拾って咄嗟の判断で土方さんを突き飛ばす。
耳の能力で生き残ってきた都丹にしかできない守り方です。

また本誌のアオリが泣けますよね…
「闇と爆音の中でも貴方の名が聴こえた。」って。
このアオリコメントはそのときのお話のテイストに合わせてふざけている場合も多いのですが、これは非常に優秀で、切ない。
爆音と怒号が飛び交う戦場で都丹は耳だけを頼りに生き抜いてきたという事実と
土方さんへの恩義から彼についていくという信念…
都丹というキャラクターを凝縮したかのようなコメントだと思います。
メタ的なことを言うとこんなコメントがついているからこそより死亡フラグだなと思ってしまうのですがね…。

 

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第292話 函館湾海戦

門倉・キラウシ・マンスールによる函館山からの回天丸主砲による攻撃で艦砲射撃が止み、ソフィア率いるゲリラ部隊が勢いを盛り返していた。
沖合では4番艦「朧」も中破となり鯉登少尉父の乗る「電」のみが残り、砲台を函館山へ向ける。

函館山の門倉たちも無事ではなかった。
キラウシは頭部を負傷したマンスールを奮い立たせ反撃に出た。
その脳裏には、五稜郭に隠されていた権利書を目にしたときの、希望の光ある光景が思い浮かべられていた。

函館山の回天丸と「電」の砲撃合戦は双方とも戦闘継続不可となり終わった。
回天丸主砲は被弾しキラウシたちは吹き飛ばされる。
「電」も被弾し、渦を巻き起こしながら船首を海の底へと向けていた。
沈みゆく艦に乗る鯉登平二少将は息子を思う。

やがて第七師団が稜堡の片翼を制圧。
兵士が次々に五稜郭の中に進軍してきた。

一方でいずこかに身をひそめる尾形は、権利書を持っているのはアシリパと確信していた。
この戦場でも、一度撃てばヴァシリが居場所を特定するだろうことも。

 

彼もまたアイヌだった

キラウシって門倉とのコンビ役であまり焦点当たらないキャラクターかなぁと思ってたんですが、彼もちゃんとアイヌの人間だったんですね。
アイヌとして生きてきたから、アイヌがアイヌとして生き続ける道が見えたときに喜びの表情を浮かべたのですね。

登場人物全員にしっかりバックボーンがあってそれが作中の出来事にしっかり関わってくるところが好きです。

尾形はどこにいるかわかりませんがアシリパさんが持っているって見透かしているあたりわかってますよね。
鶴見中尉でさえアシリパさんか杉元か土方さんってところまでしか絞り込んでいないのに。
権利書について言及しているってことは尾形も権利書がほしいんでしょうか?
結局中央の指示で動いているから権利書を手に入れて破棄することが目的なんでしょうか。
その途中でアシリパさんに罪悪感なんかを植え付けられればいいなぁとか思ってるんでしょうか…だとしたら厄介な人だな…。

鯉登パパはこのまま沈んでしまうのかな…。
大きい船が沈むときって渦が発生するので海に飛び込んでも助からないらしいですね。
救命胴衣をつけて脱出ボートに乗ってできるだけ離れるのがいいらしいですけどこのサイズの船がすでに半分くらい沈んでいるとなると手漕ぎのボートなんぞでは離れられなさそう…。
船と運命を共にする覚悟で戦地に赴くなんて海軍の方々は本当に…現代日本に生きる私では想像も及ばないです。

 

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第291話 骨董品

北海道の土地の権利書。それを持っているのは土方歳三か杉元かアシリパだとあたりをつけた鶴見中尉は突撃を続ける。艦砲射撃によってソフィアの手下たちを次々と吹き飛ばし兵を進めていくが。

艦砲射撃をおこなう軍艦のすぐ近くに砲撃が落ちる。予想もしていなかった攻撃に至急対応する海軍。
その砲撃は函館山からのものだった。回天丸の主砲を使いマンスールが照準を定め撃っていたのだ。弾は見事命中。二番艦「電」三番艦「曙」が被弾、さらに気球も撃ち落とし、艦砲射撃は止んだのだった。

 

