ゴールデンカムイ第187話感想

こんばんは、うたげです。
ゴールデンカムイ187話の感想です。

 

罪穢れ

今週号、尾形のあまりの不器用さに、思わず笑ってしまいました。
尾形の心情総集編というくらいに尾形成分が詰まったお話

引き続き焦ってアシリパさんから金塊の暗号の秘密を聞き出そうとする尾形。

焦るあまりに「杉元に遺言で頼まれた」とまで言い出す始末…
普段ならこんな見え透いた嘘なんてつかないのでしょうが、すぐ近くに自分を殺そうとしている男が迫っている状況ではそうまでしないといけないんでしょうね。

きっちりアシリパさんの恋心まで持ち出してくるし。このあたりは、釧路湿原での鶴の舞のくだりとつながっていますね。表紙絵がホパラタでわかりやすい構成!
でも人の恋心のためを思ってなどいう嘘で、大事な人の死の真相をずっと黙っているのは良くないと思います…真相も何も全部嘘ですけど…慕う相手が死の間際に別の女性の名を言っていたとしても、こんなに大事な最後の言葉を伝えない野暮がおりますか?こんなこと言われたらそいつのこと一切信用できなくなっちゃいますね。でもアシリパさんはそれでも怒ったりせず、それどころか全部教えてくれと頼んでいるので、それなりに尾形のことは信用していたんだろうな…。

尾形の回想がところどころ挟まりますが、杉元から聞いた話は非常に断片的なんですよね。キーワードを拾って尾形が自己解釈で組み立てているように見えます。そんな尾形が作り出した虚像の杉元に、アシリパさんが心の中に持っている杉元像が劣るわけがありません。尾形と杉元よりももっと長い時間を、アシリパさんと杉元は過ごしてきたんですから。
尾形は杉元とアシリパさんの間にある絆を甘く見ていたのか、看破されると予想しつつもこの状況ではそうせざるを得なかったのか…。

結局、尾形の嘘は見破られてしまうわけですが。このあたり、猫ちゃんぽくて、すごく好きです。
「俺ではだめか」というセリフ、俺と比較されている誰かがいるんですよね。アシリパさんとずっといた杉元や、もしかしたらたくさん人をたらしこんできた鶴見中尉のことも指しているのかもしれないです。どちらにせよ、「アシリパさんの信頼を勝ち取って金塊に最も近づいている杉元」「人心掌握術に長け他人を思うように動かせる鶴見中尉」のようにやりたかったのに、俺にはできなかった。ずっと見てきたのだからやり方は知っている、だからできるだろう、さぁやってみたら――だめだった。
という、尾形の中での行動のサイクルが、猫ちゃんっぽいなと思いました。他の猫が高いところに乗っていてうらやましいから自分もジャンプしてみたら届かなかった…という感じで。失敗してもすごい慌てたり怒ったりしないあたりも猫ちゃんぽい…(そんな反応ができる場合ではないのはわかってますけどね)

 

尾形の道理

アシリパさんから金塊の重大なことを聞き出そうとして失敗した尾形。金塊から一気に遠のいたら、次にやることは決まっています。
自分の理論を、アシリパさんに人殺しをさせることで証明すること。
尾形の目的には金塊獲得もあるのかもしれませんが、鶴見中尉を裏切ったり勇作さんを殺したりした動機そのものは、自分がこれまで行ってきた人殺しが関係していると思うのですよね。何度も勇作さんのことが語られていることや今回のお話でもそれはよくわかります。どういう心理からなのかは正直よくわかりませんが…。
人を殺す道理、という言葉が出てきたので、尾形にとって人殺しは、やはり罪悪感があるのでしょう。勇作さんを撃ったときに振り向いたように見えたのも、やはり罪悪感がそう見せたのでは。
道理を持ち出してきて罪悪感に苦しまないよう殺した事実から目を逸らす。人を殺したやつはみんなそうしてきたから殺しても生きていられるのだし、人を殺していないやつだって道理さえあれば殺す、みんなそうなんだ。そう思うことで自分は人間として大事なものが欠落しているわけではないんだと信じたい。
一方で、尾形と対峙するアシリパさんは、誰も殺していないし、父親を殺した相手に対してさえ不殺を貫きます。さらに、どちらももう亡くなってしまったとはいえ、父と母にしっかり愛された記憶を持っている。尾形とは正反対なんですよね。勇作さんと同じで、尾形とは境遇が鏡写しのよう。勇作さんやアシリパさんのような人間がいていいわけがないんです、尾形にとって。清い人間の存在を認めてしまったら自分が家族を手にかけた事実に真っ直ぐ向き合わないといけなくなる。自分に欠陥品の烙印を押すことになる。
尾形の心情、まだ不透明なところもありますが、なかなかシンプルですよね。自分がしてきたことを正当化するために、道理なんて理屈を無理やりつけて、さらに周りにも自分と同じ行いを強要してみんなそうだよねと安心したい。本当に小さい子どもみたいだなと思います。かわいい…愛しい…。やはり尾形はよしよしと撫でたい…なんて庇護欲をくすぐるやつなんだ…!構おうとすると素っ気なく振る舞いそうなところもいいですよね。猫ちゃん猫ちゃん。

 

尾形、後ろ後ろ!

勇作さんは、尾形のたらしこみには乗らず、結果として殺されました。尾形はアシリパさんをたらしこもうとするもできず、人殺しをさせようとしてもできず、結果、殺すしかなくなった。
どうなるアシリパさんvs尾形!?というところで杉元の登場。このページの尾形、アニメ2話修正前の尾形をちょっと思い出させるお顔…尾形のデザインの肝はやはり下まつげなのか?
尾形は殺されるんでしょうねぇ…あの距離なら振り向いて発砲して間に合うとは思えない…杉元の出血大好きな作者なので一発くらい尾形に撃たれそうですが、距離も近いし人数も不利だし杉元が負けるのはないでしょ…アシリパさんも弓で腕を狙うくらいの加勢はするかもしれないし…。
尾形の生存ルートがまったく見えませんが、杉元とアシリパさんの再会が近いのにはすごくワクワクします!!
あと、杉元vs尾形の戦いの中で、もう少し尾形の心境が語られるといいな。

 

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世界の名犬牧場に行ってきた

こんばんは、うたげです。
皆さん犬はお好きですか?
犬が嫌いでないなら楽しい公園、犬好きにはこの世の楽園、そんな場所が群馬県にあります!

