ゴールデンカムイ第283話感想

こんにちは、うたげです。

ゴールデンカムイ最新話の感想です。
ネタバレ含むうえに一ファン個人の想像・妄想・曲解だらけなので苦手な方は気を付けてください。
小難しい考察はしない・できないので、気楽に読んでくれたら嬉しい。

第283話 神の刺青

五稜郭は稜堡式城郭といい戦いに特化した形状をしていた。星形の先端部分を稜堡といい、そこに兵を配置することで死角をなくすことができる。稜堡に配置する兵はソフィアたちパルチザンも戦力として考え、あとは彼らが到着するまでに塹壕を準備せねばならない。

杉元や白石にとってソフィアは、極東ロシア少数民族のために戦っていたはずなので信用できるかどうかわからない。土方歳三は手を組まねば鶴見中尉に全て奪われるためやむなしという考えだが、アシリパさんは信用できると言う。
函館へ向かう汽車の中、パルチザンたちはリーダーソフィアの演説を聞いていた。同志ウイルクが思い描いた北海道の多民族国家で足元を固め、ユルバルス(キロランケ)が思い描いた極東連邦国家へと広げていく。二人の仲間の遺志をどちらも継ぐとソフィアは決心したのだ。その様子を聞いているのかいないのか、同じ汽車の中で目を閉じている尾形の姿もそこにあった。
一方、札幌停車場では鶴見中尉が運転士に向け何か協力を要請しているようだった。また同じく函館へ向かうであろう汽車の貨物車両にヴァシリが乗り込んだ。金塊争奪戦の関係者たちが続々と函館に集まってくる。

杉元たちは土方歳三の指示で五稜郭の中の兵糧庫を掘り返していた。他の建物や堀など金塊を隠した可能性のある場所は多々ある中でなぜこの兵糧庫なのか。その理由は、土方歳三だけに彫られた「神」の文字の刺青。暗号解読の際にその「神」の文字が兵糧庫に重なっていたからだった。

 

函館全面戦争秒読み

ついに土方さんの刺青が…!お年のわりに引き締まった肉体でドキドキしちゃう。。
「神」、カムイを意味する文字だなんて、間違いなく特別な意味がありますよね。絶対に土方さんにしか彫られていない。土方さんとウイルクの間の信頼関係がどのようなものかいまひとつわかりませんが、ウイルクは土方さんを信用してこの文字を託したのでしょうね。作品の題名にもなっているカムイを意味する漢字が終盤で重要な意味を担ってくる展開はアツすぎます!
そしてこの「神」の文字は鶴見中尉は知らないはず。土方さんの刺青はおそらく今回脱ぐまで本人くらいしか知らなかったはずですからね。この点では土方さんのほうが一歩リードしていますね。あとは五稜郭籠城戦を乗り切れば…というところですが。鶴見中尉が五稜郭の性能を知らないはずはないし何かしら対策してくるだろうなぁ。砲弾なんて撃ち込まれたら生身の兵士なんてひとたまりもないし。

そしてやっぱりいた尾形!どこでどう嗅ぎ付けたのかわかりませんが120名のパルチザンと一緒に汽車に乗って来るとは…。これはもしかしてパルチザンに紛れて五稜郭に入ってくるパターンありますかね?
そして鶴見中尉は汽車の運転士に何を依頼した(脅迫した)のか…函館全面戦争が楽しみすぎます!

………楽しみなんですが。彼らが走り抜けたあとの歴史を生きる者としてはやはり複雑な気持ちになるのが、今回のソフィアの言葉でしたね。
史実通りの結果となるなら北海道は独立せず多民族国家にもならず、極東連邦もできず…形としては鶴見中尉が描いた、日本国存続というルートになってしまうんですよね。
もちろん結果が全てではないのでそこに至るまでの金塊をめぐる人々の戦いそのものが楽しみたいので、結果自体はいいのですけれど。
でも、ウイルクもキロランケも命を落とし、おそらく多くのパルチザンも五稜郭で命を落とすのだろうと思うと……命を懸けた結果が夢破れてなのだと思うと……ここから先の展開、おそらく胸が締め付けられる描写が多いのだろうなーと覚悟する次第です。
一体、ゴールデンカムイとは何のでしょうね?手にするのは誰?手に入れた者の望みはかなうのか?彼らは金塊争奪戦後どういう人生を歩む?気になることは尽きないですねぇ。

 

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