勇作さんと鯉登少尉

先週に続き鯉登少尉が旗手として鶴見中尉に担ぎ上げられている描写がありましたね。
しかも「父」なんてワードを出してきて…。

勇作さん(+尾形)と鯉登少尉が並べられているとすれば、勇作さんが亡くなってしまったのは「父の愛がなかった」から?
この場合の「父」は両親の父という意味もあれば、鶴見中尉を指しているとも受け取れますね。
勇作さんと尾形には父親からの愛も半分しかなかったし(勇作さんには注がれていたと思うけれど尾形にはなかった)
鶴見中尉のたらし込みもうまくいかず尾形も鶴見中尉に懐かずで愛を受けていたとは言い難い。
一方の鯉登少尉はお父上にはもちろん愛されているでしょうし鶴見中尉にも(一時疑って今は確かめるフェーズとはいえ)心酔していたわけですし愛はあったでしょう。

父親からの愛は本人たちにはどうにもできないとはいえ鶴見中尉からの愛を受けるかは本人次第。
鶴見中尉からの愛を受ければ弾は当たらないかもしれないけれど、そのまま地獄行きのように思えるので
進むも戻るも…と思えてしまうのですがねぇ。

 

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第290話 観音像

五稜郭の各入口では激しい攻防が繰り広げられていた。鶴見中尉の乗る馬や鯉登少尉の部下たちを犠牲にして第七師団は五稜郭へ突入する。
堡塁が囮だったため沖合に待機している軍艦に再度艦砲射撃を要請するよう鶴見中尉が指示を出す。しかし第七師団もかなり前進しており、今五稜郭入口へ着弾すれば最も前へ出ている鯉登少尉も巻き込まれる可能性がある。鶴見中尉は、鯉登少尉を旗手として信じると言い、艦砲射撃を要請。その弾は見事ソフィアの手下たちにのみ炸裂し鯉登少尉は無事であった。

一方、永倉・門倉・キラウシ・マンスールは函館山にある観音像にたどり着いた。観音様の後ろには洞穴が隠されており、そこには回天丸の主砲が隠されていた。

 

旗手のジンクス

鯉登少尉が我らの旗手って…勇作さんと同じような扱いを…!
旗手は敵に真っ先に突っ込んでいくので「旗手は弾に当たらない」というジンクスがあるのですよね。
なので艦砲射撃も旗手である鯉登少尉には当たらない、ということですか…。

勇作さんと鯉登少尉、状況が似すぎていてこわいのですが。
旗手として突っ込んでいくところはもちろん背後に血縁者が控えているところも。
勇作さんは旗手として戦う後ろに異母兄弟の尾形が。
鯉登少尉は海軍のお父上が。
二人とも敵の弾には当たっていないですし。

勇作さんは背後にいた味方のはずの血縁者に撃たれて亡くなってしまいましたけど
鯉登少尉をお父上が死に追いやるはずはないので結末は違いそうですけどね。

 

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第289話 五稜郭攻囲戦

艦砲射撃が再会され五稜郭で防衛を続ける面々は身を守る。杉元たちは砂金を見つけた井戸から急いで上がり井戸に蓋をした。
箱館戦争では堡塁がなかったため艦砲射撃に一方的にやられ蝦夷共和国は降伏した。よって艦砲射撃で真っ先に潰すべきは稜堡に新たに作られた堡塁。その堡塁をことごとく吹き飛ばしたのちに鶴見中尉は突入を命じた。しかし堡塁はすべて囮であり中には誰もいなかった。別の場所に伏せていた土方一派の戦力が突撃してきた第七師団を取り囲むように現れ、いよいよ五稜郭での白兵戦が始まる。

 

最終戦の最終フェーズ

永倉さんの駆け引きのおかげで艦砲射撃が少し止んで、その間に杉元たちは井戸の底で金塊を見つける…。
箱館戦争の経験から稜堡に空の堡塁を作り艦砲射撃の位置と突撃のタイミングを操る…。

新撰組の戦いは鮮やかの一言!
老いてなお、ですね。

そこにソフィアのゲリラ戦の経験や杉元の不死身の底力が加わったらどんな展開になるか…
対する鶴見中尉のこちらの手の内を読んでいるかのような不気味な余裕もあるので今後が楽しみですね。