 

わんわんパラダイス

年の瀬に世界の名犬牧場に行ってきました~!
Twitterでレポ漫画がバズったのでご存知の方も多いと思いますが、群馬県前橋市にある「世界の名犬牧場」。その名の通り、世界中のわんちゃんを集めた牧場です。
※世界中、というのは原産地が世界中ということで、たぶんどのわんちゃんも出身は日本それも群馬だと思います。

実際に行った私は、この施設は、こんな方に朗報!だと思います。

  • 犬を飼ったことがないからいきなりは怖い…
  • 飼いたいけど決める前に色々な犬種を見たいな。
  • 飼いたいけどこんな生活じゃ飼えない!でも触れ合いたい!
  • 広い空の下を犬と駆け回って今すぐに癒されたい!!!

一つでも当てはまったら行きましょう!
ちなみに私は三番目の動機、同行者は四番目の切迫した理由からでした。

 

犬との触れ合いは自分から機会を作ろう

犬はかわいいですよね。丸い目を見つめたり、さらさらの毛並みを撫でたり、笑ってるかのような表情にこちらもにっこりしたり、自分より小さい生き物の体温と吐息を感じて命の存在を実感したり…したいですよね。
犬と戯れて癒されたいという同行者の希望のため行ってきました群馬県。もう少し近場でもいいんじゃないか、とも思いましたが、犬を飼っていない人が犬と触れ合うのは意外と難しいです。

普通、犬のための施設というと、ドッグランがお馴染みですが、あれは飼い犬を遊ばせるためのもの。犬を飼っていなければ楽しめません。
猫カフェほど犬と触れ合える場所は普及していないし、ドッグカフェとなると犬を連れていける場所であって犬に会いに行く場所じゃない。
じゃあ犬を飼っていないけど触れ合いたい人はどうすればいいの?という疑問に答えるのが、この「世界の名犬牧場」。

 

犬と触れ合いまくれ!!

中に入ると概ねこういう感じです。


柴犬軍団に取り囲まれ。


レトリーバーはじめ大型犬にも大人気になれます。
(画面手前のブレブレの子は元気が良すぎて静止画で撮れませんでした)

わんちゃんは体格などの条件で、柵で仕切られたエリアに数匹ずつ入れられていました。檻みたいにガッチリしたものではないので元気な子は飛び越えそうでしたが…。
柵の中には自由に出入りできるので(入退出の際は注意!わんちゃんが出てきてしまわないよう出入り口はドアを二枚経るつくりです)、中に入れば写真のような感じでみんな寄ってきてくれます
この様子がめちゃくちゃ癒されます本当に………丸い目がいくつもこちらを見つめて、においを嗅ぎに来てくれたり積極的にお膝に乗ってくれたり…。犬一頭でも見かければかなり嬉しいですが、こんなにたくさんのわんちゃんとなると圧倒的な数の力です。彼らが発する熱量もとにかくすごいの一言。「わんちゃんかわいい!かわいい!幸せ~」ということしか考えられなくなって、顔が緩みっぱなしになりますよ。思い出しながら書いている今も満ち足りた気分に浸っています。

 

お散歩コースはわんちゃんにリードしてもらおう

一頭選んで一緒に園内をお散歩することもできます。30分~。

今回、お相手してもらったのは、黒いパグのあんこちゃん!小型犬ですがなかなかのパワーで、リードを握っていたはずの同行者はすっかりあんこちゃんに連れ回されて、楽しそうに走ったりしていました。
ここでお散歩コースをお願いする人は、十中八九、犬を飼ったことがない人なので、わんちゃんのお散歩をどうすればいいかなんてわからないんですよね。なので必然的にわんちゃんにリードしてもらう形になります。
あんこちゃん、体は小さいのに元気いっぱいで、小学生の女の子がお散歩させていたミニチュアダックスフンドは終始ゆっくり歩いていたのに、あんこちゃんは早いペースで歩くし、走るし。エネルギッシュな素敵な子でした。パグってかわいいですね。

 

わんわんパラダイスを心行くまで満喫するために

犬に囲まれてとにかく癒される場所でしたが、気を付けたいことがいくつかあります。

  1. 寒い!!!
    牧場と銘打っているだけあって、ほぼお外です!風を防いだりはできません。さらに山を少し登ったところなので街中よりも一段階寒いと感じました。
    小型犬など寒さに弱い子の柵にはストーブがありましたが、人間用のがほしい…。防寒はしっかりとしましょう!
    反対に夏はかなりの暑さが予想されます…日を遮るものがないので夏場は帽子必須ですね。
  2. 食べ物は持って入れません!
    わんちゃんの嗅覚が人間の比ではないくらい鋭いのは周知の事実ですよね。わんちゃんが興奮するかもしれないので飲食物は持ち込みNGです。前橋駅で買ったお土産のお菓子は、入り口のスタッフさんが事務室で預かってくれました。
  3. ロッカーはありません!
    地味に困ったのがこちら。ロッカーがないので、荷物は自分で管理しないといけません。
    車で行く人のほうが圧倒的に多い場所なのであまり問題でないのかもしれませんが…私のように車の運転ができないけど行きたい、そんな人はできるだけ身軽に行きましょう。
  4. 前日の天気にも注意!
    前日の夜や明け方に雨など降ってしまうと地面が濡れるので、お散歩が制限されてしまいます。
    私が行った日は明け方に雪が降り、朝には晴れたのですが、芝生が濡れていて犬が風邪を引いたりするといけないので外の散歩はダメ、と言われました。コンクリートの通路(屋根あり)だけで小型犬ならばOKとのこと。
    行ったときに天気が良くても、地面のコンディション次第では大型犬のお散歩はできないかもしれないので、注意が必要です。