五稜郭での白兵戦、間違いなくここで決着がついてしまうので誰も死んでほしくないという気持ちが一番大きいですけどね…。

 

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第288話 爽やかな男

時は遡って1902年、ロシア領事館。キムシプの案内で土地の権利書を発見したウイルクたちは、権利行使のためには榎本武揚にたどり着く必要があると考えた。いかにしてそのような要人に会うか。キムシプには一人、心当たりがあった。

さらに遡り1869年。キムシプを含めた数人のアイヌは榎本武揚との土地購入の交渉のため五稜郭に出入りしていた。その際に馬用の井戸でキムシプと土方歳三は出会っていたのだ。
土方歳三は蝦夷共和国幹部にもかかわらずアイヌが北海道の土地を購入するという話をまったく知らなかった。榎本武揚が極秘裏に進めていた契約だったのだ。金塊を支払う段になったが隠し場所を知られれば全て奪われると考えたアイヌたちはロシア領事館から別の場所へ金塊を移すことを考え始める。

しかし政府軍による攻撃が激化し、土方歳三も負傷していた。偶然にもキムシプと出会い手当てを受けられ、土方歳三の頼みで函館山へとキムシプたちアイヌと土方歳三は向かった。
函館山から五稜郭が艦砲射撃を受けるのを見ていると政府軍兵士がやって来て、キムシプらと共にいるのが土方歳三だと知られてしまう。蝦夷共和国が完全に潰えてしまえばアイヌの土地購入の話も消えてしまうとキムシプは必死に抵抗するが、アイヌの一人が銃弾の犠牲となったうえに土方歳三は連行されてしまった。

そして1902年。キムシプは土方歳三が生きていると考えていた。ならば榎本武揚に話を通してもらえるかもしれない。権利行使できる可能性はあるのだ。
ひとまず五稜郭への総攻撃で実現しなかったロシア領事館からの金塊の移送をおこなうことにしたが、移す先はキムシプと土方歳三が出会った五稜郭の馬用の井戸にしたのだった。

 

薫風をまとう男

土方さんの若い頃、しかも穏やかにほほ笑むところが見られるとは…!きっと奢らず威張らず、男が惚れる男、というような人だったんでしょうね。それがたった2ページ足らずで語られている…。この頃の土方さんに出会って口説かれでもしたらそりゃたいていの女性は落ちますわね。

土方さんの蝦夷共和国への思いのルーツの一つにはアイヌへの恩義もあったのですね。てっきり喧嘩がしたくて榎本武揚と蝦夷共和国を築いてまた喧嘩がしたくてその構想を持ち出してきたのではと思っていましたが。まぁ実際に人を動かすならそういった大義名分が必要なんですけども。
でも、本心はわかりませんが、土方さんを突き動かすものの一つに、キムシプから受けた恩を返したいという気持ちもあるのかなぁと思うと土方さんの人間味がグッと増してとても良いですね…。
ウイルク・キムシプはじめアイヌと土方さんの間に切っても切れないご縁があるというのもなんと因果なことでしょうか。きっと網走監獄でウイルクから色々聞いているのでしょう。アイヌの土地の権利のこと、金塊をめぐる闘争とキムシプのこと、アシリパさんのこと。でも出会ってすぐに父からの話をアシリパさんへ伝えなかったのはやはりアシリパさんのほうに覚悟が必要で彼女の気持ちが整うのを待っていた…という感じでしょうか。

土方さんの語るウイルクの思いというのも非常に気になりますね。果たして本当に蝦夷共和国やアイヌ安住の地のために蜂起を呼びかけてほしいというのがアシリパさんに向けた思いなのかどうなのか。その思いを受け取ってアシリパさんはどうするのか。アシリパさんはどう考えどう動くつもりなのか、引き続き目が離せませんね。

 

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第287話 門倉の馬

門倉とキラウシは馬に乗り橋を渡って五稜郭を出ていった。キラウシの後ろにはマンスールというソフィアの手下も乗っている。無事五稜郭を離れることができた3名だがそこへ入れ替わりで汽車に乗って来た兵士たちが到着し鶴見中尉の兵力が揃いつつあった。

鯉登少尉・月島軍曹・二階堂ら主力部隊が到着した第七師団。鶴見中尉は先ほど永倉新八より聞いた情報を吟味する。
土地の権利書という情報は永倉のハッタリと断ずるのは難しいほどつじつまが合うものだった。箱館戦争で金欠のはずの明治政府が東京の大規模開発を開始したほか、各地に麦酒工場を建設。その酒税が日清戦争の軍費にあてられたとの話を合わせれば金の出どころが金塊という話も頷ける。しかし権利書が本当に存在するなら第一師団長・奥田中将が知らないわけはなく、鶴見中尉は権利の破棄という金塊とはまったく別の目的のため利用された可能性すら出てくる。
ただこれらは全て憶測に過ぎず、全ては五稜郭を制し土方歳三らを捕らえればわかること。五稜郭攻囲戦の開始だ。

一方、土方歳三は門倉の刺青人皮の写しにあった「馬」の文字からあることを思い出していた。かつて五稜郭には馬がいたのだ。そのことを知っている生き残りは土方歳三以外にはもうほぼいないと言ってよい。土方歳三の指示した場所を掘るとたしかに馬用の井戸があった。
杉元とアシリパさんが底に降りると、中身の詰まっているらしい大量の革袋がある。一つ紐に括り付けて引き揚げようというときに白石が待ち切れず井戸に飛び込み革袋を引っ掴み、その衝撃で袋が破けると――中からは砂金があふれ出て、杉元・アシリパさん・白石に降り注ぐのだった。

 

とうとう見つけた

アシリパさんは金塊のこととなると複雑そうな顔をしますねぇ。最後の表情も、「金塊なんてなければよかったのに」「見つからなければよかったのに」というように読み取れます。杉元との別れが近いがゆえの寂しさから来るものとも読めますが、私は後述する杉元との衝突を少し予期しているのかなぁとも思いました。
土方さんが馬用の井戸の存在を知っている人間はもうほぼいない、と言ったときもまた難しそうな顔をしていますよね。こちらは、箱館戦争で戦った蝦夷共和国の生き残りがもうほとんどいないという事実から、自分たちアイヌ民族が置かれた厳しい状況を改めて噛み締めているのでしょうか。

アシリパさんはなかなか複雑な状況に立たされているなぁと思います。
土地の権利書があればアイヌ民族が生き残る道はどうにか保たれるかもしれませんが、その権利の主張・行使にはおそらく日本国の手先として戦って来た鶴見中尉をどうしても打ち破る必要があると私は思うのですよね。契約の破棄を迫ってくるであろうことは見通せますから物理的にしろ法的にしろ戦う必要があると思うのです。
一方で今回見つかった金塊も悩みの種。これこそ所有者が決まっていないので鶴見中尉たちに奪われてしまえばそれまでですし、誰かが手にするまで=最後の一人になるまで殺し合う、という未来も容易に想像できます。人を狂わせる黄金のカムイなのです。

それにアシリパさんにとっては杉元もずっと頭の片隅にあるちょっとした悩みの種なんじゃないかと思います。はじめは金塊を見つけるまでの相棒でしたが、樺太あたりから明らかに杉元の目的が変わってきていて、そのターゲットがおそらく自分を捕捉しているときたわけです。
土地の権利書については杉元とアシリパさん二人の気持ちが食い違うことはないでしょうけど、残りの金塊一万貫についてはおそらく考えていることが違うのです。アシリパさんはこの黄金のカムイが招いたことを見届けたいので五稜郭を離れることは毛頭考えていないと思いますが、杉元は金塊を奪い合う戦闘が起きれば真っ先にアシリパさんに権利書を持たせて五稜郭から逃げるでしょう。だって彼にとってはアシリパさんをこの争奪戦から安全に遠ざけることが目的だから。そしてその意志を彼はアシリパさんに伝えたことはない。杉元の願いは常にアシリパさん以外の誰かに言うか、彼の独白という形でしか語られてこなかったんです。でもアシリパさんも勘付いていそうで、これから起こるであろう五稜郭を離れようとする杉元とそれに反対するアシリパさん、二人の衝突を思ってのあの複雑そうな表情なのかな…と思うわけです。この二人がぶつかることってこれまであったかしら?思った通りの展開になるかはわかりませんがもしそうなれば初めての展開なので非常に楽しみです。私が読み違えている可能性も大いにありますが!