 

公共交通機関での行き方

最後に、上記の気を付けたいこと3でも少し触れましたが、私のような車で行けない人のために行き方を少しだけ。公式サイトにも案内があります。

都内からだと高崎までは行きやすいと思うので、電車に揺られて高崎駅へ到着。そこから乗り換えて前橋駅へ。
前橋駅からは、バスターミナルの6番から、「富士見温泉」行きのバスが出ています!一時間に一本程度なのでよく確認してくださいね。バスに乗れば30分程度です。
(この時刻表は私が行ったときのものなので最新情報を取得してくださいね~)
バスを降りたら来た道を少し戻るように歩きます。歩道がないので車には気を付けてください。

 

山と犬、癒しコンビ

思い出しながら書いていても楽しかったです。それくらいいいところでした。寒かったとかマイナスポイントはありますが、そんなの吹き飛ぶくらいの犬!犬!犬!!かわいかった…。
個人的には、前橋という、都内から行くと小旅行になる距離感もいいのかなと思います。ちょっと遠出して、山の空気を吸って、犬と遊んだら、日頃の憂さなんてどっか行っちゃいますよね。何かと生きづらい人間にはとてもいい場所でした。次は温かい季節に行って、大きいわんちゃんとお散歩したいです!

ゴールデンカムイ第186話感想

こんばんは、うたげです。
ブログの設定をいじっていたので更新が滞っていました。
サーバー移管したのですがなかなかに困難でした…まぁこの話はまた別の機会にして。
毎週木曜のお楽しみ、ゴールデンカムイです。

 

186話 忘れ物

いきなり総括ですけど、色々な因果が交わりつつあるなと思いました。そして中でもかなり並々ならぬ因果のある二人が最初に出会ってしまいましたね…。
キロちゃんがこんな形でダメージ受けるとは思わなかったので意外。てっきり先遣隊に気付いてソフィアと一緒に逃げるものだと思ってましたよ。だってキロちゃんは戦う描写がほとんどなかったからそういうイメージないんだもん…。殺意むき出しで戦うキロちゃん珍しい。

さて、今回のお話は全編通してやられっぱなしでした。

まずカラー表紙。温かみのある藍色を基調にしたカラーですごくきれいです。はしゃぐ白石とリパさんを微笑ましく見つめる杉元の表情もイイ。
アオリ文からして、山中で大蛇に出くわしたときの、杉元・白石・リパさん・尾形の四人でいる場面の絵ですね。かつての一場面を、杉元が尾形を殺そうと近付いているこのタイミングであえて表紙にするとは……。今物理的に近くにいるであろう四人。かつては共に旅をした間柄なのに今は裏切ったり騙したり殺そうとしたり…。全部尾形マターですけどね。
また表紙絵の周囲が白く縁取られているのも、写真立てみたいで、懐かしい思い出みたいで切ないですね…。お話に出てくる思い出って、現在や未来と対比されてることが多いので、その思い出が良ければ良いほど今が過酷ってことなんですよねぇ……。こんなこともあったよねって、読者の思い入れですごく切なく見える表紙絵です。

杉元白石の粗野な言葉のやり取りをお互いの顔を見ずにする感じ、ベストコンビって感じで好きですが、この二人に癒されるのも束の間。

尾形……………
ここにきてリパさんに嘘をつくとは。しかもこんな嘘、リパさんならすぐに見破りそう…。これは今する話なのかという点も含めて、リパさんは尾形に情報を渡し渋っている気がします。尾形を疑っているわけではないけど、ここまでリパさんとしては一緒に戦ってきた仲間同士なのに急に裏切りの空気が流れ始めて戸惑っているのかな。
あと尾形の目的も、本人はああ言っているけど本当に金塊なのかどうか…金塊が目的ならここでキロランケを出し抜く真似をする必要があるのかどうか。暗号を解ければ殺されるかもということだけど、キロちゃんはリパさんを殺すかな?うまく取り込めたらウイルクの娘ということで求心力の強いアイコンにできるし。聞き出せたら殺そうとしているのは自分のほうじゃないの?情報を引き出したいがために焦って墓穴を掘っているんじゃあないですかね。ここでリパさんが、尾形はなぜそこまで知っているのか、とか問い詰め始めて時間がかかりそうになったら強硬手段に出る可能性も無きにあらず?

鯉登少尉の示現流が炸裂したのは、格好いい!の一言ですね!重い太刀筋で相手の頭も割るとは…
そして谷垣がキロちゃんと邂逅。ということは月島軍曹と鯉登少尉もわりと近くにいる?
谷垣とキロランケの戦闘は、洋画みたいな展開で、すごくいい…。刺した瞬間そのものを描かないあたりも映画っぽいなーと思いました。

今週はここまで。正月休み明けの仕事はこたえるので体力がこれ以上はもたなくて読み込めません…。

樺太に来て、キロ一行・先遣隊・鶴見中尉・土方さんと、居場所がバラバラになって随分風呂敷広げたなという感じもありましたが、ここにきて急速に集約しつつありますね!
先遣隊が追いつき、キロランケと尾形がどうなるかが気がかりですし、樺太・露西亜帝国編が一段落したら、鶴見中尉の暗号解読編になるんでしょうか?それに、果たして金塊は本当にあるのか、リパさんはどう生きていくのか、誰が生き残るのか。家にヤンジャンのバックナンバーが積みあがって生活スペースが圧迫されても買ってしまいますね…。

 

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ゴールデンカムイ第185話感想

こんばんは、うたげです。
ついに185話…200話くらいで終わりそうな気がしているのでそろそろかなぁとドキドキしています。

 

185話 再会

ついにこのサブタイつく回が来ましたよ…
といってもまだ杉元とアシリパさんは再会しません。尾形が杉元の姿を双眼鏡でとらえたところ。

忘れかけていたけど白石は尾形が杉元とウイルクを撃ったのを知らなかったんですよね。キロランケも含め、何もしていないわけではないというのは確信があったでしょうけど、何をしたかまでは知らなかったんですよね。

尾形また明らかに嘘を……そんな理由で鶴見中尉を裏切って杉元も土方さんも裏切って樺太に来るかよ~!アシリパさんがさっさとこの争いから離脱したいと思ってるわけあるかよ~!あっさりアシリパさんに言い負かされて悔しそうな顔!厄介な問題は他人に任せてまた山で自由に生きればいい、って勝手に決め付けてかかるあたり、尾形は全然人の話聞いてない。何も抱えていないフリーな状態がいいと思ってるあたり本当に腹の読めない人。自分は抱えまくってるくせに…でも抱えてることには無自覚だから本人的にはいい状態へ行こうとしてる?(尾形を思うといつも混乱する)

あと尾形は真実を語ってないにせよ、どうしても金塊にありつきたい理由はあるんだろうなと感じさせる内容でしたね。キロランケですら出し抜こうとしている節がある。様々な人を裏切って、最終的におそらくキロランケも裏切ることになりそうで、裏切りまくっている尾形の行きつく先はどこなんでしょうね…。

それに対してアシリパさん。今週のアシリパさんは、尾形に、「お前の目的は何だ?」と問い詰められているようにも見えました。アシリパさんだけが金塊争奪戦に参加する目的がまだ明確でないんですよね。
彼女がこの戦いに参加する理由はあります。刺青の暗号を残したとされているウイルクの娘だから。少数民族の生き残りのため父に戦闘を仕込まれた娘だから。同じ民族がたくさん殺されたから。
でもこれらは全部過去のことで、これから先にアシリパさんがどうしたいかは、まだわからないんですよね。彼女の中でもまだふわふわしてるんだろうな。お父さんに会えると思い網走監獄までは紆余曲折ありつつも進んできたけど、父を失ってしまった。今わかっている限りの情報だとアシリパさんが旅を続ける目的は、もうないはずなんですよね。強いて言えば巻き込まれている状態。自らの意思でこんなところにいるわけではないといいますか…。
だからこれから先、アシリパさんがどうしたいかが彼女の口から語られる回が来ると思うんですが、それがすごく楽しみです。金塊を追うのか?何のために?手に入れたらどうする?私にとってアシリパさんって、物語の中心なのにずっと推進力ではない感じの立ち位置がいまひとつ馴染まない感じだったけれど、ようやくカタルシスを得ることができそうです。アシリパさんはどう生きたいのかな。

 

ちょっと短いですが今週はここまで。
月島軍曹のターンは情報がこんがらがってまだ処理しきれてません。
次回は…1月10日!?遠い…なんて年越しだ…

 

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「学び舎の乃木希典」の記録

ゴールデンカムイ第184話感想

こんばんは、うたげです。
仕事が忙しいのと、ウィンドウズのアップデートでパソコンが使えなく、感想を書くのにこんなに日が空いてしまいました…ウィンドウズアップデートは本当にどうにかならないですかね…。
でもその間に映画「ショーシャンクの空に」を見ました。白石の脱獄シーンの元ネタになったシーンはカタルシスがすごいですね。伏線回収の嵐。希望の羽で空を飛ぶ、いつも希望を失わない白石にぴったりの映画でした。

 

第184話 流氷原

先行するキロランケ一行が起こした監獄爆破騒ぎを先遣隊が聞きつけるも、まだ追いつきません。それどころか天候が悪化し、雪が降り始め視界がかなり遮られてきます。ここまでの快進撃を支えてきた犬ぞりでも凹凸の激しい流氷原の攻略は困難です。しかしここでまごついているとキロランケたちに逃げられてしまう…杉元はキロランケのマキリのにおいを嗅ぎつけているリュウだけを犬ぞりの列から切り離し、一人と一匹だけで流氷原を進みます。
かつては二瓶のもとで働いていたリュウと、始めはいまいち関係の築けていなかった杉元が、信頼し合って協力しているの本当にいい~!

そしてアシリパさんたちも流氷原に佇んでいます。ウイルクに言われた大事なことを、ウイルクもレタラもいなくなってしまったから記憶の隅にしまい込んでいたことに気付くアシリパさん。
やっぱり、ウイルクとレタラはアシリパさんの中で繋がっていたんですね。どちらも必要としていたのに近くからいなくなってしまった存在。楽しい思い出もたくさんあるでしょうけど、今ここにいないという感情に紐づいてしまう、つらい記憶になっているんですね…。それだけレタラの存在は大きいということで、レタラがいなくなったあと隣にいた杉元もきっと家族のように大事な存在になっているということでしょう。すぐ近くまで来ているし本当に早く二人が再会してほしい…!

大事な記憶と、つらい思い出が蘇り、涙するアシリパさんを他の目線から隠すように立つ尾形…優しい……と思いきや、どうやらそうでもなさそうなんですけど……。

白石はしょっちゅうオシッコするなー!まぁ集団行動が基本のサバイバル劇で、話を動かそうと思ったら、これですよね。オシッコとかで一人別行動を取らせる。しかもそれが白石だとはまる。ともかくも白石がオシッコが原因で、他の四人とは海で分け隔てられてしまいます。地面と違い海面に氷の板が浮いているだけの状態ですから何かあれば割れるし、海流で簡単に動く。繋がっていそうな場所から合流するため白石は来た道を戻ることに。

キロランケたち四人は強くなった風雪を防ぐため行動します。キロランケとソフィアさんは氷を積んで風除けづくり、アシリパさんは火をつける流木を尾形と探しに行きますが――
ここでさすが目ざとい尾形!!先週の予想通りに、尾形はアシリパさんが何かに気付いたことに気付いていました。尾形に詰められどうするアシリパさん!?尾形のハイライトのないあの強い目で見つめられたらけっこう怖いぞ…!