 

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第286話 タイムリミット

鶴見中尉による鯉登少尉父の協力を得ての駆逐艦の艦砲射撃。それを止めるため門倉が動き出した。ソフィアの手下のマンスールという男が必要らしいが見るからに小柄な男に何ができるのか…?

一方、喧嘩がしたくてたまらない男の一人・永倉新八は鶴見中尉と対峙していた。鶴見中尉が「人の嘘を見抜くのが得意」と言えば「どこまでが本当かもわかったか?」と返す永倉。
永倉はこの試すような発言のあと、鶴見中尉を目の前にし兵士二人にも銃を向けられた状態から逃げ出すことに成功する。その際、近くの民家の中に逃げ込む永倉を目撃する尾形の姿があった。

五稜郭の兵糧庫では残りの金塊を目指して穴掘りが続けられていた。駆逐艦に乗り切れなかった兵士たちが到着し敵兵力がそろう前に、権利書を持たせアシリパさんだけでも逃がすべきだという議論になるが、ゴールデンカムイが招いた事態を見届けたいアシリパさんはここに残ると宣言し、いざとなれば杉元がアシリパさんを安全に逃がすと言う。
そこへ門倉がやって来る。永倉の動きを見て手はず通りに進める旨を土方歳三へ伝えにやって来たのだ。門倉が開け放った扉から風が舞い込み、五稜郭の特定には使われなかった刺青人皮が解読済みのはずの暗号の上へ重なる。それを見て土方さんは門倉をある任務へ送り出したのだった。

 

戦って勝つ

最後に舞っていたのは門倉の暗号の写し…なんですかね?そこまで子細に見れてないのでぼんやりした判別なんですが…となると汽車の中で五稜郭だと解読したときに門倉の写しなくてもいいじゃん!ってやつはフラグだったんですねぇ。そのときはみんな見ても何も言わなかったので暗号の重ね方が間違っていたんでしょうね。今回の描写だけでは門倉の写しが入ったことで暗号が何を指すようになったのか私にはわかりませんでしたが…門倉は土方さんへの忠義に厚くウイルクにとってもリスクの低い刺青人皮だったでしょうから重要な情報を刻んだ可能性は高いですよね。それに門倉の暗号は鶴見中尉側はまだ手に入れていなかったはずですし…(たしかそうですよね?宇佐美が気付いて暗号が彫られているということは伝わったけれど暗号そのものは渡っていないはず…間違っていたらごめんなさい)

門倉の決死の任務とは何でしょう?牛山が「あの決死の任務」と言っていることから土方陣営には作戦がいくつかあってそれが事前に共有されているようですね。きちんと対策を練っているあたりさすが土方さんですし、土方陣営には「戦って勝つ」という道しか見えていないことの証拠にも思えます。杉元たちはそこまでこの争奪戦の先を見据えてケース分けをして作戦立案をしているわけではないですしアシリパさんは戦わずに済むならそれがよいくらいに考えていますもんね。本当に喧嘩がしたいんだなぁと思わせる用意周到さ。
一応誤解のないよう付け加えておくと、杉元たちはそもそもの金塊争奪戦参加の目的自体が揺らいでいたので何を勝利条件とするかが決まらなかった、というのがあってどう立ち振る舞うべきかポジションが定まらなかった、という事情はあると思います。アシリパさんの「見届けたい」というのも、今でこそ土地の権利書があるので父が本格的に始めたであろう一連の事態の顛末を見たいという気持ちだと理解できますが、それまでは「少数民族のために戦う」ことを指していたのか「ただ静観して行く末を知りたい」のかそれとも別の動機が根底にあるのか、判然としなかったですよね。今は土方さん曰く勝機がありそうなのでこのままでいいと思いますが、情勢が鶴見中尉側に傾き始めたら、アシリパさんはまず真っ先に権利書を持って逃げ、北海道の広大な土地をアイヌのために使うべく武力ではない闘争を始めるべきだと私は思います。それだとフィクション的にはあまり面白くない展開ですが、「勝利して目的を果たす」ということにこだわるならそうすべきなのかなーと。

門倉は強運でここまで生き残ってきて、出てくると緊迫した場面もコミカルになるので好きです。キラウシも門倉にあてられたのかコミカルなキャラクターになっているし。牛山も安定して生き残ってくれそうなので安心して見ていられますね。
……牛山の話をすると家永のことを思い出してしまって、マッドサイエンティストのあの人がああなるとはなぁとちょっと意外に感じたのを思い出します…。

 

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第285話 最終決戦

鶴見中尉による艦砲射撃が開始された。鯉登少尉の父の協力を得て室蘭に駆逐艦を待機させ、札幌から室蘭までは陸路で、室蘭から箱館までは海路で駆け付けたため、杉元たちの想定よりも早く到着したのだ。
砲撃から逃げるため堀へ飛び込んだ永倉新八は、味方のいるほうへは上がらずそのまま第七師団の兵士を探し泳いでいく。兵士を見つけた永倉は褌を白旗代わりにし鶴見中尉との対話を申し込んだ。

金塊探しのため掘り返した兵糧庫の地面の穴で砲撃をしのいでいた杉元とアシリパさんと土方歳三は、五稜郭から逃げる算段を話していたが、白石は残り半分…一万貫の金塊が五稜郭にあるのかをはっきりさせたいと涙ながらに訴える。

鶴見中尉との対面がかなった永倉新八は「金塊はなかった、土地の権利書があった」と鶴見中尉に伝えた。北海道の未開拓の地を開墾すれば農地にできるうえ鉱産資源も手に入る。土地はアイヌ民族にだけ使用権があり、第七師団にも有古イポプテのようなアイヌ出身の兵士がいるため、使用権に問題はないだろう。つまりは鶴見中尉側にも権利書の価値は大いにあるのだ。
その広大な土地の権利を交換条件にして、永倉新八は皆の命の保証を申し入れる。土方歳三はただ死に場所を求め喧嘩をしているだけ。箱館戦争で辛くも拾った命をここで捨てることはない、説得して投降させる――
しかしそこは土方歳三も永倉新八も新撰組。死に場所を求めているのは永倉も同じだった。権利書を盾に艦砲射撃を封じ喧嘩をするつもりの永倉の真意を、鶴見中尉は見抜いているし、永倉もそれを承知の上のようだった。

 

本当に終わっちゃうんだね

ついにこの副題が来たか、というのが最初に抱いた感想。この箱館が最終決戦の地になるのでしょうね。
牛山の発言もメタっぽくとらえると、もう金塊を探して北海道内を移動することはない、と取れますし…。

本当に野田先生はここで決着をつけるおつもりなのですね…!284話と285話の間に休載が一ヶ月程度あったので、取材をおこなって更に物語を広げていく予定なのかとやや身構えましたが(実際SNSでは編集部意向による引き延ばし説もけっこう見かけました)、どうやら違ったようですね。おそらく次回作のためのものでしょうか?それか更なるゴールデンカムイコラボ案件のためでしょうか。
人気がまったく衰えない作品ですし(ほんとにすごい!最初から今までずっと面白い)、アニメもまだ続きがありますし、色々収まったら北海道も集客要素がほしいでしょうし、しばらくは様々な監修があると思うのですよね。なので野田先生がすぐに次回作を連載とはならないと思うので、連載終了してもしばらくはゴールデンカムイの世界に浸れそうだなぁと個人的には思っています。

それにしても面白さも人気も絶頂のままゴールまで全速力で駆けていて、それに少しでも多くの人を巻き込むため全話無料公開は本当にすごい。これでまた多くの人がゴールデンカムイの面白さを知って、作品が盛り上がりますね。ブログのアクセス数も伸びていてありがたい限りですw

さて今回のお話の中身のほうは、永倉さん最高ですね。なかなかに喧嘩っ早い人として描かれていたはずなので投降だなんてあり得なくて…土下座して降伏すると見せかけて見えないところであの悪だくみ顔。土方さんも永倉さんも、この人たちは生き残りが二人だけになろうが何が起ころうがいつまでも新撰組であり続けてる。昔から変わらず、ただただ喧嘩がしたいだけ――。蝦夷共和国とかの大義名分じゃなく心の底からそうしたいのだというのがよくわかって、大変よろしいですね。人を巻き込んで喧嘩する是非とか問わず好き放題暴れてほしいですよこの喧嘩好きたちには!

 

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