一方白石は流氷がひっくり返りそうになり海に落ちかけあわや死亡――という絶妙のタイミングで杉元登場!!完全にヒーローの表れるタイミングです。チンポのお守りが骨占いの通りに逝ってしまったけれど、身代わりになってくれたんでしょうか。で、また杉元のセリフがかっこいい…。「また会ったな」って…!!白石のピンチを救ってきたのはいつも杉元だもんね!はじめ会って川に落ちたときも、旭川の第七師団に潜入したときも、そして流氷の上で手を掴んだこのときも!今回のこのシーンは素直にかっこよかったです!胸が熱くなりました。その後、杉元にしがみつく白石が、子どもみたいですごくかわいいし、本当に不死身で生きていたと知って涙する白石もかわいい~。

 

どうする尾形!?

さて、杉元と白石が合流。まさかここが一番初めに会うとは!白石は杉元に会うまでアシリパさんのそばにずっといるものと思っていたので意外でした。
尾形はアシリパさんに詰め寄るし、この二人きりは危険な気がしますね…アシリパさんが素直に話すとは思えないけど(アチャから人に話してはいけないと言われているし、話したら自分が用済みになってしまうかもしれない)、尾形がこのままアシリパさんを逃すとも思えない…この二人きりという状況をうまく作り出せたチャンスを逃すわけがない…狙撃手ってそういう生き物だから…。

こうなると、先遣隊がキロランケ尾形を狙っているから戦うのは当然として、ソフィアさんはどうするんでしょう。先週も書いたように、個人的には、ソフィアさんがアシリパさんを守るためキロランケ尾形と立ち向かう展開が希望ですが…。
どうなのかな、やっぱり尾形はアシリパさんから話を聞き出して、そこに杉元が追いついてドンパチが始まるのかな…でも流氷の上で戦ったら全員死亡のパターンもあり得るから、風雪がさらに悪化して、ひとまず全員で協力しないと!というのもあるのかな…。それはそれですごい空気なので見てみたいですけど…。

刺青の暗号の謎ももう少しで核心に迫りそうですし、先遣隊もキロランケたちに追いつきそうですし、作品としてはかなりクライマックスですね。また次週も楽しみです!

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こんばんは、うたげです。
寒くなってきたので作中の人物が来ている服がほしいです。

 

狼に追いつく

今週は、作品の始まりからずーーーーっと長いこと謎のままにされてきた、刺青の暗号の真相、その背中がようやく少し見えたか?という感じでしたね!核心に迫ってきていてとても楽しみです。

北海道でのウイルクアシリパ親子。ヒグマを狩ったときのことをアシリパさんが思い出しているみたいです。ヒグマを狩るとき子熊も殺さなければならないのか?という疑問、子どもらしくてかわいいですね。そしてそれに対してきちんと説明するウイルク。
その後、現在の樺太に場面が戻り、遠くの流氷の上に狼の群れを見つけたキロランケ一行。そこからソフィアさんがウイルクとの思い出を語ります。若かりし頃のソフィアさんたち。森に逃げ込み、敵に見つかりそうなのに重傷で意識不明の仲間が呻き声を上げそう…でもそんなときウイルクは何の迷いもなくその仲間の喉元を切り裂いて黙らせます。その決断まで最短経路で動ける、非常に合理的で機能的な人だったんですね、ウイルクは。合理的で機能的で、純粋で美しい。そんな狼のような人、ウイルク。ソフィアさんの思い出話に対してキロランケが、俺も信頼して愛していた、と言っているのは、ソフィアさんの言葉に何か威圧めいたものを感じたんでしょうか。先々週から引き続き、ソフィアさんとキロランケの間にはウイルクの死をめぐる確執がありそうですね。

そしてここからが怒涛の展開
ウイルクの名前の由来は、狼。ポーランド人の父親がポーランド語で狼を意味する言葉を名付けてくれました。幼い頃の出来事にちなんで名付けられたようです。
それを聞き記憶が呼び起こされるアシリパさん。ウイルクから、誰にも教えてはいけないと言われていたことがあります。
それは、ウイルクのアイヌ語の名前。その名前と、杉元に教わった刺青で彫られた漢字の読みとがリンクして、アシリパさんの中で何かが開けました。

 

いよいよ暗号解読編?

この物語の中心にありながらずっとベールに覆われていて、本当に金塊のありかを示すものなのかさえあやふやだった、刺青の暗号。それを集めて読み解こうと多くの人が戦っているわけですが、その核心に迫り始めましたね。
キロランケの読み通り、ウイルクのルーツをたどる樺太での旅でアシリパさんは暗号解読の鍵を自分が持っていることを自覚してしまいました。
これで全て解けるとは思えないので、ウイルクのアイヌ語の名前を知られたところでアシリパさんの命がキロランケたちに脅かされることはないでしょうが……尾形が、最後のページで、何かに気付いたアシリパさんに気付いているように見えますね。狙撃手だけあって観察力は桁違いだと思うので、「アシリパが何かに気付いた」ということは知られたものと思っていいと思います。そうなると今後、彼らがアシリパさんをどう扱うか、が気になるところですよね。
この先、ソフィアさんがキロランケと尾形からアシリパさん(と白石)を逃がす、なんて展開もナシではないような気がしています。キロランケと尾形がアシリパさんに武器を向ける日なんて来ないでほしいですけどね…。キロランケにとっては、本心はどうであれ、愛した仲間の娘ですし。尾形にとってはどういう存在なのかはまだわからないですけど。勇作さんに重ねているような描写もありましたが、それだと決して好意的な存在とは言えないですよね…。
でも、個人的に見たいのは、ソフィアさんアシリパさん白石の3人で逃げることになって、ソフィアさんが片言の日本語で二人と意思疎通を図ろうとする場面や、キロランケ尾形と先遣隊がかち合って、アシリパさんもいないし心置きなく戦えるという展開ですね。で、暴走杉元がキロランケを殺そうとするところにアシリパさんが止めに入る、とか………ちょっと夢見すぎですかね。とにかく、あと一度くらいは、杉元が暴走するシーンがあるような気がするので、それを止められるのはアシリパさんだといいなと思っています。

また、ウイルクから聞いたアイヌ語の名前と、杉元に聞いた漢字の読みが繋がるの、すごく熱い展開ですよね。やはりアシリパさんにとって杉元は父のように頼れる存在であることを示しているような気がします。

 

父と狼

幼いウイルクは、狼に憧れました。生き残るために余分な優しさがそぎ落とされている生き物。
生き残るため娘さえもある意味利用したウイルク。山で潜伏して戦えるように仕込むなんて、普通の親ならしないです。

そして、キロランケや尾形、鶴見中尉も狼に近いなぁと思います。目的のためならアシリパさんの見ているところで父親を殺すし、父のように懐いていた杉元とも引き離すし。懐柔するために親すら使うわけですし。
それに対してソフィアさんはとても情け深い人なのですね。そういうところからも、この先、アシリパさんを助けていくのはこの人じゃないかなぁと思ってしまいます。親子みたいに仲良くなってくれたら嬉しいな。

 

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冬のラーメンはしみる

こんばんは、うたげです。
仕事が立て込んでいて記事にすべきほどのことがないので、最近あったいいこと書きます。

 

おいしいラーメン


ラーメンお好きな方は多いと思います。国民食とまで言われていたときもありましたね。

有名店に並んでこだわりの逸品を食べるのもよいですが、最近感動したのは、駅近くにあるおそば屋さんのラーメン。
一杯400円前後で食べられる、食券を買うタイプのおそば屋さんです。立ち食いそばではないのですが早い安いうまいと近いものがありますね。ファストフード的なおそば。

ラーメンがおいしいときってどういうときでしょうか。
まずはやっぱりお腹が空いているときですよね。空腹は最高のスパイスです。
次は、寒いときではないでしょうか?汁なしや冷やしラーメンなんかはありがたみが薄れそうですが、寒くなってきたこの頃、鼻水たらしながら歩いているときに目に飛び込んでくるラーメンの看板は、バイオハザードでいうタイプライターです。看板を見て食べるのを想像するだけで、寒さでガチガチだった心がちょっと緩みます。

そんなラーメンの魔術にはまり、先日食べてきたわけです。残業で遅くなったときだったので、空腹の条件は満たしていましたし、いきなり寒くなった日だったので寒いときという条件もクリア。最高においしかったです。

なんでそば屋でラーメン?と思われるかもしれませんが、駅近くの立ち食いそば屋やそれに準ずるそば屋では、そばうどんはもちろん中華麺も出しているのですよね。街中であまり見かけなくなって久しい、昔ながらの中華料理屋のような、あっさり醤油にシンプルな具材の正統派ラーメンがいただけるので重宝しています。早いし安いし。

 

すてきな店員さん

このラーメンをいただいたお店、何度か通っています。そこで働いている店員さんが素敵なのですよね。
早さもウリの業態なのでテキパキとした働きぶりはもちろん、いつも元気よく明るいです。かといってこちらが尻込みしてしまうような威勢のいい元気ではなく、柔らかくて優しい感じの元気です。
注文が立て込んでもイライラした感じは一切ありません。二人連続で同じものを注文していた場合は、「二番目ね」とわかりやすく一言付け足してくれますし。
私の拙い表現では伝えきれないのが残念なくらい、すごく素敵な店員さんで、残業後のくたびれた社会人にはとってもいいサプリのような人です。あの人に対応してもらいたくて行っているところもあります。

いいお店の基準は人それぞれですが、私は食べ終わってお店を出たあと、温かい気持ちになれるお店がいいと思います。味だけではなくて店員さんや店内の様子とかも大事です。
どんなにおいしいものも、不機嫌な店員さんに出されたり、誰かが怒鳴っている店内で食べたりしたら、おいしく感じなさそうですからね。

いい店員さんはそれだけでお店の財産だと思います。
そういう人は努力して気遣いなどしているはずなので、それが当たり前という態度でお客としてお世話になるのではなく、感謝の気持ちを持って接したいですね。感謝の気持ちって、具体的に金銭に置き換えるのが一番お互いの気持ちがスッキリすると思うので、日本でもチップ制を導入してほしいです。店員さんに感謝するのに言葉だけでは足りないですからね。

 

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グレートすぎる「ザ・グレート」!パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の作り出すシューベルトの新時代

こんばんは、うたげです。
今日は演奏会の感想です。
演奏会には両親に誘われて行くことが多いのですが、今回は素晴らしい演奏に出会えて、両親には本当に感謝しかありません。

 

シューベルトの新時代

今回の演奏会はこちら。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団
シューベルト 交響曲 第5番 変ロ長調 D485
シューベルト 交響曲 第8番 ハ長調 D944「ザ・グレート」

聴いた感想は、めちゃくちゃ良かったです。語彙がないのが悔やまれますが…
パーヴォの指揮はメリハリが非常にはっきりしています。早めのテンポでどちらの交響曲も40分程度で終了したと思います。そこに加えて強弱も非常にダイナミックで、陰影がくっきりしているので、曲の輪郭が見えやすいんです。重要なテーマはしつこいくらいにクレッシェンドをかけるし指示も出しまくるしで、他の部分より目立たせている。
ドイツ・カンマーフィルも、とっても表現豊か!パーヴォの指揮にとてもよく応えていました。血潮の流れを感じさせるくらいぬくもりある音色で、すごく好みでした。
弦は息がぴったりで、みんな椅子から落ちそうなくらい体を揺らしまくっていました。管も柔らかい音がすごく良かった。「ザ・グレート」冒頭のホルンソロは本当にブラボー!でした。クラリネットも情感があって良かったな。

アンコールはシベリウスの「悲しきワルツ」。大好きな曲なので冒頭聴こえてきたとき「おや?」と思ったら本当にそれですごくびっくりしたし嬉しかったです。
シューベルトとはまた違う表情を見せてくれました。情感たっぷりに歌って踊る。こちらもやはりメリハリのきいた指揮で、こんなに心が動かされる曲だったのか~と笑顔で聴いていました。

終演後は周囲からも「良かった」「素晴らしい」の声があちこち聞こえてくるほどの好演。
私も改めて曲の良さを再認識できました。非常に良い演奏でした!

 

横浜みなとみらいホール

今回の演奏会は横浜みなとみらいホールで行われました。発展を続けるみなとみらい駅が最寄りです。便利な場所にありますね。今回は時間がなかったので近くのフードコートでハンバーガーだけ食べて行きましたが、時間があればみなとみらい散策もしたかった…。調べたらおしゃれなお店がやはり多そうですね。マフィン専門店行ってみたかったなー。

さて、こちらの大ホール、サントリーホールより小さいですが、管弦楽団ならこのサイズがちょうどいいのでは?と思います。残響も申し分なし。座席も背もたれが高くて体を預けて聴きやすいと思います。でも一階席は座席の間の幅がややコンパクトだったかな?中のほうの席の人が私の前を通っていくときにかなり足同士がぶつかりましたから。
(でも場所柄なのかゆとりある方が多くて全然嫌な感じはありませんでした…横浜すごい…)

他に設備面として、トイレの個室数が多いのもポイント高いです。休憩時間でもほぼ待たずに入れました。クロークもスタッフさんが多くて終演後の受取もスムーズ!ロケーションも相まってかなり優雅な気分になれます。
ただ、近くにお店がたくさんあるからなのか力の入れどころが違うのか、バーカウンターは飲み物中心でした。フード系は小さいパンの詰め合わせとクッキーとアイスクリームのみ。パンは近くのホテルのものだそうで、おいしそうだったのですが、ハード系なので演奏会前に顎を疲れさせるのもな…と思って今回はパスしちゃいました。サンドイッチやしっとり系のお菓子はないので、お腹を空かせて行く場合は注意が必要です。パンをパスした結果、空腹で終演後フラフラになりましたから、私。

 

パーヴォ・ヤルヴィの指揮

パーヴォ・ヤルヴィについては、数年前のN響との第九を聴きに行ったのですが、当時は爆速と言われているくらいに早いテンポでちょっとだけびっくりした記憶があります。
でも今は早いほうがトレンドですね。耳も慣れたもので、心地いいなと感じるようになりました。
何よりパーヴォの指揮は構成が見えやすいと思います。重点を置きたいところ、踊ってほしいところ、しっかり指示を出してオケを導いています。
今回のがこれだけわかりやすいと他の曲も聴いてみようかなという気になりますね…彼が指揮したCDを買おうかなと思っています。

ちなみに今回は会場でCDを買うと終演後にパーヴォのサイン会に参加できたようです。
パーヴォは以前インタビューで好きな国を聞かれたときに「エストニア。みんなエストニア語をしゃべっているから」と英語で答えていたのを見てから私の中での好感度が高いです(外国語を使うのは本当に難しい…)。なので、いつかサインがほしいですね。N響にはいつまでいてくれるのかな…。
N響なら安く聴きに行けるのですがパーヴォとN響の組み合わせのときはあまり聞き慣れない曲をやることが多くて尻込みして行けていないので、もっと正統派なプログラムもやってくれないかなーと思っています。

ゴールデンカムイ第182話感想

こんばんは、うたげです。
毎週木曜日はヤングジャンプ発売日!
キロランケ一行と先遣隊が近付いてきてソワソワしたまま感想です!

 

第182話 私の知らない父のこと

ソフィアさんがウイルクについてキロちゃんに何か言うことがありそうだけど具体的には何も言わないまま、話は進みます。先週の予想は半分外れで半分当たりかな。展開としては重くないけど、空気は明らかに重い…。
耳のついたファーの帽子がニヴフの冬のトレンド

見張りいるのに爆破した穴から出た囚人を大量に見過ごすことってあるのか??爆破や囚人の暴動や虎やらで看守もしっちゃかめっちゃかになってるだけ?他の囚人も漁師に紛れてるとしたら、「いつもより漁師多いな~」くらいの感覚なのかな…。

ソフィアさんの語り、すべてキロちゃん翻訳…。このメンバーでソフィアさんの言葉(ロシア語でいいのかな?)と日本語どちらも堪能なのってキロちゃんだけなので、そのまま日本語に訳してるかはわからないですね。まだ核心を突いた話ではなさそうなのでそのまま伝えていないこともなさそうですけど。
「コケモモの塩漬け」の尾形は何なの…?コケモモの塩漬けといえば、樺太に入ったアシリパさんがエノノカのところで食べたもの。網走監獄の一件から日が浅くてまだ元気がなかったアシリパさんが、「ヒンナ」と言って少し笑ったという、何やら象徴的な食べ物。コケモモの塩漬けはアシリパさんが杉元の無事を信じられるくらい落ち着いてきたことを示した食べ物だから尾形はあんな顔をしているんでしょうか?杉元の存在を邪魔に感じているからそんな顔をしている…?
それとも、自分がキロランケと共謀して撃った男の話をキロランケがしているからでしょうか…。アシリパさんに対して父を殺したという負い目があるというのではないだろうと思います。目的のために人を殺すのも厭わない男ですし、負い目を感じるような人間なら始めからその手段だけを選ぶことはしないでしょうし。そうではなくてキロちゃんへの心情が表れているところなのではないかなと。ウイルクを殺したのは、ソフィアさんの言葉を日本語に訳す目の前の男も同じなのに、その殺した男の愛娘に向かって父親のことを何食わぬ顔で話している男の心境がわからない――といったところでしょうか。
今の段階ではまだわからないですね。

ここで樺太に来てから知った現地民族の文化をおさらいしているの、うまい構成だなと思います。先遣隊が追いついてきているので、これまでのように現地民との交流で話が進んでいくターンは終わりなんですよね。ここまでのことを振り返って締め括って、来るべき先遣隊との激突に備える空気の流れを感じます。
ウイルクがソフィアさんに樺太アイヌはじめ少数民族たちの文化を伝えるの、北海道に来たウイルクに北海道アイヌの文化をインカラマッが教えるところと似ていますよね。インカラマッから聞いた(であろう)ことを娘に伝えていて、麗しい連鎖です。アシリパさんがアイヌの文化を杉元に伝えるところでも似た構図のコマがあったような…川が流れていてそこに二人がたたずむという…。川沿いで会話するような季節は穏やかで、絵になるのでしょうね。そして、ウイルクに惹かれた者同士、インカラマッとアシリパさんには仲良くなってほしいです…。

極東連邦国家のところ、怖気づいて茶化すような反応をする白石に比べ、落ち着いたように見えるアシリパさん。自らが背負っているものの重みの全貌が明らかになりつつあり、父から受け継いだものを静かに受け止めているのでしょうね。アシリパさんがどうしたいのか・どうするのかはわかりませんが、父親の思いを無下にすることや和人(あるいは帝国)側に寄って行くことをするとは思えないので(彼女はアイヌであることに誇りを持っている)、もしキロランケの狙いがウイルクと同じでないならゆくゆくキロランケとアシリパさんは対立していくことになるのかな…と少し切なくなります。

先遣隊がかなり近くまで来ています。
リュウを信頼する杉元、いいですよね…。二瓶戦後に再開したときの噛みつきや、猛吹雪の中の犬ぞりではぐれたときのことなどを思うと、杉元とリュウの間には確固たる関係が築かれていて…。しかもここの杉元めちゃくちゃイケメンじゃないですか?今週の作画いい…。

さすがにトラと山猫を同じ猫科でかけているということはないと思いますが、尾形さんだけが気付く先遣隊の接近。そのまさかですよ…。出くわしたら真っ先に殺されそうだものなこの男…簡単には死なない男だとも思いますけど…(念のため断っておきますが私は尾形推しです!)

トラはどうなったのかな。来週は先遣隊vsトラなんでしょうか。ソフィアさんが言うには、トラを殺すと良くないそうですが…。トラをどうするとか、流氷の上を行くぞ!とかで、来週はわちゃわちゃする先遣隊が見れそうな予感。
キロランケと尾形が近付いているということで、杉元がまたキレるんですかね…。尾形推しとしては尾形に怒りを露わにする杉元は見ていてちょっとつらいところですが…。まずはアシリパさんの顔を見て笑顔、すぐに尾形とキロランケの攻撃がくるだろうから鬼の形相になるのかしら。尾形推しではあるけどどのキャラクターも好きなのでみんな仲良くしてくれ~!カムバックラッコ鍋~!!

 

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ゴールデンカムイ第181話感想
ゴールデンカムイ180話感想
三脚と親(ゴールデンカムイ179話感想)

この秋おいしかったもの

こんばんは、うたげです。
仕事が忙しくなりそうな気配を感じているので、最近あったことをまとめておきます。
最近あったこととなるとおいしいものを食べました!がメインなので、おいしいものの記録です。9月~11月くらいの分ですね。

 

サラベスのエッグベネディクト

言わずと知れたニューヨークの朝食の女王Sarabeth’s!とってもキレイな一品でした。
季節のエッグベネディクトとかでチキンが乗ってます。卵は言い表せない食感だしお肉おいしいし、下のマフィンがモチモチでおいしいんだこれが。
土曜朝に行っても並ぶけどまた食べたいです。並んだのは、満席というよりも、お料理の提供の都合かしら?と思いました。空席があっても案内されず外で待っている人がいたので。
朝食としてはお高いけどそれに見合うお味だし、店内もゆったり過ごせて素敵でした。

 

みはしのかぼちゃあんみつ


あんみつの名店みはしの、10月限定のクリームあんみつ。かぼちゃアイスが乗っています。
かぼちゃアイスがおいしい!くどくなく、かぼちゃの香りが口いっぱいに広がります。
みはしのあんみつでは寒天と黒蜜がすごく好きです。寒天、歯応えが絶妙で、滑らかさもあって、パクパクいけちゃうんですよね。黒蜜も上品な甘さで飽きずに食べられます。書いててまた食べたくなってきた…。
お店は土日いつ行っても並びますが、夕方16時以降は比較的短いのでおすすめ。他の店舗はわからないですが、上野本店は店の前のショーケースくらいまでの待ち列だったら15分程度で入れますよ!店内は相席必須でそこまで広い座席ではないので荷物はコンパクトにして行ったほうがいいですね。
混んでいても店員さんのよどみない対応とお茶をすすめてくれる気配りに落ち着けるお店です。

 

スターバックスのクリスマスストロベリーケーキフラペチーノ


お馴染みStarbucksのフラペチーノ。2018年クリスマスシーズンメニューの第1弾のようです。ストロベリーを使用したメニューは大人気すぎて販売開始しばらくは売り切れ続出でしたね。なかなかありつけず、クリスマスメニュー第2弾の販売が開始されてそちらに人気が移ってからようやく買えました。寒くても頼んじゃいますよねフラペチーノ。
さて、お味のほどは…おいしい!イチゴが大好きなので本当においしい!ケーキなのかと聞かれると微妙かもしれませんが、クリームと砕いたビスケットのようなものも入っていて、飲みごたえ(食べごたえ?)は抜群です。牛乳がそこまで得意ではないので無脂肪乳に変えてサッパリといただこうとカスタマイズをお願いしたところ、店員さんが気を利かせて、トッピングのホイップと中に入れるホイップも少なめにしますか?と聞いてくれました。中にもホイップクリームが入ってるんですね。おすすめ通り少なめにしましたが、それでもボリュームを感じたので、ホイップクリームは少なめでも十分おいしくいただけます。それにしてもスタバの店員さんの気の利き具合、すごい。
こちらのメニューの販売はもう終了したのかな?代わりにピスタチオのクリスマスメニューが出たようですね。
「ショートケーキ」ではなくて「ストロベリーケーキ」と呼ぶあたりに、スタバの外資としてのオシャレ意地を垣間見ました。

 

おいしい幸せ

おいしいものをおいしくいただけるのは素晴らしいことですね。毎日のことなので食が楽しみな体や性格でよかったなと思います。
嫌なことがあっても、疲れ果てていても、おいしいものを食べているときは幸せ!!これからもおいしいものを食べたらまとめていこうと思います。

おいしいものについてはこのあたりもどうぞ。
ご飯だけの記録ではないですがおいしかったものも載せています。↓
ART meets MUSIC ムンクとグリーグ
ミュンヘンフィルとワレリー・ゲルギエフとユジャ・ワンの強力トリオ演奏会

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